15 青き星のスペランツァ
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― 三日目/"海"付近 ―
[三日目。イースターは希望者の有無に関わらず、何処となくまた"海"を見たいという思いがあり。昨日の調査>>3:127>>3:158を引き継いでいた。 全部という無茶は突っぱねつつ、先日とは少し場所を変え。少し変わった形の石を、鞄に詰めた頃。]
――キランディ様?
[普段の彼とは明らかに様子がおかしい慟哭>>3:163が聞こえ。急いで端末を確認して、もしかすると朝に見かけたかもしれない彼と会話をしていた者の名が、彼が何度も叫び呼んでいた名が、そこに名が並ぶのを見たくない欄の内一つに並んでいるのを見る。見てしまう。 キランディの位置ポイントを見れば、そこに記されているのは彼のみだ。そして、ハロからの通信が途絶えた地点である事も。明確に、示されている。
何が起きたのかを予測するのは、悲しいほどに容易だ。]
(12) 2021/11/13(Sat) 01時半頃
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キランディ様、…………。
[叫びは譫言>>3:166に変わり、途絶える。どの様な言葉を掛けていいか分からず、口籠る。今すぐ向かわなければ、そう考えるもイースターにその場所まで向かう足は無い。 が、アリババ>>1から彼の名が呼ばれ、今行くとの声が聞こえ。そしてマップを再度確認すれば、アリババの位置がキランディの居る地点へ移動するのが分かった。 それが分かれば、一度通信を切り。イースターは未だ呆然としたまま、海の方を見る。]
イースターは、こういった時。 何故、何も出来ないのでしょう。
[呟いた声は遠く溶けて消えた。*]
(13) 2021/11/13(Sat) 01時半頃
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/* イーーーーーーーン……………………濃厚な地獄に無理をプレイしてアアアアになっている 死前にライジに絡みたいね まだ死人が出るんですか???本気????
(-16) 2021/11/13(Sat) 01時半頃
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/* ケトゥートゥ………………
(-26) 2021/11/13(Sat) 11時半頃
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/* って言った後にこの発言するのあまりにもアレなんですけど、希望の死因全然思い付かなくて もし死んだらランダム振るかと思ってましたが 今ふと、地盤が緩くなっている箇所に足を踏み入れてしまい 天然の落とし穴に落ちて落下死というのを思いつきました とはいってもそうなる事はないのだが…… や、あの 地上より地下がいいなと 海もあり その場合はブルーホールかな
(-27) 2021/11/13(Sat) 12時頃
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/* アーーーーーーー!!!!!あっちもこっちも地獄!!!!!! エーーーン……
(-30) 2021/11/13(Sat) 13時頃
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― 三日目/スペランツァ船付近 ―
[あの後>>12>>13帰還したイースターは、所在を何処に置けばいいのか分からず。自室に戻って、ただじっと待っていた。 しかし、伝言を>>47>>48伝え聞けば、急いでタラップの方に向かって。身体も心も酷くボロボロに見える一同と、記憶の中の姿よりずっと小さくなってしまったカプセルの中の仲間に。]
…………。 お帰り、なさいませ。
[静かにその様に告げた。 告げた後は、安置室にハロを届けに行くか、ポッドにアリババを運ぶか。手が足りていない方に、協力をする事だろう。]
(61) 2021/11/13(Sat) 21時頃
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― 三日目/安置室 ―
[イースターは再び、安置室へと訪れる。 『マーレ10』に降り立つ前と比べ、船の中は驚くほどに静かだ。年上分の泣き声すらも聞こえない>>65。 訪れれば、ヨーランダは其処に居るだろう。『HOUSE』の欄に示されていた彼は、この場所から動くことが出来なくなった。何故かという点は気にならなくはないのだが、理由を聞くことはしなかった。
だから何も尋ねる事はせず。ただ、花を一輪頼んで、それからは昨日と同じ。 けれど、その中にあるものは。アシモフの時とも、ギロチンの時とも違う。生前の姿からは見る影もない。それがハロだと証明する手段が無かったなら気付けなかったかもしれない程に、とてもとても小さくなった容量に、彼の尊厳を守る為の白い布が掛けられている姿。]
