[とっくに死んじゃったわたしは、 柊くん>>82>>84>>85が零した言葉にも 曖昧に反応するだけだった。 「うん」「分かんないけど」「そうだね」 へらへらの相槌に虚しさを覚えない訳じゃない。 でも、いつもの音楽室より近い距離。 察しのいい柊くんの前だから、 わたしは死んだ口もあんまり開かないようにした。 特に驚かなかったというのもある。 柊くんのこと、知っているつもりはないけれど、 先に進めない柊くんの寂しさを わたしは一度だけ見たことがある気がするから。]
(173) 2021/06/08(Tue) 17時頃