28 僕等(ぼくら)の
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でも、そんな、違う。 命を殺さないといけないだなんて、そんなの…………
…………俺、耐えられないよ。
(-59) 2023/08/18(Fri) 01時半頃
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─コックピットにて 絶望─
[康生は、服の胸元を握り込んだままベッドへと突っ伏していた。具合が悪い訳ではない。ただ、絶望していたのだ。深く────深く。突っ伏した体勢のまま、肩が震える。震える声で、康生は祈る様に言葉を紡いだ。]
動いて…………動いてくれよ、頼むから。 このままじゃ、このままじゃ命を、命が……!
[画面なんて見てもいない。視界に映るのは、真っ白なシーツだけだ。其処に、ぽたぽたと水滴が落ち、滲んだ。]
[動かせなかった場合────敵の手に掛かるよりも前に死に、次のパイロットへ席を譲るしかない。それはつまり、彼に自殺を迫るか、彼を殺さなければならないという事を意味していた。]
[康生は、自分がそうなる覚悟もそうする覚悟もあったけれど────他人をそうしてしまう事になるのは、全く予想していなかったのだ。]
[だからこそ今、誰より早く状況を理解してしまい、絶望に打ちひしがれている。*]
(223) 2023/08/18(Fri) 02時頃
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─コックピットにて 希望─
[康生は、突っ伏して泣いていた。恐らく、その間ずっと考えていた。パイロットの交代>>2:328について、皆に伝えなければいけないと。事前に共有していないのだから、その事を知っているのは、恐らく康生だけだ。「頭で考えたら動くと言われているロボットを動かせないかも知れない可能性」なんて、普通は考えない。同じ質問を事前にしている生徒が居るとは、考えられなかった。だから、その残酷な事実を伝えなければと口を開き掛けて……]
────え、?
[攻撃を受けたのとは異なる振動、「ばっかじゃないの!」と言う罵声。そして何より、「動きます!」という力強い宣言>>235を聞き、康生は跳ね起きた。]
う、動くのかッ!? 動かせるんだな? 命!
[返事があるか、無くともアストロが動き始めれば、康生は何とも言えない安堵の声を上げた。]
はああぁぁ〜〜〜〜、よかったぁ〜〜〜……。 やば、もー……すげぇ気ぃ抜けたぁー……。
[胸元の手を下ろし、溜息を吐く。戦闘はこれからだというのに、安堵しきっていた。気を引き締め直す様に、息を一つ吸う。]
(236) 2023/08/18(Fri) 04時頃
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……よし! 動くなら大丈夫。 ……大丈夫だ。
[校舎は破壊され、校庭は抉られている状況が映し出されており、実際は何も大丈夫ではないのだが。それでも康生は、そう言った。学校が物理的に破壊されるより、このコックピット内で命のやり取りが行われる方が、余程見たくも考えたくもない光景だったからだろう。]
[そうして、ふと立ったまま揺れに耐える>>@48加賀先生の方へと視線を向けた。]
……あの、カガセン。よかったら座る?
[現状、ベッド以外は一人掛け…という表現が適切かは判らないが、二人以上が座るのに向いているとは言い難い。七尾千映の席に座るのは流石に気が引けるだろうと、自分の隣を指し示した。安定感ならピカ一だ。*]
(237) 2023/08/18(Fri) 04時頃
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/* ファッ!? あの、パッパ中に居るんですけど 居るんですけど バージンロード!? 強制バージンロード!?!!??
(-66) 2023/08/18(Fri) 06時頃
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─コックピットにて─
[確かに康生は、字面の上では加賀先生をベッドに誘った>>237訳だが。他意は微塵も無かった。立ったまま揺れに耐え続ける加賀先生を見兼ね、座る所を勧めた以上の意味は無かったのだ。そもそも康生は、そういった事が出来ないのだから。出来ないが故にその発想にも至らなかったのが、ある意味で悲劇を招いていた。]
……ケイ?
