─大和命戦翌日・縁士の家─
[柊木に返事をすると、僕の家で話すということに決まり、翌日。
彼は手土産っぽいものを手にしていて。家に上がる時も"お邪魔します"なんて律儀に言う。誰もいない、ちゃぶ台と和箪笥、座布団だけが置いてある1階の和室を横目に、2階へ上がり、僕の部屋に通した。
僕の部屋と言っても。机も何もなく、ただ隅っこに布団が畳んでおいてあるだけの、生活感皆無の部屋だ。]
>>27 うん、誰もいない。
少し前まで祖父母がいたけど、大和に言われてから色々考えて。九州の遠縁の家に避難してもらうことにしたんだ。
だから何も気にせず話せる。
[銘仙判の座布団を柊木に差し出して、彼から手土産を受け取った。お菓子なのであれば、その場で開けて一緒に食べようと言うかもしれない。
ここまでで、既に色々と僕の状況はおかしいと気付かれるかもだけど。]
(31) 2023/08/19(Sat) 08時頃