18 星間回遊オテル・デカダン
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[死ぬかもしれないってわかっていたのに、 どうして言わなかったんだろう? どうしてもう少しくらい、 素直にありがとうを言わなかったんだろう。
どれほど時間が経ったろう。 たった5分程度だったかもしれないし、 半日ほど経ったのかもしれない。
個人用の情報端末が震えている。
顔は涙に水分を奪われてひりついている。 頭がぼうっとしていて熱い。
ぼんやりと握っていた手を開くと、 乾いた血がぱりぱりと音を立てて零れ落ちた。
思い出から現実に引き戻される。]
(36) 2022/05/12(Thu) 22時頃
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おェっ、ぅっ、ぐ…… …… ……
[不意に胃酸がこみ上げて、えづく。 朝食を取る余裕なんかどこにもなかった。
震える手で端末を握り、操作する――]
『ミツボシの冷凍追放にご協力願います。 検査の結果、彼女は星喰いアメーバでした。』
[目が滑る。何度も。何度も繰り返し。 昨日も目にした文面の、示す人が変わっただけの、 簡潔なその文章を読む。 その意味が脳に到達するまで、少し時間が掛かった。]
(37) 2022/05/12(Thu) 22時頃
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[ハンカチに包んだ宝玉をポーチにしまい、立ち上がる。 ふらふらとジェルマンの部屋を後にする。
お嬢さん、どちらへおでかけですか、という声は、 何処からも聞こえない。]
(38) 2022/05/12(Thu) 22時頃
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ミームは、ミツボシを捜している。
2022/05/12(Thu) 22時頃
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─ ロビー ─
……全然、解らない、から。 鳥渡。訊いてくる、わ。
[徐に、立ち上がると。 ロボットやアンドロイドに、訊ねながら。 ミツボシの部屋を、目指す。*]
(39) 2022/05/12(Thu) 22時頃
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[さて。この老獪な狸爺が、今こうして冷凍ポッド内に居るのは、果たして偶然だろうか?]
[ギョウブは、信用商売をしてもなければ、教祖でもない。 そもそも、引退済の海賊にいかほどの信用があろうか。 皆無であろう。 だから、名に疵が付く事は何とも思っていなかった。 加えて経験上、さっさと脱出するに限るとも考えた。]
[狸は冬眠をする生き物ではないが、疑死の習性がある。 他の宇宙人よりは、仮死状態からの蘇生が容易いのだ。 ギョウブは、自分の悪運を信じてもいた。]
[万が一発見されず、永遠に宇宙の放浪者になるとして。 それは肉色の塊に喰われるより、余程自分に相応しい最期の様に思えた。]
[ただ、自ら冷凍追放を希望しはしなかった。 自分が言い出す事で、希望者が殺到してはいけない。 日に一つしか、ポッドの用意は出来ないのだから。]
(+18) 2022/05/12(Thu) 22時頃
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[では、いち早くポッドで脱出するにはどうすればいいか。 誰よりも疑われればいいのである。 普段と行動を真逆にし、自室へ引き篭もればいい。 これで馴染みの者には不審に思われるだろう。 そして誰しも、親しくなった者よりも知らない者の方が、追放への敷居が下がるものだ。]
[果たして、老獪な狸の思惑通りの事は進み。 付近を航行中の船に、ポッドは無事収容されたのだった。]
(+19) 2022/05/12(Thu) 22時頃
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──昨日──
[部屋の整理を手が止まった]
さて、これをどうするか。だ。
[手にしたのは上等な蒸留酒。なんでも、一本でここのカジノの一日分の売り上げのお値段だとか。 コンペの副賞で貰ったのだが、いかんせん一人で飲むのは気が引けた。そこで飲もうと誘っていたのがギョウブだ。
「今やってるデカいヤマ終わったら飲むか」
そう約束していた相手は既にこの船にいない]
捨てるのも勿体ねぇしな……。
[どのみち無駄になるかもしれない。だが、わずかでも可能性が残っているのならそれに賭けたい。 エフは端末を手に取った]
(+20) 2022/05/12(Thu) 22時半頃
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─ 客室→廊下 ─
……大体、こんなものかの。
[あらかた荷物はまとめ終えた。 誰もいないのを確認して、客室から廊下に出る。追放前にこの船のことを目に焼き付けておきたかったし、ハロからのメッセージにあった届け物が来ていないか確認するためもあった。]
もう皆はロビーに行ったころであろう。連絡もあったことじゃしのう。
[マップデータ片手に、適当に歩き出す。ロビーに行くことだけは避けて。]
(40) 2022/05/12(Thu) 22時半頃
