─プロローグ 花火(天道・命)─
[「何度でもやってそう」>>0:383という言葉に、康生はケラケラと笑った。]
嘘じゃねーって。マジで去年が初めて!
今年やって気付いたんだけど、花火って同じ場所でも、何回やっても、その度に綺麗だって思うし楽しいんだなーって。
だから、命が俺見てそう思うのは正解だな!
実際、何度でもやりたくなってるわけだし?
[そんな話をロケット花火の前にして。余韻の中、「新学期始まったら、僕も天文部入ろうかな」という言葉>>0:319を耳聡く聞き付け、康生は即座に食い付いた。]
えっ、天道入部してくれんの!?
やった〜! えー、めっちゃ嬉しい!
あ、よかったら天道のことも名前で呼んでいいか?
これから部活仲間になるんだし、嫌じゃないなら。
天道って、下の名前、なんだったっけ?
連絡先の交換、多分まだだったよな? しようぜ!
天文部のグループLINEにも招待するからさ。
[そして、怒涛の勢いで距離を詰め始める。最近は多少マシになって来ていたが、一年生の頭なんかは常にこんな調子だった。去年天文部に入った同級生達は、この勢いで連絡先交換させられた事を思い出すかも知れない。]
(17) 2023/08/13(Sun) 01時頃