27 【crush appleU〜誰の林檎が砕けたの?】
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誤飲… ああ……
[どうにも途方にくれている仁科につられて 下を見れば床に転がった飴玉。>>59 大事はなさそうで何よりだが 別段仁科にもこどもの心当たりはないようだ。
うーん、研究室以外の人が 他に迷い込んでるとも考えづらいし 別の誰かの夢が実体化して?とか? 一緒に首を捻ったものの]
(68) 2023/08/02(Wed) 19時頃
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……田端先輩!?!?
い、言われてみれば確かに… どことなく似てる感じもするけど………
[うそぉ、と言いながら幼女をまじまじ見る。 確かにその髪飾りは田端のものではある、けど。]
ま、まじかー…… なんでまた……
[「ここでは何があるか分からない」と言っていた 高祈の言葉がリフレインする。>>43まさに。 いや、でもこれはちょっと予想してなかったです。
田端(仮)は果たして会話が通じる状態だったろうか。 うううん、と眉を寄せる。]
(72) 2023/08/02(Wed) 19時半頃
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[あ、だめですね。>>69 一体何が逆鱗に触れたのか、 益々泣きは激しくなって困惑するあたしである。
ぬいぐるみのごとくぎゅうぎゅう狐に縋る田端(仮)を 取りあえず落ち着くまで眺めながら 様子を窺っていると、視線と共にかけられた言葉。>>71]
あ、そう!そうなんだー。 あたしたちママのともだちで… えーっと、さとみちゃん?と、遊びに来たの。 お姉さんたちと一緒にご飯食べない? お菓子もあるよ〜。
[嘘だ。嘘だが、じいいっとこちらを見る彼女に 取りあえず信用して貰わないことには 話が進まなさそうで。
お腹がすいているのでは、という仁科の推測も借り そんな風に声をかけてみる。**]
(73) 2023/08/02(Wed) 19時半頃
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[ママの友人だと信じてくれたのか ごはんとおかしに釣られたのか、 ちょっとだけ警戒が緩んだ……ような気もする。>>74 いや狐(あーたん?)は相変わらず絞められているけども。南無。 君の犠牲は忘れない。>>75>>76]
………さとちゃん?
[おそるおそる、遠慮がちに尋ねる彼女が 何を危惧しているのか、あたしにはわからず。 心当たりある…?と仁科の方を向いて首を傾げる。*]
(78) 2023/08/02(Wed) 20時頃
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[どうしたものかと思っていると 仁科が安心させるように頭を撫でていて>>77 何かしら事情を知っているのだろうか。
困ったように笑う仁科の顔に、 んー、訳アリっぽいなあ、と察する。
来てほしくない、さとちゃん。>>80 2.3歳の子供の交友関係なんて そんなに広くない筈で――。
推測はするが、取りあえず ご飯を食べる方向で話がまとまったらしい。]
(85) 2023/08/02(Wed) 21時頃
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おやさいすきなんだ、えらいねえ〜。 じゃあ肉じゃがも食べるかな〜??
