18 星間回遊オテル・デカダン
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[かつて、地球は、異常気象と人工過密で、終焉を迎えるのも時間の問題でないかと言われていた。 しかし、徹底した自然環境の保護整備、そして一部の人々が危険を賭して他惑星への移住を決意したことで、最悪の事態は免れた。 移住民たちは、そのまま移住地に残る者、再び地球へ帰る者、そして更なる移住地を求める者とに分かれた。 デリクソンの遠い祖先は、その、新たな移住地を求めた者のひとりだ。
何代も、何代も。 ときには平均気温が50℃を超える地、ときには恐竜に似た生物が跋扈する地、そして常春の楽園……いつしか、そうやって移り住むことが、当たり前の種族となっていた。]
(55) 2022/05/10(Tue) 22時半頃
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デリクソンは、今日も厨房で何か作っている。
2022/05/10(Tue) 22時半頃
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[デリクソンには、他の星系の者達のような、誇れる特殊能力はない。 寿命は80年程度だし、空も飛べなければ魔術も使えない。特殊な念派を使う者がいたかもしれないが、真偽は定かではない。
ただ、何もできないかわりに、場への順応性は高かった。 どこに移り住んでも、その土地でどう生きるかを模索し、脈々と命を繋いでいた。]
「俺らは宇宙人なんだ」
[移民コロニーに住まう者達は、そう口にする。 ルーツこそ地球にありはするものの、もはや地球など、映像でしか知らない世代。なかには見たこともない惑星を懐かしむ者もいるが、多くは、今の自分たちの環境を愛している。
定住地を持たず、宇宙に住まう者。 だから我らは自称する。
我らは宇宙人だ、と。]
(62) 2022/05/10(Tue) 23時半頃
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― ロビーへ ―
[今朝の通知は、アルクビエレが船外へ放出された旨を伝えるものしか見ていなかった。 昨日のように、端末の確認漏れ取得漏れかもしれないが、そこはロビーに行って皆から直接聞いたほうが正しかろうと、気にしていなかった。 それよりも、自分ができることがしたかった。 だから今日も、皆に軽食を用意した。]
おはようございまーす。 心と身体の栄養をお持ちしましたー!
[いつもの飲料類に、卵焼き、評判のよかった唐揚げ。 そして、おにぎり。 居酒屋メニューにもあるのだが、はたして、知名度は如何程のものか。 漬物と味噌汁は、受け付けてもらえるだろうか。]
(65) 2022/05/11(Wed) 00時頃
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……あれ、やけに少ないね?
[きょろきょろと、ロビーを見回す。 ハロが美味しそうなもの>>56を齧っていた。]
あらクッキー。 またお洒落なもん置いてあるねさすが。
[自身の持ってきた盆をテーブルに置き、ひょいとクッキーに手を伸ばす。]
そういや、みんなまだ来てねーのね。 まぁいっか、まだ色々確認できてないし。
[しゃくしゃく齧りながら端末を確認していると、ちょうど、サラからの通知が来た。]
へ? 2匹になったってことは、つまりこれ教祖様がそうだったってこと?
[あってるよねと問うように、ハロへ視線を向ける。]
(72) 2022/05/11(Wed) 01時頃
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ほんで、ピジェさんからのは……あ、あった。
[未読だった通知>>14を確認する。 ぽかんと口が開いた。]
マジか。 マジかー。
[驚きのまま、またハロを見た。 ら、とんでもないことを言われた。>>69]
いやいやいやいや? どうしてそうなる??
(74) 2022/05/11(Wed) 01時頃
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いやまぁ、躊躇ったことは否定しない、しないよ? けれど、何かしらの確証なりなんなり持ってるんだったらともかく、そういうモンなんもない状態で、んな即答できるわけないでしょうよ、機械じゃないんだからさ!