…………。 イースターは、忘れません。ハロ様の事も。 ……、忘れません。
[そう告げる事を、イースターは自身の弔いの方法とする事にしたのだ。そうすれば己の中で、死者は生き続ける。
――嗚呼。けれど、それでも。]
(90) 2021/11/14(Sun) 02時頃
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― 三日目/安置室前廊下 ―
[弔いを終えて、安置室を出て。自室の方角に歩もうとして、一歩、二歩。]
……………、
[その途中で、足から力が抜けて。イースターはその場に崩れ落ちて座り込む。 色々なものが頭の中を巡り、ボロボロと涙が零れ落ちる。悲しさ、悔しさ、寂しさ、それだけではない様々な感情が渦巻いて。どうしたらいいのか、どうするのが正解なのか、分からない。己の舵を取るのは得意と思っていたのに、今はその取り方が分からない。]
(91) 2021/11/14(Sun) 02時頃
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[どうしてこんなにも簡単に命は喪われていくのだろう。 どうしてこんなにも静かになってしまったのだろう。 誰も悪くはない。仕方のなかった事だ。それは理解出来ていても、周囲の状況に、絶望を感じずにはいられなかった。]
――様、は。だから、あの様に。
[呟かれたのは、自らが電子体であった頃から己を管理し、疑似人体への移植を行った『惑星アルニカ』の"純然な"人間の名。 多くの生物がもつ生物同士の関係に当て嵌めるならば、"父"と呼ぶのが近いのだろうか。]
(92) 2021/11/14(Sun) 02時頃
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[イースターが惑星調査に立候補した時、"父"は止めた。己の種からの立候補者はイースター以外にも居たのだが、研究者達の厳選なる会議の後に選ばれたのはこの少女だった。 "父"は憤慨し、悲嘆し、止める様懇願し、選ばれた理由を説明し。それでもイースターの意志が変わらない事を知ると、とても辛そうな笑顔で、見送ったのだ。]
[イースターは、惑星調査の危険性についても。自身が死ぬ可能性についても。理解していたつもりであったし、肉体が喪われたとて少なくとも出立前までの記録は確実に遺される>>2:10のだから平気だと思っていた。 けれど、そういう事ではないのだと、今更ながらイースターは気付いた。"父"は、己の"娘"が死んで動かなくなる事。そして仲良くなった仲間の『死』の痛みを覚えて傷付く事。 それが嫌なのだと、思っていたのだろう……と。**]
(93) 2021/11/14(Sun) 02時半頃
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イースターは、それでも調査希望をした事に後悔していない。する筈がない。
2021/11/14(Sun) 02時半頃
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― 三日目/安置室前廊下 ―
[顔を上げたイースターの眼は、普段よりも赤い。声を掛けられれば>>114ポロポロと涙を零しながら、ケトゥートゥの方を見る。]
……、ケトゥートゥ様。
[名を呼んで、つらいのかという問いに頷く。そのまま大人しく頭を撫でられる。生きた手の感覚は、暖かく優しく思えた。 けれど。泣いてもいいのだ>>2:13と伝えてくれた年上分には、特に仲の良かった相手を喪ったのにも関わらず、とても辛い筈なのにも関わらず。滲んだ視界の向こうには、涙もその痕も見えなかった。]
ケトゥートゥ様は、泣かないのですか。 『辛い』筈、でしょう。……今までは、そうしていたのに。何故……
[泣いたままの眼で、普段よりもたどたどしい言葉で。彼が誰かに投げかけた問い>>50と、似た質問を投げかける。]
(118) 2021/11/14(Sun) 13時半頃
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― 三日目/安置室前廊下 ―
……。 忘れない限り、心の中で生き続ける。 その為に、ですか。
[ケトゥートゥ>>121の告げた答えは、以前にチキュウ>>2:45やヨーランダ>>3:30から聞いたものと似ていると。感情の洪水の中で思い浮かべる。以前共にそれを聞いた時の彼は、誰かの中で生きているという考えによく分からない>>2:51と答えを返していた筈なのだけれど。何か、そう思わせるきっかけがあったのだろうか。 もしももう一つの泣かない理由>>66を告げられたなら、イースターはそうは思わないと考えて、返すのだろう。なので、それを告げないという判断は正しい。]
分かっているのです。 イースター達『アルニカ』の人々は、データという明確な形で。死者と共に生きる為の物を遺してきたのですから。
