10 冷たい校舎村9
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/* これはちょっと恥ずかしいので埋めていなかったのですが、 乃絵ちゃんとどう向き合うのがいいかなってメモにいろいろ書き留めてて、 その中に
わたしの両腕は二本しかなくて、
◎ため息の音をピアノでかき消す わたしにはこれしかない。 これしか、できない。
こういうのありますからね!!!
(-1) 2021/06/14(Mon) 00時頃
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/* 候補のひとつなので流れによっては全然違う方向に行くのですが、 わたし、乃絵ちゃんにピアノ聞かせることずっと考えてましたからね!
っていう主張です。構想メモ残すのやっぱりちょっと恥ずかしいな。
(-3) 2021/06/14(Mon) 00時頃
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/* ため息なくなったんですけれども! よかった!! よくない!! つれてかえりたい!!
(-4) 2021/06/14(Mon) 00時頃
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— AM8:50 —
[チャイムの音で目が覚めた時、 乃絵ちゃんはどこにもいなかった。 わたしは驚かなかったけど、少し泣きそうになる。
先に出ただけ。昨日もそうだった。 そんな言い訳が通用しないことは、もう分かってた。
だって、不意に耳をくすぐるため息がない>>10。
わたしはぐっと堪えてベッドを出る。 顔を洗って、身体もちょっと拭って。 制服のスカートはすっかり皺だらけになっちゃったけど、 ポケットに入れたお守りやお財布は無事だ。]
(11) 2021/06/14(Mon) 00時半頃
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[わたしは充電が半分になったスマホを手に取った。 日付はやっぱり最初の日と同じ。 わたしは表示を隠すようにメールを開く。
最初の日、チャイムと共にスマホへ届いた文面>>1:1。 わたし、見返さなかった。机に置いていった>>1:31。 今になってようやく、わたしは現実を直視する。]
……いいよって言ったじゃん。
[わたしはスマホを胸ポケットにしまった。 ダッフルコートは羽織るのではなく腕に抱えた。 ずっと守ってくれた歴戦の上靴に裸足の爪先を入れる。
あんなに散らばっていたカッターナイフも見当たらない。 わたし以外いなくなった保健室を一度だけ振り返って、 わたしは廊下を走り出した。]
(12) 2021/06/14(Mon) 00時半頃
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[一度目のチャイム。時の止まった校舎に閉じ込められた。 二度目のチャイム。最初に九重さんの人形が見つかった。 三度目のチャイム。ひとみちゃんと樫樹くんが消えた。 四度目のチャイム。向井くんと綿見さんが先に帰った。 五度目のチャイム。乃絵ちゃんの姿がない。
——でも、乃絵ちゃんじゃない。
わたしは男の子たちが眠る休憩所>>1:651へ走った。 鳩羽くん>>4:85と毛布を取りに行ったから、 道に迷うことはない。
扉を開く。 誰の姿も見当たらなくて、わたしはまた駆け出した。]
(13) 2021/06/14(Mon) 00時半頃
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炭蔵くん!
[炭蔵くん>>4:458はまだ食堂にいたかな。 もし別の場所だとしても、扉の前にわたしはいる。
わたしは炭蔵くんに乗り上げる勢いで近づいた。 さすがに実際にはやらないよ。前のめりだけど。
わたし、自分がいなくなるとか帰る>>4:212とか、 思うとか思わない>>4:210以前に考えかった>>4:430。 やっぱりずっと、乃絵ちゃんのこと考えてた。
でも今朝、乃絵ちゃんの姿が見えなかった時に理解した。 ため息が聞こえなくなって、カッターナイフも消えて。 もう、終わりなんだなって。なんとなく、思った。]
(14) 2021/06/14(Mon) 00時半頃
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[炭蔵くんはどうしてたかな。 わたしは走って乱れた息を整えようと深呼吸を繰り返す。 心臓はずっとバクバクと跳ねていた。]
後悔するくらいなら、少しでも何かしたい。 ……って、言ったよね。
[数日前の朝>>1:568からわたしはいろいろ変わったけど、 あの約束>>2:35はまだ有効かな。 わたしは炭蔵くんをまっすぐ見つめ、眸を探す。]
乃絵ちゃんを、連れて帰りたいの。
[協力してとか、力を貸してとか、 お願いする言葉はいっぱいあった。 でも、わたしは言わない。 炭蔵くん自身に望んで、一緒に来て欲しいから。]
(15) 2021/06/14(Mon) 00時半頃
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[わたしは炭蔵くんの眼前に手を伸ばして、 前髪を掻き上げようとする。 拒んで払い除ければ、すぐ飛んでいく弱い手。 それでもわたし、炭蔵くんの意思を知りたかった。]
……それに、鳩羽くんと柊くんも。探したい。 きっと、どこかで倒れてるから。
[眸を見ることができてもできなくても、 わたしはスピーカーを見上げる。 チャイムは鳴った。これまでのことから、 鳩羽くんと柊くんがどうなったかは想像に容易い。
二人の行方を知らないまま、 わたしは乃絵ちゃんをここの主として話した。]
(16) 2021/06/14(Mon) 00時半頃
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[わたし、樫樹くんがどんな表情だったか>>2:226も 綿見さんの前に包丁が二本あったこと>>3:687も 知らない。
見つけられないのは寂しいかなって思うけど、 わたし、死んだ姿をみんなにいっぱい見せちゃうのは、 ちょっとだけ、ヤだなって思う。
恥ずかしいのかな。申し訳ないのかな。 例えば、わたしがわたしだけ帰った時、 それを見つけるのはきっと乃絵ちゃんでしょう。
それは、やっぱりヤだよ。]
(17) 2021/06/14(Mon) 00時半頃
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[わたし、ひとみちゃんに言ったの>>4:11。 鳩羽くんに言ったの>>4:129。
先に帰っただけ。また会えるって。
だから、先に場所を知った相手の顔は見てない。 次に見るのは、いつもの顔だって決めてる。 絶対帰るって、帰らなきゃって、思ってる。]
(18) 2021/06/14(Mon) 00時半頃
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/* ※ひとみちゃんを除く
(-9) 2021/06/14(Mon) 00時半頃
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……でも、誰にも見つけてもらえないのは寂しいもん。 わたしが、ヤだ。探したい。
[大勢の民衆に埋もれる時は終わった。 今ここにはきっと、炭蔵くんと、わたしと、 乃絵ちゃんしかいない。
探すための足も、差し出すための腕も、 伝えるための口も、何もかも、あるだけしかない。]
(19) 2021/06/14(Mon) 00時半頃
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わたしひとりじゃ、全然、何にも、足りないの。 だから……だから……。
[わたしにはやりたいことがいっぱいあって、 一つだけを追い求め続けたわたしはそれに慣れてなくて、 混乱したみたいに頭の中がぐるぐる回っている。
見上げた顔を戻すと、 不安や迷い、決意や意思の混じる目を炭蔵くんに向けた。 そこに諦念は、ない。]
(20) 2021/06/14(Mon) 00時半頃
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[もう終わりだって理解した時、わたしは帰りたいって思ったの。 乃絵ちゃんと一緒に帰りたいって、思ったの。]*
(21) 2021/06/14(Mon) 00時半頃
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夜笑国 メイは、メモを貼った。
2021/06/14(Mon) 00時半頃
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/* 炭蔵くん食堂確定すると教室の鳩羽くんの目撃者がいなくなってしまってですね……! 6時起きだし、たぶん移動してるかなと思うのですが……こっちで誘導するのも違うので炭蔵くんの自由にお任せする形で。
むしろこれで食堂になってしまったら申し訳ない! 教室行った方が動きやすかったかな?
あわ、あわわ。中身が混乱しなくていい。
(-12) 2021/06/14(Mon) 01時頃
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夜笑国 メイは、メモを貼った。
2021/06/14(Mon) 01時頃
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/* 二人のマネキンも乃絵ちゃんも3階なので、先に行っちゃうと教室のお写真や鳩羽くんのメッセージも見られないかなあ。 発見と音楽室突入は教室より後かなあの気持ち。
・教室黒板鳩羽くんメッセージとフォトフレーム入り写真 ・3F廊下柊くん ・3F衣装部屋鳩羽くん ・3F音楽室乃絵ちゃん
人数少なめ最終日だからこそ別行動の方がよかったでしょうか。 うーんうーん、なやみなやみ。楽しいのでOKです。
(-14) 2021/06/14(Mon) 01時頃
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/* >>18の最下段が以前から帰るって思ってたみたいな感じですが、 また会うために帰らなきゃって思ってたけど、帰りたいって思ったのは今朝みたいな。ろくろ。
(-15) 2021/06/14(Mon) 01時頃
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/* >>4:474 ここの帰還へのフック、すごい自然でいいなあ。
>>4:477 ご自宅シーンは流れで好きなのですが、ここであって気づく感じがとても良い。 >>4:485わるくないよ。
>>4:486〜 ここから。ここからが最高ハッピー。 ハッピーではないか。痛くて痛いのが好きです。 もうのっぺらぼうじゃないのうれしい。 >>4:493いつでもよんでね。
>>4:495 ここステンドグラス(?)