[カフェでご飯の準備をするために 仁科がキッチンに向かっていったので、 どこからか子供用の椅子を出して テーブルにセットし、田端を手招こうかな。 あーたんも一緒に連れて来るなら、それで。]
……ね、さっちゃん。 さとちゃん…と、仲悪いんだ? 大丈夫、ママにはないしょだから。
[綺麗な色のテーブルクロスや ランチョンマットでテーブルを飾りながら ないしょ、と唇に指を立てて笑い。
不安そうに寄せた眉に 何となくそんな風に投げかけてみるのだ。**]
(86) 2023/08/02(Wed) 21時頃
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― ちょっと前:アリババと ―
そう、なんですね……ありがとうございます。 えっじゃあ目覚めたみんなも ワンチャンここ見てるかもなんですね。
[一度目覚めてしまったら もうその後の世界がどうなったのか 見る術はないのだと思っていたが 別にそういうわけでもないのか。 そして続いた言葉には]
(92) 2023/08/02(Wed) 21時半頃
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………なるほど? 死神兼水先案内人、みたいな感じなんですね。 参考にします。
[よく言う話だと生前の行いで 天国とか地獄とか定められているイメージだが 割とそのへんは応用が利くようである。>>84
この質問が今後、役に立つのかどうかは、さあ――……
まさか黒い羽の人が 幼女のもふもふになっているとは 知る由もない時のことである。>>83*]
(93) 2023/08/02(Wed) 21時半頃
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[肉じゃがと口にしてみたが 食べなれないのかあまりピンと来ていない様子だったので 肉じゃがはお肉とおいもをおいしく煮た料理だよって教える。>>89
この時期のこどもだったら まだ食べたことないものもあるかなって そんなに不思議には思わなかったけど。
あーたんを抱きしめたまま近寄って来る田端に 何色が好き〜?って聞いて 答えてくれたら彼女の前にその色のランチョンマットを敷こうね。]
そっかぁ………それは、嫌だねえ。
[テーブルセットをしながら、彼女の答えに頷く。 さとちゃんは、恐らく家族で……きょうだい、だろうか。]
(96) 2023/08/02(Wed) 22時頃
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がまん……… かあ。
[あたしは別に一方的に叩かれたことはないし、 田端先輩の境遇も何にも知らないけど。 不満そうな告げ口が少し、昔の自分と重なって見えた。
―――でも。こんな小さなこどもに。 我慢しなくていいんだよ。なんて、 無責任に言って何になるだろう。 どうせ皆、与えられたカードで生きていくしかないのに。]
…えらいんだね。さっちゃん。 いっぱいがんばってて。えらい。
[避けられなければ手を伸ばして、優しく頭を撫でる。**]
(97) 2023/08/02(Wed) 22時頃
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[手を伸ばせば彼女がびく、と 怯えたように動くのが分かったけど ゆるゆるとなるべく刺激しないように撫でた。>>100
ばんがる、と神妙に口にする少女は 何だかずいぶんと気負っているように見えて いじらしくって。つい口を突いた。]
うん。えらいよ。けどね……
[我慢しなくていいんだよ、なんて、無責任だ。 助けてと言ったって、実際に誰かが助けてくれるわけでもない。それはそう思う。
でもだからってあたしは別に、 我慢を肯定したいわけじゃない。 お前そのものには価値がない、だなんて、 そんなこと絶対誰かに言いたくはない。>>98
こんな小さい少女に―――実際は子供じゃなくても。]
(102) 2023/08/02(Wed) 23時頃
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がんばることも、我慢することも、 当たり前じゃないんだからね。 本当は嫌ならやめても、逃げてもいーんだよ。 自分のために生きていーの。
[さっちゃんの人生なんだからさ。 って、伝えたいことは、ちゃんと伝わるんだろうか。]
(103) 2023/08/02(Wed) 23時頃
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[あらかたテーブルのセットが終われば キッチンの方に向かって運ぶのとかを手伝うつもり。
仁科が椅子についたならあたしも一緒に いただきますをしようか。**]
(104) 2023/08/02(Wed) 23時頃
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/* うーん返しミスったっぽ いや、割とガチに退行してるっぽかったから3歳児にそんなん言ってもわかんなくない?とか そんなこといまさら言われれても…ってならん?とか
色々考えてこの返しになったんだけど 田端先輩は多分そんなんいいから ド直球に我慢しなくていいよって言って欲しい感じだったんかな……… なんかこう、うまいこと言えなくてごめん…ってなる…w
(-53) 2023/08/02(Wed) 23時半頃