[親友がやたら焦っているのを見て、康生は軽く首を傾げた。その顔をされるべきは、恐らく康生の方なのだが。先程から、絶望して泣いたり>>223、安堵声を上げたり>>236、あまりにも挙動と言動が不審だ。勿論それぞれ理由あっての事だが、パイロットの注意力を削いでないかと申し訳なくなる。]
[ちなみに、リークの件>>232はまだ露見していない。葬儀から此方、彼も色々動いている様だったし>>225>>226、康生は康生で、体力も無いのに母親の目を盗んで学校に通ったりしていた。それに加え、話題が話題だったので康生側から口に出し辛い様だった。恥の感覚が育ちつつあるのかも知れない。*]
(247) 2023/08/18(Fri) 06時半頃
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─コックピットにて─
しょうがないって……見た感じ、俺のが一番座りやすそうじゃね?
[本郷真弓の言葉>>257に、康生は首を傾げた。こと恋愛については鈍いので、彼女が複雑そうな表情をしている理由等察せる訳も無い。]
[康生がちゃんと戦闘に意識を向け出したのは、加賀先生が座るか座らないかの決着が付いた辺りからだった。その頃にはもう、周囲の被害は甚大な物になっていた。報道ヘリが墜落する様を見て>>259、奥歯に力が入る。何かを振り払うように軽く頭を振ると、康生は改めて汗だくで操縦する大和命へと視線を向けた。微かに呟く。]
やっぱり、命は……。
[避難の時間もほぼ取れなかった。街の被害は甚大だ。ヘリも墜落していた。恐らく、前回の比ではない死傷者が出ているだろう。康生はそれを、指摘しなかった。止めなかった。大回転を仕掛ける際に周囲を見回している>>261のには気付いたが、被害を避け様としての行動ではどうも無さそうだ。]
(269) 2023/08/18(Fri) 10時半頃
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……こいつは、大分形違うけどさ。 ヤマアラシって本来、針飛ばして来る生き物じゃない。 針の付いた背中向けて、後ろ向きに突進して来るんだ。 だからこいつも、トゲ無くなりそうになったら、逃げるのやめて突っ込んで来るかも。
[棘を打ち尽くさせると聞いて、康生は漸くアドバイスらしいアドバイスをした。壊れた家屋は、視界に入りそうになる度に目を伏せた。見たくも考えたくも無いのだろう。胸元へ手が当てられる。康生は、破壊される家屋や犠牲になった人々に胸を痛めている。けれど、汗だく──と言うよりは血塗れで懸命に操縦する彼に、これ以上の負担を強いる事も出来ないから口を噤む事を選んだのだろう。]
[もしかしたらもう、街の被害に心を痛める様なパイロットは他に居ないのかも知れなかった。全く痛めないとまでは行かずとも、皆もう高校生だ。街を壊さずに勝つ事は出来ないと、割り切れているのだろう。康生は恐らく、そうではなかった。*]
(270) 2023/08/18(Fri) 10時半頃
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─コックピットにて─
ヤマアラシの針は、すぐに再生出来るものじゃない。 人間でいう髪や爪をみたいなもんだ。 だから、一旦全部なくなれば確実に隙はできる!
[本当かどうか尋ねる声に、康生の返した答えはそれ>>279だった。]
もしかして……じゃあ多分、これは……、……。 けど、他にも描いてる……?
