27 【crush appleU〜誰の林檎が砕けたの?】
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幼児退行、かな。 ……よっぽど心に負担が掛かってたんだろうな。
[ マイペースなところがあるからと あまり気にしていなかったけど、 こんなことになるなら、 もう少しフォローしておけば良かったかもと 俺は後悔した。
まさか、自分からみんなを遠ざけてたなんて>>3:102 俺は知らなかったから。 ]
(+10) 2023/08/02(Wed) 21時頃
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[ それから、ゆらりゆらりと移動すると、 いつの間にかエントランスに着いていた。 樹の下には潰れた林檎が1つと普通のものが4つ、 そして、樹に生った林檎が5つ。>>2:266>>3:22>>3:191>>3:192>>19
樹に生った林檎の一つが俺の姿に重なって、 そういえば、他の林檎も目を覚ました面々と どことなく重なるようで。
それでも、潰れた林檎が誰を指すのか分からない。 ]
例え、誰の林檎が砕けていたとしても。
[ あなたは災害なんかに 巻き込まれていい人じゃなかったって、 俺はいつまでもあなたの死を惜しむよ。 ]*
(+11) 2023/08/02(Wed) 21時頃
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―― 病院・病室203号室 ――
[ 眠っている間に麻酔が切れたのか、>>+2 いくぶんかスッキリとした思考で 目を覚ますことができた。
ベッドの側に誰かがいる気配を感じて、 俺はゆっくりと首を動かしたんだけど、 ]
あ……お婆ちゃん……。
[ 入院手続きをするために、 緊急時の連絡先に電話がされたようで、>>1:30 お婆ちゃんがこの病院まで駆け付けてくれたらしい。
心配そうに俺のことを見つめていた顔が、 安心したように柔らかな笑みに変わったんだけど、 ]
(+17) 2023/08/02(Wed) 22時頃
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迷惑かけて、ごめんなさい……。
[ 俺の言葉に、お婆ちゃんの笑顔が固まった。 ――ああ、違う、 そんな顔をさせたいんじゃなかったのに。
色々な事情があって離れ離れになって、>>1:29 たしかにどう話していいか分からないような 間柄ではあったけど、
それでも、俺のことを心配して こんなところまで来てくれた人に、 他人行儀なことを言って傷つけていいはずがない。 ]
(+18) 2023/08/02(Wed) 22時頃
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[ 思えば、先に距離を開けたのはどっちだったか。
どうせお爺ちゃんもお婆ちゃんも 父さんという娘を傷つけた男の息子でもある俺より、 実の娘の方が大事に決まっているって、
最初から決めつけていたのは、 俺の方じゃなかったか―― ]
(+19) 2023/08/02(Wed) 22時頃
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[ 入院手続きに行くからと 病室を出ようとしたお婆ちゃんの手首をつかんで、 俺はお婆ちゃんを引き留めながら、小さく笑う。 ]
来てくれてありがとう、嬉しい……。
[ そういうと、お婆ちゃんはぽろぽろと泣きながら 俺を抱き締めてくれたんだ。
「今までごめんね」と言うお婆ちゃんの言葉に、 俺は何度も首を横に振りながら、 お婆ちゃんのいつの間にか痩せて薄くなった体に 腕を回したんだ。 ]
(+20) 2023/08/02(Wed) 22時頃
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[ それから、お婆ちゃんとはいくつか話をしたけど、 「病み上がりだから休んでなさい」と言われて、 入院手続きのために病室を後にするお婆ちゃんを 横になりながら見送った。
病室に一人になると、俺はスマホを開く。 研究室のメンバー以外の人から 俺のことを心配するメッセージが大量に届いていて、 ちゃんと元気な振りして返信できる気が しなかったから、未読スルーの形になる。
もし読んでいたら、事故の詳細について 少しは知れたかもしれなかったけど。>>3:*4
とにかく、もうスマホは放置しようか というタイミングで、 グループLINEの通知が届いた。>>+14 ]
(+21) 2023/08/02(Wed) 22時頃
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あ、骨谷先輩。 はは、どう笑えばいいんすか、これ。
[ 乾いた笑いを浮かべつつ、 俺もぽちぽちとメッセージを送る。
『福原徳人 今起きました』 『頭に怪我しましたが元気です』 『休憩スペース俺も行きます』 ]
さてと、移動しますか。
[ ベッドから起き上がって、俺はスリッパを履いた。
ちなみに俺は、ノックして問題ないと言われたら、 常識の範囲内で銀先輩の病室を見舞うことは 悪ではないと思っている。>>+13 ]*
(+22) 2023/08/02(Wed) 22時頃
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―― 病院・2階休憩スペース ――
骨谷先輩、おはようございます?