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/* 部屋目指したらすれ違ってるじゃん。草。 適当なタイミングで混ざろ〜〜〜〜〜〜
(-44) 2022/05/12(Thu) 22時半頃
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― 廊下 ―
[>>40 適当に歩き出すその姿を見つけるのは、 部屋を目指した沙羅が早かったか、>>39 あの派手で胡散臭い帽子を抱えて幽霊のように当て所無く歩いていたミームが早かったか。
立ち止まる。]
ミツボシ。
[引き攣った声を掛ける。]
(41) 2022/05/12(Thu) 22時半頃
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[冷凍ポッドは肉体の保全を目的としたコールドスリープとは違う手法を用いて肉体を凍結させる。 つまり、蘇生を目的としていない凍結方法をする。そのため、蘇生率はコールドスリープに比べて著しく低い]
[だが、もし何らかの凍結に対する耐性を持っていたら?冷凍により破壊される細胞を守るための手段を持っていたら?]
[ないとは言い切れない。現に、恒星から遥か彼方にある、凍てついた星に住む生物には、体を凍傷から守る仕組みを持っている]
[何かしらの船に回収されるだけの悪運を持ち、何かしらの凍結に対する手段を持っていたら。 可能性は0ではないのだ]
(+21) 2022/05/12(Thu) 22時半頃
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[昨夜は、楽しいひとときを過ごすことができた。 勿論、等しく辛くもあったが、少なくとも、ここにいる人々と共に生き延びたいという思いを強くさせるには、十分すぎた。
自ら持ち込んだ、お気に入りのニホンシュを一杯呷り、眠りについた。]
(42) 2022/05/12(Thu) 22時半頃
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[一人たりともアメーバを当てていなかったハロはうむ、とサラの言葉に頷き。>>34]
全然わからなかったな…… そこは見事だったとしか言いようがない……
[同意した。]
……一人で大丈夫か?
[けれど、話をしたいようだから止めはせず。>>39 さて、自分はどうしようかと考えて。
遠くから見守るように、やや距離をとって後ろからふよんと着いていくのである。非力なので見守るくらいしか出来ぬ。*]
(43) 2022/05/12(Thu) 22時半頃
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/* えっギョウブ最高すぎるな いやっ落とし込みと理由付けも完璧ですごいしめっちゃめっちゃ好き
(-45) 2022/05/12(Thu) 22時半頃
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/* そしてミームと沙羅のミツボシ突撃でわくわくしています
(-46) 2022/05/12(Thu) 22時半頃
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『俺の部屋に例の酒を置いてある』 『俺はいねぇが勝手に持って行ってくれ』
[あのクソ狸ならそう簡単にくたばらねぇだろう、そう信じてギョウブの部屋の端末にメッセージを送った]
[規定通りなら次の港に着くまで、部屋はそのままで、部屋の住人の名義もギョウブのままだ。 もし、ギョウブが再びこの船に搭乗することがあればこのメッセージを見ることができるはずだ]
[次に停泊するのは補給基地だから、部屋は片づけられることはない。だから、そこでギョウブがこの船に帰ると信じて]
飲むときに俺に感謝することだな、酒の提供者によ。
[部屋の目立つところにボトルを置き、部屋の整理を再開した]
(+22) 2022/05/12(Thu) 22時半頃
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地下軌道 エフは、メモを貼った。
2022/05/12(Thu) 22時半頃
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/* エフとギョウブはなかよしさんですね……
(-47) 2022/05/12(Thu) 22時半頃
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ー 朝 ー
[端末の通知音で、目を覚ます。 ちなみにデリクソンが所有している端末は、二世代ほど前の古いものだ。 最新機種は使いこなせない。]
……いちど、内装とか頼んでみたかったなぁ……
[庶民向けの店の内装を、果たして引き受けてくれたかはさておいて。 そんな思いが、声となって零れた。]
(44) 2022/05/12(Thu) 22時半頃
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儺遣 沙羅は、メモを貼った。
2022/05/12(Thu) 22時半頃
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[時間を置かず、また通知があった。PJからのものだった。>>25 安堵7割、憐情3割の溜息をついた。]
