19 メタルボディの共存試験【R18ペア】
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[ すげなく誘いを躱す言葉とは裏腹に、まっすぐに見つめてくる目に対峙するよう視線を結ぶ。 仮に魔物の視線に石化の呪力があったとして、果たしてそれは機械の体に及ぶものだろうか。 恐怖や忌避といった感情に影響されることがないのは確かだ。]
ふむ、 魔物の理屈はよくわからないが 刺客に土産も持たせずに帰すわけにもいかないだろう。
[ 伸ばされた手を攻撃行動と判じ、体が動く。]
(53) 2022/10/09(Sun) 22時半頃
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[ 車に仕込まれた射出機構が二人を席ごと車外へ放り出す── はずだったが、待ち構える警備隊が見たのは、座る者のない座席だけが飛び出す光景のみ。
そして、車内から無傷の護衛が発見されることとなる。]
(54) 2022/10/09(Sun) 22時半頃
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[ 一方、魔物が呼び出した闇に包まれた者にとっては、瞬間に、周囲がまったく別物に切り替わった。
機能停止した後に別の場所に移された可能性は、体内時計が否定している。
先ほどと同一の情報を示しているのは、押しかけ会見中の魔物ばかり。 自動的に周囲の状況を確認するためのルーティンが起動する。]
GPSが働かないんだが。
[ 私の城だと告げる魔物にクレームを言う。 あからさまな決闘の誘いを告げる剣が抜かれれば、もう一度、意外そうな顔をして見せた。*]
(55) 2022/10/09(Sun) 23時頃
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[残された人間たちのことなど興味は無い。 ドゥライミ財閥襲撃の難易度が上がっただろうことも、今は問題ではない。 攫ってきた相手は、やはり動揺を見せなかった。]
探知が届くところでは、すぐに迎えが来てしまうだろう? 安心しておくれ。 ここには誰も来ないよ。
[周囲の構造を探知することができるならば、ここは建造物の地下であると判別できるだろう。 ただし、電波の類は一切飛んでいない。 普通の聴覚でも、電子的にも、とても静かな場所だった。]
(56) 2022/10/09(Sun) 23時半頃
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さて。 おまえは争いごとには対応していないのかい? 人間ではない、だろう?
[抜き身の刃に意外そうな顔をしてみせた相手へ、こちらも意外なという声を出す。]
抵抗しないというなら構わないけれど、 私の思うままにさせてもらうよ。
[切っ先は下げたまま、気軽な足取りで近づいていく。*]
(57) 2022/10/09(Sun) 23時半頃
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[ 不安や安心を感じはしないが、資産たる身、財閥に損害を与えないよう帰還する必要はある。]
おまえを倒せば帰れるのか ?
[ 条件を確認しておく。]
(58) 2022/10/10(Mon) 00時頃
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[ 刺客たる魔物は、ここにいる”アルサラーン”が本物ではなさそうだと、次第に確信をもってきたようだが、答えを与える利点もない。]
古風な武器だなと感心していただけさ。
[ 美術品を鑑賞するように眺めるが、距離を詰められれば、ノールックで後腰のガンホルダーから拳銃を抜いてトリガーを引く。 銃口は躊躇なく魔物の頭を狙っていた。*]
(59) 2022/10/10(Mon) 00時頃
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[こくこくと頷く彼が可愛らしい。 一人でこれから先させる未来があるとは思えないが、彼のおかずが自分であるのは良いことである。それに彼はとても素直なよいこだ。うーっと唸るものの最終的にちゃんと気持ちいいも、良いも言えるのだから。もちろん、最初からそうしたのは自分だが。
其処に彼の素質がなかった訳がない。 素直に頷く姿は愛らしく、快楽に弱いと教えていた。淫乱という言葉も知らぬ無知には後で教えてやるよ。と甘く。気持ちいいのに吸われるのを嫌がる熱には軟体の柔らかさを。 何処までも蕩ける相手に快感を教え]
(-29) 2022/10/10(Mon) 00時頃
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…嫌い?まさか。 最高だよ。… ん、最高に可愛い。
[腰を刎ねさせて霰もない声を上げる彼に告げる。 可愛い、可愛いと刷り込んでそうやって鈴口から露を零す彼の熱を口の中にと飲み込んだ。液を垂れ流す其れは喉をも押す程の大きさだが、快感に悶える彼を見れば、飲み込むのも苦ではなかった。少しだけ心配そうな顔もまたすぐ快感に落ちていく。