[ 休憩スペースにやってきた俺は、 骨谷先輩の姿を見つけると声を掛けて、>>+15 先輩の向かいの席に座ろうかと近寄った。
俺は何ともない調子で声を掛けたけど、 頭に包帯を巻いている俺を見て、 骨谷先輩はどう思ったかな。 ]*
(+23) 2023/08/02(Wed) 22時頃
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―― 病院・2階休憩スペース ――
はい、こんばんは? [ 時間間隔がない頭だったが、 そうかもう夜だったのか、なんて思いながら、>>+24 ]
はい、頭の出血は止まってますし、 特に問題ないそうっす。 いくつか脳細胞は死んでるかもっすけど、 知能レベルも問題ないはずっすよー。
先輩の頬は…… 美術館に行く前のアレってことでいいんすかね。 それとも同じところに新たな怪我を?
[ チラリと骨谷先輩の頬を見つつ、 ]
(+26) 2023/08/02(Wed) 23時頃
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子供の泣き声。いや、俺は見てないっすけど。
……もしかして、先輩、一瞬居眠りしてませんでした? それがあの夢の世界だったなら、おそらく――
[ つられたように深刻な気持ちになりながらも、>>+25 そこで俺は言葉を切る。
夢の世界で幼児化した田端先輩のことを>>60>>+9 俺は思い出していたのだけど、 勝手に言い触らすのも憚られたから。 ]*
(+27) 2023/08/02(Wed) 23時頃
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―― 病院・2階休憩スペース ――
そうですね。 ……きっともう少ししたら アリババさんの最後の宣告があるでしょうし。
って、大丈夫ですかっ?!
[ 額を押さえる目を瞑る姿に、>>+31 俺は思わず大きな声をあげながら、 ]
そうなんですね。 あまり無理しないで寝てしまうのも手なのでしょうが、 あの夢の世界に行くのも怖くはありますし、ね。
[ あの夢の世界の見え方も>>3:*2 人それぞれといったところなのか。
きっと、優しくて繊細な先輩は、誰かの死の宣告を 今か今かと待ち受けるのも辛いのではないかと。 ]
(+33) 2023/08/02(Wed) 23時半頃
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え、恐いっすかね? 頭叩いたら馬鹿になるってノリだったんすけど。 ……まあ、冗談にしてはブラックでしたかね。 すみません。
いや、自罰とは思ってませんでしたけど、 その様子だと、壁とか展示物とかに ぶつかったわけじゃなさそうですね。良かったです。
ニュースは、なってる可能性がありますね。 俺も友達から連絡たくさん来てましたし。 でも、俺、ニュース見るの怖くて、 連絡し返したりもできてないんですけど。
[ 安否確認が多いということに同意しつつも、>>+32
俺はうまく友達に返信できるか以上に、>>+21 無意識のうちに誰が亡くなったのか知るのを 先延ばししたかったんだなと自覚した。 ]*
(+34) 2023/08/03(Thu) 00時頃
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―― 病院・2階休憩スペース ――
そうですね。俺も見えますし、 おそらくは銀先輩や柊くんも、きっと。
恨まれる覚悟、ですか。
[ その問いに俺は肯定も否定もしない。>>+35 だって、そんなものとっくの昔にできていた。
俺が生きて、健全な結果にならなかったことを 世界に対して呆れながら、>>2:306>>3:62 それでも、それにより死者からどう思われようとも、 それは仕方ないことだって、 あのときからずっと思っていたのだから。>>1:370 ]
そうですね。仮に恨まれたって、 俺たちの責任は1/9です。 骨谷先輩だけの責任にはさせないですよ。
(+37) 2023/08/03(Thu) 01時頃
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はは、善処します。
[ 誠意のない提案には、乾いた笑いを返した。>>+36 今はいい文言なんて思い浮かばないし、 きっと、亡くなった人が誰なのか分かれば、 さらに思い浮かばないだろうことは 容易に想像できて、 ]
たしかに、結論が分からない限りは、 俺たちに出来ることってないですよねえ。
西門教授や銀先輩、柊くんに心のケアが必要かとか、 もうすぐ目覚める高祈先輩と仁科ちゃんを どう迎えるかとかを考えるかくらい、ですかね。
[ それから、先輩につられるように、>>+36 俺も銀先輩のメッセージを見て、>>+29 ]
(+38) 2023/08/03(Thu) 01時頃
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そうですね。 もしここまで来れそうなら、銀先輩の顔も見たいですが。
[ おそらく銀先輩の足の捻挫というのは 本当だとは思うけど、
今は一人でいたいために、 休憩スペースまで移動できない言い訳として 捻挫と言った可能性もあるし、
銀先輩の病室へ訪問するのは 止めておいた方が無難かなと思いつつ。 ]**
(+39) 2023/08/03(Thu) 01時頃
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/* 病室で多角は難易度高いな…… って思ってたら、サンドイッチ職人になってる罠()
(-60) 2023/08/03(Thu) 01時頃
