10 冷たい校舎村9
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う、ううん。……その、 私が綿見さんのこと、虚仮にしてるとか、 そんな風に誤解されてたんじゃなくて、よかった。
[ 丁寧に謝罪されて、頭まで下げられてしまって、>>271 私は慌てて首を横に振る。 後回しみたいになってしまっているけど、 相変わらずここは血の匂いがするし、 さっきちらりと見えたのもあるし、 きっと綿見さんはパニックになっていたんだと思う。 あの言葉が私に向けられたものじゃなくて、 私がそんな風に誤解されてたわけじゃないってわかって、 なんというか、それで十分だった ]
(299) 2021/06/10(Thu) 23時半頃
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[ そうして、少しばかり冷静になった、と思ったけど、 綿見さんに投げかけられた質問で、>>275 また血液が顔面に戻っていく。 それはちょっと本当に、 恥ずかしくていたたまれないので忘れてほしい。 いや、ええと、内容は忘れてほしくないんだけど、 あんな子供みたいな伝え方をしたのは忘れてほしい ]
(300) 2021/06/10(Thu) 23時半頃
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あ、え、えっと……うん。 私、ずっと、本当は……、 綿見さんと、仲良くなりかった。 [ 仲良くしてほしいなんて贅沢は言わないって>>141 ついさっき言ったくせに、 結局私はそんなことを言ってしまう。 だって、嫌われてるの辛いって、 もう一度言葉にするのものすごく恥ずかしくて。 辛いっていうのを遠回しに伝えようとしたら、 それってやっぱり仲良くなりたいからで。 ああ、とってもいたたまれない ]
(301) 2021/06/10(Thu) 23時半頃
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[ 直すところがあったら言って!なんて 別れ話にすがる女の子みたいなことも言えるわけないし、 やっぱり私は真っ赤な顔をしたまま、 おろおろと言葉を探す。
買い出し一緒に行きたかったし、 試作品の試食にも参加したかった。 色々なことが浮かぶけど、 なんだかストーカーみたいで 全部口に出しちゃ駄目なやつな気がする ]
(302) 2021/06/10(Thu) 23時半頃
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[ 結局何も言えなくて、しばらくおろおろしてたけど、 はっと我に返った。 そう、綿見さんの後ろにあるもののこと、 絶対忘れちゃいけなかった ]
そ、その、綿見さん、 それより、その……後ろにあるのって、
[ 何?って、聞いた私は、 多分ものすごく聞きづらそうな顔をしてた。 誰?とは言わなかった。 人間だって、私の知ってる誰かだって、 そんな風に思いたくなかったから* ]
(303) 2021/06/10(Thu) 23時半頃
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/* 本当に!番代さんは!マネキンそっちのけでわーきゃーやってて申し訳ないと思っている……! でもこのタイミング逃したら、もう嫌わないで仲良くしたいいいなんて言う機会はなさそうで……!
(-35) 2021/06/10(Thu) 23時半頃
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— 昨日の夜:購買でワルイコト —
[二本指で摘めちゃうドーナツの穴は小さく歪で、 透明な膜を挟んだ乃絵ちゃんの表情はよく見えない。 たぶんちょっと動揺してる>>281。 わたしは角度を変えたり反対の目を閉じたりしながら、 乃絵ちゃん>>282がわたしの言葉を咀嚼するのを待った。
乃絵ちゃんが驚いた顔をした時>>279、 わたしはだよねぇって思った。納得した。 乃絵ちゃんは、やっちゃダメって言われたらやらない。 いつも真面目で、しっかりしてて、冷静で。
でも、別に強い訳じゃない。
乃絵ちゃん>>283がドーナツを目元に当てる。 わたしはわたしがよく見えるように、 乃絵ちゃんへ一歩近づいた。 わたしの名前を呼ばれて、わたしはうんって頷く。 同じだねぇ。]
(304) 2021/06/10(Thu) 23時半頃
