28 僕等(ぼくら)の
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――四度目の襲撃――
やっぱり戦う気しかないのかな!
[>>233ハートの中身は>>234重装備の攻撃力を誇っていた。 無数に見える砲門から無数に見えるミサイルが飛んでいき砲撃を開始したのを見て、距離を取るので正解だったようだ。 >>+150珊瑚も驚いたような声をあげていて>>+151閉めようって提案されるとシェルターの中に完全に隠れて扉を閉じた。 攻撃開始までに随分と時間がかかっていたから避難は十分に出来ていたし重質量兵器でないならば地下に影響はあんまりないはずだ。
>>+151珊瑚が視線を伏せてしまうのは――怖いからだろう。 こんなに揺れていたら怖いに違いない。 笑顔なんて浮かべるのは本当は難しいのだけれどそれでも珊瑚は笑顔を浮かべていた。
こちらを向いて笑みを浮かべるから膝を追って子どもたちに向き合う前にぎゅうって強く抱きしめた]
(+153) 2023/08/20(Sun) 19時半頃
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ほら、みんなも手をつないで。 隣の子から元気を貰って歌おうか。
[>>+152歌はあんまり知らないものだから選曲は珊瑚任せになってしまう。 聞きながら少し遅れて歌っていって、懐かしい歌は次第に周囲のご老体たちも歌い始めていく。 歌はいいものらしい。歌っていると元気になっていく気がする。
子どもの相手をする珊瑚はやっぱり女神かなって思うくらいだけれど怖がってるのは分かるから大和はずっと傍にいて歌の合間に一緒に子どもと話続けたり抱きしめてあげたりしていた。 話す内容はあまりなくて好きな食べ物は、とか聞いたりするしかないのだけれど。
そうしていると震動が収まっていき>>280静かになっていた。 震動が収まってもすぐに外には出られない。 外の安全が確認されたなら、だが――外に出れば三度目よりも更に広がった更地を確認できるのだろう*]
(+154) 2023/08/20(Sun) 19時半頃
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――四度目の襲来、そして――
[>>+160大和が珊瑚を抱きしめると周囲の人が囃し立てるのは凡そ日常的にあることだ。 おばさまらがいても子どもたちがいても変わらない]
そうだよ、ラブラブだからね。 珊瑚さんは最高のお嫁さんになるからね。
[そこは最早確信しているので大和は子どもたちに笑顔を振る舞う。 震動があっても心を震わせる原動力の一助となればいい。 >>+161甘味があれば猶更だ。 甘いものは頬が緩むし心も落ち着く。 一緒になってキャンディを配っていって子どもたちも落ち着いてくると歌も少しずつ静かになっていき外も静かになっていた。
隣街か、そのまた隣か。 遠くの観測所からホットラインで安全を教えてもらったら外には出れる。
珊瑚の身体を後ろから抱きしめて包み込んであげて、それでももの足りないのか反転したので背中と腰に手を回してしっかり抱きしめた]
(+163) 2023/08/20(Sun) 21時頃
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珊瑚さん……。
[大和は街に思い入れが少ないけれど数少ない思い出の地は珊瑚の家の周囲に多い。 あの狸は割れずに残っているだろうか。 マンションはそもそも無事なのだろうか。 これまで見えていて過ごしてきた街並みが崩れ落ち火に炙られているところを見るのは本当に辛いことなのだろう]
僕ね、旅行は合宿しか行ったことがないんだ。 でも夢はあって……。 珊瑚さんと一緒に星を見に行きたいな。
珊瑚さんはどこにいきたい?
[親の許可やお金の心配ではなく楽しい旅行の内容を語る。 背中に触れていた手を頭に伸ばしてゆっくり撫でていく。 大丈夫って耳元で囁きながら涙が零れて止まらない珊瑚の表情が誰にも見えないように覆い隠してしまおう]
(+164) 2023/08/20(Sun) 21時頃
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南の島とか、山の上とか星が綺麗らしいね。 僕は珊瑚さんの水着姿も見たいな?
[これ以上珊瑚が傷ついてしまわないように。 遠い地に楽しい目的をみつけて旅行に行こうねって落ち着くまでの間、いろいろと夢と案を語りながら頭をぽんぽんと優しく撫で続けた]
(+165) 2023/08/20(Sun) 21時頃
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[後に――。
外に出た後の被害状況は推して知るべしというものだった。 この街は呪われているんじゃないかって言われるくらいに更地が広がってまだ火が燻っている場所も沢山あったけれど消化なんてできるわけもなくて――。
でも、それでも――。 疎開した人や一時的に離れた人が戻れるようにって、安全が確認されれば復興が始まるんだ。 人が存在しているって証を立てるかのように*]
(+166) 2023/08/20(Sun) 21時頃
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――四度目の襲来後――
[今回合宿に参加して、>>+172来年は珊瑚も一緒にと思っていた。 海にも一緒にと思っていたがそのどちらもコーラが一度目に出現した場所だった。 失念していたわけではないけれど連想すればどこでだってコーラが関与してしまう。 悪い想像を断ち切るには時間が必要で、同じくらい楽しい記憶が必要だから今はどうやっても心が負に傾いてしまうのだろう。
大和が出来るのは本当に珊瑚の傍にいて抱きしめて温めてあげるくらいだった。 位牌に関しては一緒に旅行にはいけるだろうけれどお墓はどこにあるのだろう。
>>+174落ち着いた珊瑚が案を返してくれる。 大和は微笑みながら頷いた]
(+176) 2023/08/20(Sun) 22時頃
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それならアスレチックリゾートが近くにあるとこ。 この前……夏休み前の新聞でだけど見たことがあるよ。
[大きな街から程よく離れていて、山の中でも海の中でもなく田舎の山裾辺りに展開している広く大きなアスレチックがたくさんあってプールもついてるところ。 流石にそういうところには出現はしないと思う。 あと温泉もついてるらしい]
え……それは、いいの? 合格したときのお願いの候補だったよ。
えっと……じゃあ僕の水着を、珊瑚さんが選んで?