[星という単語。そして「後で上から見たら」という言葉>>280から、康生が星座を連想するのは一瞬だ。そして蟹座は兎も角、獅子座の逆クエスチョンを描く頭部は全天88種類の星座の中でもかなり特徴的な星の並びだ。ぐるっと回り込みながら地面を穿つのだから、地上視点だろうと候補に挙がる程度には。彼がまだその部分を描き終えていないのでもなければ、康生は獅子座については悟った筈だ。]
(292) 2023/08/18(Fri) 17時頃
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[そうしている間に、針は全て消費された>>281。ここからはもう、ヤマアラシではなくライオンとして見た方が良いだろう。]
ライオンの弱点って、スタミナがないことだけど……。
[大和命へと視線が向く。彼の様子は、傍目に見ても衰弱しているのが判った。持久力という意味では、恐らく大差が無い。否、向こうの動力源が判らない以上、分が悪い可能性さえある。それでも彼は、星を穿つのをやめなかった。]
命、お前…………。
[獅子は確かに囲い込まれている>>281。だから、戦法は間違ってない。もしそうではなく、敵への攻撃よりも星を穿つ事を優先していたのなら、康生は止めたかも知れない。けれど、彼はどちらも並行していた。その行為が瑠璃川珊瑚の為であるとまでは察せなくとも、彼が瑠璃川珊瑚に顔向け出来なくなる様な生き方を選んでいない事は明白だった。だから、止める事などできる筈もなかった。*]
(293) 2023/08/18(Fri) 17時頃
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─退院直後 海辺─
[康生は独りになる事の方が無いから、彼の寂しさ>>240を本当の意味で理解するのは難しいだろう。ただ、もし打ち明けられれば寄り添おうとするに違いない。]
[もし健康体であれば、康生が色々と大変な事になっていた>>241のは想像に難くない。健康で酷い目に遭うか、不健康で大切にされるか。何方が幸せなのか、判断に迷う所だ。康生なら、「どっちも幸せだって」なんて言いそうではあるが。]
照れてる……? っとと、なんで照れながら……?
[ボールを打ち返しつつ、康生は重ねて問う。彼の「独りの身体じゃない」という言葉を、康生は最初から>>0:37そのままの意味で捉えていた>>0:92。康生の物では無い部位が身体の中に存在しているのだから、他の意味で受け取る方が難しかったのだ。一事が万事この調子で、二人はずっと擦れ違っていた。彼が「君の心臓は動いてるよ」>>1:39と言い、康生は自分の不在が伝わらなかった事にショックを受ける>>1:45といった風に。そのすれ違いは、今も続いている。]
(294) 2023/08/18(Fri) 17時半頃
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[ただ、以前の康生は擦れ違いを悲しみ、今の康生は擦れ違う事を寧ろ望んでいた。何もかも明け透けにしていたのをやめ、心に秘密を持つと決めたから。皆の不和を避けたいのと、彼に少しでも心穏やかに居てほしい一心で。それを康生は「裏切ってる」と表現した>>46のだった。]
[康生は喉仏を見られているとも思ってなかったし、前髪への指摘も明察通り思い付きだ。]
や、見づらくねぇのかな〜って思ってさ。 短くしても今のままでもどっちも好きだし、いいと思うぜ!
[前髪を引っ張る彼>>243にそう言って、康生は無邪気に笑った。途轍もない計画>>244が進行してるとも知らずに。]
[砂浜を走り回り、棒倒しに熱中する康生は、幼子の様だった。子供の時に出来なかった事だから、ある種自然な反応だろう。]
見ろよこれ、綺麗なの拾った! ケイにやるよ。
[貝殻を手にする様子は、幼児と変わらない。ビニール手袋があるから拾えた様なものだし、自分が持って帰る訳にも行かないと考えたのか、何気無く彼に差し出した。それは、ルリガイという薄紫色の巻貝だ。殻が薄くて割れ易いから、欠けていない物は珍しい。]
(295) 2023/08/18(Fri) 17時半頃
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[康生の昼食は、再度コンビニに寄った際に購入したパンとコーヒーだ。海らしくも何ともないが、それでも外で取る昼食に康生は満足そうだった。ちなみに、康生もアルコールティッシュは持参している。]
めっちゃいい匂いするから、すげーうまいんだろうな〜焼きトウモロコシって。 普通のもんでも、外で食べるってだけでなんかうまく感じるくらいだし! てかケイ、ほんとコーラ好きだな!
[康生がその名称を知るのは瑠璃川珊瑚の葬儀での事>>144>>172だから、今は何も気付く事無く終わった。そして、彼のLINE相手>>245についても然程気には留めない。康生は、束縛や執着とは無縁のタイプだ。]
(296) 2023/08/18(Fri) 17時半頃
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[いよいよ、彼が行きたがっていた場所>>102へと向かう事になった。片付けを出来る範囲で手伝い、康生は彼の案内に従った。家族旅行なんて行った事は無いから、リゾートホテルが物珍しかったのだろう。「すげー」と感嘆の声を漏らしながら、始終辺りを見回していた。]
あ、だよな! 俺、母さんに泊まりだって言ってないし。 でも、ホテルで泊まる部屋以外の場所って……?
