32 Zug Zwang
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人間なんて嫌いだよ。 自己満足の為に幾らでも他人を犠牲にする。 幾らでも嘘を吐いて見放す。 見ないフリをして。 見ていても無視をして。
______________。
…だから、俺は このゲームの設計を引き受けた。
人間達が互いの醜さで潰れていくのを 特等席で眺められる権利を手に入れられるのならと。
(=6) 2023/12/19(Tue) 19時半頃
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……面白いゲームを見たい、 というのも偽りなく本音ではあるが。
俺が作るのだから折角なら、な。
(=7) 2023/12/19(Tue) 19時半頃
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― 食堂 ―
[ロバートの食事を用意し その眼前に器を並べてやる。 焼いた肉を細かく切って茹でた野菜の上へ。
ここ最近は食堂に居座った主に任せきりだったが 久しく電脳空間で調理した食事はまあ、 まずまずの出来ではあったと思う。
そもそもに此処での食事に意味があるのか。 という疑問は、設計者の回答曰く、 「本物を食べた時と同等の刺激を味覚に送る」 との事だ。
…ともあれ、意味がなくとも 犬達に食べさせる物は上等な物を用意したかった。]
(29) 2023/12/19(Tue) 19時半頃
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[緩やかな動きで食事を楽しむロバートを、 しゃがんで、膝の上に肘を付きながら眺める。 止まる事も無ければ吐き出す様子も無いので、 まあまず味に問題は無いようだった。
そうして薄らと 『味方』についてを考え始める。 あいつ…、ルーカスにとっては俺は味方、らしい。
…………
そんなつもりがあっただろうか。 確かにあの役…駒はどの駒よりも特別手を入れた。 そうした思い入れがありはして気に掛けた。 届く報告を 楽しみにはした。]
(30) 2023/12/19(Tue) 19時半頃
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[結果、…………、 ………、… …… ………言葉にならない。 恐らく自分の中にそれを表す言葉が無いのだろう。 だから、…唯々、居心地の悪さを感じた。
決まりの悪い、座りの悪い、 むずむずする様な
……形容のし難い感覚。]
(31) 2023/12/19(Tue) 19時半頃
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[一つ、 『信頼』という言葉が近いのだろうかと浮かぶ。 GMの依頼を受けた際に、チェスの名手ならばと ある程度出来の良いゲームを催せるだろうと 運営の人間からは伝えられた。 其処にあるのは実力への信頼だ。 それと似た形、にはなるのだろうか。 そしてそれは実力にではなく、
……人物に向けて、………?]
(32) 2023/12/19(Tue) 19時半頃
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…………
[一度離れて再考してみたが やはりこの考えがまとまる気はしなかった。
不明である事に苛立ちが募り眉間に皴が寄る。 憮然とした表情を浮かべていると、 食事を終えたロバートがこちらへと近付いていた。 黒々とした目に見つめられ、ふ と目元を和らげる。 その耳元を撫でてやると細い尾を振り、 膝上へと前足を乗せてくれた。
自身の不機嫌が和らぐのを感じながら ふ、と 言葉が零れる。
それは深い意味など無い筈の、唯の呟きだった。]
(33) 2023/12/19(Tue) 19時半頃
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……俺には『味方』なんていないのにな。
(34) 2023/12/19(Tue) 20時頃
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[一人と一匹しか居ない食堂はただ静かで その呟きだけが妙に空間を支配して。
……けれども聞く者も居ないそれは 誰にも届かず、何にも響かずに 何処かへと消えゆくだけで。]*
(35) 2023/12/19(Tue) 20時頃
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/* わーい過去話だ ご褒美だ……(ご褒美扱い)
(-25) 2023/12/19(Tue) 20時頃
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/* >>34 そうだな……
お互いに一方通行
(-26) 2023/12/19(Tue) 20時頃
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/* あまり出すつもりも無かったのですが まあ、まあ……(※共鳴)
>>=6 「誰も俺を救ってはくれなかった。」
(-27) 2023/12/19(Tue) 20時頃
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/* 共鳴小さくしたとき(等幅……?) 背景画像がある……?