[真面目に反論する。 手には、梅干しのおにぎり。]
(75) 2022/05/11(Wed) 01時頃
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いや庇ってないし。 即決渋りはしたけど、反論はしてないし、なんならわし教祖様に票入れてるよ?! ……消去法で、結局誰も浮かばなかった結果だけどさ……
[ぽそっと付け加えつつも、少なくとも庇ってはないと強く主張し]
つかそれ言ったらハロさんだって、あん時即決したっけか? むつかしーと思うよ、あの場で、本人そこにいるってのに、決めるのって。
[しみじみ語りながらおにぎりを齧り、豆腐とわかめと葱の味噌汁を二杯よそる。 一杯はハロの前に。]
まぁ、飲んで落ちつこ。
(78) 2022/05/11(Wed) 01時半頃
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調査ねぇ。
[ずず……っと、汁を一口啜り、またハロに向き直る。>>77]
それは別に構わんよ、むしろそれで余計な疑い晴れるってなら、ありがたい話だけど。 まぁでも、そこらは他の皆次第かな。
つかあやしいとこって何よ怪しいとこって。 普通そこは、怪しいと思う奴はいるかとか、そういうモン聞くところじゃないの?
[思いっきり訝し気に、ハロを見るが。 いかんせん彼の表情は、読みにくすぎる。]
(79) 2022/05/11(Wed) 01時半頃
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/* ありがとうハロ、むっちゃ和み空間できたwwwww
(-121) 2022/05/11(Wed) 01時半頃
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怪しいてよか、胡散臭いってだけなら、まぁジェルマンさんよな。 言うて、疑わしいかってーと、そこは違うけど。
[もごもご、梅干しの種を口の中で転がす。]
あのひとの言ってることは、正論だと思うのよわし。 それにピジェさんからのお墨付きもあるし。 だから、胡散臭いけど、信用はしてるんよわりと。
胡散臭いけど。
[二度言った。]
まぁ、さておき、あやしいと思った奴かぁ。 う〜〜ん?
[逡巡するが、いまひとつ浮かばない。 他者を疑うのが苦手な性分だという自覚はある。]
(82) 2022/05/11(Wed) 01時半頃
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うー、んー 現状だと……なぁ……消去法で、ミツボシさん、ミームちゃんくらいしかいないんだけど。 ゆーてわし、あのふたりとまともに話してないからさぁ、どうとも。
[端末に指を滑らせ、昨日の話し合いの中から、何か手掛かりを探そうとする。]
わかんね。 どっちかっつーなら、ミツボシさんのが慎重てか消極的で、もしかしたらなんか隠してるんじゃないのかなぁ……って感じるくらい。
……つかこれで、じつはハロさんがアメーバだったとかだったら、ほんと笑えないんだけどね!
[けれど今は、笑い話としておこう。 求められた同意>>83に、曖昧に笑み返してから、昨日とは違い和風仕立てにした唐揚げに、箸をぶすりと突き立てた。**]
(84) 2022/05/11(Wed) 02時頃
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あー、わかるわかる。 ツンデレってやつだなあれは。
[>>89はたして、ツンデレの概念が、全宇宙的なモノかどうかは知らないが。つい、うんうんと頷いてしまった。 >>90そんなことをハロと話して、しばらくすると、みんな続々と集まってきた。 そしてなんだか好い香りもする。]
お、きたきた。 うん、ピジェさんはそっちのが似合うな。
[>>103昨日と比べてだいぶ気楽な服装を見て、安堵にも似た表情を浮かべる。]
ミツボシ殿もごきげんようだ。
(136) 2022/05/11(Wed) 22時半頃
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で、アップルパイあるんだ! これわしも食べていい?
やったー!
[>>106焼きたてパイが切り分けられるさまを見て、指についた米粒を舐め取ると、ぜひご相伴に与りたいと身を乗り出す。]
昨日のって、あぁ番茶ね。 紅茶もいいけど、番茶とパイってのも素朴でいいんだよね。
[>>117勿論どうぞと、急須に湯を入れ、注ぐ。 自分のぶんと、ほかに飲みたいものがいればそちらにも。]
お、ジェルマンさんはレディーのエスコート?
[ちょっとニヤニヤ、おっさん臭い。]
(138) 2022/05/11(Wed) 23時頃
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[明るく振舞ってはいるが、どことなく周囲に漂う、エフへ向けた感情の空気のようなものは、察していた。]
まぁ、そうだよなぁ。 つーか全然気付かなんだ……
[>>129おそらくは来ない、そうだろう。 しかし、接する機会こそ少なかったものの、この船でそれなりに顔を合わせていたにもかかわらず、気付けなかった。 不甲斐なさに、嘆息する。]
(142) 2022/05/11(Wed) 23時頃
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役得だねぇ。 おたく胡散臭いけど、それはそれとして信頼はできそうだもんね。
……褒めてんだよ?
