[腕の中へやってきたハロ>>58を、痛くないように気を付けつつも、ぎゅっと抱きしめる。
間近で感じる生き物の気配に、訳もなく泣きそうになりながら、小さな背中へ頬を寄せる。]
うン。ケトゥートゥも、大丈夫。
[そのうち、鼻先や髪に、しっぽが触れてきて、少しくすぐったくて笑ってしまった。
でも、ハロのことは抱き締めたまま。]
ふふっ、生きてるヨー! ロストじゃないヨ!
ハロのほうこそ、あっつい、岩場にいたんでショ?
……無事に帰ってきてくれて、良かったヨ。
[本当に、心からそう思う。伝わっているといいなあと思う。
ケトゥートゥは、植物の心なら、聞こえる気がするけれど、それ以外の心は、想像することしかできない。恐らくは、一般的にそうであるのと同じように。]
……ハロ、アシモフのところ、行った?
ケトゥートゥは、今から行こうと思ってたノ。
[ぽつりと、訊ねる声。
一緒に行かないなら、それはちょっとだけ後にして、もう少し、今目の前の友達と一緒にいるだろう。*]
(60) 2021/11/09(Tue) 22時頃