27 【crush appleU〜誰の林檎が砕けたの?】
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/* oh早いなw 丁度シロマちゃんへのレス書いてるところだったわ。 現在軸に復帰できてないけど、 タカナル先輩拾いつつ過去話書ききりたいんだっぜ。
まあ最悪、絡めなかった人の分は、 一方的に夢で見れるんだったか。
(-0) 2023/07/29(Sat) 00時頃
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――カフェ/回想>>342>>343――
……死ぬ人からしたら、 そんなもの要らないって思われるかもだし、
オレがやりたいだけ、手向けにもならない ただの自己満足だな。
でも、ありがとう。
[オレが死んでいた場合、誰かにこの スケッチブックが託せればいいのだが。 順番に目覚めていく、なら追々考えよう。]
気を留めたってことは、 さっきの図案がシロマちゃんの 琴線に触れたのかと思ったけど。
(23) 2023/07/29(Sat) 01時半頃
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参考までに、他に好みとかある? 絵でも彫刻でも……そういえば 三回来たことがあるなら、お気に入りの 常設展示でもあるのかな、って。
[美味しいおにぎりと味噌汁のおかげか、 シロマちゃんの表情に動揺は見られない。 確かに普段のシロマちゃんからすれば 感情を荒げるところは想像もつかないけれど、
――今は「死」という異常事態に直面しているのに。 オレもみんなも、まだ実感しきれていないのだ。
黒い天使を遣わす神の手は、ゆるりと誰かを 招いているのに。]
(24) 2023/07/29(Sat) 01時半頃
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[ただ、その白磁の器のような肌理細かな皮膚に、 先程は見られなかった ――オレとお揃いのような 手で撲たれた痕を見つけてしまって。
オレは目を丸くして、マジマジとジロジロと、 女の子に対しては失礼なくらいガン見してしまった。]
――その頬、どうしたんだ。 誰かにフられた?
[真顔で。*]
(25) 2023/07/29(Sat) 01時半頃
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――カフェ/回想――
[サラサラと、メグココちゃんの横顔を盗み見つつ 想像の花弁を重ねていたら、 えらく可愛らしい怨嗟が聞こえてきて>>1:320 オレは思わず噴き出した。]
おたんこなす、とか 久々に聞いたな。 いや、うん、メグココちゃんらしくて、 すげーイイ。
[ついと目尻を拭うのは、笑い涙が滲んだせいだ。]
急に物分かりの良い言動されると、 やっぱり心配になるし。
(35) 2023/07/29(Sat) 03時半頃
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>>1:349 オレもそんな鋼のメンタルしてないよ。 フられる度に、むしろ豆腐だ。
今でも、……ほら、鉛筆握る手が震えてる。
[オレは失笑しつつ、右手を翳す。 今でも細かい痙攣を抑え込んで、 無理矢理紙に押し付けているのだ。]
手を動かしてないと、 余計なことばかり考えて どこまでも鬱々と沈み込みそうだし。
(36) 2023/07/29(Sat) 03時半頃
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後悔しないように、今やり残したことって、 これくらいしか思い浮かばなくてさ。
[しかし困った。メグココちゃんには ガーベラとかヒナギクとか、 可愛いらしい可憐な花を想定していたのに、 あのヒトコトのせいで、茄子の花に脳を占拠されてる。 和皿には定番のモチーフだから、 それも変ではないんだが。]
(37) 2023/07/29(Sat) 03時半頃
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[タバたん先輩も、漸くたまごサンドとご対面だ。>>1:355]
あ、オレもお裾分け貰っていいかな。
[彼女が取って残った分の ノっ君お手製たまごサンド(※厚焼きの方)に いそいそと手をのばすオレ。 齧りつきながら見ていたら、タバたん先輩は 何やら念を籠め、オレが見た時にはなかった 携帯用スープジャーを戸棚から取り出して見せる。
まるで魔法みたいな、意志の力。 ――無限救急箱を実践していたのだ。]
(38) 2023/07/29(Sat) 03時半頃
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なるほど、楽しむ……。 オレより強固な、ダイヤメンタルだなあ。
[勿論、内面までそうとは限らないけれど。 後でオレも何か試してみようっと。 ご馳走食べ放題>>1:350>>1:351もいいけど、 理想のカノジョとか、曲がり角の向こうから 出現したりしないかな。しないか。]
(39) 2023/07/29(Sat) 03時半頃
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[――――そして、 >>2]
(40) 2023/07/29(Sat) 04時半頃
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…………へ?
[カフェの隅に座っていた西門教授は既に タバたん先輩に付き添われ去った後だった。 だから、彼がこの世界から消えたと聞かされても いまいち実感は湧かない。
それよりも。
唐突に響いた豊かなバリトンは、正に天の啓示。 オレはスケッチブックからガバっと顔を上げる。 そこに黒翼の死神の姿はなく、 ただはらりと黒い羽根が、オレの頬を掠め紙面に落ちた。]
(41) 2023/07/29(Sat) 04時半頃
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…………、
…………っ、いや、うん。
[ここで、生きててヨカッターなんて ガッツポーズが取れるわけなんてない。
素直に喜べやしないって!