[力が抜けたような笑みを見て、やっぱりぎゅって身体を抱きしめてしまう。 周囲の人も抱きしめ合っている人がいるしきっと目立つことはないはずだけど>>+175そういうところが撮られてしまっていたとしても不思議ではない]
(+177) 2023/08/20(Sun) 22時頃
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[プールでのスク水はダメらしいけれど大和は珊瑚のスク水姿も見たかった。 学校では授業のタイミングが違うし真夏の炎天下長距離走をしている時に女子が楽しそうにプールではしゃいでいる声はよく聞こえていたけれど姿を見たことはなかった。 水着は向こうで買えるようだし、学校は休校してるしのんびり旅行に向かおう]
(+178) 2023/08/20(Sun) 22時頃
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[病院の被害は軽微なようだった。 ガラスに破片が飛んできたのかヒビが入っている場所があるくらいで内部の確認が終わると入院患者さんたちは次々に中に戻っていくらしい。 ただ確認作業は時間がかかるようなので今日は先に上がらせてもらうことにした。 珊瑚に無理はさせたくないから、大和は断りを入れて子どもたちと別れの挨拶をしてからマンションへの帰路についた。
マンションも無事だったが狸はお店の方に倒れ込んでいた。 今回のメインは爆発の衝撃波がメインだったから――この時になっていれば流石にガラスはガムテームとかで目張りをしていたのでそれで被害は少なかったのだろう。 どうも攻撃の多数はコーラへの直撃弾コースのものが多かったらしく、ハートマーク土偶が後退していたことも幸いしたのだろうか。 その辺りの詳細はテレビもつけないからわからなかった]
(+179) 2023/08/20(Sun) 22時頃
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[――何せ、マンションについて扉が閉まったらすぐに珊瑚を抱きしめて口づけを交わしていたからだ。 今日はもう離すつもりはなかった。 震動で崩れてきたら二人とも死んでしまう可能性は常に抱いていて、大和は珊瑚と生きて過ごしていたかったから――。
その日、初めて大和は珊瑚の部屋に入った。 そして枕元のあれを見つけて、そこで漸く心底楽しそうに笑いながら珊瑚をベッドに押し倒した**]
(+180) 2023/08/20(Sun) 22時頃
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――四回目の出撃の夜――
[お泊りデートの場所も決まって>>+181やりたいこともしたいことも増えていく。 楽しい案を出していけば心は少し軽くなってくれる。 ほんの少し、あと少し、その少しを積み重ねていくのだけれど奥底に沈殿したものが濾過されるのは時間がかかる]
僕はね、お弁当を持ってピクニックでも楽しいよ。 お花見とかもしたいね。
[語られる夢と希望に一つずつ付け足しながら、好きな人の水着姿は全然別なんだよって笑って言える]
(+187) 2023/08/21(Mon) 00時頃
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だってほら、なんでもってなったらさ。 いろいろ思い浮かばない?
[してあげたいこともしてほしいこともいっぱいある。
>>+183スク水もその一つで高校まででしか見られないものだから来年までしか機会がない。 きっと後日着て欲しいと願うだろうし誰にも見せたくないから勿論家の中で――それはまた後日の話だ]
[>>+184思い出の場所も建て替える必要はあるかもしれないがそれもすぐではないだろう。 修繕で誤魔化しつつ頃合いを見てということになると思う。 マンパワーがどれだけあても手が足りることは暫くは訪れないだろうからまだ暫くはこのままでライフラインを確認する前に抱きしめてしまったものだからその確認も明日の朝以降になる]
(+188) 2023/08/21(Mon) 00時頃
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うん、気づいてたよ。 珊瑚さんはえらいよ、よく頑張ったね。
[優しく労わりながら、それでも子どもをあやすようではないのは舌先を伸ばしてきてくれたから。 >>+185伸びてきた舌先に大和もちょんと自分の舌先を触れ合わせてから少しずつ触れ合いを増やしていき大人の口づけに溺れさせていく。 とは言え大和も技巧があるわけではないので今は大人の交わり方を二人で一緒に覚えていく]
元よりそのつもりだから。 もう僕しか見ちゃだめだし、 僕だけを感じてもらうからね。
[いつもソファの上でだったから柔らかいベッドの上は初めてだった。 珊瑚の顔が真っ赤になるのは本当に可愛い。 押し倒した後、言葉の通り大和のことしか考えられないように染め上げていって――疲れ果てて眠ってしまえば朝までずっと身体を抱きしめて包み込んだ。
翌朝はいつもよりもきっと恥ずかしかったかもしれないけれど、起きようとしてもダメと抱きすくめて布団の中に留めてしまう。 家での被害確認があると休む許可はもらっていたが、一日世間の情報から珊瑚を隔離するつもりでいる*]
(+189) 2023/08/21(Mon) 00時頃
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