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/* あとシンプルにこころが知ってる情報が少なすぎるので あんまりエスパーすんのもなァ……みたいな
大人しく仁科ちゃんに任せとけばよかったんかもしれない…… (でも女の子たちとも話したくて………)
(-54) 2023/08/02(Wed) 23時半頃
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/* っていうかあれだね逆に えー叩くとかひどい!我慢なんてしなくていいよ!たまにはガツンと言っちゃえ!っていう何も知らん感じの女子ムーブの方が良かったんかもしれないなw ……ってちょっと思ったけどこころがそのへんあんま乗り越えてないので言えないっていう〜………………
(-56) 2023/08/02(Wed) 23時半頃
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いただきまーす。
[随分がらんとしてしまったカフェ。 仁科が温め直してくれて、3人で食卓を囲む。 肉じゃがと目玉焼きハンバーグ。 豪華なご飯も、これで最後になるのかもしれない。
ちょくちょく田端の様子を窺う仁科が>>115 年の離れた姉妹みたいで微笑ましい。 何だか妹のことを思い出した。 ひとつしか違わないくせに、まだまだ子供の頃は、 いっぱしにお姉さんぶって世話を焼いていたこともあったなって。]
(129) 2023/08/03(Thu) 09時半頃
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[先程の会話を聞いていたのだろう 仁科が田端の方を見て口にする。>>116 ごくごく健全な、ストレートな台詞。
田端の悪夢も見ていない、 石云々も知らないあたしは叩くって言ったって、 きょうだい喧嘩の範疇だと思っていて (あたしはあたしで平凡な家庭に育ったので あまり悲惨な状況の想像がついていないのもある)
随分と仁科の様子が神妙に感じて 思ったよりも深刻な話だろうか、と思った。 ともあれ諭す仁科と、あまりうまく飲み込めていなさそうな田端を見遣る。>>126]
(130) 2023/08/03(Thu) 09時半頃
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それは………
[今度こそ言葉に詰まってしまった。>>127 覚えのある感情だったから。 肩に乗る重さも痛さも彼女と比べ物にならないにせよ。]
………さみしいね。
さっちゃんだって、いちばんがいいよね。 ほめてほしいし、だきしめてほしいよね。 大好きな人に、…ママに、パパに、 あなたが一番だよって、言ってほしいよね。 わかるよ。
[幼子の小さな目からぽた、と雫が落ちる。 また手を伸ばして、ゆるゆると優しく背を撫でた。]
(131) 2023/08/03(Thu) 09時半頃
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ママやパパが何言っても、 さっちゃんはさっちゃんがつらいこと、 がんばらなくていいんだよ。
[これは"田端先輩"が抱えているもの。 多分変えられない、過去。
求めた人に愛されたかった。 その渇望を自分自身で乗り越えていないあたしは こういう時何を言えばいいのかわからなかった。 ただその端っこに共感することしかできなくて…。]
…ずっと辛かったんですね。
[ぽつりと零し、しばらくそっと彼女の背を撫でていた。**]
(132) 2023/08/03(Thu) 10時頃
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/* 大藤先輩と高祈先輩、ちょくちょく一緒にいるし 何だかんだ友達なんだとこころは思っているので (席外したのはそれもある) ハグしてるとこ見ても別に邪推はしないけど いいなーくらいは思うかもしれない
(-70) 2023/08/03(Thu) 10時半頃
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[小さな彼女が泣き止むまで、 ただ黙って撫でていた。>>152
やがて落ち着いた頃合いで ぽつりと仁科が問いかける。>>143 頷くかと思われた小さな田端は けれど少し戸惑った後に、首を振った。>>153]
―――あ、……
[ぺこりと頭を下げたかと思えば 止める間もなく彼女は駆けて行ってしまう。]
(157) 2023/08/03(Thu) 19時半頃
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……行っちゃった。
[まるで一陣の風のように走り去っていった田端を ぽかん、とその場に立ち尽くしたまま見つめ。 一瞬そこに、金色の光景が見えた気がした。>>155 小さな歌声の残滓が響く。]
一人で大丈夫、……か。 なにか、ちょっとでも田端先輩の力になれたかな。
[わからない。上手く言葉を尽くせた気もしない。 田端が抱えてることの一端に触れたくらいだ。 でも、どうしようもないことでも、吐き出すだけでも、 少しでも心の整理がついたなら良い。
彼女が残していった花を拾い上げて、小さく微笑んだ。 ……お礼の証、だろうか。]
(158) 2023/08/03(Thu) 19時半頃
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きれいだね。 仁科ちゃん、持っとく?
