人狼議事

15 青き星のスペランツァ


【人】 憑依呪術師 ケトゥートゥ

― 三日目・日没後 船外 ―

[荒れ気味の肌の感触>>124は、とても彼らしいものだった。らしいなあと思いながら、何度か撫でる。そこにはちゃんと、生きているもののぬくもりがある。]

 ケトゥートゥ、思ったより温かくないねって、よく言われるんだヨ。
 ライジ、知ってタ?

[それでも違和感を感じない程度の温度は有している。平均的な人類より、少し低めだろうかという程度だ。
 見た目や運動量から、高い体温を想像されやすいらしい。

 ぬくもりが移りあって、触れた場所の温度が均一になる。そんな当たり前の仕組みが、何かの救いのように思える瞬間というものが、世の中には確かにあると思う。熱のように等しく伝わりあうものばかりではない。だからこそ、互いに同じ物を感じていると信じられる瞬間を、ひどく貴いものに感じるのだろう。
 彼がそれを感じる機会は、これまでとても少なかったのかもしれない、と、そんなことをぼんやり思いながら、手を下ろした。]

(126) 2021/11/14(Sun) 15時半頃

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