>>4:497 柊くんとの話がここで出てくるの素敵の極み。
(-17) 2021/06/14(Mon) 01時半頃
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/* >>4:450 落ちロールとは別なのですが、ここの間綺麗だったなあのやつです。
>>4:455 こっちが泣きそうになってしまうんですよ。
>>4:511 声の響き方をぐるぐるって表現するの、とてもすきです。
>>4:512 簡単に愛を振りまく人の悩みがこうなの、鍵穴にぴったりはまるような心地良さがある。 綺麗。素晴らしい。
>>4:514 プロローグ冒頭の回収が好きっていうのはDNAに刻まれた真実なので。すき。
(-18) 2021/06/14(Mon) 01時半頃
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/* 封印してたのに、落ちロールだけでも感想書きたくなってしまいました。 ひとみちゃんの時は語彙が溶けていた。 樫樹くんはお線香の匂いがすき。向こうで何か展開されているかなあ。体調第一ではあるのですが。n回目。
>>4:522 「生クリームより甘い可能性」すき
(-19) 2021/06/14(Mon) 01時半頃
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— チャイムが鳴った後:食堂 —
[保健室を出て休憩室、それから1階の部屋をいくつか。 わたしが食堂に辿り着いたのは チャイムの余韻がとっくに消えてしまった頃。 詰め寄った炭蔵くん>>23とわたしの間には、 走り回って乱れたわたしの息の音だけがする。
わたしは炭蔵くんの反応も待たず、矢継ぎ早に話した。 乃絵ちゃんがこの世界の主人である明確な証拠はなくて、 本当は鳩羽くんかもしれないし、柊くんかもしれない。 もちろん目の前の炭蔵くんの可能性だってある。
わたしは確信に近い思いを抱いていたけど、 炭蔵くん>>24にわたしを疑う様子は一切なかった。 わたしの方が不思議に思って混乱が増していく。]
(33) 2021/06/14(Mon) 11時頃
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……っ、でも、
[疑問を口にするより先に、 炭蔵くん>>25は落ち着いた声でわたしを嗜めた。 いつもと変わらない温度。平らな響き。 無機質にも見えるそれに、 わたしは疑問より反発のような気持ちが勝る。
それをぐっと飲み込んで、 わたしは言い募る代わりに身を乗り出し、 炭蔵くんの鼻筋に手のひらを滑り込ませた。 そのまま手の縁で額を撫ぜれば、重い前髪が剥がれる。]
(34) 2021/06/14(Mon) 11時頃
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[眸>>26を、見た。]
(35) 2021/06/14(Mon) 11時頃
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……なぁんだ。
[民衆っていうのは勝手なもので、 勝手な想像で知らない相手のこと決めつけるし>>0:136、 その割に無意識に頼ったりする>>0:29。 炭蔵くんならやってくれる。炭蔵くんだから間違いない。 まともに返事もせず、わたしは既読だけを増やす。 他人事。人任せ。そんな日々だった。]
わたしと同じじゃん。
[炭蔵くんだって、腕は二本しかないんだ>>1:570。 その心の内、詳細>>27>>28までは分からないけど、 揺れる眸は炭蔵くんの口よりよっぽど雄弁だった。
こんな当たり前で簡単なことも分かってなかった 自分が何だかおかしくて、思わず笑っちゃう。 プライドの高い炭蔵くん>>4:437を傷つけてしまうかな。 でもわたし、別に馬鹿にした訳じゃない。]
(36) 2021/06/14(Mon) 11時頃
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[わたしの基準はわたしで、善悪は正直どっちでもいい。 今の炭蔵くんが今のわたしにとって正解だった。 それだけのこと。]
(37) 2021/06/14(Mon) 11時頃
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[自分より慌てた人を見た>>1:37時や、 泣いている人の前で笑っていた時の気分に似ていた。 おかげで少しずつ混乱も落ち着いてきた気がする。
わたしは全力疾走と笑いに跳ねた心臓を押さえた。 深呼吸は二度。こうすれば上手くいく気がする。]
足りないよ。わたし一人じゃ全然足りない。 現に今、わたし炭蔵くんに助けてもらった。
言葉にしなきゃ伝わらないことが多いけど、 言葉以外でもできることはあるんだって。 教えてもらった気がする。
[炭蔵くんの眸がわたしを落ち着かせてくれたんだって 言ったら、炭蔵くんはどういう顔をするかな。 ううん、どういう色を眸に宿すんだろう。
確かめようにも、わたしの指は逸らされた視線>>29に 離れてしまって、前髪はもう炭蔵くんの指のものだ。]
(38) 2021/06/14(Mon) 11時頃
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ありがと。
[乱れた前髪の隙間から、まだ少し眸は見えるかな。 わたしの瞳に映る様々な感情は、 得た落ち着きが水みたいに広がって柔く馴染んでいた。 その視線を炭蔵くんのそれと繋げようとした。]*
(39) 2021/06/14(Mon) 11時頃
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[そうしてわたしの息がこの場に馴染んだ後、 わたしは炭蔵くん>>30の提案に頷く。]
……というか、そんなほいほい信じていいの? 本当はわたしが騙してるのかもしれないのに。
[ため息がひっかかっていたわたしと、 カッターで勘付いていた炭蔵くん>>24。 お互いにお互いの理由を知らないから、 わたしはさっき喉奥に消えた疑問を掘り起こす。
ここにわたしたち以外の人がいないことは分かっていた。 だからとりあえず移動しない? と提案して歩き出す。]
(40) 2021/06/14(Mon) 11時頃
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留めるもの?
[炭蔵くん>>32が予想外のことを言い出したのはその時。 わたしは手のひらで自分の身体を叩いて確かめる。 ぼたん、お財布、スマホ。紺色のハンカチはもうない。 鳩羽くんのコート。……ここは違った。]
今は持ってない……けど、教室にはあるよ。 鞄の中。机に置いてるから。
[わたし、髪短いからそういうのあんまり持ってない。 でも時々前髪を邪魔に思うことはあって、 そういう時に使う物ならあるよと炭蔵くんに告げる。]
(41) 2021/06/14(Mon) 11時頃
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検討してくれたの?
[一昨日>>1:572は乗り気じゃなさそうだったのに。 残念ながらわたし、流行り>>0:74には疎い方だから 笑顔のまま、いいねって賛同した。
万が一にでも炭蔵くんがやめるなんて言い出す前に 教室への移動を提案する。]*
(42) 2021/06/14(Mon) 11時頃
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夜笑国 メイは、メモを貼った。
2021/06/14(Mon) 11時頃
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/* 離席記号を永遠に忘れてしまう。 ギリギリまでまだいられるかなしているせいです。だめでした。
地上組最低でも二名が筆遅め申告しているので、ある程度ざかざか進める方がいいかなあと。 乃絵ちゃんも昨日筆遅いみたいな話してましたけど、普通にはやい印象がありました。
個人的な目標としては夜コアには乃絵ちゃんのところ辿り着きたい。 更新前夜だけじゃ折角のクライマックス活かしきれない気がするので……! お待たせしているのもありますしね。 でも鳩羽くんも柊くんも全力で発見します。
(-28) 2021/06/14(Mon) 11時頃
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/* とりあえず炭蔵くんの目を見れたことに喜んでいます。 お祭り気分で着席できるまで頑張って来よう。やったー。
(-29) 2021/06/14(Mon) 11時頃
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— 食堂 —
[不貞腐れたような炭蔵くん>>44の声にわたしは笑う。 一対一で喋ったことがなかった炭蔵くんに わたしがすぐ親しみを覚えたのは、 炭蔵くんの中身を見た気がしたからだ>>1:524。
ずっと、あの眸>>1:486をまた見たいと思っていた。
少し遠くからじゃ覗こうとしてもできなくて、 手を伸ばそうとしても届かなくて、 ようやく叶ったわたしの願いは、 炭蔵くんがわたしと同じ人間だって教えてくれる。
