10 冷たい校舎村9
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[ 今来てなくてもこれから来るかもしれないし。 身支度を整えながら、ちらちらとスマホを眺めてたら、 果たしてピコンとメッセージの受信音。>>4 あ、休校の連絡、と思ったら、 届いたのは委員長からの真逆のメッセージ。 あるんだ、学校。
いいんだけど。別に学校嫌いじゃないし。 少なくとも家にいるよりは好き。 ただ、このお天気は億劫 ]
(17) 2021/06/03(Thu) 00時半頃
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[ グループチャットには『了解しました!』と ペンギンが敬礼しているスタンプを送っておきましょう ]
(18) 2021/06/03(Thu) 00時半頃
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[ 朝ごはんはホットサンドだった。 ダイニングキッチンのテーブルに、 計ったかのように出来たてが並んでる。 断面からハムとトマトとチーズが覗いたホットサンドは チーズがとろけていて美味しそう。 飲み物はホットコーヒーのブラック。 ホットサンドのお皿の隣にカップが置かれてた。
我が家の朝はパン食だ。 朝はパンの方が食べやすい。 3年前、私がそんな嘘をついてから、そうなった。 それまでは、ごはんとお味噌汁だったのにね。
おはようございます。 いただきます。 ごちそうさまでした。 型通りの会話を交わして朝ごはん終了。 まるでなにかの儀式みたい ]
(19) 2021/06/03(Thu) 00時半頃
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[ 替えのタイツを鞄に忍ばせて、 靴には気休めの防水スプレーをして、 マフラーをいつもよりぎゅっと結んで、 大雪と対決する覚悟を決めて、玄関のドアを開けた* ]
(20) 2021/06/03(Thu) 00時半頃
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/* よろしくお願いします! 身長160+7cm
運命の数字は53(0..100)x1
(-3) 2021/06/03(Thu) 00時半頃
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/* メモ書いてて不都合に気付いたので身長だけ5追加しよう。
(-4) 2021/06/03(Thu) 00時半頃
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/* 1d8で7を引いたわ。長身! fortuneはちょうど真ん中くらい。初回落ちはない感じかな。女子校では初回落ちだったしね! 半年以上振りの村なので緊張するけどがんばりたい! せっかくのメガネっ子なので眼鏡描写を頑張りたい(そこ? いや、キャラぶれとかね、しないようにがんばりたいですね……
あ、年の離れた姉のイメージはロイエです。名前出すかわからないけど依子といいます。 ロイエとクロエで姉妹をやりたかってん……
(-5) 2021/06/03(Thu) 00時半頃
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/* 身長か… 最低でも165cmは欲しいよね!!(欲丸出し) 164+1くらいの幅で…
(-6) 2021/06/03(Thu) 00時半頃
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/* oh…
(-7) 2021/06/03(Thu) 00時半頃
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/* 男子18歳の平均身長調べてきたら170cmくらいだったので、170cmで許してください オンナノコより小さいのはちょっと………
(-8) 2021/06/03(Thu) 00時半頃
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── 現在・通学路 ──
[ 流れてきた音楽が趣味じゃなかったから、 慎一は道の端によけて一旦立ち止まった。
イヤホンからは今この瞬間も、 『今週のpick-up』とひとくくりにされた、 流行りの音楽が流れ続けている。
それをひとつスキップしようとして、 メッセージアプリの通知に気が付く。
通知の正体はグループチャットだった。>>4 すでに返事らしいスタンプもあって、>>18 慎一は追従するように「ok」のスタンプを押す。 アプリに標準装備されてるとぼけた顔のヤギのやつ。]
(21) 2021/06/03(Thu) 01時頃
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[ 慎一の家から学校までの距離は、 ギリギリ徒歩通学圏内くらい。
雪の日には億劫な道のりを歩いていると、 白い視界にスタンプの送り主を見つけた。>>20
