14 冷たい校舎村10
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[それに。 呼びたいな、って意識してなかったけど、 飛び降りる直前に、みんなのことを思い浮かべてしまった]
(176) 2021/11/14(Sun) 20時半頃
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[ともかく着ぐるみ姿の彼に諭されている。>>162 これ、思ったんだけどずるいな。 私には君の表情は分かんないけど、 君には分かっちゃうんだろう。 見上げる瞳がどこまでも悩ましげに揺れてるのを。
本当はそうだよ、って意地でも頷きたかったのに。>>163 隙間風が吹く暇もないくらい、 ココロにどんどんどんどんいろんなものが流し込まれてるし、 それを閉ざすこともとうとう、できなくなってしまった]
(177) 2021/11/14(Sun) 21時頃
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[かえってしまった“きみ”たちについて考える。
私の自業自得で呼んじゃったけれど、>>160 少しは楽しかった?
私がばら撒いてきた卵は、 もう必要ないって割ってしまったけど、 きみたちの残していった殻みたいなマネキンは、 世界が壊れるまで残していってあげるよ]
(178) 2021/11/14(Sun) 21時頃
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[私は私なりに君たちのことが好きだった。 世界の主である私の意思は、 本当に、本当に回りくどい方法でしかそれを伝えなかった。
もっと私が普通に生きることができていれば、 普通にそれを伝えることができてたのかな。
私という人間はとっくに壊れているけれど、 そんな当たり前のことを伝えるために、 かえってしまってもいいのかな]
(179) 2021/11/14(Sun) 21時頃
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違う。 違うよ……。 ほんと、は、みんなにちゃんと好きだって伝えたかった。 でも、そんな大事なことも忘れて飛び降りちゃった。
いい副委員長もいいお姉ちゃんも、もうどうでもいいやって。
[着ぐるみをかぶって泣きたい気分になりながら、 罪を悔やむようにさめざめと泣いていた]
やり直せるものならやり直したいよ。 でも、もうわかんないんだ。やり方が。
(180) 2021/11/14(Sun) 21時頃
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私と一緒にかえりたいっていうなら。 そのやり方を教えてよ。
[ココロに抱えてきた荷物。 それを一緒に持ってもらおうって。 今までにない方向での勇気を振り絞りながら、 頭上の空には見えない、あたたかな光を手繰り寄せようとしている*]
(181) 2021/11/14(Sun) 21時頃
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/* ここまで55回
(-58) 2021/11/14(Sun) 21時半頃
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/* 最終日組向け赤はエピの宿題にしよう…… まず構文の頭をかえないといけない、といってもそんな難しいもんでもないか
(-59) 2021/11/14(Sun) 21時半頃
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/* 「教えて」っていうの わかにゃんがいろんなところから頼られてきたってところからのフレーズなんだけど なんで自分で教えてっていう形で回収してるんだろう……(ぇ)
不知火ちゃんにも直に教えてっていうよ いずれな
(-60) 2021/11/14(Sun) 21時半頃
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/* あーーーーー路子ちゃん……… 浄化具合がすごい
(-62) 2021/11/14(Sun) 22時頃
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…………。 みんなを呼ぶつもりはなかったんだよ。 そのつもりだったんだけどなあ。
[どうしてこんなことになったんだろう。>>182 卵みたいなココロの中にどろっとした矛盾がつまっていて、>>3:21 全部出てきちゃった……ってことなのかな。 それが、己の中で一番しっくりくる答え。
好きであるものほど、ココロに詰まったものを見たくなる。 そのココロに抱えた卵を割りたくもなる。 だけど好きであるものにそんなこと、願っちゃいけないと強く思っていて]
(188) 2021/11/14(Sun) 22時半頃
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[つまり、この校舎(せかい)で起こったことは、 ただひたすらに、 私の内なる欲望(ねがい)の集積でできていた。
そういうオチをつけることもできるだろう]
(189) 2021/11/14(Sun) 23時頃