わたしもちゃんと人間なんだって教えてくれる。]
(51) 2021/06/14(Mon) 15時頃
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嬉しいよ、わたし。
炭蔵くんが同じ人間で。 ここにいたのが、炭蔵くんで。
[だからわたし、素直にその気持ちを伝えた。 今はたぶん、言って伝える場面だと思ったから。 向き合って一緒に深呼吸。一回、二回。 胸に手を当てると、鼓動も落ち着いていくのが分かる。]
(52) 2021/06/14(Mon) 15時頃
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そんな顔見せられたら、 わたしも一緒に頑張りたいって思うもの。
[完璧、というのが何事にも冷静沈着で 正解を選び続けることを言うのなら、 今の炭蔵くんは完璧じゃないのかもしれない。
でも、それがいいの。 わたしにはぴったり、大正解。
ここにはもうわたしたちしかいなくて、 埋もれられないどころか民衆でもなくなっちゃった。
王様と民衆じゃなくて、炭蔵くんとわたし。 再度繋がった視線>45は、 前だけを見つめているような気がした>>31。]*
(53) 2021/06/14(Mon) 15時頃
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[お互いの意思を確認した上での作戦会議>>30。 わたしは心当たりがある様子の炭蔵くん>>46へ 不思議そうな顔をする。
もし炭蔵くんがカッターナイフを取り出したなら、 わたしは懐かしそうに目を細めた。 わたしが聞いて>>1:138、炭蔵くん>>1:325が拾った。 はじまりの日のことだ。
もし見せられたのが左手首なら、 わたし、炭蔵くんの頬に指を伸ばしてつねったと思う。 自分で自分の手を傷つけるなんて、何してるの。ばか。
言いたいことは分かるけどね。 真実は、生クリームみたいに甘くない>>4:522。]
(54) 2021/06/14(Mon) 15時頃
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……わたしもあるよ、心当たり。
[乃絵ちゃんがわたしにだけ零してくれたこと>>0:718。 だからその詳細までは話さないけど、 わたしが聞こえなくなったため息を探すように 耳を澄ませたら、何かあることくらいは伝わるかな。]*
(55) 2021/06/14(Mon) 15時頃
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— 3-9教室 —
[最初に気づいたのは炭蔵くん>>48だった。 昨日までなかった足跡が、扉の外へ続いている>>4:496。 どうやら3階の階段を昇ったようだった。]
うん。
[分かっていたことだった。 何ならさっきまでそれを前提に話してた。 でも直面するとやっぱりわたしの身体は強張る。
九重さんを思い出した。ひとみちゃんも、向井くんも。 それが本当じゃなくても、人が死ぬことはやっぱり怖い。
炭蔵くんの視線に気づかないまま、わたしは教室に入る。 気づいてないから、泣きそうな顔も隠せなかった。]
(56) 2021/06/14(Mon) 15時頃
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[わたしは鞄からヘアピンを取り出すと、 炭蔵くん>>49の言葉に顔を上げた。
みんなでいろいろ書き込んだ寄せ書きみたいな黒板。 壁にはフォトフレームに収められた写真が並ぶ>>10。 廊下とは違い、今度は文化祭以外の思い出もたくさん。]
こういうのは、卒業式にやるものじゃん。
[お別れはまだ、ちょっとだけ早いよ。 わたしは一人呟いてから炭蔵くんの見ているものを見る。
『 じゃあな、いってくる! 』だって>>4:497。
その意味を知る人はここにはいない。 でも、わたしは返すためのコートを強く握りしめた。 こんな時でも深爪は、何の跡も残してくれない。]
(57) 2021/06/14(Mon) 15時頃
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[わたしは炭蔵くんに黒いシンプルなヘアピンを渡した。 そのままの足で、わたしは教壇をのぼる。
足元にはチョークが落ちていた。 縁から零れたというにはあまりにも遠く、 まるで、持っていた誰か>>4:498が落としたみたいだ。
わたしは屈んで、チョークを摘み上げる。 いつかのように、三本の指だけが白く染まった。]
……ねぇ、炭蔵くん。 頭の中の世界って、どれくらい頭の中だと思う?
[炭蔵くんはここで前髪留めるかな。 わたしはみんなの文字がたくさん並ぶ黒板を見ていた。 置いていく10円>>3:590だって 頭を振ったら耳から出てくる訳もないんだから、 問いの答えは想像に容易くはあるんだけど、それでも。]
(58) 2021/06/14(Mon) 15時頃
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ここに書いたら、伝わるかなぁ。
[楽しかった文化祭、目を惹く綺麗な文字>>1:317。 あの日黒板に書かれたのは、楽しいことだけだったね。]
(59) 2021/06/14(Mon) 15時頃
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[結局、わたしが待たせちゃったかも。 チョークを元に戻して、手を叩いたわたしは 炭蔵くん>>50と一緒に教室を出て行く。
教室には写真と寄せ書きと。思い出だけが、残った。]
……行こう、きっと待ってるよ。
[『一緒に帰ろう』 右肩上がりの癖のある文字は、無人の教室に佇む。
わたしたちは足跡に導かれるように3階へ進む。 みんなの待つ、3階へ。]*
(60) 2021/06/14(Mon) 15時半頃
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— 3階 —
[途中、1枚欠けた写真>>4:507には気づけたかな。 3階に上がると寒さが増した気がした。 制服姿のわたしは身を震わせる。
少し先、開いた窓>>4:520が原因のようだった。 雪が降り込んでいる。]
……こんな時まで仲良しなの。
[窓の下に何かがあるのは、この距離からでも分かった。 それに——わたしは階段を上がってすぐにある 教室>>4:496の中を見る。
こんな時まで、近い場所>>4:494にいるんだね。
わたしの腕は二本しかないし、身体は一つしかない。 炭蔵くんと同じ。だからわたしはまず教室に入った。]
(61) 2021/06/14(Mon) 15時半頃
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— 階段前の部屋 —
[衣装部屋だったらしいそこは、 ラックとハンガーが脇に並んでいただろうか。 中央にできた道の先には姿見があって、
——鳩羽くんが、倒れている。]
……。
[わたしは血溜まりの前まで近づいた。 裾が床につかないように気をつけながらしゃがみこむ。]
(62) 2021/06/14(Mon) 15時半頃
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また明日って言ったじゃん。
[わたしは鳩羽くんに話しかけた。返事はない。 下手くそな「笑顔」がマネキンに赤く刻まれていた。
抜け殻みたいだなって、思った。 それに、何にも似てなんかないのに、 向井くんの話をした、あの廊下を思い出した。 涙が水たまりになったみたいな、あの廊下を。
ほんのちょっとの間だけ、わたしはコートに顔を埋める。 感情を逃すように息を吐いた。]*
(63) 2021/06/14(Mon) 15時半頃
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夜笑国 メイは、メモを貼った。
2021/06/14(Mon) 15時半頃
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/* 毎回自由にしてねを書くのもあれなので、デフォルト仕様ということにします。増やしても減らしてもいい。炭蔵くんが楽しんでくれるのが世界で一番幸せです。
拾い漏れはない……かな……? 少人数最終日、自分たちが拾わなきゃ取りこぼしてしまう感がとても強い。 皆さんのロールが最高だからこそ全部抱きしめたい気持ちはしかたのないことだと思うんですよ……!
(-30) 2021/06/14(Mon) 15時半頃
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/* >>44 炭蔵くんの不貞腐れた声、男の”子”って感じであまりに可愛すぎましたね……かわいい……。 気恥ずかしさで目を逸らすのもかわいい……。
炭蔵くんの悩みに対して正しさより自分の意思を優先しがちな人間なので、その辺りはつい差し込みたくなっちゃう。 対比がすきです。炭蔵くんっていう人間もだいすきです。
>>48 お顔見てくれるのも嬉しかったのでにこにこしちゃいましたね。 お互いに場面進めながら相手の様子伺うの、書きやすいしとても楽しいです。 こちらからも同じだけのものをお返ししたいのでがんばります……!
