人狼議事

28 僕等(ぼくら)の


【人】 超心理学会 ヒイラギ

─合宿前・部室─

…………。

[その呟き>>24が漏れた時、康生は珍しく黙り込んだ。]

[……と言うよりは、落ち込んだ様にさえ見えたかもしれない。我が事の様に眉を下げ、しゅんとした様子になったのだから。]

[法事に、片親。いつも大体明るい康生だが、その話題には康生を黙らせるに足る理由があった。康生は、学校で家族の話を殆どしない。話したくない訳ではなくて、どう説明して良いか分からないというのが正確な所だろう。家を行き来する様な友人であれば、戸建てに住んでいる事と、一人っ子である事、康生に面差しの似た母親が健在な事は見知っている可能性がある。 ……逆に言えば、それ以上の情報が無い訳だが。]

[望遠鏡を磨いていた手はいつしか止まり、胸元に当てられていた。考え事をする時の、いつもの仕草だ。これをすると落ち着くのだろうか。憂いを帯びていた表情と思考は徐々に調子を取り戻し、去年の思い出へと移って行った。]

(32) 2023/08/11(Fri) 09時半頃

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