──if・大和くんと──
泣いても泣いても順番が変わる訳じゃ無い。
早く死にたい訳じゃない。他の誰かに死んで欲しい訳でも無い!
でも、1番死んでほしく無い人の死が確定して狼狽えないのは私には無理だった。
キスされて。キスされて。肌を重ねて温もりを分かち合っても悲しみは拭いきれはしない。
それでも何とか泣き止んで、布団の海に二人で沈む。
>>168その時に渡された薬は私の心を支えてくれた。
大和くんが自分の希望を考えてもなお渡してくれた優しさだ。
私は後日、大和くんが戦うその横でずっと抱きついていた。邪魔だったかもしれないけど、自分の椅子に座って見守るだけなんてできなかったから。
汗だくになりながらペダルを漕いで──大和くんの戦闘が、終わる。
私は、大和くんを抱きしめてその微笑みを涙ながらに見つめてキスをした。
(=5) 2023/11/16(Thu) 20時頃