(-32) 2021/06/14(Mon) 16時頃
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— 教室まで —
[死んだらそこで終わり>>1:527。 わたしは一昨日、炭蔵くんとそんな話をした。
どんなに思い出を大切にしたって、 そこに新しい何かは二度と生まれない。 声も、顔も、温度も、過ごした時間も、人の気持ちも、 全部、掠れていくばかりだ。
それは、嫌だった。怖かった。 帰ったって信じようとしても、 終わった姿を見るのはお母さんを思い出すから。]
……だいじょーぶ。
[頭を叩かれる感覚がして、 炭蔵くん>>66がわたしより先に教室へ入っていく。 その腕にはまだ絆創膏>>2:364があったかな。 向井くんが悪いと主張する炭蔵くん>>65だったけど、]
(76) 2021/06/14(Mon) 18時頃
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あって五分。
[と、わたしはその意見を却下した。 向井くんがこんなびっくりすること望む訳ないでしょ。 わたしの中の向井くんはそういう人だ。 でも炭蔵くんの前では違うのかなって思うから、五分。
本人>>0:707は仲の良さは否定してたけど、 長い付き合いであることは言葉の端々に見えてたから。]
向井くんはつねったらびっくりしちゃうよねぇ。
[そんな話も少し前のこと。 わたしたちが目にするのは卒業アルバムみたいな教室。 そこでわたしは文字を書く。
わたしが書いている間に炭蔵くん>>67も身支度を 整えたみたいで、ファッションチェックを仰せつかる。]
(77) 2021/06/14(Mon) 18時頃
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なんか、ちょっと幼く見えるね。
[留め方の問題かな。それとも眸がよく見えるから? 頭のてっぺんで固定された前髪は量が多くて、 ヘアピンだとちょっと力不足だったかなって思う。 わたしは表情を和らげながら、ヘアピンから逃れた 端の前髪に手を伸ばして、横へ流そうとした。]
よく見えるよ。わたしはこっちの方がすき。 だから……似合うんじゃない。
[わたしの返答はやっぱり自分基準で、 少し考えてから依頼主>>69に沿う回答も付け加える。
わたしたちは足跡を追った。 炭蔵くん>>68の伝えようって言葉が胸に残っている。]*
(78) 2021/06/14(Mon) 18時頃
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— 3F階段前の部屋 —
[さっきは頭、今度は背中。 炭蔵くん>>71の温度が冷えたわたしの身体に広がる。 カッターを拾う姿は見えなかったけれど、 続く言葉にわたしは息を吐くのをやめた。]
ここに、明日≠ヘない……。
[何度朝を迎えてもスマホの日付は変わらなかった。 わたしたちは、同じ一日を繰り返している。 止まった校舎に明日はないんだ。 黒板に書かれた文字>>4:497を思い出していた。 わたしは顔を上げて炭蔵くん>>72を見る。]
(79) 2021/06/14(Mon) 18時頃
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……うん。
[やっぱり、よく見えるよ。泣きそうな顔。 わたしは指摘することなく頷いた。 だって、きっとわたしも同じような顔をしている。
だからこのことは二人だけの秘密にしよう。 わたしは人差し指を自分の口元に押し当てて笑った。]
(80) 2021/06/14(Mon) 18時頃
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[それから炭蔵くん>>73は部屋を豪華に飾りつけている。 文化祭の時、鳩羽くん情報量過多だったよね。 ごちゃごちゃとした装飾にそんなことを思い出していた。
……うん、もう大丈夫。 わたしは自分の足で、もう一人の下へ向かう。]
(81) 2021/06/14(Mon) 18時頃
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[開いた窓の下を覗く勇気はわたしにもなくて、 炭蔵くんが窓枠に手をかけるのを見ていた。
そういえば、2階の窓を閉め忘れてた気がするけど、 廊下には雪が積もってなかった。 誰か>>1:649が気づいて閉めてくれたのかも。 わたしはそんなことを思う。
それから、柊くん>>4:520へ視線を落とした。 炭蔵くん>>75と一緒に雪を払い除けていく。]
うん、そうしよう。 一人は、寒いもんね。
[わたしは炭蔵くんの提案に賛成して、 二人で協力して柊くんを階段前の部屋まで運ぶ。 雪みたいな冷たさに、わたしの指先がじんと痛んだ。
なんとか運び切ると、 赤く彫られた笑顔とぽっかり抜け落ちた顔が並ぶ。]
(82) 2021/06/14(Mon) 18時頃
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……待っててね。
[ここに明日≠ェ来ないなら、 待ち合わせをした月曜の放課後だって二度と来ない。
わたしは柊くんの輪郭に手を伸ばした。 指先で触れるとひんやり冷たい。]
それじゃ、いってきます。
[わたし、柊くんの名前の由来なんて知らないから、 わたしの中の柊くんは今でも春色をしてる>>0:572。
春って、あたたかくてほっとするでしょ。
鳩羽くんの隣、 手足が折れ曲がってしまった柊くんの身体には、 丁度いいサイズのダッフルコートがかけられていた。]*
(83) 2021/06/14(Mon) 18時頃
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— 3階の果て —
[鳩羽くんの足跡に導かれて3階へ来たわたしたちは、 最初に二人を見つけた。
これでもう、迷いはない。 鳩羽くんと柊くんが先に明日へ進んで、 炭蔵くんとわたしは同じ道を歩いている。
わたしたちの心当たりは確信になった。]
……できることを、しよう。
[結局まともな作戦会議はできなかったけれど、 わたしの心はもう揺らがなかった。 隣には炭蔵くんがいて、未来にはみんながいる。 わたしたちは同じ方向>>64へ進んだ。]
(84) 2021/06/14(Mon) 18時頃
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[音楽室は校舎の端>>0:678にある。 夜にピアノを弾いた後、わたしは鍵をかけなかった。 わたし以外、誰かが来るって思わなかったから。
ひとつひとつ部屋を確かめた最後、その果てに。 わたしたちが探し求めた人>>9はいたかな。]*
(85) 2021/06/14(Mon) 18時頃
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夜笑国 メイは、メモを貼った。
2021/06/14(Mon) 18時頃
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/* 炭蔵くんと夜までにはの気持ちが同じで共感がすごいことになりました。そりゃあ話しやすい訳だ。 おかげでギリギリ間に合ったのでは……? まだ日が昇ってるから夜じゃない、夏。本編は冬。
>>71特に好きだったなあ。 日付が進まないことへ特に意識を向けずに動いていた芽衣だったのっで、そういう考えがあるんだって理解した気がする。 炭蔵くんが鳩羽くんとお話したことっていうのも素敵ですね。鳩羽くんがすごいのもある。ふたりがすごい。
(-39) 2021/06/14(Mon) 18時半頃
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/* 推敲しきれてないところがあちこちあって顔を覆いました。 内容はあってるからいいんです……! 書き切ることがだいじ。
(-40) 2021/06/14(Mon) 18時半頃
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夜笑国 メイは、メモを貼った。
2021/06/14(Mon) 20時頃
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/* 乃絵ちゃんがクレープ食べてくれるの嬉しうれし。 そして鍵はかけていた方が面白かったかもしれませんね……? 校舎のことは乃絵ちゃんに委ねた方が楽しい。おぼえました。
(-42) 2021/06/14(Mon) 20時頃
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— 校舎の果て、音楽室 —
[鍵が開いていることにわたしは違和感がなかったから、 だからこそ中に乃絵ちゃん>>87がいたことに驚いた。
乃絵ちゃんは窓の側に立っている。 その手に持っているのはクレープ>>86で 一つ前の夜、わたしと一緒に作ったもの。 名前はラップにしか書いていなかったけれど、 所々焦げた生地がわたしに事実を教えてくれた。]
……起こしてくれたら、良かったのに。
[乃絵ちゃん>>88は来てくれたんだって言う。 振り返った顔は笑っていた。 わたしは乃絵ちゃんの手元に視線を向けて、 わたしより先に保健室を出た乃絵ちゃんに触れる。]
(99) 2021/06/14(Mon) 21時半頃
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[「責任を持って食べようね」って言ったじゃん>>4:523。 「大丈夫」って言ったじゃん>>4:525。 「また明日ね」って、言ったじゃん>>4:526。
わたしと乃絵ちゃんの間には言えないことがあったけど、 それでもちゃんと、隣にいたじゃん。
今の乃絵ちゃん>>89がすごく遠く感じた。 説明でみんなが無事であることをしっても、 わたしの胸に広がるのは、安堵よりも不安が濃い。
炭蔵くん>>94もきっと 同じような感覚を覚えているんじゃないかな。 続く言葉>>95には道中での約束>>93を果たそうかと 思ったのに、わたしの手は炭蔵くんの背に届かない。
それはそれでいいのかなって迷ったのもあるけど、 単純に、身体を上手く動かせなかったから。]
(100) 2021/06/14(Mon) 21時半頃
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[分かってる。分かっちゃった。 乃絵ちゃんは、今、この校舎の主としてここにいる。]
(101) 2021/06/14(Mon) 21時半頃
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[だからわたし、口を挟めなかった。 乃絵ちゃん>>90の頭が下がるのを黙って見ている。
乃絵ちゃんが音楽室にいることも、 そこでクレープを立ち食いしていることも不思議で、 現実味がなくて。 わたしはいつも出迎える側だったから、 この景色ごと夢なんじゃないかとすら思える。
わたしたちは秘密があってもともだち>>1:131だけど、 それでも。言わなきゃ、伝わらないんだ。 ここで過ごす中で、わたし、 そういう当たり前で大切なことをたくさん知った。]
(102) 2021/06/14(Mon) 21時半頃
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[クレープについて尋ねる炭蔵くん>>96が、 今どんな顔をしているか>>97わたしは知らない。
わたしはどんな顔をしていただろう。 笑っていたかったけど、たぶんそれは失敗した。 だからわたしの目は普段より大きくなって、 乃絵ちゃんの姿を映す。
わたしたちは同じ方向を、乃絵ちゃんを見ていた。]
(103) 2021/06/14(Mon) 21時半頃
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……乃絵ちゃんが、ここを作ったの?
[乃絵ちゃん、何にも知らないんだと思ってた。 だからいくら心当たりがあっても、 心のどこかで違うんじゃないかって思えた。
でも、もうダメなんだね。おしまいなんだね。
だからわたし、抱えていたもの>>3:152を吐き出した。]
一緒に、帰ろうよ……。
[最後までじゃなくて、これからも一緒にいようよ。 乃絵ちゃんが告げるおしまいを拒むように、 わたしは首を横に振った。]*
(104) 2021/06/14(Mon) 21時半頃
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/* SOSはきっと炭蔵くんが引き出してくれる……はず。 ならばわたしはピアノを弾くのだ。
>>0:1132>>1:129 ここ
乃絵ちゃんは乃絵ちゃんの思うように選んで欲しいけど、 その上で一緒に帰ってもらえるように説得がんばりましょう。
うーんうーん、問題解決はできないんだけど、 とにかくまずは認識を揃えるところからかな。 理由と、死んだのかっていうことと。 PCはそんなこと考えないので、ちゃんと自然に落とし込みます。 クライマックスどきどき! これでいいのかは分かってません!
