24 研究棟の共存試験 【R18ペア】
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[誓約し、受諾されて誓いが成る。 その瞬間は痺れが走る程に心地良い。 契約を交わすのは嫌いではなかった。 新たな契りを結ぶのは、いつだって心躍る。
誓いの次は名告り交わしだ。 なんとも好ましい。]
カガ。 呼びやすくていいね。 研究者だったのか。
[本来の文化圏と違うがゆえに、名前への違和感は微かなものに留まる。 そもそも、本名は隠すのがこちらの文化だ。]
(24) 2023/04/22(Sat) 12時半頃
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私は、ジェレミーと名乗っている。 ――けれども、好きに呼んでくれてもいいよ?
[だから仮の名であることを隠さず、のみならず名付けの機をちらつかせてみた。*]
(25) 2023/04/22(Sat) 12時半頃
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[ 生まれ落ちたままの姿でいるとはいえ、信心深い魔物のようには見えなかったから、「神によりて高みに至る」などという原義の名は、彼の口調が示すとおりに仮初のものなのだろう。 あるいは誰かからの贈り物か。
そう思ったら、好きに呼んでいいという誘いに抗しきれなくなった。]
では、フライシュと呼ぶよ。
[ 自身の研究の一端を匂わすネーミングだけれど、反応はどうだろうか。
名前をつけてやったと思うだけで、こちらとしては特別感が高まって愛しくなってくるのだが。*]
(26) 2023/04/22(Sat) 13時頃
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フライシュ。 悪くない。
[音を舌に乗せた瞬間、香りが漂う感覚があった。 けれども不快ではなかったので、そのまま受け入れる。 彼が楽しそうなのもまた良い。]
それで、カガ。 これからどうするつもりだい?
[午後の予定を聞くような気軽さで、このあとの事を聞く。*]
(27) 2023/04/22(Sat) 13時半頃
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[ 与えた名を彼が復唱する。 その響きは玲瓏として美しい。 名乗った略称で呼ばれるのもまた心地よかった。
これからを問われ、ああ、と頷く。]
外してやることになっていただろう。 ただ、今はご覧の通り両手が塞がっているから、まずこれを目的の場所へ置きにいかないと。
[ こちらも気楽に、予定変更なしと告げる。]
(28) 2023/04/22(Sat) 14時頃
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その後で戻ってきて外してもいいけど、 暇だろうから“勘違いして”僕のラボまでついてくれば ?
君がどうやってここに運ばれたのか、その過程にも興味がある。 歩きながら聞かせてよ。
皆、パーティの準備で忙しそうにしているから、そのままの格好で構わないんじゃないかな。
[ 足で布を着せかけてやるのは難しいからと肩をすくめた。*]
(29) 2023/04/22(Sat) 14時頃
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[約束を違えることなく拘束を外すと言う彼から"勘違い"をお勧めされた。 ワインを揺らすのは嫌だという言葉はかなりの本気らしい。]
なら、そうしよう。 ついでに、ここがどこかも教えておくれ。 最初の連中はなにも説明してくれなかったからね。
[ゆっくりと身体を起こす。 少し血が下がる心地がするのは、ずっと同じ姿勢だったからだろう。]
(30) 2023/04/22(Sat) 14時半頃
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[膝立ちから立ち上がって、首を左右に幾度か曲げる。]
ここでは裸でいるのも良くあることなのかな。 それなら楽で良い。
では行こうか。
[包まっていた布の方はもう見向きもせず、先へと促した。*]
(31) 2023/04/22(Sat) 14時半頃
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随分と殊勝な態度だと思っていたけれど、 ここがどこだか知らなかったわけか。
[ 不安を掻き立てるようなことを言った後で、両手を広げてワインを保持したまま、膝を曲げて流麗な礼をひとつ。]
《ヴォルフスアウゲン》へようこそ。 ここは楽しい実験場だ。 住所は非公開。 何しろ秘密結社だからねえ。
(32) 2023/04/22(Sat) 17時半頃
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[ 後ろ手に拘束されたままで器用に立ち上がった彼を、今一度、よく観察する。
傷ひとつない透き通るような肌。 けれども脆弱という印象は受けない。 肉質は硬めだろうか。 切って触れて確かめてみたい。 ]
楽 ? 裸を見せびらかすのが ? 綺麗だから無理もないね。
