[淡々と語られる、事実であろう商品事情>>122は、結果的に、動揺や心配よりも遥かに効果を有していた。
駄目かもしれないのだ、と。諦念が再び首をもたげれば、代わりに頭痛は引いていく。
脈を確かめるなら、強い頭痛に一時乱れた脈拍が、次第に落ち着いて行くのが判るだろう。]
……然う、……御免なさい、大丈夫……。
[言いつつも、未だ立ち上がるには至らない。]
呪い、かは……詳しくは、解らないの。
頭の中に、仕掛けがしてある、としか、聞かされかったから。
それに、……訊いて置いて、だけれど。自由になるお金も、無いし。
私、『売られる側』なんですもの。
[困った様に、申し訳無さそうに、告げて。
掛けられた、対照的に心配げな声>>124の方へ、顔を向ける。]
……ジェルマンさんの、お知り合いの方?
[名を読んだからには然うなのだろうと、双方に向けて問う。]
(127) 2022/05/05(Thu) 00時頃