(-45) 2021/06/14(Mon) 21時半頃
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[そう、探したんだよ。 乃絵ちゃんがどこにいるだろうって考えた時、 わたし、すぐにどこかひとつの場所が浮かばなかった。
教室にはいなかった。保健室もそう。 食堂で炭蔵くんに会う前に、生徒会室も探したと思う。 いつも雨を受け止めていたベンチはわたしたちが 出られない外にあって、渡り廊下にも見当たらない。
炭蔵くんと合流して2階に上がって、 鳩羽くんの足跡を見つけた。
もしそれがなかったら、乃絵ちゃんの手にある クレープはもっと少なくなっていたんじゃないかな。]
(121) 2021/06/14(Mon) 23時半頃
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[そんなクレープを不思議に思った炭蔵くんの疑問へ 答えた乃絵ちゃん>>107が、わたしに同意を求める。 わたし、辛うじて頷くことしかできなかった。
鍵盤の音>>105がしたら、きっとすぐに駆けつけたのに。 乃絵ちゃんのSOSはわたしたちに届くことはなく、 ここに辿り着けたのは、ひとつずつ扉を開けた結果だ。
それとも、もっと気づけたことはあったのかな。 わたし、知らないこといっぱいあるんだなぁって。 わたしは自分で選んだ行動を後悔していたから、 ね? って言う乃絵ちゃんに笑い返すことができない。]
(122) 2021/06/14(Mon) 23時半頃
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[いつかの仮定>>1:529、間違ってなかったのかな。
だから、わたし悔しかったの。 乃絵ちゃん>>109に「帰れない」って言わせたことが、 どうしようもなく、苦しかったの。]
(123) 2021/06/14(Mon) 23時半頃
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[わたしは炭蔵くんの言葉>>116へ同意するように、 また首を横に振る。頭を振りすぎてクラクラした。
続く乃絵ちゃん>>110>>111>>112の話は炭蔵くんへ、 きっと二人の間に何かあったんだろうなって思う。 わたしは口を挟まず、乃絵ちゃんが炭蔵くんの手首に 視線を向けるのを見ていた。
……見ていたんだけど。 炭蔵くん>>119からわたしの知らない事実が出た時は、 さすがに思いっきり炭蔵くんの方を見た。
背中を叩くんじゃなくてつまむ。頬より強めにつまむ。 止めた訳じゃないよ。聞いていない。そういう意味。 だからわたしは炭蔵くんの話>>120に合わせ、 指を離して視線を乃絵ちゃんに戻した。
深呼吸、二回。わたしは口を開く。]
(124) 2021/06/14(Mon) 23時半頃
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どう、して……?
[疑問だけが詰まった音、 乃絵ちゃんにどれだけ意味が伝わるだろう。 わたしは笑うより大きな目を湛え、乃絵ちゃんを見る。]
どうして、自殺したの。
[それが乃絵ちゃんを苦しめたの。 ため息を怖がらせたの。見捨てられた気持ちにさせるの。 限界で耐えきれなくなるまで、一瞬で崩れるまで>>111、 顕にしない長袖の下、わたしの知らない傷を作ったの。
本人が望まないことは聞かないようにしてた。 乃絵ちゃんが望む分だけ話を聞いて、頭を撫でて。
でも、もうダメなんだよ。おしまいなんだよ。 そういうのも、全部。]
(125) 2021/06/14(Mon) 23時半頃
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[わたしは知らなきゃいけなかった。 知らなきゃ、帰れないって言う乃絵ちゃんに 何も返せないと思ったから。]
教えて、乃絵ちゃんのこと。 ……お願い。
[わたしは願うしかできない。 今はまだ、知ることしかできない。
炭蔵くんとわたし、それぞれの問いは場に並んだ。 わたしは炭蔵くんの背ではなく、腕を叩く。 促したのか任せたのか、それはわたしにも分からない。]
(126) 2021/06/14(Mon) 23時半頃
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[この距離じゃ、前髪を掻き上げることもできないし、 眸の中だって覗けないでしょ。 より深く潜るなら、わたしたちと乃絵ちゃんは遠すぎる。
わたしは扉の前を離れ、窓の方、ピアノの近く、 あるいは、乃絵ちゃんの側へ近づこうとした。]*
(127) 2021/06/14(Mon) 23時半頃
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/* おそおそとは……? ちなみにこちらは先に乃絵ちゃん分を書いて炭蔵くん分を書いて合わせてます。 というか2対1の構図なので、こちらとは負担が違うんですよ乃絵ちゃん。なのに両方へ綺麗に反応してて素敵。
>>128 それはちょっと見てみたいです。
(-51) 2021/06/14(Mon) 23時半頃
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/* ノエチャン……
(-52) 2021/06/15(Tue) 00時半頃
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夜笑国 メイは、メモを貼った。
2021/06/15(Tue) 00時半頃
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[例えばの話。 保健室で乃絵ちゃんに起こされて>>128、 乃絵ちゃんが校舎の主であることを打ち明けられたら。 正直、想像がつかないのが本音。 乃絵ちゃんはきっと、わたしにそういうこと言わない。 袖の中に隠した傷のようにどうしようもなく辛いことで あればある程、一人で抱えて持っていく。
だからわたし、乃絵ちゃんがいなかった時>>11 驚かなかったし、泣かなかった。
格好いいとか悪いとかは分かんないけど、 わたしたぶん、乃絵ちゃんのそういうとこ、知ってた。 クレープ食べてるのは予想外だったけどね。]
(160) 2021/06/15(Tue) 12時半頃
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[炭蔵くんに>>144対して、乃絵ちゃんの口>>132と わたしの指が動く。つまんだのは背中でも頬でもいい。 大事なのは、炭蔵くんが困った顔で視線を向けるまで、 わたしが痛いくらいに力を込めてたってこと。
不慮の事故か何かだと思ってた。 だってあんなに刃物が落ちていたんだもの。 向井くんとの経緯>>2:387>>2:421を知らない以上、 炭蔵くんが自ら切るなんて思いもしない以上、 責任の所在をわたしが語ることなんてできないし、 その理由>>119はわたしには信じ難いものだった。
わたしは炭蔵くんの手首へ視線を向ける。 絆創膏が貼られた場所からは、 もう血が滲むこともなさそうだった。]
(161) 2021/06/15(Tue) 12時半頃
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[わたしのお母さんは、手の怪我で夢を断たれた。]
(162) 2021/06/15(Tue) 12時半頃
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[たまたま怪我して、たまたま怪我した場所が悪かった。 死んじゃった時と同じ。シンプルで分かりやすいでしょ。
わたしが死ぬのに大量の血なんていらない。 たった一筋、刃で線を引いただけで、 わたしの命は人より容易に奪われることがある。
もし炭蔵くん>>146を叩いたわたしの手が強かったなら、 つまりはそういうこと。 わたし、珍しくちょっと怒ってた。]
(163) 2021/06/15(Tue) 12時半頃
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……それヤだ。心配もする。 だから。できたら、怪我、しないで。
[怪我してもしなくてもどっちでもいいなんて思えない。 乃絵ちゃんと炭蔵くん、どっちかだけなんて思わない。 どっちも、なんだよ。今のわたしは特別欲張りだから。
あるのはわたしの感情で、正しさなんてどこにもない。
炭蔵くんの困惑顔が意外そうな表情に変わるから>>146、 わたしは炭蔵くんの眸を見て、わたしの気持ちを伝えた。 乃絵ちゃん>>132も言葉を重ねたみたい。]
(164) 2021/06/15(Tue) 12時半頃
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[わたしは乃絵ちゃんの方へ向き直った。
本当は、乃絵ちゃんにも同じこと言いたいよ。 怪我しないでって。 炭蔵くんと同じくらいヤだけど口を噤む。
ちなみにもう一人>>3:288の該当者については、 わたしたちの距離>>4:246が一定を保たれていたから 幸か不幸かわたしが気づくことはなかった。
閑話休題。 「どうして」って踏み込んだわたしの問いに答える 乃絵ちゃん>>136へ、わたしはゆっくり近づいていく。]
(165) 2021/06/15(Tue) 12時半頃
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すきだよ。
ちょっと気が弱くて、でもわたしたちのこと 何より大切にしようとしてくれるお父さんが、 わたしはすき。
[そして、ちょっぴり嫌い。 自分のこと、すぐ後回しにしちゃうから。 わたしの夢がいつかお父さんを殺してしまいそうで。]
(166) 2021/06/15(Tue) 12時半頃
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[お姉さんがいることは前から知っていて>>0:849、 お母さんのことも話を聞いたばかり>>4:524。 でもお父さんの話は、乃絵ちゃん、しなかったと思う。
でも、フツーでしょ。 わたしたちは高校生だ。小学生じゃない。 親の話をしないことは珍しくもなんともない>>0:240。]
……うん。
[乃絵ちゃんの話は炭蔵くんとわたしの間を伝う。 わたしはその間、いつもベンチでしていたみたいに 相槌を打ち続けた>>0:1058。]
(167) 2021/06/15(Tue) 12時半頃
