人狼議事

28 僕等(ぼくら)の


【人】 超心理学会 ヒイラギ

─病院にて─

[康生の母親は連絡を受けて病院に駆け付け、顧問の先生から事情の説明を受けた。 ……当然ながら、その説明には契約云々は含まれていないのだが。そもそも、康生の症状は怪我ではないから、ロボット騒ぎ自体と全く関係が無い。単に、タイミングが完全に一致してしまっただけである。病院側にとっては不幸な事だが。説明責任を終えると、顧問は帰校した。]

[医師からの説明によれば、点滴治療や抗生剤の投与を行い、順調に回復すれば一週間程度で退院出来るとの事だった。順調に行かない可能性がゼロでないのが困りものだが、少なくとも今回に関しては、症状が出てから躊躇い無く救急車を呼んだ為、大事に至る可能性はほぼ無いそうだ。期間も短く済みそうなので、康生は母親と話し合い、現地の病院でそのままお世話になる事にした。]

俺……もう、高校生だし、今回は、大したこと、なさそうだから、さ。
そんな、付きっ切りじゃなくて、大丈夫だよ。
それに────。

[康生の言葉に、成長を感じる。母親は柔和に微笑んで「またお見舞いに来るね」と一度戻った。言葉通り、見舞いにはマメに来るのだろう。無理をしないか心配ではあるが。]

(58) 2023/08/15(Tue) 09時頃

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