人狼議事


3 ディアス家の人々

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視点:


【秘】 黒い取引先 アリババ → 宇宙原理衆 ウツギ


 すぐにわかりますよ。


[満足を示す彼の首筋に、軽く唇で触れる。
漂う香りはどちらにも等しく作用するから、
―――もう、忍耐など振り切れていた。]


  ここ。
  思い出して。


[尾の名残に掌を置き、掠れた声で囁く。
呼びかけられたものが、彼の内側で目を覚ました。
最初の夜からずっと彼の中を占めている闇が、柔らかく震える。*]

(-2) nekomichi 2021/01/15(Fri) 00時半頃

【秘】 黒い取引先 アリババ → 宇宙原理衆 ウツギ


  ここからはもう、夜の時間。


[闇の目覚めと同時に、纏う気配を変えた。
横たわる背中へ、まるい尻へ、柔らかな内股へ、つま弾くように指先を走らせる。]


 もっと良いことを、しよう。


[体を折って囁きかければ、彼の背に髪の先が触れる。
香油を纏った指を菫門に差し向ければ、抵抗もなくとぷりと沈んだ。*]

(-4) nekomichi 2021/01/15(Fri) 09時半頃

【秘】 黒い取引先 アリババ → 宇宙原理衆 ウツギ


 全部、私に任せて。


[伸ばされた手を取り、腰の上に束ねてゆるく押さえ込む。
その間に、沈めた指を曲げ、感じる場所をまさぐりはじめた。]


 良くしてあげるよ。
 もっと―――ずっと、


    …  ここ、欲しい?


[彼の悦びの源泉に指先が届く。
幾度か撫でるように愛でて、誘った。*]

(-6) nekomichi 2021/01/15(Fri) 11時半頃

【人】 黒い取引先 アリババ

[主は軽妙な答えで追求を躱し、その場を離れる。>>2:26
その間ずっと、笑いの気配が漂ってきていた。]


 仮面はすなわち、神降ろし、ですから。
 舞踏会の華やぎに紛れて、私にもなにか降りたのでしょう。


[仮面の下なれば、神も魔も人の世に混ざるのだと、風雅な言葉で真の一端を語る。]

(0) nekomichi 2021/01/15(Fri) 12時頃

【人】 黒い取引先 アリババ


  では。あなたのお許しを得て。


    ―――今宵、楽しみにしております。


[彼の指先を取り、唇でついばんでから手を放す。
少し先にいた、豪華な羽根飾り付きマスクの男性に声をかけ、彼の元へ向かわせてから、人の波の中に消えた。*]

(1) nekomichi 2021/01/15(Fri) 12時頃

【秘】 黒い取引先 アリババ → 宇宙原理衆 ウツギ

[香りに蕩かされて、彼の体も言葉も素直だった。
指を動かせば、肉襞が絡みついてくる。]


 じゃあここ。

  それと、ここ。


[二本目の指を入れ、同時に動かした。
強く、弱く、緩急をつけて擦る。]


     まだ足りない、 だろう?


[囁いて握っていた手を放し、彼の腰を引き寄せた。]

(-8) nekomichi 2021/01/15(Fri) 13時半頃

【秘】 黒い取引先 アリババ → 宇宙原理衆 ウツギ

[膝立ちにさせた彼の後背に顔を寄せ、二本の指で広げた場所に舌を差し込む。
淫靡な水音をたてて舐め、中をまさぐった。
存分に舌先で堪能したあと、周囲を舐め上げて唇を離す。]


  もっと欲しい?
  ここにぴったりのもの。


[指の動きを再開させながら、誘う。]


   言って。

     欲しい、 って。


[妖艶な声が甘い香りをかき回した。*]

(-9) nekomichi 2021/01/15(Fri) 13時半頃

【秘】 黒い取引先 アリババ → 宇宙原理衆 ウツギ

[腰を引き上げた手に、硬いものが触れた。
彼の熱が集まる場所は、もう脈打ち、勃ちあがっている。]


  ここは後で。
  先にいってしまったら、もたないからね。


[そこも香油を纏った掌で優しく擦る。
先端も親指の腹で円描くように捏ねながら、中へ闇を送り込んだ。
出せぬよう漏らさぬよう、粘度のある闇が細い管を遡り、内側を満たす。
のみならず、闇は中で密やかにのたうち震えるのだ。]

(-12) nekomichi 2021/01/15(Fri) 15時頃

【秘】 黒い取引先 アリババ → 宇宙原理衆 ウツギ



   おまえの望むままに。


[求める言葉を言わせて、愛おしさははち切れそうになる。
自身の滾る熱を彼の足に触れさせ、彼自身の陽根とも擦り合わせたのち、香油と唾液で光る媚洞へ収めた。

日々開発され、指と舌で広げられた内側は、少しの隙間もなく侵入者を包み込む。
動かせば柔らかく震え、絞りたてるように奥から窄まった。]


 中はもうこんなに熱くなって、とろとろに溶けているよ。
 もっと欲しい、と吸い付いてくる。

 ほら、動いてごらん。
 自分で、欲しいところに擦り付けてみて。


[浅く腰を使いながら、もっと深いところへおいでと誘いかける。*]

(-13) nekomichi 2021/01/15(Fri) 15時頃

【秘】 黒い取引先 アリババ → 宇宙原理衆 ウツギ

[そそのかされた彼が、腰を揺らし、自らを捧げる。
初々しい仕草に微笑み、手を添えて動きを助けた。

今まで内側を埋めていた手は前に伸ばして胸乳を探る。
彼の恍惚をさらに深めるべく、あかい珠を指先に捉えた。]