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[お姉さんがいること以外に バレーや絵を描くことをやめたことも知っていた。 降り注ぐ雨粒で乃絵ちゃんの輪郭を捉えた気にもなった。
何にも、足りなかったね。
もう時間も残されていない校舎の果て。 口にすることを避けていた「どうして」が、 乃絵ちゃんの本当>>141>>143を教えてくれる。]
(168) 2021/06/15(Tue) 12時半頃
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[炭蔵くん>>146と乃絵ちゃん>>153の話は 揺らぎ>>134を見せながらも、そう簡単には交わらない。
わたしは二人の話を聞きながら記憶を辿っていた。 思い出すなら、言葉より声からの方がいい。 高さはどうだったかな。掠れ具合は? わたし、元気で楽しそうなのもいいと思うけど、 ゆったりしたテンポがよく似合うとも思ってるよ。
だから炭蔵くん>>149がわたしの表情を確かめるなら、 さっき>>103に比べて、ほんの少し柔らかかったはず。
わたしは人より少しだけ大きな手を、 乃絵ちゃんの手に添えようとした。 もし乃絵ちゃんが許してくれるなら、 わたしたちの手の中には涙味のクレープ>>142がある。]
(169) 2021/06/15(Tue) 12時半頃
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……文化祭、楽しかったなら嬉しいって。
[乃絵ちゃんが繰り返し口にする「手遅れ」って言葉。 謝ってばかり>>129>>135の乃絵ちゃん。
伝言は頼まれていない>>3:357。 だからこれは、わたしが力を貸してもらっているだけ。
ここにはもう、たった三人しかいないけれど、 最初からそうだった訳じゃない。 それなら、思いは人の数だけあるはずだ。]
(170) 2021/06/15(Tue) 12時半頃
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こんな世界作っちゃうくらい、楽しかったんだなあ。 ……向井くんがそう言ってた。 向井くんも文化祭、楽しかったからうれしいって。
でも、そういうのだけじゃダメなくらい 疲れちゃったなら、悲しいとも言ってた。
乃絵ちゃんはあんな目に遭わせちゃったって言うけど、 何も、悪いことばかりじゃなかったよ。
[いつもの帰り道じゃ、聞けなかった話>>2:261がある。 朝の気まずさ>>0:561を引きずり続けるだろうし、 あんなこと>>4:165言う機会だってきっとなかった。 約束>>4:386>>4:456を交わすこともなく、 終わっていくだけの月曜日もあっただろう。
何より、一度でもわたしが愛を口にできたのは>>4:383、 この場所がわたしたち以外いない、 思い出の詰まった校舎だったからだ。]
(171) 2021/06/15(Tue) 12時半頃
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いいことも、たくさんあった。 少なくともわたしはそう。きっとみんなも。
[優しいだけじゃなかったかもしれない。 わたしはマネキンになる感覚も知らない訳だし。 でも全員が何らかの意味を得たんじゃないかなって、 そう、信じたいだけかもしれないけど。
乃絵ちゃんはどんな顔をしていただろう。 もし乃絵ちゃんと目があったなら、 わたしはほのかに微笑んで見せた。 虚勢でも見栄でも、舞台の上では堂々とするものだ。
数歩離れる前に乃絵ちゃんの頭に手を伸ばす。 撫でることはできたかな。]
(172) 2021/06/15(Tue) 12時半頃
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……——ピアノ、聞きたいんだっけ。
[乃絵ちゃんから数歩離れたわたしは、 ピアノの蓋を持ち上げながら尋ねた。 乃絵ちゃんの最後の心残り>>135なんだって。
深紅の布を畳んで、引いた椅子に浅く腰掛けて、 ペダルとの距離を確認。わたしは背筋を伸ばした。]
——魔法、かけてあげる。
[夜、柊くんが来てくれて良かった。 誰か一人のために弾く喜びを教えてくれて良かった。
おかげで、指の震えを少しでも抑えることができたから。 わたしは乃絵ちゃんのために、わたしの音楽を奏でる。]
(173) 2021/06/15(Tue) 13時頃
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[本当はね、「上手くできないと思うけど」って 予防線を張りたかった。
でもわたし、 世界には、他が雑音に成り代わるようなすごい音楽が あるってことを伝えたかったから我慢したの。
最後の心残りを晴らすんじゃなくて、 また聞きたくなるような音楽を届けたかった。
わたしは炭蔵くんみたいにたくさんの言葉を知らないし、 我の強いわたしの性格は寄り添うことに向いてない。 炭蔵くん>>151は不器用だけど、わたしも大概だ。 残念ながら、ここに器用な人はいないんだよ。
わたしたちは、できることをやるしかない。
だから、わたしは乃絵ちゃんのためにピアノを弾こう。 わたしにはそれしかできない。 それだけは、できるから。]
(174) 2021/06/15(Tue) 13時頃
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[……できると、思ったんだけどなぁ。]
(175) 2021/06/15(Tue) 13時頃
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[激しくて、力強い曲だった。 それでいて雄大な大らかさもある。 難しい指遣いも多く、聞き応えもある長さ。
わたしがいくら愛を注いでも、 わたしの衰えた指はちっとも気持ちに応えてくれない。
当然だ。 これはお母さんが亡くなった頃に練習していた曲で、 随分前に弾けないと諦めてしまったものだから。
冷たい校舎の中、わたしの額を汗が伝う。 指がもつれた。メロディーが乱れた。腕が痺れてくる。 それでもわたし、一度も止まることなく弾き続けた。
完璧なんてどこにも見当たらない、 思いを叩きつけるような音色だった。]
(176) 2021/06/15(Tue) 13時頃
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[ごめん。 わたしの音、遠くの銀河まで走れないみたい>>4:175。
わたし自身が、そう思っちゃった。]
(177) 2021/06/15(Tue) 13時頃
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[数分に渡る演奏を終え、わたしは鍵盤から指を離す。 心臓がバクバクしていた。息も切れていた。 わたしは椅子に座ったまま、乃絵ちゃんを見上げる。]
……っ!
[——涙が、こぼれた。]
(178) 2021/06/15(Tue) 13時頃
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[どんなに泣きそうでもずっと堪えていたのに、 悔しくて、苦しくて、悲しくて、涙が溢れる。]
……ごめ、ん。 ちがうの、もっと……っ、わたし、
[魔法、なんて。あんなに見栄を張ったのにね。
乃絵ちゃんに別の世界>>4:426を見せられなくて悔しい。 もっとちゃんと弾けてたんだよ。嘘じゃない。
乃絵ちゃん>>157にすぐ反論できないことが苦しい。 そんなお父さん、こっちから捨てちゃえって思っても わたしだって子どもだ。解決策を持ってない。
乃絵ちゃん>>158が何もかも諦めていることが悲しい。 手遅れだって言う。帰れないって言う。なんで、]
(179) 2021/06/15(Tue) 13時頃
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[わたしは制服の袖でぐしぐしと目元を擦った。 わたしが泣いちゃダメだ。そう言い聞かせる。]
現実って、楽しいことばかりじゃないよね。
[ヤだな、声が震えてる。わたしは一度言葉を切った。]
死んだら、終わりなんだよ。
これからあるはずだったこと、思い出。 全部なくなっちゃう。
顔とか声とか、どんな話をしたとか、 そういうのも少しずつ、別のものに変わっていく。
(180) 2021/06/15(Tue) 13時頃
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[帰ったら、わたしはまた愛に口を閉ざすことになる。 自分のことよりわたしを優先しちゃうお父さん。 偉い大人の親戚だって、要らぬお節介はわたしのため。
わたしの物語に悪意はない。 ただ、首に真綿を柔く巻かれているだけ。
決して死ぬことできない息苦しさの中で、 それでもわたしは生きていく。]
(181) 2021/06/15(Tue) 13時頃
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わたしの力はちっぽけかもしれないけど、 炭蔵くんや鳩羽くんだっている。 他のみんなだって生きてる。
綿見さんとも話せたんでしょ。 ……お母さんだって、いる。
[乃絵ちゃん>>4:524曰く、立派なお母さん。 苺大福の話をしている時、ちょっぴり嬉しそうに見えた。 好きだったのかなって思う>>4:469。 夜食もそう。わたしの知らない夜に、わたしの知らない 乃絵ちゃんの楽しみ>>4:309があった。]
(182) 2021/06/15(Tue) 13時頃
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これからなんだから……だから、 ……友達のまま、生きてよ。
もっと教えてよ。巻き込んでよ。 言葉にして、伝えてよ。 でないと分かんないよ。
今話したこと、誰にも言ってないんじゃない。 ……できるなら、伝えようよ。
せめて、飲み込まないで、痛くしないで。 全部、わたしにぶつけていいから。
一蓮托生、でしょ。 わたしとなら、ワルイコトでもいいんでしょ。
(183) 2021/06/15(Tue) 13時頃
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[わたしは椅子を離れて、乃絵ちゃんの前に戻る。 ドーナツの穴を通さなくたって、 わたしの赤い目には乃絵ちゃんしか映っていない。
もう一度手を取ろうとしたけどどうかな。 疲労と不安で指が震え、ぺとぺともしたかもだけど、 蓄えた熱さで手を温めることくらいはできるかも。]
乃絵ちゃんは帰れないって言うけれど、 手遅れじゃないとしたら……どうしたいの。
わたしは、乃絵ちゃんの気持ちが知りたい。 ……教えて、くれる?
