― 白兎神社 ―
[私が白兎神社と白兎海岸に行きたいと言ったのは、単純に、兎が好きだからというのが1つ。
もう1つは、因幡の白兎の物語で、永の事を思い出したから。
隠岐の島から、因幡の国に行こうとした白兎は、ワニをだまして足場にして、渡ろうとした。
けれども最後にうっかりそれを言ってしまって、皮を剥かれてしまう。
……永は、最後までだまし通して、みんなを契約させたけれど。]
[参道には、兎が乗った石灯篭が18匹並んでいて。
兎の周りには、『縁』と赤い字で書かれた石が沢山乗っていた。]
天道君だー!
[石を見ると、そんな風に言って、笑って。
拝殿に着くと、1人と1匹、並んで手を合わせただろうか。]
[社務所には、絵馬やお守り、石灯篭の上にあった石もあって。
この地球のお金は持ってないので、ご利益は無いだろうけど、複製してみて。
そっと、天道君へのお土産にする事にした。*]
(162) 2023/08/19(Sat) 23時頃