  いい――― たまらない 。


[悦びを紡ぐ声は彼の吐息と絡まりあう。
彼も己をもめくるめくような波に投げ込んで、もろともに蕩けた。]

(-16) nekomichi 2021/01/15(Fri) 16時半頃

【秘】 黒い取引先 アリババ → 宇宙原理衆 ウツギ


  ああ……いくよ―― っ、


[今宵は自らの欲望に手綱を掛けず、感じるままに駆けた。
彼を高め彼に高められて、この夜最初の悦びを放つ。
なおも衰えない槍先でかき回せば、淫猥な水音が高く反響した。]


   まだ、
   もっと欲しい。


[濡れた声を彼の背に滴らせる。*]

(-17) nekomichi 2021/01/15(Fri) 16時半頃

【秘】 黒い取引先 アリババ → 宇宙原理衆 ウツギ

[この身の下で咽び身悶える彼は、蜜に溺れた蝶のよう。
進めば戻れないと知ってか知らずか、さらなる蜜を求めて羽を震わせる。
花たる自分は彼に蜜を注ぎ、一緒に溺れてしまおうか。

壁を乱打した嬌声が反響を残して消え、なお求める声は強欲にも全てを望む。
溢れるほどに愛を注ごう。愛しきものよ。]


  湯の中でしようか。


[一度結合を解き、彼を抱き上げて湯に運ぶ。
合間に、唇や額や首筋や胸元に、キスの雨を降らせた。]

(-20) nekomichi 2021/01/15(Fri) 18時頃

【秘】 黒い取引先 アリババ → 宇宙原理衆 ウツギ

[湯船に入れば腰を下ろし、彼を背中から抱き寄せる。
溢れた湯が小さな津波を起こし、浴室の香りがかき回されて新たになった。]


  全部してほしい?
  感じすぎて、もっとだめになるよ?

  気持ちいいこと以外、なにも考えられなくなって、
  頭の中が真っ白になってしまうよ?


[先ほどの彼の言葉を繰り返して、この先を示唆する。
足を開かせた彼の中へもう一度己を送り込み、再びの結合を果たす。
再開された営みは、先ほどより激しいものだった。]

(-21) nekomichi 2021/01/15(Fri) 18時頃

【秘】 黒い取引先 アリババ → 宇宙原理衆 ウツギ

[浮力を利用して彼の体を弾ませ、入り口から奥までを立て続けに突き上げる。
より深く、より密着させて、彼の快楽の道を往還した。

片手では彼の封じられた熱を握り、貫くのと同じリズムで擦り締め付ける。
時折先端をつまみ鈴口をつついて、中の闇を震わせた。

もう一方の手では胸の先を転がしひねり摘まんで刺激を加える。
腰奥で生まれた快感を全身へと響かせる経路が開かれていく。]


  愛している。
  おまえの、全てが欲しい。
  もっと、深いところまで、全部みせて。


[甘く囁く言葉は絶え間なく、時折は首筋に唇を這わせてリップノイズを立てる。
戯れに噛みついた肩にはほんのりと赤が滲み、香りに背徳の官能を加えた。*]

(-22) nekomichi 2021/01/15(Fri) 18時頃

【秘】 黒い取引先 アリババ → 宇宙原理衆 ウツギ



 私の正体が気になる?


[不安の色を示す彼に囁きかける。
知ってはいけない秘密を、密やかに明かすように。
けれどもそれも、甘い香りの中に溶ける。]


 いずれわかる時が来る。
 今はただ、感じて。


[彼の快感の在処を全て捉えて刺激する。
魔性の与える愛撫は優しく、暴力的で、容赦がない。]

(-27) nekomichi 2021/01/15(Fri) 22時頃

【秘】 黒い取引先 アリババ → 宇宙原理衆 ウツギ



 奪ってなどいない。
 与えているだけだ。

 感じているだろう?
 気持ちいいだろう?
 今はそれでいい。


[抗議のような言葉を紡ぐ口を、手で塞ぐ。
中指を押し込んで、彼の舌を愛でる。
言葉だって必要ないと。]

(-28) nekomichi 2021/01/15(Fri) 22時頃

【秘】 黒い取引先 アリババ → 宇宙原理衆 ウツギ



   ――― これやわが深みの炎


[不意に詩情を動かされたかのように吟じる。
日のある内、書き留めた彼の詩に添えるように]


  また永久の秘密の徴、われと聴く
  激しき恋の凱歌に沈みにし色。


[言葉の残りは、彼の肌に直接染み入らせた。]

(-29) nekomichi 2021/01/15(Fri) 22時頃

【秘】 黒い取引先 アリババ → 宇宙原理衆 ウツギ


 おまえのような者との出会いは、
 千年に一度の奇貨。

 おまえが欲しい。
 おまえを愛したい。

 その思いで、私は焦げ付きそうだよ。


[湯よりも体温よりもなお熱い息を吐いて、彼のうなじに口付けた。*]

(-30) nekomichi 2021/01/15(Fri) 22時頃

【秘】 黒い取引先 アリババ → 宇宙原理衆 ウツギ

[口を封じられて、彼の眦が色を刷く。
指に加わる圧力を、止めはしなかった。

望めば真珠の歯列は肌を破るだろう。
貴種の血が舌を伝い、喉奥を下るころ、彼の下肢を塞いでいた闇を溶かして開放した。]