[理不尽であることも分かってて>>154、 お父さんが間違っているとも思ってて>>156、 それでもなお、どうしようもない>>157。
乃絵ちゃんが抱えているのは 簡単に解決できるものじゃないけれど、]
(184) 2021/06/15(Tue) 13時頃
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わたしは必要ないって言われても、 乃絵ちゃんの友達をやめる気、ないからね。
[名前で呼び合ったらともだち? きっと違うよね。
わたしが友達でいたいから、ともだち。
涙と汗でぐちゃぐちゃでも、指が震えていても、 全然出口が見つからなくても、不恰好でも。 わたしはいつもみたいに笑って見せた。]**
(185) 2021/06/15(Tue) 13時頃
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夜笑国 メイは、メモを貼った。
2021/06/15(Tue) 13時頃
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/* 午前中に書き切れると思ったら全然そんなことなくて首を傾げていたのですが、いつもより長かったんですね……。
うーんうーん、ぐるぐるしている分全体の読みやすさが更に下がってしまった気がしつつ。すまない。 その上こういうことしか言えない……! 優しさを持て。
どういう風に切り込んだら乃絵ちゃんに届くのかなあ。 割と現状が八方塞がりに見えるので、子どもというか芽衣なりの精いっぱいをお贈りしたつもりです。
乃絵ちゃん選んでくれてありがとね。 ずっと乃絵ちゃんのこと考えるの、特別ですごく楽しかったです。
(-56) 2021/06/15(Tue) 13時頃
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/* いやまだ終わってないんですけれども。 お時間的にも乃絵ちゃんの判断に委ねるターンかなと思い、発言が伸びた部分もあります。 昨日の頭ではこの流れを書き切れなさそうだったので潔く就寝してしまった。
炭蔵くんもめちゃくちゃ頼もしいー。 髪アップにした炭蔵くんは理論と一緒に感情が乗るのでつよい。あとその髪型はかわいい。 相方がエゴエゴしいのでそっちは頼みましたよ……!(つねりつねり)
(-57) 2021/06/15(Tue) 13時頃
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/* 帰れないはキーワードだと思うんですよね。 帰りたくないとか言ってはいないのと、炭蔵くんが触れた揺らぎの部分があるので。
お母さんはどっちかなあ。 乃絵ちゃん、お母さんのことは最終的に嫌ってはいないのでは? と思いつつ。 お母さんと一緒にお父さんから離れられたりしないのかな。幸せに生きてほしい……。
(-58) 2021/06/15(Tue) 13時半頃
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/* 炭蔵くんはやっぱり最高なんだ。 そしてピアノ弾く前にひとみちゃんのお守り握る描写が欠けていますね……?
書きたい。最高さとぼたんのこと書きたい。 間に合うかなあ。とにかく座るところからー。
(-68) 2021/06/15(Tue) 18時頃
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[炭蔵くん>>196の手が乃絵ちゃんの頭に向かう。 わたしより背の高いふたりの顔を、わたしは見上げた。 目を細めたのは笑っていたからなんだけど、 眦にほっとした色が差したのは炭蔵くんを見てからだ。
炭蔵くんの言葉>>194>>195が、背中を押してくれる。
今でもやっぱり正しいとか間違っているとかは よく分からないことも多いんだけど、 炭蔵くんがいて、同じ方を向いているからこそ、 わたしは分からないままでも進めるんだと思った。
わたしが怖い時に頭を優しく叩いてくれるから、 前を向けない時に、背を撫で明日を教えてくれるから。 わたしがここにいるのは、炭蔵くんのおかげだ。]
(197) 2021/06/15(Tue) 19時頃
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[もしこの世界が炭蔵くん>>120の言う通りなら、 わたしたちはもう少しだけ頑張れるんじゃないかな。
わたしの話はどうにもぐちゃぐちゃだったけど、 大切なことは炭蔵くんが言葉にしてくれた。]
三人で、一緒に帰りたいな。
[わたしの話を炭蔵くん>>186が知らないことは当然で、 炭蔵くんとわたしが一対一で話す機会すら、 こんなことがなければありえなかったかも。 隣に並んで乃絵ちゃんに手を伸ばす姿を不思議に思う。]
(198) 2021/06/15(Tue) 19時頃
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|
ね。
[だから、謝らなくていいんだよ>>187。 わたしのわがままなんだから。
わたしが勝手に、炭蔵くんに親しみを持っちゃっただけ。 あなたが傷つくの、ヤだなって思っただけ。 今日限りでも、相棒になれたって信じたかっただけ。
今はまだ、そう返せはしなかったけれど、 誰にも見せなかった涙を二人にだけ明かして、 ほんの少し強がりと共にわたしはにこにこ笑った。]*
(199) 2021/06/15(Tue) 19時頃
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夜笑国 メイは、メモを貼った。
2021/06/15(Tue) 19時頃
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/* ぼたんはあとでね。
(-70) 2021/06/15(Tue) 19時頃
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/* ノエチャン…………
(-71) 2021/06/15(Tue) 19時半頃
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/* うーーーーーん……! それはそうなんですよ。分かってるんですよねーーーー。 でも解決の糸口が子どもには手の届かないところにしかなくて、うーーーん、乃絵ちゃんが生きようって思える答えが手元にない……!
うーーーーーーーん うーーーーーーー
(たのしい)
(-78) 2021/06/15(Tue) 20時半頃
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[焦げた生地でできたクレープに涙とわたしの手を足して、 わたしは乃絵ちゃん>>203の話を聞く。]
みんなの話、もっと聞いておけばよかったな。
[そうしたら、もっと乃絵ちゃんへ 伝えられることがあったかもしれないのに。 写真が捨てられた話に、乃絵ちゃんの手を強く握る。]
(218) 2021/06/15(Tue) 21時頃
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うん、……うん。 楽しかったよねぇ。
いらなくなんか、必要なくなんか、ないのにねぇ。 そういうことじゃ、ないのに、ねぇ。
[乃絵ちゃんの話を聞く度、あのメール>>1が鮮明になる。 逆らえない命令、一人じゃ生きられないこと。 教室にはわたしたちの思い出がたくさん飾られてたけど、 一番多かったのは、文化祭の写真だ。 わたしは廊下に並んだみんなの顔を思い出す。
乃絵ちゃんは、これ以上大切なものを奪われないように 死のうとしたんだなって分かったから>>143、 手を握る力はより強くなった。 わたしの短い爪は、それでも乃絵ちゃんを傷つけない。
わたしは笑った。お日様にはなれないけど、 あの文化祭の日、楽しかった時を取り戻すみたいに。]*
(219) 2021/06/15(Tue) 21時頃
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[わたしの魔法はわたしに従ってくれなかった。 ボロボロで、ぐちゃぐちゃで、 せめて止まらないことで、曲としての形を辛うじて保つ。 もっとできると思ってたけど、それしかできなかった。
わたしは乃絵ちゃんに、 とっておきの心残りをあげたかったのに。
泣きたくなくても涙が止まらなくて、 乃絵ちゃん>>207の言葉にわたしも首を振る。]
(220) 2021/06/15(Tue) 21時頃
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だ、って、もっとちゃんと、弾けたの。 でも、もう弾いちゃ ダメだ から、
わたし、 ぜんぜん、 ダメな、 の。
のえちゃんに、 きいてもらいた かった、な。 わた し、 の おんがく。
[声を発する度にしゃくりあげそうになるから、 わたしはとうとう言葉すらぐちゃぐちゃになった。 乃絵ちゃん>>208の言葉を一音たりとも 聞き逃したくなくて、わたしは息を止める。]
(221) 2021/06/15(Tue) 21時頃
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[痛みは、乃絵ちゃんが生きていくために どうしても必要なものだったんだと思う。
だからわたしは口を噤み続けた>>200。 乃絵ちゃん>>211、身体中を刺したんだって。 絶対痛いのに、痛みで手を止めてもおかしくないのに、 それくらい、どうしようもなかったんだ。
乃絵ちゃんは死ねたらラクなんだって言う>>208。 生きるのは苦しいんだろう。辛いんだろう。 前のわたしなら、もう何も言えなかったかもしれない。
……でも、ね。 ラクと楽しいが別々で、必ずしもイコールじゃないこと、 わたしはもう、知っちゃったの。]
(222) 2021/06/15(Tue) 21時頃
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[だから、たとえワルモノになったとしても、いいや。]
(223) 2021/06/15(Tue) 21時頃
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——ダメ。
(224) 2021/06/15(Tue) 21時頃
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[わたしは乃絵ちゃんの言葉>>212に、また首を横に振る。 重ねた手を片方外して、右ポケットに入れた。 大事なお守り。ひとみちゃんが渡してくれた、ぼたん。 ぎゅうって握り締めてから、わたしは口を開いた。]
綿見さんと仲良くなりたいのに、終わりなの。 話せただけでいいの?
