― 二日目/安置室 ―
…………。
[その言葉に、再びヨーランダの方>>55を見る。
いつ何が起こるか分からない。こうして会話を交わした時が最期になるかもしれない。イースターも、あまり考えたくないと思う事であれども、それを良く理解していた。
実際に危険な場所に居なかった筈のギロチンも、こうして突然喪われてしまったのだから。お互いにいつ何が起こるか、分からないのだ。]
……ありがとうございます。そして、約束します。
これから先、ヨーランダ様が仮に。……死んでしまった時も。
他のクルーの仲間が喪われてしまった時も。
イースターは、この痛みと記憶を。
決して忘れることは無いでしょう。
[イースターの赤い目が真っ直ぐヨーランダの方を向き、告げる。
ふ、と。彼は一体、どれだけの人を覚えてきたのだろう。そんな疑問が、浮かんだものの。簡潔に伝える方法が思いつかず、その疑問は宙へと溶けていった。*]
(90) 2021/11/12(Fri) 01時半頃