人狼議事

15 青き星のスペランツァ


【人】 歌舞伎座 キランディ

― 三日目・夜/タラップ付近 ―

[掛けられた遠慮がちな声(>>102)に視線を向ければ、かぼちゃ頭に灯った光。幾ら夜目が利かなくても、一目でジルだとわかった。その傍らに膝をつき、視線を合わせる。]
[伸ばし掛けた手が、一度は彷徨う。本当は、触れるのが怖かった。アシモフに、ギロチンに──ハロ。命を落としたクルー達は皆、小さくて可愛らしかった。あなたやタプルは、どうしたって其方側だ。(真実がどうであれ)自身が死神体質だという疑いを拭いきれない青年にとって、あなたという命に触れるというのは酷く怖ろしい事で。]
[けれど、暖かい光はその恐れすらゆるゆると溶かした。改めて手を伸ばし、黒く柔らかな毛皮をそっと撫でる。確かな温もりと命が、掌から伝わって来た。]

……お礼を言わないといけないのは、アタシの方よ。
ありがとう、ジルちゃん♡
こうして、出迎えてくれて。

[誰もが自分を労わり、慰めようとしてくれている。わかっているからこそ、怖い。喪うのも、自分を曝け出すのも。]
[そんな臆病ささえ、あなたの灯は照らし出して消していく。静かに、静かに。**]

(104) 2021/11/14(Sun) 04時頃

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