これから、でしょう。 クレープ焦げちゃったんだよって、一緒に言おうよ。 教えてもらったら、今度は上手にできるかも。
[乃絵ちゃんが語る家族のこと>>209。 お姉さんの代用品だって話。 乃絵ちゃんの家族のことは、乃絵ちゃんが一番知ってる。
だからわたしが伝えられるのは、楽しかったって 言ってた文化祭、一緒にいたわたしたちのことだけ。
ポケットから手を出し、食べかけのクレープを示した。]
(225) 2021/06/15(Tue) 21時頃
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現実は、楽しいことだけじゃない。 苦しくて、つらくて、どうしようもないこともあって。
だから、わたしここも結構すきだったよ。 永遠にいられるなら、それもいいかなって思うくらい。
[でもそんなことはありえない。 わたしはそれを理解しているから帰るの。
苦しくて、つらくて、どうしようもないこともある、 それでも大切なものがいっぱいある現実へ。]
(226) 2021/06/15(Tue) 21時頃
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まだ、思い出にしないで。置いていかないで。 全然ラクじゃないかもしれないけど、 死んだら、楽しいことなくなっちゃうよ。
……乃絵ちゃんはそれでいいの。 思い出だけで、いいの。
わたしはヤだなぁ。 これからの未来に乃絵ちゃんがいないの、ヤだなぁ。
[わたしは乃絵ちゃんを包んでいたもう片方の手も離し、 手のひらを乃絵ちゃんへ向ける。]
(227) 2021/06/15(Tue) 21時頃
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[わたしの手は、炭蔵くん>>217の隣に並んだ。 乃絵ちゃんへ二本の手が差し伸べられる。]
現実は、怖いだけ? 乃絵ちゃんの中に、もうそれしかない?
……一緒に、帰ろうよ。
[ぐるぐる回って、たどり着いたのは結局最初と同じ。 わたしはわたしの気持ちを押しつけただけかもしれない。
でもほんの少しでも同じ気持ちがあるのなら、 どうか、手を取ってほしい。
わたしはそう伝えて、ほのかに笑った。 乃絵ちゃんの願いを、選択を、答えを 待つ。]*
(228) 2021/06/15(Tue) 21時頃
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/* 投下直前に炭蔵くんの発言に気づけたの幸運でした。 手を伸ばすの全く一緒だったわあい。相棒さんにこにこ。 なので最後の発言だけちょっと追加。 偶然がつながるの嬉しいなあ。
嬉しいなあはしつつ、後は乃絵ちゃんに託すしかない。 帰れたら嬉しいけど何選んでもいいですからね……!
(-83) 2021/06/15(Tue) 21時半頃
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/* 泣きじゃくりかけてたのに急にスンとなったみたいなところ、自分でちょっと面白くなってしまった。
息止めている間に落ち着いたから、ひとみちゃんのぼたんぎゅっと握って落ち着いただけだから……! 一文入れればよかったですね。お守りパワーは本当。
(-84) 2021/06/15(Tue) 21時半頃
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/* あちこちアンカーを省略してしまっているのですが、挿入に+20分くらいかかるので気持ちで見てほしい。 乃絵ちゃんが選ぶ時間をできるだけとりたいので……!
苦しい望みをどうやったら口にできるのかなあって考えて、 無理やり連れて帰るしか思いつかなかったのでやっぱりワルモノはワルモノです。優しさを持て。
ノエチャン……
(-85) 2021/06/15(Tue) 21時半頃
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/* のえちゃ
(-87) 2021/06/15(Tue) 22時頃
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[乃絵ちゃんの質問>>231に、 わたしたちはわたしたちなりの答えを出した。]
(237) 2021/06/15(Tue) 22時半頃
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[炭蔵くんのわがままとわたしが積み上げる心残りが、 乃絵ちゃんの中に届いたのかな。 乃絵ちゃん>>232>>233はわたしたちの答えに笑った。
さっきあんなに首を振っていたのに>>230 もしかしてって期待しちゃいそうになる気持ちを堪えて、 わたしは手の差し出し続ける。]
(238) 2021/06/15(Tue) 22時半頃
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……うん。
[乃絵ちゃんが願いを口にした。 最初はいらないモノのこと>>234。 次に欲しいモノのこと>>235。
後者の話を聞いた時、わたし、指先が震えちゃった。
夢じゃないかな。 わたしが言って欲しいって思ったこと、 聞こえてるだけじゃないかな。
でも乃絵ちゃんの目からはぼろぼろと涙が溢れていて、 わたしは鼻を啜りながら笑った。 今度は強がりなんかじゃない、本当の笑顔だった。]
(239) 2021/06/15(Tue) 22時半頃
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[乃絵ちゃんはちょっと待ってねってクレープを食べる。 わたしはわたしたちの手を見て、炭蔵くんの顔を見て、 それから乃絵ちゃんを見て、からりと笑った。 何だか、ちょっと力が抜けちゃったね。
——わたしたちはみんな、二本の腕を持っている。
涙味のクレープがなくなるまで待って改めて。 わたしたちは、真正面から向き合った。]
……全然上手じゃないけど、いい?
[わたし、嘘つくのあんまり気にしないんだけど、 今だけは何の嘘も紛れ込ませたくなかったから、 乃絵ちゃんにひとつだけ尋ねた。 願い事には、わたしのピアノが含まれている。]
(240) 2021/06/15(Tue) 22時半頃
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絶対叶えるよ。約束する。
一緒にいよう。思い出作ろう。 ピアノも弾く……いつか、いつか。 ……ううん、未来のことは分かんないけど。 わたし、がんばるから、
乃絵ちゃんも、そこにいてほしい。
[わたしは差し出した手をもっと前に伸ばす。 いつの間にかわたしの目からは涙が消えていた。]
(241) 2021/06/15(Tue) 22時半頃
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[わたしは、わたしの宝物で、友達を迎えに行く。]*
(242) 2021/06/15(Tue) 22時半頃
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/* のえちゃーーー
(-91) 2021/06/15(Tue) 23時頃
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/* 語彙がどろどろです。
>>233乃絵ちゃんがNOって言わないの拾ってくれたの嬉しかったなあ。 説得される側って選択含め考えることが多くて大変なのにたくさんありがとうね。いっぱいいっぱい楽しかったです。
>>245とかもなんですが、炭蔵くんが炭蔵くんからブレないの、本当にすごいことだと思う。 つい喋りすぎたりしちゃいますしね。そういうのがない。 お話する機会いっぱいできてうれしかったー。 前髪あげるのはやっぱりかわいいですよ!
(-92) 2021/06/15(Tue) 23時頃
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/* やったーーー!!!
(-94) 2021/06/15(Tue) 23時頃
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[乃絵ちゃんの控えめなわがまま>>247にわたしは笑う。]
それまでしか一緒にいてくれないの?
[なんて、ちょっと意地悪。 わたしのピアノを望んでくれた乃絵ちゃん>>246に、 それまでなんてある訳ないのにね。]
ずっと一緒にいたいってことだよ。
[約束じゃなくて、わたしがそうしたいから。 乃絵ちゃんに伝えて、わたしは乃絵ちゃんの手を引く。 そうしたら、乃絵ちゃんのもう片方の手を取った 炭蔵くん>>245にもその力が伝わるかな。 わたしは、校舎の果てから出ようと促した。]
(251) 2021/06/15(Tue) 23時半頃
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[音楽室の中、 わたしは手を繋いだ乃絵ちゃんを見上げる。 少し身体を傾けたら、向こうに炭蔵くんも見えた。]
乃絵ちゃん。
[わたしは大切な友達の名前を呼ぶ。 一緒に帰ろう。明日へ進もう。 そのために、まずはどこへ向かおうか。 道のりは分からないけれど、ひとつだけ確かなのは、 わたしが乃絵ちゃんの手をもう離さないことだけ。]*
(252) 2021/06/15(Tue) 23時半頃
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夜笑国 メイは、メモを貼った。
2021/06/15(Tue) 23時半頃
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/* ほっとしたら文章がすべてぐずぐずになりました。どろどろ。メモの日本語がおそろしいことに。 コミットはしないかなあと思いつつ、ロールにあっているのでセットだけする。
>あなたは時間を進めています。
(-98) 2021/06/15(Tue) 23時半頃
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/* >>256 下段のまとめが綺麗でうっとりします。 タイトル回収はふたりがしてくれそうなのだから今回は避けたので、こういうの見られるとにこにこしちゃう。
いっぱい喋りすぎた説あるので、ラストは脇役ポジをいただきました。あとはたのんだ!
(-101) 2021/06/15(Tue) 23時半頃
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/* これは綺麗なのでお返しはエピに入ってからにしましょう。 わあいわあい、乃絵ちゃんが一緒に帰ってくれて、間に合ってよかったー!
お疲れ様でした! ずっとあわあわしていろいろご迷惑もおかけしましたが、初めての校舎村、本当に楽しかったです! ありがとうございました!
(-102) 2021/06/15(Tue) 23時半頃
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