"慈悲"が聞いて呆れる、残酷極まりない宣告だ。]
(42) 2023/07/29(Sat) 04時半頃
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[描きかけのポーズのまま、 震える手から滑った鉛筆が、 コロコロ机の下まで転がり落ちていく。
――カツン、と 地面で黒鉛の芯が折れる音まで、耳に痛い。 痺れるような無と静寂。
何となく唖然と突っ立って、頭を掻いて、 その時カフェに居た1人1人の顔を見渡した。]
あー……オレ……、 その、
生きてたみたいやな……。
[気が抜け過ぎて、美術館に入ってから 初めての西訛りが、オレの狼狽の表れだった。**]
(43) 2023/07/29(Sat) 05時頃
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――カフェ/回想――
[メグココちゃんは本当に感情に素直に くるくると表情が変わる>>50。 いつもどこか優雅で余裕ある微笑を湛えた 同学年のシロマちゃんとは対照的だ。
女子大生の、拗ねたように膨れた 頬のラインなんて、殆ど見る機会はない。 持ち手の曲線に、こっそり取り入れよう……。
「ごめんごめん」とおざなりに謝りつつ、 最後には綻んだメグココちゃんの笑顔に、 オレの心は少しだけ癒された。]
(109) 2023/07/29(Sat) 18時半頃
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普通は、怖いんだと思う。 自分が死んでることだけじゃなくて、 他の誰かだったとしても、
……自分の身勝手や醜い汚い部分に、 否が応でも気付かされるから。
[オレもそうだと、請負うように一つ深く頷いた。 さっさと役割分担して、行動している人だって、 恐怖や理不尽な憤りを抱いてないとは限らない。
むしろ、人間的な反応に乏しい手合いに 薄ら寒さを覚えてしまうから。
アリババとやらに直談判したらしい 脆いダイヤのタバたん先輩や、 分かり易く普通の感情を発露させる メグココちゃんに、ホッと安堵する。]
(110) 2023/07/29(Sat) 18時半頃
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[完成品を見たい。 それは、純粋に嬉しい言葉だったけれど。 オレが死んでも、メグココちゃんが死んでも 実現しない未来だから、 今の状況で簡単に約束は交わせない。
だから、双眸を眇めて、静かに笑むに留めた。
――けれど。]
(111) 2023/07/29(Sat) 18時半頃
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……良かった? 本当に?
[オレが反対の立場だったとして、 メグココちゃんみたいに素直に>>56 生者を祝えるだろうか。 どこか心の奥底に、妬みと焦躁を 覚えずにいられるだろうか。
じぃっと見澄ます彼女の瞳に、 裏腹な本音なんて探りようもない。]
35億ガチャ、続行かあ……。
[ノっ君の名言(?)を思い返して、 じわじわと生還の実感を得る。]
(112) 2023/07/29(Sat) 18時半頃
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――キミが生きていたら嬉しい、なんて。
今のオレに言う資格はない。
けど、
出来上がったら見て欲しいって、 みんなにも、――メグココちゃんにも、 切実に思ってるよ。
[彼女の憎まれ口から、イマジネーションを得たけれど。 茄子は縁起物だし、花言葉は
「希望」「つつましい幸福」「優美」「よき語らい」、 どれもメグココちゃんに合っているなと、 オレは作るべきモノを象っていった。**]
(113) 2023/07/29(Sat) 18時半頃
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――カフェ/回想――
……普通、抓って確かめる程度にしない? シロマちゃんって、見かけによらず 結構勇ましいんだな。
[或いは、潔い。
彼女の申告通り>>82なら、 自分で叩いたということになる。 ぺち、なんて生易しい痛みでなかったことくらい、 撲たれ慣れてるオレには分かる。]
(114) 2023/07/29(Sat) 18時半頃
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[目的の絵画を語るシロマちゃんは、 今まで見た中で一番イキイキとしていた。 喩えるなら、今からデートに向かう乙女のよう。]
へえ、それはちょっと気になるな。 シロマちゃんの好みを探る意味でも、 後で鑑賞しに行くから、タイトル教えてよ。
[『振られてはいない』、その含みにオレは気付かぬまま、 そりゃそうだよなと自分の頬を押さえて。 ――その後、彼女も自分と同じく 生者であったと、知ることになる。**]
(115) 2023/07/29(Sat) 18時半頃
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/* メグココちゃんはトサカ先輩が好きだと思うので、 口説こうかちょっと迷ったけど、 体力ないからやめておこう……。
枯れとスペック低下と、週末の時間とれなさよ。 そして8割回想書いてて、凹んでしまう。 あ、でも楽しんでます。のすさんありがとう!