大急ぎで駆け寄るでもなく、 歩調はそのまま、慎一は彼女に声をかけた。]
よぉ、黒沢。オハヨ。 雪やばくねえ? 学校あんの、ショーキの沙汰と思えねんだけど。
[ そのまま一緒に歩く流れになるなら音楽を切ろうと、 スマホ片手に苦笑い、みたいな顔を空に向けた。]
(22) 2021/06/03(Thu) 01時頃
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[ とはいえ成績優秀なだけでなく、 生徒会とかいうのまでやってた彼女がいるなら、 学校があるというのは間違いないのだろう。
そもそも炭蔵が連絡を寄越している時点で、 休校なんて淡い期待はとっくに絶たれた。
委員長とか、生徒会とか、 慎一がキツイなあって思う類のものを、 さらっとこなしていく人たちの情報網。
動く気配のない部活のグループチャット。 動いたとしても多分、「雪合戦しようぜ!」とか。 そういう、慎一にも縁がある類の情報網。 それの数百倍くらい、慎一は信用している。*]
(23) 2021/06/03(Thu) 01時頃
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/* 自分用 3型
(-9) 2021/06/03(Thu) 01時頃
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―― 朝:通学路 ――
[ 受験生にとって、滑るとか転ぶなんていうのは厳禁。 なんてことを気にするタイプでもないけど、 転んで汚れるのは普通に嫌だ。 なので、いつもよりゆっくり慎重に、 できるだけ雪が少なそうな部分を選んで歩く。 いつもより時間がかかるのも織り込み済みで、 ちゃんと早めに家を出たから、 遅刻するなんてこともないはず。 そんな風に足元に集中してたから、 声を掛けられるまで気づかなかった>>22 ]
向井君、おはよう。 雪すっごいねー。寒いねー。
[ コートに手袋にマフラー。 考えうる装備はしてきたけど、 それでも寒さがしみ込んでくる ]
(24) 2021/06/03(Thu) 01時半頃
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一応、休校の基準は暴風警報発令だから。 雪すっごいけど、風はそうでもないし、 警報出てないからあるんだと思う。 先生からも連絡ないし。
[ 向井君につられて、 私もコートのポケットからスマホを取り出した。 アプリに新着1件の通知。気づかなかった。 内容は……ああ、向井君か。>>21 ヤギのスタンプを確認して、スマホをポケットに戻す ]
(25) 2021/06/03(Thu) 01時半頃
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先生からは連絡ないのに、 炭蔵君からは注意喚起が来るってちょっと面白くない? さすが委員長って感じ。
[ 文面もこう、なんというか、ね。 私も文章が硬いと言われることがあるけど、 炭蔵君はそれ以上だ。 なんというか、クラスメイトっていうより先生? ううん、校長先生の朝礼? そういうのを思い出す厳めしさだと思う。 あ、別にけなしてるわけじゃない。 炭蔵君の個性だし ]
(26) 2021/06/03(Thu) 01時半頃
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[ 一人の時は足元に集中してたけど、 クラスメイトと並んで歩くとなるとそうもいかない。 自然に視線は前を向いて、だから、気が付いた。 あれ?って ]
ねえ、向井君。 なんか……人、少なくない?
[ いつもならこの道、学校に向かう豊高生が もっといっぱいいるはずなんだけど** ]
(27) 2021/06/03(Thu) 01時半頃
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[月曜の放課後、30分。音楽室からピアノの音がする。]
(28) 2021/06/03(Thu) 06時半頃
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[鼻の先が冷たくて、いつもより早く目が覚めた。 1階に下りるとエプロン姿のお父さんがキッチンにいて、 わたしは背中に声をかける。]
おはよう、お父さん。 うん、お休みじゃないみたい。
[休校の連絡は来ていない>>#1し、 何より、クラスのグループチャットに 炭蔵くん>>4からのメッセージが届いていたから。 誰よりも早い、先生みたいな先生じゃない文字。 彼がそう言うのなら、そうなんだろう。
みんなもそう思ったのかは知らないけれど、 何人かからのスタンプがぽこぽこ続いた。 あ、ペンギン>>18かわいい。
わたしが列に並ぶことはない。既読の数字を1足すだけ。 筆無精ではないけど、わたしはそういうクラスメイトだ。 確認していたメッセージから顔を上げた。]
(29) 2021/06/03(Thu) 06時半頃
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歩いて行ける距離だし平気。 お父さんこそ電車大丈夫?