はしたない事を綴り。 気持ちよさに腰を振る、そんな姿が見られ。堪らなく興奮した。喉を褒める声、絞られる程に上がる感度、其れを口内で感じ。喉奥で熱の発露をまった。啼く程に、はしたなく腰を揺らし、 そうして、自らの痴態を口にする彼の 欲望の爆発が近いのを感じ]
……んっ ぐ……はぁ
[撫でた睾丸よりせりあがる脈動ととも 溜まっていた白濁を喉で受け、声を詰まらせた。咥内に広がる味は更に増す。濃く多い其れが彼以外のものなら拒否感を覚えただろう。だが、彼のなら良い。――美味しいとすら思えた。]
(-30) 2022/10/10(Mon) 00時頃
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[眼鏡にも飛沫が飛んだのがわかる。 腰をひく彼との間に白濁が落ちていく。口から溢れた其れは顎を伝うだろう、こくりと喉にあるものを嚥下させて、吐く息は酷く熱っぽくそれ以上に生臭かった。が、彼は其れを気にすることなく。
舐めるのだ。自ら放った精を舐めて綺麗にする]
……遥。 たくさん出したな。 可愛い童貞ちんちんだったよ。 いや、俺の喉で卒業したから、もう童貞じゃないか。 おめでとう、遥。
…とても沢山、精液を出して……ふっ。 溜まっていたんだな。
[唇にと甘える彼の頭を撫でて、膝の上に座らせ。 ちゅちゅと此方からもキスをかえそう。こんな味だったぞ。とばかり彼の舌腹に舌を舐めて残る白濁が混ざる唾液を押し付けては口移しで飲ませ、甘い息を吐く。彼の初めてを味わった事に対して高揚感を覚えながら、眼鏡の奥で目は笑い。 彼の卒業を祝うのだ。
そうして座った彼の手を導き。自分の下肢にと誘えば、熱の籠った尖ったものをズボン越しに触れさせて、もう一方の手で腰の奥、先ほど割った尻をなぞり。]
(-31) 2022/10/10(Mon) 00時頃
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分かるか、俺も興奮しているの。
…お前の卒業したばかりのちんちんと違って ちゃんと大人の、……おちんぽだぞ。
[彼への歪んだ思い。 其れを否定しようと手あたり次第、女性と関係を重ねた日々があった。結局それは彼への執着を強めるだけの結果となったのだが、ああ、そのときに左手も失ったのだったか。
付き合った女の一人が少々やばい女で。 危険な目にあった。それもきっと遥に対して欲情を抱いていたのを誤魔化そうとした罰だろう。そう思う程に今は自覚している。そして、大切に丁寧に、純真に育てていこうという思いは肥大した。社長から社長代理の秘書に命じられ。 彼の父から母親の事について 彼の性質について教えるようにお願いされたときも まだ早いと、彼を性的な事から遠ざけた。
其れを壊したのは、裏切ったのは]
(-32) 2022/10/10(Mon) 00時頃
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…淫乱ってのはな。 性に乱れているって意味だ。 まあ、快感に弱いとか、不特定多数と関係を持つとかな。
欲望に正直なやつのことだ。 …ホログラムに、受付の子。
お前も女の子とセックスしたかったんだろうけど。 駄目だな、…お前は俺とセックスするんだから
此処で、このお尻でさ。
[指先がとんとんと固い蕾を叩く。 右手でなぞる其処は、誰も触れたことのない処女地。流石に濡れていない手で暴く気はないが意識させるように縁をなぞり。唇は優しく彼を啄むように顔へキスの雨を降らせて、彼の手に熱を押し付けた。尖った其れは彼のよりも大きいもの。鍛えた分だけとはいかないが、自分の欲望の分だけ肥大したとも考えられる程に重く密度を有していた。何より、今は布に隠されているがどす黒い其れは性格を表すように経験だけを重ねている。
淫乱は知らなくても童貞という言葉を知る彼なら分かるだろう。これから、どうやってセックスをするか]
(-33) 2022/10/10(Mon) 00時頃
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…慎ましいな、此処は。 こんな風に締まって、だが安心しろよ。 ちゃんと立派なおまんこにしてやるからさ。
[女の子とセックスできないおちんちんより。 ずっと気持ちいいことをしてやると、愛憎すら浮かべる目で見つめて眼鏡越しに微笑めば、優しく彼の手を握り。縁をなぞっていた手を外して、ソファの近くにある棚を呼び出し。
チューブを取り出して彼の臀部にかけるだろう。 硬い蕾をほぐす液体は冷たさを孕むが 其れを撫でて手と臀部の体温で温めようとして*]
(-34) 2022/10/10(Mon) 00時頃
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[条件を聞くあたり、帰還するつもりでいるらしい。 しかも、倒すことが前提だ。 人間ならばもう少し狼狽えようもの。 豪胆とはまた違うその態度が、面白い。]
いいだろう。 私を倒せたなら、元の場所へ戻すと約束するよ。
[嬉しげな笑みで保証する。]
(60) 2022/10/10(Mon) 01時頃
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形式は大切にしたいのでね。
[古風と言われ、剣を軽く揺らして応える。 切っ先に暗い靄が漂って、刃を霞ませた。]
決闘と言えば、やはりこれだろ、う?