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[わたしたちはいつも一定の距離を保っていたから>>278、 わたしは乃絵ちゃんの不安を雨粒分しか分からないし、 乃絵ちゃんもわたしに何が欠けているのか知らない。
でも今、ドーナツの穴から見えるように進んだ分、 わたしは言葉を近づけた。 いつか、なんて、曖昧な言葉だけど。 乃絵ちゃん>>286頷いてくれたからいいかなって思う。]
買う前に開けてごめんなさい。
[わたしは空っぽのレジに謝っておいた。 わたしはドーナツの穴を覗くようなワルモノだけど、 家の外でこんなことするような躾は受けてません。 フツーだよ、わたし。よく人と噛み合わないけど。]
(305) 2021/06/10(Thu) 23時半頃
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[乃絵ちゃんが選んだ冬季限定のチョコとほうじ茶>>279 綿見さんとひとみちゃんの分のお茶、 それからとびきり甘いミニドーナツ(開封済み)。 他よりちょっと大きな小銭の山を作ると、 わたしたちは保健室へ戻っていく。
お菓子パーティーが実現できたかどうか、 お茶が誰の手に渡ったかは、女の子だけの秘密だ。]
(306) 2021/06/10(Thu) 23時半頃
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[いい夜だった。 ここがどこか、なんでここにいるのか、 一瞬だけでも忘れちゃうくらいに。
いい日だったと思ってる。 怖いことはあったけど、 わたしの大切なものは何も失われていない。
自ら手放した、たったひとつの愛を除いて。]*
(307) 2021/06/10(Thu) 23時半頃
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── 午後のいつか・シン ──
[そのあと、俺は、知っただろうか。 もうひとつの人形が凄惨な状態で見つかったことを。
そのあと、俺は、気づいただろうか。 屋台がすべて、3-9のものになっていることを。
そのあと、俺は、知るはめになっただろうか。 この校舎のどこにも、リツとひとみが居ないことを。
それに気づいたのがいつかはわからないけど そうだな、午前中には知れてたんじゃないかな。 リツのことは、また黒板で報告するだろうし ひとみのことも ── どこかできっと。 ]
(308) 2021/06/10(Thu) 23時半頃
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[ところで、ひとつ 俺は、気づいてしまったことがある。 それは昨日鞄から取り出したあと ポケットに入れたままのアイスの当たり棒>>0:1178
俺はさ、メイみたいに鋭くないし>>274 どうしてそう感じるのかまで、判んなかったけど でも、わかるよ、友人だもの。
シンのさ、ちょっとした違和感とか。 昨日だってユーガとなにか廊下で話してた時 どうしたんだろうなって、視界に入れたの覚えてる。
だからさ。 ちょっと話したかったんだ、シンと。 昨日、アイスの棒をさ、鞄から、 見つけてしまったのもひとつのきっかけ。 きっかけなんて、どこにだって、落ちててさ。 ]
(309) 2021/06/10(Thu) 23時半頃
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[だから、それは今日の午後ってことにする。
もし、シンがあまりにも落ち込んでたり、 話しかけられる状態じゃなきゃあ、あれだけど。 そうじゃなかったら、普通に。
そうだな、三食きっちり食べる派なのは知ってたからさ きっかけは、こんな感じ。]
シン、昼飯食おうぜ
[こんな世界だけど、そこにはいつもの日常があった。 だけどひとみの状況を見たあとだったら、 きっと俺は、腹はあんまり、減ってねえ。]*
(310) 2021/06/10(Thu) 23時半頃
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夜笑国 メイは、メモを貼った。
2021/06/10(Thu) 23時半頃
架空惑星 レンは、メモを貼った。
2021/06/10(Thu) 23時半頃
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/* 当たり棒の話を!!したかった!!!したかったんだ!!! 今日落ちちゃうまえに!!ちょっとしたかったんだ!!!