[ ここでは裸が日常的なのかというのは、質問ではなさそうだったから別段、答えなかった。 まあ、一般的に、手術台やら保存液の中では裸になるものだ。]
(33) 2023/04/22(Sat) 17時半頃
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じゃあ、僕はラボに戻る。
[ 促されたのを感じて、速やかに踵を返した。
彼は充分に落ち着いている。 襲ってきたり逃げようとするより、好奇心からだけでも、おとなしくついてくると踏んでいた。*]
(34) 2023/04/22(Sat) 17時半頃
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[芝居がかった礼と口上に、後ろ手で拍手を送る。]
なるほど。ここが、かの有名な秘密結社か。 噂はかねがね耳にしているよ。
では君も《ヴォルフスアウゲン》の一員なのだね。 さしずめ、ここは君の庭というところか。
[研究者と自称するからには、この実験場とやらの主要構成員だろう。 古いワインや自分を好きに持ち出すあたり、それなりの立場にあるのかもしれない。あるいは、単に振るまいが自由なだけか。 自分を連れ出して何をするつもりかは、行ってみてのお楽しみだ。]
(35) 2023/04/22(Sat) 18時頃
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服を着ているのも面倒だと思わないかい? 見せびらかすつもりはないけれど、見られて困りもしないからね。
[こちらを見る眼差しは、鑑賞というより観察だろう。 彼がなにを考えているのか、聞いてみたい気もする。 若干不穏な気配もするが、研究者とは得てしてそういうものだろう。]
(36) 2023/04/22(Sat) 18時半頃
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[ラボに戻るという彼の隣を、当然のように歩いて行く。 このまま逃げ出しても、すぐに取り押さえられて終わりだ。 まだ何の目的も達成していない。
ものめずらしげな顔で周囲を眺めながら、今はおとなしくしていた。*]
(37) 2023/04/22(Sat) 18時半頃
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[ 彼は《ヴォルフスアウゲン》について知らぬでもないらしいが、まったく動じた様子がない。 珍しいことだと思う。 そもそも、ここまで人間に近い魔物自体が貴重だ(裸好みはともかく)。]
庭か。 草むしりするつもりもないけど。
君はどう ? ここで暮らしたいかい ?
[ 部屋の前までくれば、セキュリティロックを解除して、彼を中に招き入れた。]
(38) 2023/04/22(Sat) 19時頃
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[ デスクや資料、調査装置のあるラボと、居住スペースがある部分に分かれた占有の部屋だ。 入り口から見てとれるラボエリアに関しては、アートの類は一切飾られていない、無機質な内装である。 ]
座るなら、そこのスツールにどうぞ。
[ 言いながら部屋の中を移動し、手前のラボに1本、奥の部屋に1本、運んできたワイン瓶を立てて置いた。*]
(-0) 2023/04/22(Sat) 19時頃
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私も、草をむしるより花を愛でる方が好きだよ。 ここは――好みよりは幾分シンプルだね。
もう少し、潤いが欲しいところだ。
[いかにも研究施設という、清潔だけれども飾り気のない通路の壁面に視線を滑らせる。 彼が立ち止まれば、ロックを解除する様子を気のない風で眺めていた。]
(39) 2023/04/22(Sat) 20時半頃
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[招き入れられた部屋の中は、外と同じほどに無機質だった。 彼は部屋を飾ることに関心はないのだろうか。
勧められたのでスツールに腰を下ろし、さらに室内を観察する。 所々に見知らぬ機械が置かれているが、今のところ、用途の見当はつかない。]
ここが君の研究室ということか。 いったい何の研究をしているんだい?
[そろそろ良い頃合いとばかりに、尋ねてみる。*]
(-1) 2023/04/22(Sat) 20時半頃
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[ ラボを見回した彼が、研究内容について尋ねて来た。 にっこり笑って立てた指を振る。]
それは部外者には明かせない部分というものだよ。
君が僕の占有的協力者になってくれるいうなら別だけども、 花を愛する方が好みの君をそそる内容かどうか、正直、わからない。
[ 彼に近づいて、肩の線にそっと指先を這わす。]
(-2) 2023/04/22(Sat) 21時頃
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さて、お待たせ。 そいつを外す算段をしよう。
解錠が困難だったら、君の手首の方を切り落としても構わないかな ? 再生能力は高いだろ ?
