[結果が変わらなくても、田端は動きたかったのです。
何もできないにしてもそれを自分の手で自覚してからではないと納得できないのです。
理解は出来ても、心が騒めいてしまうのですから。
それに、研究室のメンバーだけとも限りません。
研究室のメンバーでも助かった子がいるかもしれません。
またスマホが震えます。見ると、やり取りの最中に来ていたのか気づかなかった骨谷のもの>>135と仁科のもの>>144。]
『夢から?それとも、どこかに倒れてた?』
[そう、咄嗟に仁科にグループラインで尋ねます。
眉間の皺が深くなったのは、後輩の女子からメッセージがあったからです。
同輩だから、年上だから、男子だから良いとは思いません。
けれど、年下の女子は特に居てほしくないと思えました。
思ったところで巻き込まれてしまったのは仕方がありません。]
(147) 2023/07/27(Thu) 17時半頃