[語りかけながら近づいていく。 その途中で彼が手を後ろにやった。 その意味するところに気付くのが遅れ、反応が遅れる。 微かな疑念の間隙を、銃声が撃ち抜いた。]
(61) 2022/10/10(Mon) 01時頃
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あはははは。 これはいい。
[人間であれば、即死だっただろう。 眉間に銃弾を受けた瞬間、魔物は加速して距離を取り去り、相手へと手を伸ばしていた。 胸元へ軽く押し当てた掌から、直接衝撃波を浴びせる。 そうして、笑って立っていた。]
まったく殺気も無いのに、そこまで容赦なく撃てるとは。 やはり面白いな。
生憎と、その弾で私は傷つかないのだけれどもね、 さすがに多少、目眩がするようだよ。
[指先が撫でた眉間には、既に傷もない。 ぺろりと出した舌の上から、銃弾をつまみ上げた。*]
(62) 2022/10/10(Mon) 01時頃
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[ 銃声が天井や石柱に反響する。 そこから建物の構造を読み解くことはできた。
もっとも、拳銃を撃ったのはそれが目的ではない。 銃弾は魔物の頭部に命中したものの標的を破壊するには至っていなかった。]
── 、
[ 暗い空間に哄笑が響き渡るや、音速を超えて魔物が目の前に近接する。 同時に、別種の波が胸郭を襲った。]
(63) 2022/10/10(Mon) 06時半頃
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[魔物の掌底が触れた箇所から、衝撃波が全身を駆け抜ける。 できるかぎり地面へ流して減殺せんと試みた。
詳細は解析できていないが、今のところ、それで超合金のボディが破裂したりすることはなかった。まだ動ける。
ただ、先ほどグラスの縁を撫でて不思議な音響を奏でていた、荒事とは縁遠そうなたおやかな指の視覚記録が一瞬、アクティブになる。 微細なエラー ? ]
(64) 2022/10/10(Mon) 06時半頃
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殺気、か。
[ 魔物が投げかけた言葉を拾って検索する。 落とし込むのが難しい概念だ。
ともあれ、もはや人間のふりをして被ダメージを演出するのは非効率的だと判断した。 魔物が口から弾丸を取り出すマナー違反を確認したが、悲鳴をあげたり表情を変化させるためにリソースを割くこともしない。
通常弾では傷つかないと、標的自身が情報提供してくれたので、今度は握ったままの拳銃の銃床で魔物の頭蓋を叩き割ろうと振り下ろす。*]
(65) 2022/10/10(Mon) 07時頃
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[衝撃波を受けた相手は、倒れも吹き飛びもしなかった。 見た目よりは重量がありそうだ。 早く服を剥いでみたくなる。 この場合は、さらにその下か。]
返すよ。
[摘まんだ銃弾を指で弾く。 狙いは当然、彼の眉間だ。 とはいえ、習熟した技ではないので、さほど威力は無いだろう。]
(66) 2022/10/10(Mon) 11時頃
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[相手も人間を装うことを辞めたらしい。 無表情に殴りかかってくる動きは力強く俊敏だ。 だが人間の形をしている以上、関節の動きは同じだろうと踏んで、懐に潜り込む。]
やはり、美しいね。
[相手の前腕を突き上げるように、腕を翳して殴打を防ぐ。 同時に、最小の動きで剣の先を彼の腹に向けて突いた。 持ち主と同じ闇を帯びた刃は、並の金属ならば容易に裂く。]
君の瞳は、まさに芸術的だ。
[格闘のさなかでさえ、彼の目から視線を逸らさず、笑みを絶やさない。 口から出る言葉は、情感を含んでいた。*]
(67) 2022/10/10(Mon) 11時頃
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[ 指先で弾き返された銃弾が向かってくる。 左手をかざして受け止めた。
人の皮膚を模したポリマーが破けるが、貫通はしない。 だが、その動きで胴がガラ空きになっていた。
魔物が形式的なものだと言っていた剣がカマーバンドに突き立てられる。 重い抵抗はあったが、揺らめくような暗い切先は腹部を貫いて背中側へと抜けていた。
アラートに次ぐアラート。]
(68) 2022/10/10(Mon) 12時頃