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―― 夢の中 ――
[ 夢の世界の場面は、 いつの間にかカフェへと切り替わる。
幼い田端先輩と回谷先輩、仁科ちゃんが 食事をしている風景を眺めつつも、 田端先輩の話を聞く限り、>>90>>100>>126>>127>>128 これは幼児退行というよりも、>>+10 悪夢といった方がしっくりくるのかもしれない。 ]
誰も産んでくれなんて頼んでないのにね。
[ 育児って子供の衣食住だけを 満たせばいいわけじゃないはずなんだけどなあ。 なんて思いつつも。
俺はそもそも田端先輩の両親が、 育児する気もなかったのではないかなんて そんな思考にも至らなかったから。>>2:192>>2:193>>2:194 ]*
(+40) 2023/08/03(Thu) 12時頃
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―― 病院・2階休憩スペース ――
そうですね。 でも、死を受け入れるって、 そんなに簡単に決められることじゃないでしょうし、 きっと、色々と葛藤とかあったと思うんですよね。
だから、俺はその人の気持ちは尊重したいんですよね。 代わりに、俺はその人のことを 死んでほしくなかったっていつまでも思いますし、 俺の気持ちもその人に尊重してほしいです。
なので、骨谷先輩も遣り切れないなら遣り切れないで、 その気持ちが小さくなるまでは、 相手の思っていることなんて関係なく、 ずっと自分の気持ちに正直に 思い続けたらいいんじゃないですかね。
(+49) 2023/08/03(Thu) 20時頃
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[ 一度は死を受け入れた立場としては、 各々好きなように思えばいいのではないか と感じる俺は、やっぱり人間味のない ドライな人間なんだなあって思ってしまう。
生還者の責なんて、 高祈先輩も重いもの託したんだなあって>>+44 俺は少し苦笑が零れたけど、 ]
料理っすかー。もちろんいいっすよ! 味噌汁は俺普段は市販の顆粒だし使ってるんで、 もしかしたら味が違うかもしれないっすけど。 肉じゃがも普段から電気圧力鍋で作ってますけど、 普通の鍋で作れないこともないので。
ぷっ、腹減ってんなら、 売店で何かお菓子とか買ってきましょうか?
[ 腹の虫の音が聞こえて、>>+45 思わず噴き出したタイミングで、 ]
(+50) 2023/08/03(Thu) 20時頃
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あ、銀先輩! 捻挫って聞いて心配しましたけど、 歩けるようで良かったっす。
[ 休憩スペースにやって来た銀先輩に>>+42 手を振りながら、 ]
たしかにやることなくて退屈っすよねえ。
[ 少しでも前向きな気持ちでいたなら、 何か楽しいことできないかなって 想像したりもできたんだろうけど、 さすがに、身近な誰かが亡くなっている現状で 楽しみたいっていう気分にもなれなくて。 ]
(+51) 2023/08/03(Thu) 20時頃
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[ そっか。あの絵なくなってしまったのか。>>+47 だからか、と現実世界に戻る直前の 銀先輩の様子に俺は合点がいって、 ]
あ、いいなー。 俺も買おうっと。
[ 自販機で飲み物を買う先輩たちに倣って、>>+43>>+46 カフェオレのパック飲料を買うことにした。 ]
さすがに、こんなことになったら レポートどころじゃないでしょうしねえ。
[ レポートの話に相槌を打ちつつ、>>+46>>+48 俺はパックにストローを挿してカフェオレを口に含む。 口内にほんのりとした甘さと苦さが広がった。 ]*
(+52) 2023/08/03(Thu) 20時頃
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―― 病院・2階休憩スペース ――
[ 柊くんのメッセージが届いたことに気付いて、>>+56 俺はホッとしたようにため息を吐いた。 ]
おはよう。柊くん。
[ そう言葉にして、 もし、柊くんのメッセージに気付いたのが、 骨谷先輩がイチゴオレを買った後だとしたら、>>+46 差し入れにつぶつぶイチゴかアーモンドクラッシュの ポッキーでも買えたらなあ、 なんて俺は思ったかもしれない。 ]*
(+57) 2023/08/03(Thu) 21時頃
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―― 病院・2階休憩スペース ――
全然平気っすよー! お医者さんも特に問題ないって言ってましたから。
[ 銀先輩の問い掛けには、明るく答えつつも、>>+58
もし、銀先輩のカフェオレに対する感想を知れたら、 でも健康的な病院食を食べてると ジャンキーなものとか甘いものとか欲しくなりません? って、俺は返したかもしれないけど。 ]
あ、そうなんっす。柊くんからメッセージが来てて。 怪我の具合とかは書かれてないっすけど、 無事に目が覚めたようで良かったっすよねえ。
[ と言いながらも、 着実に時間が経過しているのを実感して、 アリババさんの最後の宣告ももう少しなのかなと 俺はどこか落ち着かない気持ちになる。 ]*
(+61) 2023/08/03(Thu) 22時半頃
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―― 病院・2階休憩スペース ――
あははー、イイことも言える俺、見直したっすかー?