[首を傾げながら、中庭へと通される。其処に在ったのは小さいながらも瀟洒な教会だった。彼の目的が、朧気乍ら見えて来た気がしなくもない。色々と過程が飛ばされている気がするのだが、死を目前に控えた高校生なのだから、仕方のない事なのだろうか。]
教会……? ケイが来たかった場所って、ここなのか?*
(297) 2023/08/18(Fri) 17時半頃
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/* >色々と過程が飛ばされている気がするのだが>>297
自分はまだしも妻への挨拶くらいはして欲しいと思ってるポチチです
(-79) 2023/08/18(Fri) 17時半頃
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/* 墓下はポチチ生存軸にしようか考え中 柊木(息子)の心臓が、移植じゃなくても手術でまだギリ何とかなるレベルだった世界線って感じで 息子も地の文やれよぉ 最近、カガセン相手とかで結構喋ったけど それでもお前のRP率3割くらいなんだよ割とマジで
(-81) 2023/08/18(Fri) 19時頃
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/* >五臓六腑に染み渡る。実際に染み渡っている訳ではないだろうが。>>216
書き忘れてたけどこれ、心臓ジョークです ポチチは堅物だけど、真面目な顔して時々しれっと変なこと言うタイプ 父子共々天然で、母がツッコミ役
こんなに設定あんのに、実はポチチの職業何だったか決めてない 個人事業主だったってだけ 柊木(母)は翻訳家
(-82) 2023/08/18(Fri) 19時頃
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/* 大和くん応援したいのもそうなんだけど 正直、種明かししてからの方がバージンロードの描写も楽しくできそうなので明日になって助かったの気持ち
(-88) 2023/08/18(Fri) 20時半頃
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/* >心の中には誰も一緒にはいてやれない>>@53
柊木(父)でさえ、心の中には一緒に居ない 胸の中なら一緒に居る(物理)
(-92) 2023/08/18(Fri) 20時半頃
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─コックピットにて─
[康生の提案に頷き掛けた加賀先生は結局、思案の末フレームに捕まる事にした>>@56>>@57様だ。]
ん? フレームに? もちろんいいぜ! いいっていいって。この揺れだしさ。
[微笑んで快諾し、改めて康生はモニターへと視線を戻した。今は、あの時の動揺>>220>>221>>223が嘘の様に落ち着いていた。]
(320) 2023/08/18(Fri) 21時半頃
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[蟹座は、形としての情報が少ない。四角を基本の形とする星座は幾つかあるし、そもそも蟹座自体の線の繋ぎ方が複数あるからだ。海外の星図に多いが、四角く繋がないものさえある。その上、地上視点だから尚の事判り辛い。ただ、彼が獅子座を先に描く>>313のなら。そして、その位置関係が正しいのであれば、答えは容易に導き出せた。]
獅子座と、蟹座か……! でも、どうしてこの二つを……?
[大和命本人でさえ自覚の薄かった誕生日を、康生が知る由も無い。彼と瑠璃川珊瑚のやり取りも、彼の胸の中にしか無いだろう。だから、その二つの星座に思い入れがある事だけしか康生には解らなかった。合宿でも観測出来なかった、時季外れの星座達。彼が答えを返してくれるかは不明だが、問い掛けずにはいられなかったのだろう。]
[そんな時、敵が此方に飛び掛かって来て、アストロの上半身と下半身が────分かれた。]
(321) 2023/08/18(Fri) 21時半頃
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危な──えっ、割れた!?