[ 当然だという顔で提案してみる。*]
(-3) 2023/04/22(Sat) 21時頃
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[研究について聞けば、それは部外秘だと笑顔で躱された。 こちらもやはり笑みで返す。]
誰の協力者になるか、私が選べるものなのかな? カガの方こそ、君のフライシュが誰か他の人間のものになっても構わないのかい?
さて。そそるものかは、聞いてみないと。
[肩に触れた指を、視線で舐める。 口が届けば、舌でそうしただろう。]
(-4) 2023/04/22(Sat) 21時半頃
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[手首の枷を外すのかと思いきや、物騒なことを言い出した。 魔物を扱い慣れた言葉だなと思う。]
確かに、いずれは再生するだろうけれども、今の私ではずいぶん遅いよ。 足の方も全て外してくれればすぐだけれど。
[魔物の能力を封じている枷を全て外せと唆す。 封じられたままでは遅いと言っても、そこは魔物なので1日もあれば再生するのだが。*]
(-5) 2023/04/22(Sat) 21時半頃
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[ 彼が他の誰かのものに、という可能性を告げられて、憂い顔になる。]
そうだな、君はきっと引く手あまただろう。 僕らの主張など聞き入れてもらえるものではないかもしれない── 現状では。
けれど、パーティの主催者たる総統の気を引くような成果を示せれば、それも変えられる。
[ 愁眉が開いた。 彼の視線で睨め回された指先がぞくぞくする。]
(-6) 2023/04/22(Sat) 23時頃
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君を研究したい。 僕に委ねて欲しい。
(-7) 2023/04/22(Sat) 23時頃
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[ いずれ再生すると言われた手首へと指先を滑らせる。]
再生に時間がかかるとすると、両手いっぺんでは困るかな ? 片方ずつとかどうだろう。
どっちにせよ、身の回りの面倒は僕がみてあげる。 手取り足取り── 痒いところに手が届くようにね。
[ すっかり、切る前提で話を進めるのだった。*]
(-8) 2023/04/22(Sat) 23時頃
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[現状を語る彼の顔に憂いが落ちる。 どんな無理も通せるという立場ではないらしい。 けれど、と続けた言葉の先に興味を引かれる。]
総統? 《ヴォルフスアウゲン》の最高指導者がパーティを主催すると。 意外と楽しい人なのかな。
[これは良いときに来たと言うべきだろう。 秘密結社のトップの顔を拝むチャンスかもしれない。 頭の片隅によぎった仕事の思考は、彼の次の言葉でどこかへ吹き飛ぶ。]
(-9) 2023/04/22(Sat) 23時半頃
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[したい。欲しい。 求める言葉は、種類はともあれ、胸に響く。 それが真摯で、真っ直ぐであるほど、本能に近い快感を揺さぶった。
たまらない。]
(-10) 2023/04/22(Sat) 23時半頃
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[手首伝う指に、己の指を絡める。]
本当に?手取り足取り? 私のお願いも聞いてくれる?
[声の端々に甘いものを纏わせて問う。]
それならいいよ。 君のものになろう。
[流し目に微笑んで、求めを受け入れた。*]
(-11) 2023/04/22(Sat) 23時半頃
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[ 彼の関心が総統に向くのを見て苦笑した。]
あの方は魔物にも名が知られているのかい。 光栄なことだ。
君なら、頼めば総統のペットにしてもらえるかも。 そっちの方がいい ?
(-12) 2023/04/22(Sat) 23時半頃
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[ 自分は軽い嫉妬も覚えたのだろうか。 けれど、提案に応える彼の眼差しや弾む声を聞けば、そんな瑣末なことは吹き飛んだ。
純真なまでに一途な期待を寄せられて心が浮きたつ。]
よかった。嬉しいよ。 君はきっと多くのものを僕に与えてくれる。
僕の愛しいフライシュ。
[ 絡んだ指先に力を思いと力を込めた。]
(-13) 2023/04/22(Sat) 23時半頃
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