お友達、に首肯するのが無難だっただろう。 それでも、曖昧な笑顔で濁したまま。>>124 「 先生ですか ……。 」 不意に自身の初恋が幼稚園の先生だったと思いだす。 世の中というのは案外平等で、 想いを寄せてくれる彼女たちと同様に 俺の淡い想いも当然届かなかったけど。 「 俺は坂理と言います。 …… なら菊水先生は、中学時代の煙崎さんを ご存知なんですね。 」
(152) 2023/11/16(Thu) 09時頃