人狼議事

28 僕等(ぼくら)の


【人】 超心理学会 ヒイラギ

─柊木家の事情─

[康生は、特に軍部等と連絡を取ろうとはしなかった。母親に知られるのを、何より避けたいと考えたからだ。他のパイロット達にも親は居るし、子を喪えば悲しみに暮れるのは想像に難くない。だが、私達の場合は二人分だ。彼女は、夫と息子を一度に喪う事になる。私が直接対話出来る状態であれば、或いは説得を考えたかも知れない。だが、一度目の死を既に迎えている私にとって、それは最早叶わぬ事であった。そして康生には、自分が人一倍……私の分も入れれば更に倍くらいは、大切にされているという自覚があっただろう。]

…………。

[だから、家に居て一人になっても、康生がひとりごと──私も返事をするが、康生には届かないので“ふたりごと”だ──を口にする機会は、随分と減ってしまった。康生的には、以前と変わらず私に話し掛けているつもりなのだろうが、生憎とテレパシーが出来る訳ではないので、口にしてもらえないと伝わらない。四六時中一緒に居る訳だし、康生は素直な子だから、ある程度の推測は出来るのだが。それでも、状況が状況だ。今の康生の考えが聞けない事に、歯がゆい思いはしている。]

(72) 2023/08/19(Sat) 12時半頃

← ↓ ■ □

ツール

クリップボード

ピックアップ

>>【】
(0.07 CPUs)
SWBBS V2.00 Beta 8 あず/asbntby
あっぱれ、うっかりアイコン by 小由流
人狼議事キャラセット by りりんら
管理 sol・laななころび