人狼議事

28 僕等(ぼくら)の


【人】 超心理学会 ヒイラギ

……ああ。

[けれどそれは叶わず、康生は短く答えると素直に腕を引かれて歩き出した。細いけれど、自分よりもずっと力強い手。痛いくらいに握られていたけれど、それは気持ちの表れなのだろう。大切に想われている事に、疑いの余地は無い。良い親友を持った、そう思う。]

[戻るまでの間、引かれているのと逆側の手が胸元に在った事に、彼は気付いていただろうか?]

[皆の輪に戻る頃には、康生はもうすっかりいつもの康生だった。花火がまだ残っていればテンション高くはしゃいだし、天体観測に打ち込む様子も、加賀先生が抜けた時>>23だって、案内人の少年にゲームの提案をされた時>>21だって、小屋に着いてから>>24>>25>>53だって、普段と何一つ変わらなかった。話し掛けられれば、何の蟠りを感じさせる事も無く応対した。些細な事ではなかったし、忘れた訳でもないだろうが、康生はあまり落ち込む事自体が無いし、基本的に前向きだ。彼が卑屈を感じた>>71事なんて、想像だにしてないだろう。]

[そうこうしている内に、合宿所の前まで瞬間移動をする事態に至ったのだった。]

(107) 2023/08/13(Sun) 16時頃

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