けれど、それでも。 死というものは。つらい、ですね。
(136) 2021/11/14(Sun) 17時半頃
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[訊ねられた質問>>122には、目を閉じて首を横に振る。]
いいえ。……確かに、『スペランツァ』に乗り続ける限り。死のつらさからは逃れられないのでしょう。 ですが、だからこそ。見る事が叶わなかった方々の分も、イースターはこの先の景色を見て、知りたい。そう思います。
[零れる涙はそのままに、答えを告げる。 "父"はこの事を懸念していたのだと気付いても>>92>>93、実際にその痛みが辛く苦しいものと知っても。クルーで居たいという考えは変わらなかった。 むしろその考えは、イースターの中でより強固なものになっていた。*]
(137) 2021/11/14(Sun) 17時半頃
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― 三日目/安置室前廊下 ―
[撫でられながら、赤い目がケトゥートゥ>>143の方を向く。]
ハロ様が。……そうだったのですね。 言われてみれば、安置室付近で彼を見かけたことはありませんでした。
["元気なのが最後のままで"。 イースターは変わり果てたハロの姿を見ている>>61>>90。けれどもしも、ハロの立場から見たとするなら。今後ハロを思い浮かべる時に想像する姿はあの最期ではなく、元気に浮いている姿の方が良いと思うような気がした。]
……はい。 これからも、きっとこのつらさや無力感と。向き合わなければならないのでしょう。 しかし、イースターは。このつらさも、悲しみも、寂しさも。慣れたくないと思います。 つらいからこそ、強く記憶に残り。つらいからこそ、防ぐために皆努力しているのだ、と。考えたので。
[少しずつ、少しずつ。己の感情の中に整理を付けて行く。 それでも喪失はつらく、つらそうな皆の姿や静かな船内を思うと、悲しくてまだ涙が止まらない。]
(166) 2021/11/14(Sun) 22時頃
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[だが、ほっとした様な年上分の微笑み>>144を見れば。 ゆっくりとその触角を動かしつつ。]
イースターは。これからもケトゥートゥ様と一緒に居られる事を、嬉しく思います。 この道の先に、どんな楽しい事が待っているのか。どんなものが見られるのか。イースターもまた、楽しみにしております。
……ありがとうございます、ケトゥートゥ様。
[告げたイースターの声色は、先程までより。少しだけ、前を向けている様な色に聞こえただろうか。 危険な事も、悲しい事も、沢山ある。けれど、ここにしか無い楽しい事も、待っている。故に調査船に乗る事を志願したのだから。 その先を見れなかったハロ達の分まで、未来を見てみたい。涙を流しながらも、少女は小さく頷いた。*]
(168) 2021/11/14(Sun) 22時頃
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― 三日目/廊下→アリババの自室 ―
[アリババが自室に運ばれている時間>>156。イースターもまた、帰還への労い>>61の他に言葉を掛けることは無かった。 或いは、どう言葉を掛けていいのか分からなかったのも有るのかもしれない。 本日も少女の持ち帰った"海"のサンプルは、静かに船内に置かれている。
この時はまだ、どうすればいいのか感情も行動も整理の付かないままだ。 けれど、暫く後。死と向き合った後、己がどうしたいのか整理がついた後>>137>>168。落ち着いたら、彼ともまた話がしたい。少女はその様に考えていただろうか。]
(169) 2021/11/14(Sun) 22時頃
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― 三日目/安置室前廊下 ―
[手を握られれば、ゆっくりとその手>>172を握り返す。 体感的には温度が低い筈の>>126手は、イースターには暖かく感じただろうか。]
そう言っていただけると光栄です。 ケトゥートゥ様の期待を裏切らない様、努力していきたい……ですね。
[この世界にはまだ知らない事が沢山あり、中には目を背けたくなるようなつらい事も存在している。 けれど、そんなこの船の中で自分に『希望』を感じて貰い、支えてくれた人の事を。いつか今度は自分もまた支えたいと、イースターは思ったのだった。]
はい、お陰様で。
[一度目を擦って、涙を拭い。イースターは立ち上がる。 そうして一緒に廊下を歩き、ケトゥートゥの自室前まで付けば。イースターは「また明日」と挨拶をして、自身も自室に戻っていくだろう。*]
(186) 2021/11/14(Sun) 23時半頃
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