人狼議事

28 僕等(ぼくら)の


【人】 超心理学会 ヒイラギ

─大和命戦翌日 縁士の家─

[最初から気付いてたかという問い>>81に、康生は頷いた。]

ああ。あの座布団が縁士の、ってとこまでは気付けなかったけどな。

[家に誰かが訪ねてくれば不審に思われるのは、此方も同じだった。判っていて康生が書斎にまで人を通す可能性は低いが、“天道縁士が座っている椅子”が其処には在るのだから。ちなみに、康生の自室にだって康生の椅子はあるのだが、この子の中では人生の大半を過ごしたベッドの方が“自分の座っている場所”のイメージが強いのだろう。]

そ。俺の中に在るのは、父さんの心臓。
だから俺、ずっと父さんと一緒に生きてるんだ。
父さんは文字通り、俺に全部をくれたんだよ。
話せないし、撫でてくれることもなくなったけど、ずっと俺のこと支えてくれてるんだ。
書類の上では死んでるって扱いでも、ずっと心臓が動いてるし、生きてる。
母さんも俺も、そう思ってるから葬式はしてないんだ。
骨壺はあるけど、父さんが居るのはそこじゃなくてこっち。

(88) 2023/08/19(Sat) 14時半頃

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