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[ 破損箇所の奥から金属の軋みが苦鳴じみて漏れる。 むろん痛覚は備わっていないし、怯む回路もありはしなかった。
魔物の唇は笑みをたたえ、戦闘行為に関係のなさげな言葉を紡いでいる。 AIを混乱させる手口としては効果の見込める方法だ。
瞬かない双眸で見つめたまま、弾丸ののめり込んだ左手を刺客の肩へと伸ばした。 後ろへと倒れ込みながら上体を捻って巻き込む動きで、相手を床に押し伏せる算段だ。*]
(69) 2022/10/10(Mon) 12時頃
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[剣は彼の体を貫き通す。 血が流れない様が、人との違いを際立たせる。 貫いたとはいえ、彼の体は想像以上に硬かった。 深く刺さった刃は容易には抜けないと判断して、柄から手を離す。 そのまま彼の背に腕を回す動きが、彼の動作と呼応した。]
ん……良い…――
[官能すら帯びた声で密着を歓迎し、なすがままに倒される。]
(70) 2022/10/10(Mon) 13時頃
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温かいのだね。
[押し伏せられて、彼を見上げた。 のしかかられる重さに、骨が軋む。 それもまた心地良いとばかりに笑う。]
情熱的で悪くない。 けれども、まだお預けだ。
[囁きを残して、身体が希薄化する。 追撃を避けて霧化し、彼の背後で距離を開けて再実体化した。]
(71) 2022/10/10(Mon) 13時頃
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その剣ならば、私を傷つけられるよ、 試してみるといい。
[唆しながら、右手の爪で左手首を裂く。 左手を振るえば、溢れた血は無数の弾丸と化して飛んだ。 まずは彼の足を撃ち抜いて、動きを封じようと試みる。*]
(72) 2022/10/10(Mon) 13時頃
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[ 場違いなダンスのようにもつれ込んで床に倒れる。 剣はさらに深く刺さって、もはや背中側に抜けた部分の方が長い。 重心がずれて、体幹バランスをとるのが難しくなっていた。 機能不全。
一方、魔物は倒されても暴れることなく、密接したボディが温かいなどと言う。 確かに、このまま動き続ければオーバーヒートする可能性は否めない。 かつ、現時点においても相対的な事実として、魔物の体表温は周囲の器物と差がなかった。 初見の時点で、人間ではないと判断した理由はそこにある。]
── 、
[ 掃討の意図を曲げることなく、左手を魔物の肩から喉輪へと移した。]
(73) 2022/10/10(Mon) 18時頃
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[不意に、押さえ込んでいたはずの質量が消える。 原因不明。
だが、背後で声がして、魔物が瞬時に移動したことは把握できた。 車の中で経験した事象とほぼ同じとみていい。 今回は、巻き込まれなかっただけのことだ。
直後、扇型に展開する緋の血弾がタキシードを破り、体をのけぞらせた。 服も肌も、負傷した人間のように赤く染まってゆく。 もっとも、普通の人間であれば蜂の巣にされて、とうに生きてはいまい。 金属の軋みがより激しくなった。]
(74) 2022/10/10(Mon) 18時頃
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[ 立ち上がってもバランスを維持できなそうだとわかり、腰を落として膝を開く。 右膝のスラックスの裾が膝まで裂け、向こう脛が斜めに迫り出した。
風を切る音をたてて、小型のロケットが打ち出される。 よほどの緊急事態でなければ使用しない内蔵武器だ。
ロケットは中空で多弾頭に分裂し、電極針を放つ。 バチバチと空中に放電の煌めきが舞う。 ]
(75) 2022/10/10(Mon) 18時頃
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[ それを煙幕代わりにし、攻撃準備にかかった。 床で押し出すようにして、腹に刺さった剣を抜き、左手で握る。
そのまま腕を振るえば、手首から先がワイヤーランチャーと化して伸びながら魔物へと飛ぶ。
所有者以外の指示に従ういわれはないが、魔物の言葉を素直に試す行為だった。*]
(76) 2022/10/10(Mon) 18時頃
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