  これはおまえが望んだことだよ。
  全部、してあげよう。


[囁きは声の形をした毒。あるいは媚薬。
あらゆる責め手が連動し、彼を快楽の頂へと押し上げていく。
幾度も繰り返し注がれるのは魔性の精。
彼が頂を極め、果ての果てへと押し流され、なおも開いた扉の前で意識を手放すまで、この夜の媾いは途切れることなく続いた。*]

(-33) nekomichi 2021/01/15(Fri) 23時半頃

【秘】 黒い取引先 アリババ → 宇宙原理衆 ウツギ

[外の世界で太陽が地平線にキスしようかという時刻。
朦朧とした彼を、危ういところで魔力の眠りにつかせる。
気を失われては、記憶を飛ばせないところだった。

深く眠る彼の体を清め、ベッドに運んで寝具に収める。
浴室を片付けるころには陽光が窓を叩いていた。
夜の時間は終わりだ。]


  早く、私の領域に連れ去ってしまいたいこと。


[そうすれば、不躾な陽光などに邪魔はさせないのに。]

(-35) nekomichi 2021/01/16(Sat) 12時頃

【秘】 黒い取引先 アリババ → 宇宙原理衆 ウツギ

[眠る彼の横に座り、額に手を置く。
少し、無理をさせすぎただろうか。
人間は脆いということを、つい失念してしまう。

私の血を少し呑んだようだから、あるいは治癒の力を発揮するだろうか。
あるいは、それも追いつかないほど体力を消耗させたかもれしれない。

早く目覚めて欲しい、とも思うが、魔法の眠りは自然に目覚めないと、記憶を覆い隠す効果は得られない。
ベッドに入ったのがあの時間だ。
昼まで起きてこないかもしれない。
そんなことを考えながら、飽かず彼の顔を眺めていた。*]

(-36) nekomichi 2021/01/16(Sat) 12時頃

【人】 黒い取引先 アリババ

[日が傾き周囲が暗くなってくれば、仮面舞踏会の雰囲気も少し変わる。
演奏の賑やかさ、人々の華やかさは変わらないながら、なにか得体の知れないものが紛れ込んでいるような、こことは別の世界の扉が開いているような、そんな幻想的で、怪しげな空気が漂いだす。]


  お待たせいたしましたか、殿下。


[正面から近づきながら、彼に声を掛ける。
伸ばした指は、杖持つ彼の手に、羽根のように触れた。*]

(22) nekomichi 2021/01/16(Sat) 16時頃

【人】 黒い取引先 アリババ

[血のつながりを響かせて辿った先に、花の枝を手にした彼がいる。
白い小さな花は、薄暮に甘く香っていた。]


  その香りがお好きですか?


[微笑んで、彼の手を取って、引き寄せる。]


 今宵は寝室に、その花を散らしましょうか。


[忍びやかに、秘密めかして、囁く声は艶を帯びた。]

(26) nekomichi 2021/01/16(Sat) 21時半頃

【人】 黒い取引先 アリババ

[彼を先導し、舞踏会の空気から逃れて向かったのは、結局は彼の私室だ。
扉を閉めれば、華やかな賑わいが遠くなる。]


  今宵は楽しまれましたか?


[仮面を外す前に、問いかける。]


   最後に一曲、私と踊ってくださいますか?


[引き寄せた彼の手に自分の手を乗せて、誘った。*]

(27) nekomichi 2021/01/16(Sat) 21時半頃

【秘】 黒い取引先 アリババ → 宇宙原理衆 ウツギ

[寝具の中で彼が身じろぐ。
目覚めるかとも思えたが、そのまま潜ってしまった。]


  私はここに。我が主。


[呼ぶ声に応えたが、指示にはいくらか戸惑った。
確かに日は高いけれども、彼の目は光を捉えないはず。

だか現実に、彼は陽光を避けるような仕草をしている。]

(-39) nekomichi 2021/01/16(Sat) 23時頃

【秘】 黒い取引先 アリババ → 宇宙原理衆 ウツギ

[あるいは、濃密に交わり、幾度か血を与えた結果、一時的に我が眷属に近い体質を得たのだろうか。
だとすれば面白い。
そんなことを思いながら、窓の外の雨戸を閉め、厚いカーテンを引いて、僅かな日光も部屋に入らぬようにした。]


 今、紅茶をお持ちしましょう。


[喉の渇きを訴える彼の為、立ち上がる。
しかし、続く問いに上半身を振り向かせた。]

(-40) nekomichi 2021/01/16(Sat) 23時頃

【秘】 黒い取引先 アリババ → 宇宙原理衆 ウツギ



  昨夜は入浴の途中で寝てしまわれたので、私がベッドに運びました。
  きっとお疲れなのでしょう。
  体調に、変わったところははございませんか?


[なにひとつ間違ったことは言っていない。
だが全てではない。
彼が入浴中に寝てしまったのは、情交を繰り返した為だというのは、私の記憶の中にのみ残ることだ。*]

(-41) nekomichi 2021/01/16(Sat) 23時頃

【秘】 黒い取引先 アリババ → 宇宙原理衆 ウツギ


 刺激に飢えている?


