─戦闘のあった日 病院─
[康生の元に、安否を心配する連絡は無かった。当然だ。対外的には、病院に居た事になっているのだから。まさか、その時学校のすぐ傍どころか渦中に居ただなんて、誰も想像していないだろう。安否確認は、康生が皆に送る側だった。学校から然程離れてない家に住まう母親、学校の友人達。皆一様に、大丈夫だし心配無いだとか、近くで見たロボットが如何に強大であったかだとかを語った。真っ白な病室のベッドから、ひっきりなしに返信する。]
[それらが一段落付き、夕食も終えた辺りだろうか。親友からの電話があった>>18のは。すぐに取る事は出来ないから、通話可能なエリアにまで移動する。その間に切れてしまったなら、改めて掛け直した。]
もしもし。
ケイ、どした?
[コックピットで普通に話していたくらいだ。声は淀みない。話す調子もいつも通りで──そこは少し、不自然だったかも知れなかった。*]
(19) 2023/08/17(Thu) 01時頃