サラちゃんの言ってたとおりなら……これで…………
[これで、騒動はおさまるはずだ。 端末を閉じ、もうひとつ溜息をついてから、ロビーに向かうことにする。
ジェルマンの件については、まだ、知らぬまま**]
(45) 2022/05/12(Thu) 23時頃
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達観しているな、おぬしは
[それだけ送っておいた。 大体死ぬ種族とは一体、と深く聞きたい気持ちもあったが。今この状況で平時と変わらぬ会話をするのもなんだかおかしな気がして。 少なくとも彼らは、なかなかに過酷な環境で生きているらしいということはよくわかった。]
(-48) 2022/05/12(Thu) 23時頃
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/* デリクソン!!!!ちょっとだけど居酒屋内装っぽいのやったよ!!!!4日目に置いてあるから見て!!!!! あと、普通に居酒屋内装やるよ!!!鳥王族みたいな感じでいい??????
(-49) 2022/05/12(Thu) 23時頃
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― 廊下 ―
…………あ。
[名を呼ばれ、思わず声を漏らす(>>41)。人目を避けたつもりであったが、見つかってしまったらしい。 少女の手には見覚えのある帽子があり、ジェルマンの件を知ってしまったことが伺える。]
ミーム殿。いかがなされたか。
[いつも通りに、声をかけた。]
(46) 2022/05/12(Thu) 23時頃
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[それに答えず、>>46 つかつかと歩み寄る。 乾いた血の張り付いた手を振り上げる。
頬を張るつもりで振り上げた。
戦闘経験のあるあなたなら、 その動きはほとんど止まって見えるだろう。
あなたが避けないのなら、強かに、その頬を打つ。]
(47) 2022/05/12(Thu) 23時頃
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/* は?????俺の嫁(嫁ではない)に何してくれちゃってるうの?????女子供でも容赦しないおっさんだが??????俺は(やっかいな強火オタク
(-50) 2022/05/12(Thu) 23時半頃
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/* ミームちゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜(テンションMAXのPL) 可愛いね かわ かわ か ごめんね……
(-51) 2022/05/12(Thu) 23時半頃
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/* 未来のフィアンセ から 俺の嫁 に進化してるの怖ない???このおっさんヤバない?????こわぁ……
(-52) 2022/05/12(Thu) 23時半頃
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[多分、あまり主流な感覚を持った種族ではないことは、ハロ自身も知っている。
そしてクモミズ星人の中では長生きの部類に入るため、余計に達観している方だと思われる。
その為、ほっとくといつまでも平時の会話をし続けかねなかった。
だがその辺りで移動し始めたので、会話はここで一旦〆られたのだった。**]
(-53) 2022/05/12(Thu) 23時半頃
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雲水 ハロは、メモを貼った。
2022/05/12(Thu) 23時半頃
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/* 来世はかわいい女の子に生まれて「結婚できねぇじゃん……」とか崩れ落ちるけど、すぐに「あ、これ百合ってやつできるな?」ってすぐに立ち直るやっかいな強火オタク。 実際に再会したらなんか前世の自分よりデカい男がいて「え?百合は?てかデカッ……」ってミツボシくんを見上げて呆然とするやっかいな強火オタク。 教祖さんに「ミツボシが俺よりデカかった」って泣きつくめんどくせー強火オタク。
そういうの、架空のpixivで見たわ(寝言
(-54) 2022/05/12(Thu) 23時半頃
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/* ミーム つらい わかる してる けど!!!
ミームのお願いを握りつぶしたこいつが悪いのでは?そうだよ
(-55) 2022/05/12(Thu) 23時半頃
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/* このおっさんうるせぇな……。寝よう
(-56) 2022/05/12(Thu) 23時半頃
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