人狼議事

28 僕等(ぼくら)の


【人】 地道居士 エニシ

[当日。応接間に通されて、棺の中の柊木と久しぶりに対面した。
元よりこの戦闘で命を落とした人間は、苦しむこともなく、まさに灯が消えるように動かなくなるので、肉体の損傷などは皆無だ。康生も、とてもきれいな顔をしてそこにいた。
僕は黙って白い百合の花を手向ける。

康生のお母さんは、彼によく似た美しい人だった。一目で母親似と分かる。
そして、康生とともに並ぶ遺影──、彼のお父さん。
達見さんという名前もそのときに知った。
顔を拝見するのは初めてだが、康生とずっと一緒に居て、戦ってくれたお父さん………僕は不思議な気持ちで、遺影を眺めた。

乾やその場に来ていた本郷さん、加賀先生もいただろうか。康生のお母さんも含め、誰とも話し込んだりはせず、挨拶だけを交わして。
僕は康生の家を後にした。]*

(43) 2023/08/21(Mon) 14時頃

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