と思ったがこれ灰にもつくな
(-28) 2023/12/19(Tue) 20時頃
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/* >壁造らないとか何か約束した気が〜
まずヴィーシャくんが壁建ててくるので……(ふるえ)
(-29) 2023/12/19(Tue) 20時頃
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/* >>=3 背……。 そんなに小さいんだろうか……
(-30) 2023/12/19(Tue) 20時半頃
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[青年が初めに降りたのは地下。
そこで出会った人との思い出が 青年の脳裏に真っ先に浮かんだのは、 行先として食堂が挙がったせいだろう。
その人の人柄自体は好ましく思えても、 ここへ訪れた動機と 勝利を手にした後に願った内容は 到底許しがたいもので。 その人へ怒りを覚えたことと同じぐらい、 怒りを覚えざるをえなかったことに悲しみを覚えた。 結局は人柄などまやかしで、 行動こそが全てなのだろうかと 迷える思いが浮かぶ]
(=8) 2023/12/19(Tue) 20時半頃
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[次いで階段を昇り1階へ。 今は何も展示されてはいないが、 そこにいた動物を青年は覚えている。 そしてそこで、和やかに希望の話をした。 それから始めるのは殺し合いだというのに。 ここで話した相手は、ゲーム開始後、 青年が手を組んだ犯人役に排除させた。 青年の誘導がなければ別の対象になっただろう。
自分が殺した相手だと、青年は今も思っている]
(=9) 2023/12/19(Tue) 20時半頃
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[記憶に残らない2階を通り過ぎ、 思い出深い3階へ。 数度、ある者に会うために赴いた場所だ。 生きて帰ってほしい相手だった。 決着を終えて最後に出会ったとき、彼女は望んだ。 青年が叶えたかった願いを自分が叶えようか、と。 人を不幸にする願いだと伝えたにも関わらず。 そのとき青年は優しさと解釈したのだが、 誰かの幸福のためであっても 人の不幸を平然と願おうとする者ではあるのだ。 改めて目覚めさえしなければ、 そんな考え方で思い返すことなどなかったろうに]
(=10) 2023/12/19(Tue) 20時半頃
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[結局このゲームに集う者など みんなそんなものなのかもしれない。 青年自身がご多分に漏れないように。 そういう思考に支配されかけながら、 全員がそうではないはずと 青年は必死に自分に言い聞かせた。 それでも引きずられるものを感じて、 昏い沼の底へと目を向ける。 もし青年が勝利を収めていたなら、 とうに底の底まで沈んでいただろう絶望の沼地。 今は、これ以下がまだあると思えるぐらいには 浅いところのはずだった。 それでも独りで這い上がれないぐらいには 深みにはまっているのだけれど]
(=11) 2023/12/19(Tue) 20時半頃
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─ 3階 ─
[初めに地下を訪れ、それから1階から3階へと 青年は移動を繰り返した。 ほかに生物のいない北極基地は静寂に満ち、 さながら死後の世界だった。 かつては人が多く感じて近寄らなかった 観測デッキも、今は誰もいはしない。 地平が赤く染まるというのはこれからか、 それとももう済んだのか、と外を眺めたが。
結局、気分の重さに耐えかねて、 すぐにその場を離れることになった]
(36) 2023/12/19(Tue) 20時半頃
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─ 1階 ─
[階段を降り、1階にたどり着く。 果たして彼らは応接室に戻ったあとだろうか。 青年の散歩は思索に耽る時間も含めたら そこそこの時間であったろうが、 時計を見たわけではなく、経過時間は定かでない。 もしかしたら鉢合わせになるだろうかと考えると、 青年の足は止まった。 顔を合わせたところで少し前まで話をしていた相手、 それほど気まずいわけでもないが── もう少し独りでいたい気がして、 しばし迷いを重ねた末。 結局、青年は食堂に向けて歩き出した]
(37) 2023/12/19(Tue) 20時半頃
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[その途中で彼らとすれ違うか、 あるいは応接室へ向かう姿を見ていたなら、 青年は気にせず食堂へ入っていったろう。 廊下を歩く姿を見かけなければ、 食堂の扉を恐る恐る開けることになっただろう。 そこに誰もいなければ安堵を露にするだろうし、 彼らの姿があれば、一瞬動きを止めるのだろう。 その後に青年が向かうのは、食堂の窓辺。 そこから白銀の盤が見えるのかどうか、 試してみたかっただけなのだ]*
(38) 2023/12/19(Tue) 20時半頃
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/* >>32 あれが信頼かどうかPLレベルでわからんときはどうしたらいいんだろうなあ……
PLは信頼という感覚がいまいちわからぬのである…… でもなんとなく、信頼は違う気がする……
(-31) 2023/12/19(Tue) 21時半頃
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なんだ。 来たのか。
・・ 此処に。
(39) 2023/12/19(Tue) 21時半頃
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[些細な音でも響く様な静寂の中、 扉の開く音が聞こえれば自然其方へと向く。
食事の終えられた器をよせ、 犬をドッグルームへ連れて行こうと 抱き上げた直後の事だった。
足を止めた青年へと向け声を投げ掛ける。 自身が居る居ないに関わらず この場所には足を踏み入れないものだと思っていた。]
(40) 2023/12/19(Tue) 21時半頃
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………、 食事や飲み物が要るなら好きにしろ。 適当なものしか無いが。
[言葉の通り、犬用以外は 大したものを用意していなかった。 自身の食事も疎かにする性分であるのに加え、 人を正常に持て成す心は欠けている。
…だが、それが目的では無いのであれば 黙って動向を眺めただろうか。]*
(41) 2023/12/19(Tue) 21時半頃
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……おや、まだここにいましたか。 [どうやら来ないつもりと思われていたらしいと察し、 青年は軽く肩をすくめて] 窓から外を見てみたかっただけですよ。 ここで飲食する趣味はありません。 さしたる意味もありませんし……。 [せいぜい味が感じられる程度、という認識である。 とはいえ、過去一回の食事体験は 興味深いものではあったのだが]
(42) 2023/12/19(Tue) 21時半頃
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[窓辺に向かって歩く途中、青年はふと足を止め、 彼らに視線を向ける] ヴィーシャ、先ほど尋ねそびれたのですが…… ぼくに与えられた時間はどれほどです? まさか無期限ではないでしょう。 それほど短時間でもないと想像しますが。 [もしも無駄な行動ができないぐらい短時間なら 彼はもっと単刀直入に問いたいことを問うだろうし 散歩だの犬の食事だのと席を外す場合でもないはず、 というのが青年の想像である。 だが期限はあるはずだと当たりをつけ、問いかけた。 そしてその場に留まり、答えを待った]*
(43) 2023/12/19(Tue) 21時半頃
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………10時間だ。
[可もなく不可もない時間、と考え 半日もあれば何にでも足るだろうと単位を決めた。 その気になれば何時でも終わらせられるが 延長は別途金額を乗せられる。
面倒極まりない、が… 落命する危険を取る程愚かではない。
ともあれ尋ねられる理由は掴めず 答えた後にゆるく首を傾げた。]*
(44) 2023/12/19(Tue) 22時頃
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/* 愚かの時間取り・・・・・・・・・ 何やるつもりだったんだろうな、ヴィーシャ チェス捨てきれなかったのかなあ・・・・
(-32) 2023/12/19(Tue) 22時頃
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