─合宿所前にて─
え? ココペリ居ねぇの?
[うっかりしていた。全員を視界に収める前に縋り付かれていた>>74>>108から、案内人の少年が居ないという事実に気付くのが遅れたのだ。康生は、そのままの姿勢で慌てた様に周囲へと視線を巡らせる。 ……確かに姿が見当たらない。]
連絡先は、知ってるけど……。
誰か、代わりに頼んでいいか?
[康生の腕は、現状完全に塞がってしまっている。そして、こうした連絡は早い方が良い。周囲に頼る事を躊躇する性格ではないから、呼び掛けて頼んだ。]
本郷、悪い。七尾のこと、頼むな。
[酷く動揺している後輩>>112>>113も気に掛かっていたが、生憎と康生の身体は一つしかない。比較的落ち着いている様子の同級生>>122が同行してくれるなら、安心だ。才媛という言葉が似合う彼女なら、きっと説明役もしっかりとこなしてくれるだろう。]
[そうして場の事を任せると、康生は皆と離れ、親友とブナの木の方へと歩いて行った。*]
(132) 2023/08/13(Sun) 18時頃