[顔を出した主の言葉を、おうむ返しに聞く。]


 あまり外にお出にならないので、肌が弱っているのかもしれませんね。
 このまま吸血鬼になってしまわれたなら、――私の血を吸っていただきましょうか。


[低い笑い声は柔らかい。
スープを求められれば、用意のために部屋を辞した。]

(-44) nekomichi 2021/01/17(Sun) 10時半頃

【秘】 黒い取引先 アリババ → 宇宙原理衆 ウツギ

[厨房でコンソメスープをもらってくる。
ほとんど具の入っていない、濃い黄金色のスープだ。
部屋の前までカートで運び、そこで仕上げを施した。

薬指をナイフの先で突き、ほんの一滴、スープに血を垂らす。
くるりとスプーンでかき回せば、濃い赤は金色に混ざって溶けた。]

(-45) nekomichi 2021/01/17(Sun) 10時半頃

【秘】 黒い取引先 アリババ → 宇宙原理衆 ウツギ


 スープをお持ちしました。


[部屋に入り、枕元へスープを運ぶ。]


 ちょうどコンソメスープがございました。
 いかがですか。


[匂いが届くように彼の前にスープ皿を置く。
了承があれば、ひとさじ掬って彼の口に注いだ。*]

(-46) nekomichi 2021/01/17(Sun) 10時半頃

【人】 黒い取引先 アリババ


  私に贈り物とは、ありがとうございます。


[さすがに彼の心の中までは読めないけれど、髪に挿された花の小枝はいっそう甘く香るようだった。
彼は香りに溺れたあの夜のことを覚えていないだろうけれど、きっと体は覚えている。]


 こうしていれば、香りだけでもあなたを導けるかもしれませんね。


[悪戯な声で言って、けれどエスコートはしっかりと手を触れて行った。*]

(31) nekomichi 2021/01/17(Sun) 11時頃

【人】 黒い取引先 アリババ

[部屋の中にいても、楽団の奏でる曲が遠く聞こえてくる。
曲に合わせ、彼が導くまま軽やかに回った。

互いの息を感じる程近く胸を合わせ、歩調を揃えてステップを踏む。
部屋の中を巡るほどに、花の香りが軌跡となって残った。

一曲を踊り終えても手は離さず、彼の腰をそっと抱き寄せる。]


  仮面の時間はこれでおしまい。


[囁く声は濡れた吐息に滲む。
片手を彼の顔に伸ばし、仮面を外した。*] 

(32) nekomichi 2021/01/17(Sun) 11時頃

【人】 黒い取引先 アリババ

[彼は、仮面の意味をはき違えている。
当然だ。
そこに別の意味があることなど、表の世界に生きる人間は気付かない。]


 もちろん。
 私の望みはあなたを――


[これで良かったのか、と紡いだ彼の唇に人差し指を当てる。
静かに、の形を作った指で彼の頬を撫でたあと、自分の仮面を外した。
テーブルに置かれた黒猫の仮面は、笑っているかのよう。]


  おまえを、永久に私のものとすること。
  ただそれだけだよ。


["仮面"を外しただけで空気を白檀の森に変えて、魔性は手にした獲物を掻き抱く。]

(35) nekomichi 2021/01/17(Sun) 21時半頃

【人】 黒い取引先 アリババ


 今宵、いよいよ、おまえを連れ帰る事ができる。

 一緒に来てくれるね?


[声の一つ一つが艶やかな力を帯び、
同時に喜びに満ちあふれていた。*]

(36) nekomichi 2021/01/17(Sun) 21時半頃

【人】 黒い取引先 アリババ

[手首を握る掌の圧が心地よい。
彼の声に潜むのは、畏れか。
超自然のものに対した時の、人間の自然な反応。

警戒するように、確かめるように彼が問う。
それに微笑み、頷き、彼に届くように言葉にした。]


 その通りだとも。
 私たちは夜ごと、語らった。
 言葉と、それ以外の言語をもって。


[交わしたのは言葉だけではない。
それを示すよう、握られた手の指で、彼の手首をなぞる。*]

(39) nekomichi 2021/01/17(Sun) 23時半頃

【秘】 黒い取引先 アリババ → 宇宙原理衆 ウツギ

[コンソメスープを喜ぶ彼は、やはり吸血鬼に片足の指先を浸しているのだ。
あるいは、旧い血族の血に彼が魅了されてしまったか、だ。]


 後で料理長に伝えておきましょう。
 きっと、秘密の隠し味ですよ。


[今はまだ忠実な従者の仮面を被って答える。
もう血を分けているのだ、とは決して口にすることなく。]


  本日はご静養なさいませ。
  心身ともに休めれば、調子も戻りましょう。


[主の不調の原因がどこにあるかは熟知していたが、もちろん口に出したりはしない。
ただ、肉体の回復のみでは追いつかない疲労が溜まっていることを察して、休むことを勧めた。]

(-48) nekomichi 2021/01/18(Mon) 00時半頃

【秘】 黒い取引先 アリババ → 宇宙原理衆 ウツギ

― 第五夜、そして ―

[そうして彼を休ませた夜には、再び彼を求めた。
だかそれは、これまでのように激しく狂おしいものではなく、ただ愛を確かめるかのような、穏やかな営みだった。

彼の体は全て熟知している。
どこに触れれば喘ぎ、どこを愛でれば啼くのかを、全てを把握している。
今や、彼の体を蕩かすのは容易なことだった。
後は彼の心だけ。

真に手に入れたいのも、それだけなのだ。]