(-36) 2021/06/10(Thu) 23時半頃
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架空惑星 レンは、メモを貼った。
2021/06/10(Thu) 23時半頃
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/* うおー鳩羽のベリーベリーうれしいので返したいんだけど、 慎一の精神状態が暮石との会話によるのでちょっと待ってくださいを灰に埋めます。メモではもうちょっと簡素にあとで残します。
(-37) 2021/06/10(Thu) 23時半頃
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/* ユキがフリーなのは超見てる…… でもこのあとどこに行くかは、いったんユーガをまとうとおもうんだ・・(なので午後軸)
(-38) 2021/06/11(Fri) 00時頃
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/* うーんひま あれね あんまり積極的に問題解決に向けて動かないPCにしてしまったので若干動きに困っているんだなー 設定間違えた気もする。。。
(-39) 2021/06/11(Fri) 00時頃
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[ ……多分、私はアドバイスを求められるタイプの 相談はきっと役に立てない類だ。 二言目には「(どうでも)いいんじゃない?」とか 「諦めた方が楽だよ」とかが飛び出してくる。
けれども、ただ話を聞いてほしいだけならば それなりに機能はするようだった。 少なくとも、彼にとっては。]
(311) 2021/06/11(Fri) 00時頃
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── 文化祭/柊くんと ──
[ 思った以上に素直に返された相槌に>>170 内心で若干拍子抜けつつ。 そのまま語られる彼自身の話に耳を傾ける。 手を動かすのは勿論忘れずに。
シャカシャカという軽い音は、 段々と泡立ち重くなってゆく。]
(312) 2021/06/11(Fri) 00時頃
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[ 以前した家族の話。自分の居場所がない。 だから、家の外に居場所を求める。 それはきっと普通のこと。自然の摂理。 人は誰だって安心して居られる居場所を探すから。
彼がモテるという事は、小耳に結構挟んでいた。 いろんな女の子を取っ替え引っ替えだとか、 そんな根も葉もない噂を聞いたくらい。
だから少し遠いところにいる気がして居たし、 こうやって静かな調理室で二人、 生クリームをかき混ぜているシチュエーションは 全く予想だにできないものだった。]
(313) 2021/06/11(Fri) 00時頃
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[ うまく人付き合いができて、 ほどほどの力でそれなりに楽しく暮らせそうな。 軽薄というといい印象はないけれど、 良くも悪くも軽さのある人。
そう、見ていたけれど。 中々に一途な恋をしていた様だ。>>172]
(314) 2021/06/11(Fri) 00時頃
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へえ。 こう言っちゃ何だけど、意外。
柊くんが嫌われるって、そんな感じしないし。 結構上手くやってる印象あったから。 それから、それを引き摺っている事も……。
[ 彼がその子に何をして、 相手の子がどういう思いでそれを言ったかは 私が推し量ることは出来ない。 ただ。]
(315) 2021/06/11(Fri) 00時頃
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それだけ好かれたいって、思ってたんだね。 …… 好かれたい相手には嫌われて、 認められたい相手には認められなくて。 そういうことばっかだ。
なかなかどうして、うまくいかないよね。
[ 私の方に話題が振られれば、>>174 少しの間無言になって、 ツンと立った生クリームの角を確かめて。]
(316) 2021/06/11(Fri) 00時頃
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…… そうだね。 一連托生だって思って、その子の分まで 私が一生懸命頑張ろうとして。
途中で全部ダメになって、諦めて。 そこからずっと恨まれ続けてる、とか。
[ 今もまだ、声は響く。嫌気が差す。 きっとこれは可笑しい事だから、 輪郭だけをなぞって。]
(317) 2021/06/11(Fri) 00時頃
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/* 縁故結び損ねた感もありな......なんやかんや皆いいこなのでひとり輪から外れてる感が否めないぜ ううん
(-40) 2021/06/11(Fri) 00時頃
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──── なんて ね。
生クリーム、これで充分かな。 手伝ってくれてありがとう。
[ 彼にボウルを渡す様促して、 さて、再び忙しい屋台に戻らなくては。
少しは気が晴れた?なんて 彼の様子を窺いつつ]*
(318) 2021/06/11(Fri) 00時頃
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/* 一方その頃、乃絵は必死でチラシを配ろうとして失敗していた(かもしれない
(-41) 2021/06/11(Fri) 00時頃
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── 現在 ──
[ 誤解をしていた訳ではない。>>299 彼女は何も悪くないと分かっているし、 その上で彼女をあの子だと思い込んで、言った。 浅慮。そう言う他無かった。
私が混乱していたのだと、そう前向きな理解を されているのを知ったなら余計に申し訳なくなる。
だって私がああ考えていたのは 紛れもなく本心だったのだもの。
ああ、でも。 こんなことを思われていたなんて事も、 少しも思ってなかった。]
(319) 2021/06/11(Fri) 00時半頃
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[ 私は好かれるタイプの人間ではない、というか。 居ても居なくても大して変わらないみたいな、 空気のような、数合わせのような。
別段大きな印象もない、そういえばそんな奴 居たような気がするで終わるような。 私ってそういう奴だから。 そういう奴だと思っていたから。]
(320) 2021/06/11(Fri) 00時半頃
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……そ、なんだ。 仲良くなりたかった、って……
……あんだけ酷いこと言われてたのに。 それ、今このタイミングで言う事……? 黒沢さん結構、天然なの?
[ ズレているのか鈍感なのか。 おろおろしている姿をぽかんと見つめつつ、 なんだか可笑しくて、少し頬が緩んでしまった。]
(321) 2021/06/11(Fri) 00時半頃
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