― 二日目・食堂 ―
[大抵の生物は食事をとる。よって人は食堂に集まる。
というわけでアルクビエレは食堂に来ていた。
朝食のスムージーを受け取って座ろうとしたところで、ふよふよと出ていく生物>>21が視界に入る。昨日医療用アンドロイドを呼びに行ってくれた宇宙人だ。]
あれは確か……ハロ、ですね。
[声をかけようか、と思ったところで調理スタッフ達の噂が耳に入ってくる。『アメーバ』、という単語が聞こえてつい、そちらに意識を向ける。]
……最近のアンドロイドは随分と人間臭いですね。
[呟いて、スムージーを一口。
漏れ聞こえてきた話では、どうやらハロは「背中に触手があって」「それを素早く隠したので」「怪しい」ということらしかった。
触手を持つ生物など、全宇宙で数限りなく存在する。それだけで決めつけるのはどうなのだろう、と思いつつも、情報の一つとして覚えておくことにした。]
(23) 2022/05/06(Fri) 20時頃