【人】 精留醸造 ミタシュ

[橋の下に、不自然に埋められていた箱。
掘り出すのは無理だったが、蓋を開ける事は出来た]

……ナイフ？

[中に納まっていたのは、柄頭に真紅の石をはめ込んだ二振りのナイフ。手を触れると、言葉で表しがたい感覚が電流のように駆け抜けた。
戦わなければ、という意識が、ぽわん、と浮かんでそのまま頭の中を埋め尽くしそうになる]

……なんじゃ、今のは。

[どうやら、武器自体に何か仕込みがあるらしい。
呪いの武器か、などとぶつぶつ呟きつつ、二振りとも箱の中に敷いてあった布に包んで持ち出した。
直接触れていなければ、奇妙な感覚は伝わってこない。
何もないよりはマシか、と呟きつつ、橋の下から出て上へと戻った。**]

(118) 2024/07/09(Tue) 00時頃