(-49) nekomichi 2021/01/18(Mon) 00時半頃

【秘】 黒い取引先 アリババ → 宇宙原理衆 ウツギ

[昼には忠実な使用人として仕え、夜には一夜限りの愛人として夢の時間を過ごす。

幾度も繰り返した昼と夜の先に、舞踏会の日が訪れた。*]

(-50) nekomichi 2021/01/18(Mon) 00時半頃

【人】 黒い取引先 アリババ


  そうだろうとも。


[断言した彼を鷹揚に認める。]


  私が、そうした。
  おまえの傍らに立ち続けるために。

  夜ごとの記憶を夢に変えて眠らせた。
  けれども、おまえの体は覚えているはずだよ。


  私との触れあいを、全て。


[自由な方の手で、彼の胸に触れる。
ただ触れていることを伝えるだけの軽さで。*]

(41) nekomichi 2021/01/18(Mon) 11時頃

【人】 黒い取引先 アリババ

[彼の指が輪郭を伝う。
その傲慢なまでに優雅な仕草は、きっと自分と似ている。

彼の手を取って、口に運んだ。
人差し指を歯の間に挟んで、ちろりと舐める。]


 仕えるのではないよ。

 おまえを愛する。
 私の全てをかけて。


[中指の背に口付ける仕草は貴人への礼法に似て、もっと親密で深いものなのだった。*]

(44) nekomichi 2021/01/18(Mon) 12時頃

【人】 黒い取引先 アリババ

[絡まりあう指の熱が互いを巡る。
これは、互いに譲れないものを賭けた交渉だ。
それができる相手だからこそ、愛おしい。]


 おまえは、私をどれだけ待たせるつもりだい?
 今この瞬間にも、連れ去りたいと願っている者を。


[溜息のような声に情感が籠もる。]


 私はおまえを遺漏なく私のものとするために、
 これまでの時間を費やしてきた。

  … もう、待てない。


[一歩を踏みだし、距離を詰める。
唇が触れあいそうな距離で、掠れた声で求める。]

(47) nekomichi 2021/01/18(Mon) 16時半頃

【人】 黒い取引先 アリババ

[今までの夜は、このまま唇を合わせてベッドに押し倒していたものだ。
けれども、今欲しいのは彼の体だけではない。]


 ―――…、 けれども、
 おまえが家族を思う気持ちはわかる。
 私も、短い間だが共に暮らして、多少の情はある。

 彼らに祝福されて送り出されたいというなら、待とう。
 そうなるように、私が手を打とう。

  ただ――


  おまえの行く先に、人間としての暮らしは無いよ。


[穏やかな声で、端的に事実を告げる。*]

(48) nekomichi 2021/01/18(Mon) 16時半頃

【人】 黒い取引先 アリババ

[誠意を感じさせる声で謝罪し、用意された将来を受け入れる。
不安は多いだろうに、全てを任せてくれる彼は愛おしい。
いや。これは私を信じてくれているということか。

想いが溢れて、彼を抱き寄せた。]


 愛は、時間を掛けて育めばいい。
 先に恋に落ちたのは私なのだから、
 おまえに愛される努力は惜しまないよ。


[いずれは同じ想いを抱いてくれる。
それを疑わない声で告げる。]

(52) nekomichi 2021/01/18(Mon) 18時半頃

【人】 黒い取引先 アリババ


 おまえは、人ではなくなるのだよ。


[温もりを堪能してから、体を離す。
なお指は絡めたまま、彼の疑念に答えた。]


 おまえが行くのは、この世界の裏の側、
 並の人間は一生触れることもない世界だ。

 私はそこでおまえの命を終わらせ、
 私の命を分け与えて生まれ変わらせるだろう。


[それこそ、ただの人間には信じがたい話だろう。
だが今の彼ならば、頭から否定はしないと信じられる。]

(53) nekomichi 2021/01/18(Mon) 18時半頃

【人】 黒い取引先 アリババ


 私と同じ、夜の世界の生き物となり、
 私と共に永い時を生きるだろう。

 その命をどう使うかはおまえの自由だ。
 学問でも、芸術でも、
 もちろん私の仕事を手伝ってくれてもいい。

 おまえの前には、無数の可能性がある。


[彼は既に了承しているのだから、何も言わず連れていってもよかった。
だが、彼の問いに答えたのはただ愛故に。
不安なく、喜びをもって共に来てもらいたいと願うが為。*]

(54) nekomichi 2021/01/18(Mon) 18時半頃

【人】 黒い取引先 アリババ

[抱擁の心地よさに酔う。
受け入れられたと感じるからこその温もりだ。
今までの全ては、この時のためにあった。]


  ―― 愛している。


[万感を込めて囁き、そのまま彼を抱き上げる。]

(58) nekomichi 2021/01/18(Mon) 21時半頃

【人】 黒い取引先 アリババ


   もう耐えられない。
   おまえが欲しい。


[率直に過ぎる欲望を口にして、彼をベッドに押し伏せた。]


 今宵は記憶を消したりしないとも。

 けれども、おまえの新しい身分を用意するのには、もう少し時間が掛かるから、
 ……明日は、なにごともなかったように振る舞っておくれ。


[たのしげな声で告げて、彼の服を脱がせてしまおうと挑みかかる。*]

(59) nekomichi 2021/01/18(Mon) 21時半頃

【人】 黒い取引先 アリババ

[服を脱がそうとする手が止められる。
振り払う代わりに、深く接吻けた。

たっぷりと舌を絡ませたあとで唇を離す。]


