27 【crush appleU〜誰の林檎が砕けたの?】
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ああ、そのことか。 スケッチブックは残念ながら持ち帰れない。 ただ、
起きても、まだこちらの世界を あなた方は視ることができるだろう。 いや、視ようとすれば、かもだが。
[ま、詳しくはのちほどと]*
(362) 2023/07/30(Sun) 23時半頃
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[空を飛ぶのは怖い>>319と聞けば苦笑して、]
うまく飛べる夢ならいいんスけどね。 夢にもルールがあるから難しいス。
[経験者はかく語りきであるが、その経験こそが仁科の魔法を難しくしている。 兄弟について、亡くなったと言われればそれ以上を問うことはできない。悪口ってことは、仲が悪かったんだろうかとか。 石を投げられた、とはラインの悪夢>>1:325か。
・・・思春期を拗らせた、本当は仲の良い姉妹たる仁科には、関係性の想像もつかないけれど。]
(363) 2023/07/30(Sun) 23時半頃
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夢から醒めたら、どれくらいのことを 覚えてられるのかな、って。
[未だ現世への階段を下り始める前のこと。>>358 美術館の地下階に一片残された黒は、みるみる内に膨らみ 翼へと変じていた。
颯爽と現れた黒いスーツの彼の前で、 手にしたスケッチブックを捲る。]
さすがにこれを、持って行くことはできない?
[即断>>362 ああやはりと、落胆も露に。]
……え、視れる?
[オレは豆鉄砲を食らった鳩のように、呆然としていた。 それは想定していなかったな。]
(364) 2023/07/30(Sun) 23時半頃
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[顔をあげてみない?と言われて、少し躊躇う。 深呼吸して、視線を上げる。 自分の顔を見る前に、少し逸らしてみるとやり切った顔の姉が映っている。
つ、と視線を正面に向けると、ダレデスカと言いたくなるようなメイクと髪型。 自分でも、ハッとした。 「印象が変わった」と言われると、事実なので素直にうなづけた。]
そう、ですね
[慣れないので落ち着かないけど、田端先輩は嫌そうでもバカにした素振りももちろんなくて]
ありがとう ございます
[か細い声で礼を]
(365) 2023/07/30(Sun) 23時半頃
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[どこからか子供のすすり泣く声に、田端先輩が反応して。
姉にもシュシュをくれた。 田端先輩の差し出した手から、少ししてシュシュは消えただろう。
鏡の中に渡ったシュシュを見て、田端先輩を見た。]
ありがとうございます 姉にまで・・・“魔法”を使ってくれて。
[泣いてる子供を放って置けない田端先輩に、まるで自身も泣いてる子供だったなあと思いながら。 可愛い、と言われたら、今度は否定せず。 言葉にはできないけど、こくこくとうなづいて、頭を下げた**]
(366) 2023/07/30(Sun) 23時半頃
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……こちらの世界を視て、 現実の世界でスケッチブックに 描くことは可能、なのかな?
[それにはまず、腕を負傷していないという大前提があるけれど。 いずれも彼の語る詳細も、いずれ目覚めれば分かること、であろう。]
もう僅かしかここに居ないオレのために、 わざわざありがとう。 そうか、持って帰れないのなら、 誰かにあげても良かったな。
[ニトちゃんには新品を提供できたから、 使い古したこのスケッチブックにもう用はない。 黒衣の男に、彼の姿に見合うだけの丁寧な一礼をして、去るのを見届けた。*]
(367) 2023/07/30(Sun) 23時半頃
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[ふと、届いた通知にスマホを開くと、骨谷先輩からのメッセージ>>316。 骨、と聞くとはてと思ったけれど、陶器の知識なら牛骨を使うボーンチャイナは知っている。 でも人骨を使うことがあるとは知らなかったから、咄嗟に結びつけることができずにそこにはYESもNOも書かなかったけど。 きっと知っていれば、逆に喜んでって言ったかもしれない。
目覚めの兆しが近いなら、これがこの世界で最後のラインかもしれないな、と思って。] 「スケッチブック、もらえてよかった。」 「ここを出る前に描きたいものができました。」
[死んで出るのか、生きて出るのかは、さて。 夢の絵が持ち出せる気はしないけど、生きているならまた描けばいい。 それこそ何枚でも。]
「カップ、すごい楽しみですけど 自分のことはよくわからないんで、先輩に任せます。」 「もしも迷ったら、おにぎりか絵筆でも。」
[そんな簡単にオシャレ女子にはなれないのだ。 送信してから、絵筆より先におにぎりと書いてしまったけれど、それはそれ**]
(368) 2023/07/31(Mon) 00時頃
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/* 先輩の〆より後になってしまった! さいごまでおにぎりですいません
姉にも深くお詫びします()
(-84) 2023/07/31(Mon) 00時頃
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……しまった、肉じゃが食べ損ねたな。
[深く深く、底の見えぬ闇の奥へと歩みながら。 最後に思い出したのは、そんな詮無いことで。 くぅ、と寂しげに鳴る腹に、自分でも可笑しくなった。]
ノっ君が生きていたら、ご馳走して貰おう。
[八人目の彼女の手が差し出してくるトリュフチョコを 丁重に断って、オレは淡々と単調に階段を下る。
現実の意識が戻るまで、もう振り返らない。*]
(369) 2023/07/31(Mon) 00時頃
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うん、なんか起きてもこっちのこと、 視えたりするらしいから。
ニトちゃんの描きたいもの、オレも見れたら見るね。
[最後のLINE**]
(-85) 2023/07/31(Mon) 00時頃
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