[ 頭を搔きむしる骨谷先輩に心配はしながらも、>>+62 軽い口調で返したら、 少しは気楽に考えてくれるかなと思いつつ。 ]
まあ、家事やらなくていい環境なら、 台所に入らないのも仕方ないとは思うっすけど。
顆粒だしは、鰹節とか煮干しを粉末にしたものに 調味料で味付けがされてるんっすよー。 俺はあの夢の中では一から出汁を取ったんですが、 やっぱり顆粒だしを使うのが楽でいいんすよねえ。
電気圧力鍋は、形は大きめの炊飯器って感じすかねえ。 まあ、実際に米も炊けるんすけど。 俺の家にあるんで、機会があれば見せますね。
(+67) 2023/08/03(Thu) 23時頃
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[ どうやら俺の“かりゅーだし”の言い方は、 口がうまく回っていなかったらしい。>>+62 ]
おお、いいっすねー。
俺の持ってたクッキーは、 どうやらぐちゃぐちゃになっちゃったみたいなので、 また別のものでお返ししますね。
[ 黒い雷神のチョコバーをお裾分けに1ついただきつつ>>+63 カフェオレと一緒にもぐもぐと。 ]*
(+68) 2023/08/03(Thu) 23時頃
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―― 夢の世界 ――
[ それはどのタイミングで見た夢だったかな。
ビデオルームを後にして以降、>>+9 全く見ていなかった (から、もちろん大藤先輩との抱擁シーンも>>121>>135 俺は見ていなかったのだけど) 高祈先輩がカフェにいる姿が見えた。>>190
スイートポテトしか食べない様子に>>191>>192 本当に少食なんだなあと、 少し前の会話を思い出した。>>0:64 ]
お粗末様でした。
[ 食事後の挨拶に、>>194 聞こえないにも関わらず返して、 俺の体も廊下に移動した。>>195 ]
(+74) 2023/08/03(Thu) 23時半頃
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……9日間の王様?
[ 高祈先輩が見ている絵画を見て、>>198 そんなことを思ったのは、 その元女王の頑なな印象が、 なかなか俺を頼ってくれない先輩の頑なさと 何となく重なったからかな。
改宗すれば命は助けると言われた元女王は、 その申し出を断って、処刑されることとなった。 もちろん、日本人の俺の宗教観と 彼女のそれは違っただろうから、 ただ頑固だったという話でもないんだろうけど。
絵画を見ている間に、いつの間にか先輩は 俺からは見えなくなっていたから、 その後に何が起こったのか俺は知らない。>>199>>200>>201>>202>>203>>204 ]
(+75) 2023/08/03(Thu) 23時半頃
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先輩、俺はね、9日間の女王は 処刑されるべき人間だったとは思えないんですよ。
ただ、周りに担ぎ込まれただけで、 彼女自身は何の罪もなかったって思うんです。
先輩はどう思いますかね?
[ 届かない俺の独白が、 光明という名の絵画の前で霧散した。>>198 ]*
(+76) 2023/08/03(Thu) 23時半頃
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―― 病院・2階休憩スペース ――
[ 銀先輩と骨谷先輩の会話で、 整形というワードが耳に入れば、>>+70>>+77 骨谷先輩の彼女って、よっぽど天然美人だったか、 ベッドの中でも化粧してたんだなあとか 勝手に思いつつ。
銀先輩の安堵するような言葉に、>>+69 俺はにっこりと笑いながら、 ]
そうっすねえ。頭には血管が多いらしいので。 はい。傷口がまた開かないように気を付けるっすよー。
俺も銀先輩の無事が分かって良かったっす。 お疲れ様ーっすー!
[ 休憩スペースを去る銀先輩に手を振った。 ]*
(+82) 2023/08/04(Fri) 00時頃
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