 シン、だよ。
 閨の中では本来の名で呼んで欲しい。


[彼に名を明かすのは幾度目か。
これで最後になるだろう高揚に身を震わせる。]

(62) nekomichi 2021/01/18(Mon) 22時頃

【人】 黒い取引先 アリババ


 心配することはない。
 毎夜、してきたことだ。

 おまえの体はちゃんと覚えているよ。


[まるでなんの説明にもならない事を口にして、脱がせる試みを続ける。
押さえる手を意にも介さず上から留め金やらボタンやらを外していって――最後は面倒になって引きちぎった。]


   おまえが、欲しい。


[暴虐のさなかの睦言は、当人としては明白に意図を明かしているつもり。*]

(63) nekomichi 2021/01/18(Mon) 22時頃

【人】 黒い取引先 アリババ


  もちろん。
  私も毎夜、新たな気持ちで抱いている。


[彼の主張を、当然のこととして受け止める。]


 ―― なにより、
 今宵はおまえと私が永久の契りを結んだ夜だ。


  忘れ得ぬ夜にしよう。


[囁いて、抱きしめて、侵掠を再開した。]

(66) nekomichi 2021/01/18(Mon) 23時頃

【人】 黒い取引先 アリババ

[初めての夜以来、彼の内側に潜ませていた闇を呼ぶ。
彼の内側で震えるそれが、始まりの合図だ。

衣服を全て剥ぎ取って肌を吸い、指先で全身を掻き立てる。
体の防御が緩むのを見計らって膝を割り、指先を彼の中へ送り込む。
一本。二本。潜らせた指を数えながら入り口を十分に柔らかくし、彼の奥が切なく締め付けて来る頃には、こちらの準備もできている。

幾夜も繰り返してきたそれらの動作を、ひとつひとつ解説しながら行った。]


 ここがおまえの弱いところだよ。
 こちらを刺激しながらここを吸うと――、腰が跳ねたね。

 ほら、ここ。好きだろう?


[これまでの積み重ねを存分に彼の体の上で開示して、]

(67) nekomichi 2021/01/18(Mon) 23時頃

【人】 黒い取引先 アリババ



  欲しい、と言って――


[蕩け落ちそうな声音で、囁いた。*]

(68) nekomichi 2021/01/18(Mon) 23時頃

【人】 黒い取引先 アリババ

[欲しい、と言葉が反響する。
捧げられたその場所は、浅く口を開いて息づいていた。]


  ああ――、私も、おまえが欲しい。
  おまえに全て注いで、ひとつになろう ……


[吸い込まれるように、彼の中へ自身を収める。
鍵が鍵穴に合わさるように、寸分の狂い無く結びつく感覚。
私が拓き、私が耕し、私の為に実るよう手を掛けた沃野。
収穫の時を迎えた甘露を、思うさまに味わう。]

(71) nekomichi 2021/01/19(Tue) 00時半頃

【人】 黒い取引先 アリババ

[動かずにただ抱き合い確かめ合う時間から、少しずつ動いて快感を高め、やがては他の場所へも手を伸ばして、快楽の階段をひとつひとつ共に上っていく。
頂点へ向けて疾走する段階になれば、自分自身をも欲望の炎に投げ込んだ。]


  愛してる、愛してる……っ
 
  ああっ、一緒に、 どこまでも、
  おまえと、 共に、 いこう  …… っ !


[想いを彼の中へ迸らせ、ともに極みへと駆け上がった。]

(72) nekomichi 2021/01/19(Tue) 00時半頃

【人】 黒い取引先 アリババ

[やがて、全身が蕩けたかのような幸福感の中で再び彼を見いだし、抱きしめて呼吸を思い出す。

彼の鼓動を聞きながら、暫しは余韻に浸っていた。*]

(73) nekomichi 2021/01/19(Tue) 00時半頃

【人】 黒い取引先 アリババ

[肌を吸われるくすぐったさに身を捩る。
胸元に落ちた花弁は普段ならすぐに消えてしまうけれど、少しの間残しておこうかと思う。

存分に事の後を楽しんでから、彼の身を清めた。
浴室に連れ込めばまた彼を押し倒したくなるのは明白だったので、ベッドの上で全身を濡らした布で拭う。
クローゼットからナイトローブを出してきて彼に着せつけ、寝具の間に寝かせる。

毎夜していた事でも、彼の意識があるとやはり違う。
ひとつひとつの動作に喜びが伴う。
こんな風に世話を焼くのもまた楽しいと、教えてくれたのは彼だ。]

(75) nekomichi 2021/01/19(Tue) 09時半頃

【人】 黒い取引先 アリババ


 おやすみ。
 また明日。


[呪を伴わず囁いて、唇を合わせる。
少し考えてから、隣に潜り込んだ。

彼が寝入るまで、そうしていよう。]

(76) nekomichi 2021/01/19(Tue) 09時半頃

【人】 黒い取引先 アリババ

[翌朝、紅茶の香りと共に1日を始める。]


 お目覚めの時間でございますよ、我が主。


[我が主、と告げる声は甘く囁くよう。
ティーカップをベッドサイドに置いて、主が身を起こすのに手を差し出し、素早く唇の端に接吻けた。*]

(77) nekomichi 2021/01/19(Tue) 09時半頃

【人】 黒い取引先 アリババ

[翌朝の彼は、これまでになく生気に満ちていた。
町に出ようと言うのは初めて聞く。

愛が、彼に力を与えたのだろう。
あるいは、将来の展望が。]