[もしかしたらあっちに持って帰れるかもしれない。 ほら、あたしはどうなるかわかんないからさ。 頷いたなら仁科に渡し、否と言われたなら自分が持っている。
そうしてしっかり スイートポテトと苺牛乳寒天までたいらげて。 ごちそうさまをしただろう。*]
(159) 2023/08/03(Thu) 19時半頃
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ー カフェを出て→
[田端が去って行った後。 仁科は絵を描きに行くつもりだと言う。>>144 彼女も彼女なりにやり残しを昇華するつもりなのだろう。
還る前に何を描くのかちょっと気になって、 少しだけ一緒に着いて行かせてもらうことにした。
エントランスの林檎の実。 木になっているのは5つ。落ちているのはあと3つ。 嫌でも連想してしまう。
腐って落ちた誰かの生命の果実。 ……あたしか、彼女か、彼の。]
(162) 2023/08/03(Thu) 20時半頃
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[仁科がスケッチブックを広げて描き始めれば 邪魔はしないように鉛筆を走らせる音を聞いていたけれど。
ふいにラフを覗いて、あ、と声を上げた。 その顔に見覚えがあったから。]
確かミスコンの……… あ、仁科……仁科ちゃんのお姉さんか。
[ミスコンに出たと言う美人は 周囲ではちょっとした話題だった。
あたしはと言えば、いかにもって感じの華やか美人に やや苦手意識がありあまり関わらないようにしていたので 同学年と言えど直接の接点はなく。
色々あったらしいことも風の噂に聞いたくらいで 似てない姉妹が姉妹だと結び付けられていなかったし、 彼女の名字が仁科と言うことも忘れていた。 こうして今やっと思い出したくらいだ。]
(163) 2023/08/03(Thu) 20時半頃
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……お姉さんのこと、好きだった?
[それだけ、何となく尋ねた。 答えが肯定でも否定でも、 そっか、って小さく笑っただろう。]
あたしもそろそろ行くね。 みんなによろしく。元気でね。
……あと、さっき いつもと印象変わっててびっくりしたけど…… その髪とメイク、めっちゃいーね。 きっと清楚可愛い服と併せたら似合うよ。仁科ちゃん。
[仁科がアリババを描き始めたあたりで 自分は一足先に引き上げることにしよう。
そろそろ先輩たちの"やり残し"も終わった頃かな。 またビデオルームに逆戻りするつもりで、歩き出す。*]
(164) 2023/08/03(Thu) 20時半頃
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→ ビデオルーム周辺 ―
[人が減った美術館の中に 自分の足音だけが響く。
この空間の歩き方もだいぶ心得てきたのか 何となくどこに行けばいいのか分かるような気がしてきた。 生憎誤解を招きそうな場面に 遭遇することはなかっただろうが。>>121]
(……やばい、また震えてる)
[誰かと話している時は 元気な普段のあたしで居られたけれど。 一人になった途端急に心もとなくなった。
さっき手を繋いでいた時は収まっていた筈の震えが また騒ぎ出して、きゅっと両腕で己を抱く。]
(169) 2023/08/03(Thu) 21時頃
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( ――― こわい)
[決定的なことを知りたくない。 先延ばしにしたい。逃げたい。
……神様、どうして、あたしを最後の最後まで残したの。 それはあたしこそが潰れた林檎だからなの。
誰かがあたしの代わりに 死んでいればいいとは到底思えないけれど、 ここに一人、置いて行かれたくはない。]
(………… こわい………)
[ねえ、神様。 あたし、全然覚悟なんてできない。 やっぱり何が慈悲なのかなんて、わかんないよ。]
(170) 2023/08/03(Thu) 21時頃
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[時々足を止めながらそれでも歩いていけば 大藤がビデオルームから出てくる姿を見つけることはできたかな。>>168 無事その顔を見ることができたなら、 やり残し、終わりました?って へらりと笑って着いていくつもりだけれど うまく笑えていたかどうかはわからない。**]
(173) 2023/08/03(Thu) 21時半頃
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