18 星間回遊オテル・デカダン
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[かつて【マトローゼ】という宇宙海賊団が存在した。 決して、義賊団などではない。 奪う先は金持ちが多かったけれど、それは効率故。 強きも弱きも関係無く、欲望の赴く儘、気が向く儘、風の吹く儘。 荒らし、奪い。得た富は享楽に費やす。 そんな荒くれ者どもの集団だった。 彼らを腕一本で束ねていたのが、ギョウブである。]
[【マトローゼ】は、今はもう無い。 団員が死に絶えたからだ。 星の海を股に掛ける屈強な男達も、星喰いアメーバには勝てなかった。]
[彼らの船に星喰いアメーバが入り込んだ時、いち早く気付いたのがギョウブだった。 別に、星喰いアメーバの擬態を見破る能力を持っていた訳ではない。 けれど、狸の嗅覚は鋭い。 見知った団員の部屋から本人の血の臭いがぷんぷんしてるのに、当の本人が無傷で平然としていれば、成り代わりを疑うのは自然の流れだろう。]
[だから、しれっと緊急脱出用ポッドで一人船を出た。 尻尾を巻いて逃げた訳ではない。 ギョウブはその足で危険生物駆除製剤をしこたま買い込み(実はPaLooook製だったのだが、本人は無頓着なので記憶していない)船へ戻ると、全体をそれで燻したのだ。]
(+16) 2022/05/12(Thu) 21時半頃
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[──後に残ったのは、大量の肉色の塊と、奪い集めた富の山だけだった。]
[死した海賊全員分の財宝だ。 一人では、一生掛けても使い切れない。 他者から奪う理由は無くなった。 新たに団員を募って暴れ回るには、ギョウブは少々歳を取り過ぎていた。 ここらが潮時だろうと、引退を決めるのは自然な流れだった。]
(+17) 2022/05/12(Thu) 21時半頃
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[さて。この老獪な狸爺が、今こうして冷凍ポッド内に居るのは、果たして偶然だろうか?]
[ギョウブは、信用商売をしてもなければ、教祖でもない。 そもそも、引退済の海賊にいかほどの信用があろうか。 皆無であろう。 だから、名に疵が付く事は何とも思っていなかった。 加えて経験上、さっさと脱出するに限るとも考えた。]
[狸は冬眠をする生き物ではないが、疑死の習性がある。 他の宇宙人よりは、仮死状態からの蘇生が容易いのだ。 ギョウブは、自分の悪運を信じてもいた。]
[万が一発見されず、永遠に宇宙の放浪者になるとして。 それは肉色の塊に喰われるより、余程自分に相応しい最期の様に思えた。]
[ただ、自ら冷凍追放を希望しはしなかった。 自分が言い出す事で、希望者が殺到してはいけない。 日に一つしか、ポッドの用意は出来ないのだから。]
(+18) 2022/05/12(Thu) 22時頃
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[では、いち早くポッドで脱出するにはどうすればいいか。 誰よりも疑われればいいのである。 普段と行動を真逆にし、自室へ引き篭もればいい。 これで馴染みの者には不審に思われるだろう。 そして誰しも、親しくなった者よりも知らない者の方が、追放への敷居が下がるものだ。]
[果たして、老獪な狸の思惑通りの事は進み。 付近を航行中の船に、ポッドは無事収容されたのだった。]
(+19) 2022/05/12(Thu) 22時頃
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/* 青い世界視点だと、ミツボシちゃんとミームちゃんの やり取りがエモエモのエモですね(語彙の死) だって、ジェルマンさんすっごく命乞いしてる・・・。 あんなに死を恐れてたんじゃよ それを ああ ああ(愉悦顔)
(-57) 2022/05/13(Fri) 00時頃
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/* これは本当にチラシの裏なんですけど
「鳥人戦隊ジェットマン」の結城凱然り 「ふしぎの海のナディア」のフェイトさん然り 死の覚悟が出来ていると、周囲には振舞いながら いざ、死を目前にすると恐怖から本心が零れる男 本当に好きなんですよ
要するに、ジェルマンさん最高ですよね(伝われ)
(-67) 2022/05/13(Fri) 03時頃
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