  どこまでも、共に。


[返答は揺るぎなく。手を取るのは慈しみをもって。
彼の望むまま、どこへでも導いていこう。*]

(80) nekomichi 2021/01/19(Tue) 21時頃

【人】 黒い取引先 アリババ

― 旅立ち ―

[続く日々をそうして準備に費やし、やがて旅立ちの時が訪れた。

東方の商人がこの国の話者を雇いたがっていると新聞に広告を載せ、応募した彼が採用された形を装う。
商人として現れたのは背の高い男で、故国で商売の手伝いをしてほしい、いずれは共同経営者にもなれる人材を探していると流暢に話した。
香を扱っているので、目が見えない方がむしろ目利きになれると保証する。
信じるに足るだけの書類も、用意されていた。

話は全て順調に進み、彼が家を出て遠い国に移る形が整った。]

(81) nekomichi 2021/01/19(Tue) 21時頃

【人】 黒い取引先 アリババ

[当日訪れた迎えの馬車は、四頭立ての立派なものだった。
黒を基調とした車体は頑丈な作りながら、細やかに飾りが施されていて優美さも感じさせる。
無口な御者は一礼したのみで御者台から動かなかったが、服装は上質なものとわかる。]


  準備が整いました。我が主。


[変わらぬ口調で呼びかけて、彼を馬車へと促す。*]

(82) nekomichi 2021/01/19(Tue) 21時頃

【人】 黒い取引先 アリババ

[ディアス邸の敷地を出て、窓の日除けを降ろせば馬車の中は真の闇だ。
いつしか車輪も砂利道ではなく、もっと滑らかな場所を走っていた。
馬蹄の響きも、今は聞こえない。

異界を旅する馬車は、ふたりを乗せて駆けていく。
彼にとってはこの先の何もかもが未知だろう。

それでも共に行くと言う彼へ、私は惜しみなく愛を注ごう。]


  ―― ああ。行こう。
  新たな世界を、おまえと共にひらこう。


[きっとそれは、喜びに満ちた世界になるはずだ。*]

(87) nekomichi 2021/01/19(Tue) 22時半頃

【秘】 黒い取引先 アリババ → 宇宙原理衆 ウツギ


  こちらにおいで。


[周囲から切り取られた馬車の中は、小さな密室だ。
もはや不要となった仮初めの姿を脱ぎ捨て、彼へ手を伸ばす。]


  到着までは暫く掛かるからね。
  その間、いいことをしよう。


[どんな小さな時間も、おまえとの愛で埋めたいと囁く。*]

(-51) nekomichi 2021/01/20(Wed) 08時半頃

【秘】 黒い取引先 アリババ → 宇宙原理衆 ウツギ

[鉢植えの事を聞かれれば、冬は寒くなるよと答えただろう。
温室は良い。
彼の国の技師を招いて、建ててみようか。

彼と共にしたい楽しみが、またひとつ増える。]

(-54) nekomichi 2021/01/20(Wed) 15時頃

【秘】 黒い取引先 アリババ → 宇宙原理衆 ウツギ

[微笑む彼の口を、唇で塞ぐ。
たっぷり舌を絡めてから、指一本分だけ離した。]


 おまえの従者でいるのは、これきりだよ。
 気が向けば、またするかもしれないけれど。


[面白かったから、とは言わないけれど、多分口調に出てしまっている。]

(-55) nekomichi 2021/01/20(Wed) 15時頃

【秘】 黒い取引先 アリババ → 宇宙原理衆 ウツギ



 心配いらない。
 ここはもう、あの家の領内でも、あの国の中ですらない。
 私たちふたりだけの空間だよ。

 だから、おいで。


[彼の手を引いて、膝の上に誘う。*]

(-56) nekomichi 2021/01/20(Wed) 15時頃

【秘】 黒い取引先 アリババ → 宇宙原理衆 ウツギ


 そんなに私の従者が良かったかい?
 褒められるのは嬉しいことだね。


[手に従ってやってきた彼を膝に跨がらせ、後ろから抱いた。]


 ずっと付きっきりで世話をしてやりたいのだけれども、
 私も仕事をしていないと怒られるのだよ。
 うちには怖い従者がいるからね。
 いや、あれは秘書というのかな。


[楽しげな笑い声と一緒に、向かう先の様子を語る。]

(-59) nekomichi 2021/01/20(Wed) 22時半頃

【秘】 黒い取引先 アリババ → 宇宙原理衆 ウツギ


 しばらくは影をつけてあげよう。
 けれども、あれらはさほど気が利かないからね。

 いずれ、おまえ好みの従者を作り出す業を教えてあげよう。
 本来は使い魔を作るものだけれども、望めばどんな形にでもできるよ。


[要望に応えて、そんな約束もする。
彼の耳朶に舌を這わせ、上着の裾から手を潜り込ませながら。]

(-60) nekomichi 2021/01/20(Wed) 22時半頃

【秘】 黒い取引先 アリババ → 宇宙原理衆 ウツギ


 けれども――そうだね。
 私の子になれば、目も見えるようになる、
 ……とまでは言いきれないけれども、
 周囲を知覚できるようになるのではないかな。

 私たちは夜に生きるものだから。


[彼がこちらに手を伸ばせば気付くだろう。
今、私が身に纏っているのは絹の単衣だ。
これが本来の姿だった。*]

(-61) nekomichi 2021/01/20(Wed) 22時半頃

【秘】 黒い取引先 アリババ → 宇宙原理衆 ウツギ


 おまえのための苦労なら、喜びだよ。


[彼を手に入れる為に時間を取るのも、
彼の望みを聞き入れて滞在を延ばすのも、
全ては彼との暮らしを実り豊かなものにするため。
そのための苦労は―― 半分くらいは他人がしている、というのは言わぬが花だ。]


 おまえに私のような従者ができたら、
 ……三人でするかい?