[交通機関も問題なく動いているみたい。 でもいつ止まるか分からないからって、 エプロンを解いたお父さんはすっかりスーツ姿で、 いつもより慌てた様子でトーストに齧りついた。
マーガリンを塗ったトーストに、半熟の目玉焼き。 ミニトマトは2つ。市販のヨーグルトは冷蔵庫の中だ。 朝食の準備はお父さん、後片づけはわたし。 1年で染みついた習慣は突然の雪でも変わらない。]
いただきます。
[お父さんの向かいの席に座って両手を合わせる。 1年が過ぎて、お父さんの目玉焼きが半熟になっても、 わたしの深爪にする癖は治らなかった。 もう、必要ないのに。わたしは指先から目を逸らす。]
(30) 2021/06/03(Thu) 06時半頃
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[先に家を出たお父さんを見送って、お皿を洗って。 天気が悪いから今日の洗濯はお休み。 明日は晴れるといいけれど。白い窓の外を眺めた。 制服を着て、コートを羽織る。 マフラーとそれより大切な手袋。それでおしまい。 せめてタイツだけは普段より厚手のものにした。 足が黒く染まる。薄いところを摘んでならした。]
……もう、出ちゃおうかな。
[いつもより早く起きて、朝の仕事も減って。 身支度を終えたのはいつもより早い時間だった。 一人ぼっちの家はしんと静かで、 でもテレビをつける気分にもなれない。
わたしは足音を立てないように廊下へ出る。 ここにはわたし以外いないのに、秘めるみたいに。 息を殺してリビングと反対側のドアを開けた。]
(31) 2021/06/03(Thu) 06時半頃
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[部屋の大きさに不釣り合いなグランドピアノ。 手のひらで撫でた壁はここだけ防音になっている。
——去年の冬、亡くなったお母さんのこだわり。 ピアノはお母さんみたいに白色で覆われていた。]
……。
[タイツと同じように指で摘んでみたけれど、 わたしの手がシーツを取り払うことはなかった。 でも指を離すこともできずに、暫しの膠着状態。
雪が音を吸い取ったのか、何も聞こえなかった。 わたしの息だけが、ここを現実に繋ぎ止めている。]
(32) 2021/06/03(Thu) 06時半頃
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行こう。
[わたしはわたしに言い聞かせるように呟いた。 指は想像よりずっと簡単にシーツから離れる。 時計を見ると、結局普段と似た時間になっていた。
今度掃除をしよう。お父さんが仕事の日がいい。 わたしがこの部屋に入ると、 お父さんは少し困ったような顔をするから。
鼻を指の背で擦って、わたしは部屋を出た。]
いってきます。
[今は、わたしとお父さんだけが暮らす家。 立派な一戸建ては二人暮らしには少し広いけれど、 わたしたちが引っ越す予定はない。
返事はない。わたしは雪の中へ足を踏み出した。]
(33) 2021/06/03(Thu) 07時頃
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[早退が1日とお休みが2日。 わたしがお母さんのために日常を崩した時間。
突然のことだった。急に倒れてそのまま。 大事な血管が詰まってしまったらしい。 事件性は何もなくて、本当にただ、それだけ。
だからわたしが休んだ理由を知っているのは、 もしかしたら去年同じクラスだった人だけかも。]
(34) 2021/06/03(Thu) 07時頃
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[わたしはマフラーに顔を半分埋めた。 きっと耳や鼻は赤くなっているだろう。 冬の空気に触れて、じんと痺れるのが分かる。
真正面からの風を避けるように顔を伏せた。 慣れない雪の道に苦戦しているのもある。 不意に靴底がXXる感覚がするせいだ。]
滑りそう。
[その言葉を気にするのは、 受かりたいとか、落ちる訳にはいかないとか、 受験に思い入れがある人だけだと思っている。
イコール受験生。イコールわたし。 なのにわたしの口からはすんなり禁句が飛び出して、 わたしに驚いた顔をさせた。]
(35) 2021/06/03(Thu) 07時頃
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[わたししか聞いていないなら問題ないんだけど。 幸い、どうしてかいつもより人通りが少ない。 たぶん同じ制服を着た人間が少ないせいだと思う。 おかげで大勢を巻き込む事態は避けられた。
胸を撫で下ろして、次にやって来るのは疑問だ。 どうして、いつも見る人がいないんだろう。
今日、何かあるんだっけ。 登校日じゃないとか、逆に早く行く必要があるとか。 炭蔵くんが何も言ってなかったからたぶん違う。 きっと雪でみんな時間が乱れてるんだろう。 わたしはそう結論づけて周囲を見回す。
たとえば、後ろとか。曲がり角の向こうとか。 わたしの死角に禁句を浴びた誰かがいるかも。
遠目から見るわたしの姿はさぞ怪しかっただろう。 誰かを巻き込んでいませんように。 ……ううん。たぶん、それより。]
(36) 2021/06/03(Thu) 07時頃
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[わたしの油断した声を、誰も聞いていませんように。 わたしは雪の上をおそるおそる歩く。]**
(37) 2021/06/03(Thu) 07時頃
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/* どきどき。よろしくお願いします。 まずは大事なダイスロール。 たまには安定した出目が見たいです。えい。
80(0..100)x1
(-10) 2021/06/03(Thu) 07時頃
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