誰にも救われる権利がある。
そう信じるからこそ、わたくしはこの船に乗ったのです。
経済的に困窮している方に限ったことではありません。
[ふんだんに棘の含まれた言葉>>147を、微笑んで流す。
勿論教団の資金調達という面も大きいのだが、話が面倒になると思ったのかそこについては触れなかった。]
おや、信者達を見たことがおありですか。
ということは……
[改めて少女を見る。髪や肌や目の色といった特徴を、記憶と照らし合わせて。先程サラが呼んでいた名前も思い返す。]
もしや、惑星「ク」のご出身でしょうか?
「ク」からいらっしゃった……ミーム様。
宇宙進出を果たし、文化・技術ともに目覚ましい発展を遂げておられる星ですね。素晴らしいことです。
……その機運に乗れなかった方々もいるようですが。
[惑星「ク」の支部にいる信者は、貧しい者が多い。あの星の富裕層は、きっとまだ富に飽いてはいないのだ。
そして、この娘は"乗れなかった"方ではないのだろう。]
(155) 2022/05/05(Thu) 12時半頃