[きっと楽しい。
想像しながら、彼の肌をまさぐる。]

(-64) nekomichi 2021/01/21(Thu) 00時頃

【秘】 黒い取引先 アリババ → 宇宙原理衆 ウツギ

[彼の手が体に触れる。
求める言葉が愛おしい。]


  ではまずは、もっとさわって。
  触れて、舐めて、味わって、感じて、想像して。
  私も、おまえに、もっと知って欲しい。


[彼の腰を持ち上げ、足を片側へ寄せて、横抱きに近い形で座らせ直す。
互いに触れあえる姿勢。
彼のベルトを外すにも、具合がいい。*]

(-65) nekomichi 2021/01/21(Thu) 00時頃

【秘】 黒い取引先 アリババ → 宇宙原理衆 ウツギ


 ああ。
 だからこそ、飽きるということがない。
 
 おまえもいずれ、翻弄する側に回ってみるといい。
 きっと、驚くから。


[私にはおまえこそが驚嘆すべき相手なのだと告白する。
おまえこそが、私の生きる意味。]


  もっと知りたい。おまえを。
  もっと愛し合いたい。


[欲望に忠実に、襟を開いて彼の手を導く。
早く触れたいと、彼の腰から下の衣服は器用に剥いていた。
周囲の闇も動員しての技だ。*]

(-68) nekomichi 2021/01/21(Thu) 01時頃

【秘】 黒い取引先 アリババ → 宇宙原理衆 ウツギ

[肩に乗ってきた彼の頭を抱いて、髪に接吻けを降らせる。]


 熱くなってる。
 おまえも、私も。


[重ねられた言葉に、胸が満ちて溢れそうだ。
愛しいと素直に伝えられるのは喜び。
それが返ってくるのは、なお大きな幸福だ。]

(-70) nekomichi 2021/01/21(Thu) 11時頃

【秘】 黒い取引先 アリババ → 宇宙原理衆 ウツギ



  私も、脱がせて。


[想いのまま、彼の手を取って自分の胸に触れさせる。]


 襟をこう、引き下ろして、
 その帯を解いて。

 そう。そこを引けばいい。
 簡単だろう?


[手を重ねて帯を解く。
衣服の前を左右に払えば、あとは肌があるのみだ。*]

(-71) nekomichi 2021/01/21(Thu) 11時頃

【秘】 黒い取引先 アリババ → 宇宙原理衆 ウツギ


 おまえも同じものを着るかい?


[脱がせることにも喜びを感じているらしい彼に誘いを掛ける]


 確かに、ナイトガウンと似ているね。
 私は普段から、こういう服装をしている。
 いつでも、すぐに触れあえるだろう?


[彼の手が足の内側に触れて、吐息が零れる。]

(-73) nekomichi 2021/01/21(Thu) 21時半頃

【秘】 黒い取引先 アリババ → 宇宙原理衆 ウツギ



  そこ、  触って。

  おまえの手で、 されたい。


[彼の手が欲望の源に至れば、腰を揺らして求めた。*]

(-74) nekomichi 2021/01/21(Thu) 21時半頃

【秘】 黒い取引先 アリババ → 宇宙原理衆 ウツギ

[ねだられて、彼は主人としての矜恃をくすぐられたらしい。
微笑んで、彼の首筋に鼻先を擦り付ける。]


  私を感じさせてください、我が主。


[忍びやかな笑い混じりに求めて、彼の手に急所を委ねる。
感じれば素直に声を漏らし、喜びを言葉にする代わりに彼の首を甘噛みした。]


  ああ…もうたまらない。
  おまえが欲しい。


[昂ぶりの果てに彼の腰を持ち上げ、引き寄せる。
存分に愛でられ満ちた愛の形を彼の中に埋めれば、新たな歓喜の始まりだ。]

(-76) nekomichi 2021/01/21(Thu) 22時半頃

【秘】 黒い取引先 アリババ → 宇宙原理衆 ウツギ

[そうして睦み合ううちに、馬車は目的の地へと到達した。

深緑に抱かれた、石造りの城館。
彼の目にはそれが映らずとも、匂いは感じるだろう。
かの地とは違う木々の、湿り気を帯びた匂い。
厚く積もる苔の、土混じりの匂い。]


 ようこそ、私の城へ。

 ここが、おまえと私が暮らす場所、
 おまえが新たに生まれる場所だよ。


[ごく自然に彼の手を取り馬車から降りるのを助ける。
そして彼を背後から抱いて、目に映るものを語って聞かせた。]

(-77) nekomichi 2021/01/21(Thu) 22時半頃

【秘】 黒い取引先 アリババ → 宇宙原理衆 ウツギ


  ここから始めよう。
  おまえと私の物語を。

  その全ての頁に、愛が語られるように。


[全てをかけておまえを愛すると、約束した言葉と同じ強さで彼を抱きしめ、誓いの接吻けを求めた。***]

(-78) nekomichi 2021/01/21(Thu) 22時半頃

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