[分断されたのではなく、した。アストロは、分離も出来たらしい。もしかするとこれは、自転車という椅子を持つ彼だからこそ成し遂げた技なのかも知れないが。彼は、手足の様に自転車を操っている。相当、乗っていた時間が長かったのだろう。それにしては、フレームが競技用自転車の形をしていないのが何処となく不自然だった。]
[兎も角、敵はもう藻掻く事しか出来なくなった。]
レグルス……獅子の、心臓。 そうであれば────胸元、だけど……。
[いつもの様に胸元へ手を置いたまま、康生はそう言った。*]
(322) 2023/08/18(Fri) 21時半頃
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/* 相当端折ってるけど、レグルス自体の意味は「小さな王」だよ ただこの星にはコル・レオニスって別称があって、その意味が「獅子の心臓」だよ レグルス=コル・レオニス=獅子の心臓 ってこと だから、位置も当然そこ
(-98) 2023/08/18(Fri) 21時半頃
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─コックピットにて 大和命の最期─
[彼の叫び>>325は、康生の問い掛け>>321への答えだった。瑠璃川珊瑚との思い出をこの世界に刻み付け、それを守り抜く事で証にしようとしているのだ。文字通り、命を燃やして。]
命…………みこ、と……。
[レグルス──獅子座の一等星。その意味は「小さな王」。だが、この星にはコル・レオニスという別称があり、その意味は「獅子の心臓」なのだ。当然、星座の中での配置も心臓に相当する位置となっている。幽霊部員だった彼が、よく知っていたものだと思う。活動に参加出来ないだけで実は興味があったのか、或いはそれほどまでに思い入れがあったのか。]
ッ、……!
[心臓が罅割れ、砕けていく。直視出来なかったのだろう、康生はぎゅっと両眼を閉じ、顔を逸らせた。瞼を貫通する程の眩さに包まれる。]
[────が、その光はすぐには収まらない。恐る恐ると言った様子で、瞼が開く。其処には、描いた道に沿って輝く“星座”があった。それぞれの恒星から、空へと向かって光が放たれている。そして、今居る此処は。]
(339) 2023/08/18(Fri) 22時頃
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────積尸気、だ……。
[M44、プレセぺ星団──別称、積尸気。中国に於いて、死した人々の魂が天へ昇る際に通過すると言われている場所。彼の魂もまた、共に昇って行ったのだろうか。康生は暫く、胸に手を置いたまま、呆然とベッドに座っていた。*]
(340) 2023/08/18(Fri) 22時頃
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─少し先の未来 ×日後 校舎跡─
[偶々空いた時間。崩れた校舎の一角────大和命が生活していたと思しき空間>>342に、康生は足を踏み入れていた。其処には、大和命の足跡がそのまま残っていた。二人の誕生日を知れば、何故獅子座と蟹座だったかの答えには充分だった。これだけ熱心に大量の書籍を読んだなら、彼が積尸気を最期の場所に選んだのも納得が行った。]
────なあ、命。 瑠璃川には、ちゃんと会えたか……?
[死した人々の魂が天に行く際に通過する場所。それなら、彼女は彼を待っていたのではないかと。彼も、それを信じたからこそ会いに行ったのだろうと。康生はそう考えた様だった。]
……俺、命や瑠璃川、七尾以外に誰かを亡くしたことってないからさ。 それで、ちょっとわかってないとこあったんだけど。
──……いのちって、重いんだな。
[胸元に手が当てられる。手の平から、鼓動が伝わる。この身体に入っている命は、二人分だ。二つ在りはするが、不可分の命。]
[何か形見に貰って行こうにも、身体的事情がそれを許さない。だから、場をそのままにして康生は立ち去った。*]
(350) 2023/08/18(Fri) 23時頃
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/* 日付変わってから、>>355の直後くらいの時間軸でパイロットCOしたいのですが問題ありませんか? このメンバー、この機(戦闘直後)を逃すと、全員一ヶ所に揃ってくれない気がするので・・・。
(-115) 2023/08/18(Fri) 23時半頃
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/* ありがとうございます! 呼ばれるのは柊木(父)ですので、見回すまでもないはないってくらいですね強いて言えば
(-119) 2023/08/19(Sat) 00時頃
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/* いえいえお気になさらず こちらが大分おかしなことしてるので・・・。
改めて、よろしくお願いします!
(-121) 2023/08/19(Sat) 00時頃
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/* 行くぜポチチ、お前の出番だ!(※ずっと居た)
(-122) 2023/08/19(Sat) 00時頃
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