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[答えが気に食わないのなら、>>183 何度だって解答を持ってくる――そう君は言う。
選択を受け入れること、 逆にいくらでも食い下がること、 友だちのあり方に模範解答はないよね。 好きにすればいい。 だけどきっぱり断言する君を見ていた時は、 ココロに隙間風が吹くことのなかった私だった]
[ いつの間にぴったりと包み込まれたココロの中に、 春のようなあたたかい風が吹く ]
(190) 2021/11/14(Sun) 23時頃
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[背中に回された手の温度を感じている。>>187
人のぬくもりは屋上の寒さも容易く飛び越えるわけで。 思わず言葉が出なくなる私だった]
……いいよ。 古香ちゃん、私達の委員長。 私を友だちだって言ってくれた人。 君がそんだけ言うのなら。
私も、……もうちょっと頑張ってみるよ。 今の私を、もうちょっと好きになれるように。
(191) 2021/11/14(Sun) 23時頃
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[それから不知火ちゃんや、荒木くん、 先に帰ってしまったみんなのことを思い浮かべて、 どうしようもなく苦笑いをする。
言わなきゃいけないことがたくさんあるよね。 古香ちゃん以外にも、私のことを教えて、っていう人もいるのかな。
前途洋洋ではないけれど、 そのすべてを真っ正面から受けようと決めた*]
(192) 2021/11/14(Sun) 23時頃
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[……猫の着ぐるみが送ってた視線は、 和歌奈の方には伝わってなかった。 まあ自分のことでいっぱいいっぱいだったし。
それに、君に声をかけられた時も、>>194 やっぱりまだいっぱいいっぱいで、 涙に濡れた顔を拭いもしないまま、 ひたすら言葉を聞いていた。
彼が、罰が欲しいって気持ちならわかると示したことと、]
え、……荒木くんお兄ちゃんいるの?
[それが過去系で表されるものだとは知らない。>>195 なんとなく神妙な顔つきになってたけど。 ……頑張るって、何をだろう。>>196 それを訊いてみたい気はしたけど、 今勢いこんで訊くことじゃない]
(197) 2021/11/14(Sun) 23時半頃
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かえるんだよ。不知火ちゃんもいっしょに。 居場所を見つけて、それから普通に、 正面玄関から出るの。
[今ならそれができるだろう。 世界の主からのお墨付きだ。 「お帰りはこちらからどうぞー」>>1:232 と言ってみんなを見送って、しれっとひとり残ることもない。 最初に視線が向いたのは着ぐるみの方だった。 不知火ちゃんの去り際に何か話していたみたいだったし]
(198) 2021/11/14(Sun) 23時半頃
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[私を取り巻く世界は本当に優しいな。 運が良かったから? それだけ? そうじゃないなら……なんなのだろう。 人徳という言葉は使えない]
(206) 2021/11/15(Mon) 00時頃
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あー……今度は古香ちゃんが訊く側になればいいんじゃない。 進捗どうですかー。
[もっぱら私からの挨拶だったし、あれ。 一方、不知火ちゃんの居場所については、 びびっと首を横に振る。>>204 世界の主が制御できるのは、世界の動きだけ。 つまりマイペースな不知火ちゃんを捕まえるためには、]
うーん……、 そのうち最後になるからって、 思い出に残ってる場所にいたりして?
[と、真面目な当て推量を言ってみる]
(207) 2021/11/15(Mon) 00時頃
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[それから……まあ色々ありつつ、 普通に外に出る道を歩きながら、 昇降口で和歌奈はふいに振り返る。 荒木春満とは一緒に登校した。 そうして一緒にかえることになる。
今は? もちろんその時のふたりっきりではない。
冷たい世界に足を踏みいれた後の記憶をなぞるように、 一緒にかえる君たちには、この言葉を伝えよう]
(208) 2021/11/15(Mon) 00時頃
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それじゃあ、みんな。またね。
(209) 2021/11/15(Mon) 00時頃
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[ 冷たい校舎の時に、 誰もいなくなった世界に、*さよならを* ]
(210) 2021/11/15(Mon) 00時頃
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/* BGM:さよなら世界
(-71) 2021/11/15(Mon) 00時頃
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