[>>145注釈付けつつ。 傍らの少女を見て目を細める。]
あー、そうなのよ。 たまに開催させてもらってる企画なんだけど、そういやジェルマンさんにはお越しいただいたことなかったですな。
あ、唐揚げと漬物と玉子焼き、あと〆の一品、おにぎり茶漬けならお出しできますよ?
[アップルパイのあとに食べるにはどうかというメニューだが、一応、盆の上の軽食をすすめてみた。]
(149) 2022/05/11(Wed) 23時半頃
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デリクソンは、端末の見落とし、未読が多い自覚はある。
2022/05/11(Wed) 23時半頃
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お、来たな。 ツンデレお嬢。
[>>147本人には聞こえぬよう、ボソッと言った。つもりではある。 ただ地声が大きい。]
どうする? いつもの紅茶もあるけど、今のオススメは番茶。
[敢えてPJと同じ茶を、勧めてみる。]
んで、検査先決めるんだっけ。 消去法気味ではあるんだけど、ハロさんは違うと思うんだよな。 ミーム嬢ちゃんとミツボシ殿は、難しいところなんだけど……ちょっとそこら、確認しなおさないとだよなー。
[ひょこひょこ不格好な手つきで端末を弄り、履歴を読む。]
(154) 2022/05/11(Wed) 23時半頃
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うーん、わっかんねぇなー。
[色々と見返せば見返すほどに混乱し、頭を抱える。 思考を少しでもまとめようと、沢庵をつまんで、齧った。バリボリと音が響く。]
ただな、なんつか。 ミーム嬢ちゃんは、あんまり隠し事とかできないんじゃないのかねって、ちょっと思った。 てなると、ん−。
ミツボシ殿に、なんのかねぇ。 ピジェさんか、教祖様かを冷凍処置にするって話ん時くらいしか、なんかなぁって思うモンはないんだけど。
(163) 2022/05/12(Thu) 00時半頃
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いやわしらの故郷では、かわいさを表す言葉のひとつよ? ツンデレは。
[>>160嘘じゃない。]
まぁ、飲んでみ飲んでみ? 渋み控えめで、これが案外ケーキに合うから。
あ、サラちゃんも飲んでみる? ちょうど飲み頃の温度になってるよ。
[ミームの湯吞に番茶を注ぐ。ついでに、サラのぶんも。]
んで……
(166) 2022/05/12(Thu) 00時半頃
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まぁ正直、名乗り出てくれりゃ、それほど楽で平和なことはないわな。 余計な犠牲、出さなくてすむし。
……ところでピジェさん、ジェルマンさん、玉子焼きには大根おろしっての乗っけると、また美味いんだけど。 いかが?
[醤油を垂らした、白くふわふわした物体。 それを、小さく食べやすいサイズにした玉子焼きの上に、ちょこんと乗せた。]
(168) 2022/05/12(Thu) 00時半頃
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そう、植物。 大根っていう、植物のぶっとい根っこ! 煮ても焼いてもよし、生でもよし、わしらの住んでるあたりじゃメジャーな食べもんよ。
[>>169気に入ってもらえたようで、二パッと笑う。]
つかジェルマンさん、それ、血よね。 大丈夫?
[ふと指さすのは、赤く染まった手元。 直後、心配げな表情に。]
(172) 2022/05/12(Thu) 01時頃
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あー、わしはアメーバと違うよ。 なんかハロさんからえっらい疑われてたけど。 なんでか知らんけど。
んだから勿論、名乗り出ない。
[>>171そこだけは、視線合わせてきっぱり言い切った。]
(173) 2022/05/12(Thu) 01時頃
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嬢ちゃんは、なんか。 達観してんね。
[>>179盲いていることや、不思議な力のことを思えば。 おそらく彼女の中には、自分には及びのつかない苦悩のようなものがあるのかもしれない。 ただ、自身の居住地にいる、同い年くらいの少年少女たちのことを思うと、少しばかり哀しげに、視線を落とした。**]
(184) 2022/05/12(Thu) 01時半頃
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デリクソンは、ジェルマンの年齢と子どもの数と処遇に、危うく茶を噴くところだった**
2022/05/12(Thu) 02時頃
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