のすさんのラ神に初回指名されることに 定評のあるりしあです(ラメトリーでもw)
(-36) 2023/07/29(Sat) 23時頃
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――カフェ/回想――
[オレがショックから立ち直る前に、 すすすと目立たずおにぎり確保に走る ニトちゃん>>49も、まるで 「こんにちは」の挨拶くらいの気軽さで、 良かった、と言ってくれる。
――怨み事なんて、一つもなかった。
改めて、この研究室の居心地の良さを、 1人欠けてしまう事実を、惜しんでしまう。 果たして、生還した後、8人で オレたちは昨日と同じ日常を続けられるのか?
…………無理だ。誰が犠牲であっても。
ノっ君のおにぎりを美味しそうに頬張るニトちゃんが、 いつものジャージを着ていないことが 少し気にかかった――LINEの内容を思い出す。]
(162) 2023/07/29(Sat) 23時半頃
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ニトちゃんも描く?
[耳聡く拾い上げてしまった、小さな声>>131 研究室で、視界の隅で、 背景に溶け込むような存在感ながら ニトちゃんが絵を描く姿は目撃していた気がする。]
オレ、予備のスケッチブック、 「持ってきてたことにする」から。
[必要とあらば、魔法のザックからもう一冊 新品のスケッチブックを取り出すことは可能だろう。 お手洗いに行く前のニトちゃんに、一声かけた。]
描いたところで、夢の中なら 現実に持って行けるか、覚えてるか分からないけど。
[ちょいと後で、アリババとやらに聞きに行こうかな。 すっかりカフェで尻に根が生えそうで、 オレは大きくのびをした。*]
(164) 2023/07/29(Sat) 23時半頃
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[『――腕が無事なら』>>130
ニトちゃんは描くために。 オレは、轆轤を挽くために。
その言葉は、オレの二人目の恋人を思い出させる。 交際して二か月が過ぎた頃、 些細な擦れ違いから口論になって、 階段から突き飛ばされた際に、左腕を骨折した。
右でなかったから、箸や鉛筆は持てたけど、 両手が必要な轆轤の前には座れなくなった。
それ以来、彼女と不和に陥ると オレは先回りして言うようになった。 気が済むまで、顔ならいくらでも叩いてくれて構わない。 けれど腕だけは、傷つけないでくれ、と。
――そうして、度々頬に手形を刻まれる 名物男は出来上がったのだった。*]
(167) 2023/07/29(Sat) 23時半頃
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――カフェ/回想>>99―― んー、確かにオレは実際に使う人とか イメージしないと描けないけど、 人そのものは描かないよ。
これはカップの図案。 ラギ君はどんなのがいいかなぁ……。
[つぶつぶイチゴブラザーズの片割れだから、 男だけど莓かな。 パッと浮かぶのは超有名ドコロ、ブランドメーカーの ワイルドストロベリー。葉も交えれば甘すぎない。 天渕には上品な金の化粧仕上げ。 最近覚えた、敢えて漆を使ってみるのも、面白い。]
似顔絵なら、ニトちゃんとかの方が上手そうだよ。
[オレは数度、ラギ君の顔とスケッチブックの間で 目線を往復させた。]
(170) 2023/07/29(Sat) 23時半頃
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そういえば、冷蔵庫から ご馳走取り出し放題かも知れないけど、
……やっぱりノっ君の手料理がいいなあ。
[オレはいつ目覚めるのだろう。 肉じゃがも美味しそうだけど、時間が足りないかも知れない。 折角だから、後でもう一杯、絶品お味噌汁をいただこう。*]
(171) 2023/07/29(Sat) 23時半頃
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/* ところで、滋賀なら行ける範囲なんで、 本気で聖地巡礼考えてるよ。行ってみたい。 (ただ、小さい子供が退屈そうなのが難)
(-43) 2023/07/30(Sun) 01時頃
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[さて、もしかしたらこれが 今生の別れになる可能性もある。
生きて目覚めれば黒歴史にでも 笑い話にでもすればいい。 オレは恥を忍んでちょっと 特殊なお願いをすることにした。
メグココちゃんに35億分の1チャレンジ? 否、オレだって自ら砕け散る趣味はない。]
(180) 2023/07/30(Sun) 01時頃
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憶えてたいよ。夢から醒めても。 ……もし、もしそうやったら、 メグココちゃんのカップに、
骨、少し使わせて貰ったらあかんかな……?
(-44) 2023/07/30(Sun) 01時頃
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こっちこそ、ありがと。 食器も、使ってくれる人おってこそやし。
[メグココちゃんと少々のやり取りを経て、 うっかりまた訛っていたことに少しバツが悪くなって、 スケッチブックを閉じると、そそくさと立ち上がる。]
オレ、ちょっと他見て来る。 ――目が覚める前には、 此処に戻って来たいけど。
[覚めることが決まっている夢ならば、 意志の力で豪遊するも可能かも知れない。 ただ気になることも幾つかあって、 オレは安寧のカフェを出る。 その前に、しっかりお味噌汁のおかわりを腹に収めた。**]
――→B1/廊下へ――
(186) 2023/07/30(Sun) 01時頃
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