27 【crush appleU〜誰の林檎が砕けたの?】
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─ ロータリーにて ─
……ふっ。
[思いを告げる回谷の声。>>3:176 目も、手も、声も、喋り方も。 自分の全部が好きだという言葉にはさすがに少し吹き出してしまった。 蔑ろにしているわけでも、莫迦にしているわけでもない。 好意を持つ当の本人に対して素直な物言いが あまりに微笑ましかっただけだ。]
素直すぎないか?
[観念したように溢されていくそれに口角を上げて 目も、手も、声も、喋り方も何がそんなにいいのだろうかと 自分自身ではたいして思いつかなかったから そのうち聞いてみようか、なんて。]
(10) 2023/08/02(Wed) 03時頃
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[──まるで日常の延長線上のように。]
(11) 2023/08/02(Wed) 03時頃
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そうか。 乙女は難しいな。
[茶化すように、告げる。 こうしていられるのも、これでお終いの可能性だってあるのに。 まるで未来があるように振る舞う。
叶うかどうかもわからない呪詛を吐き。 素直な後輩を泣かせ。
暫く背中を、とんとんと撫で。]
(12) 2023/08/02(Wed) 03時頃
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ああ。 嫌いになるなら、今の内だ。
[きっと回谷はその選択肢を取らないのだろうなと 心のどこかで思いながら、冗談のように溢す。 自分が傷つけているのに、傷付いてほしくはない矛盾。
いっそこっぴどく拒絶した方が 回谷の為でもあっただろうに。]
まあ、冗談だ。
[狡い自分はそれさえもできぬまま。]
(-8) 2023/08/02(Wed) 03時頃
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[暫く続くその時間は長く永く。 時計の針が仕事を辞めて止まってしまったかと思う程。 それでも進んだ時の中で、やがて雨は止み 回谷が光の柱の中に立った。]
わかった。
[落とされる願いに応えるように頷いた声は 珍しく何の逡巡も、気持ちの悪い間もなく返された。 回谷の顔からは涙の後さえ消えていくようで 飛び切り眩しい笑顔を向けて、只管にまっすぐに此方を向いている。
カメラを構えファインダー越しに切り抜かれた視界。 レンズが映す光景に一度目を細め。
ゆっくりと一度、シャッターを切った。]
(13) 2023/08/02(Wed) 03時頃
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【─ 回谷こころの写真 ─】
後ろには黄色く大きな向日葵が咲き誇り 夏の乾いた青空と白い入道雲が映り込む。 四角い窓から差し込んだ光は光芒。 天使の梯子のように射す。
とびっきりの愛らしい笑顔と 対照的に見える、消え切らなかった涙の痕。
真っすぐ全力で自分に向う『こころ』を写す。
(-9) 2023/08/02(Wed) 03時頃
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[誰かの夢の世界で撮った写真が ─自分の生死がどうであれ─夢から覚めた時 正しく現像されるかは、わからないけれど。*]
(14) 2023/08/02(Wed) 03時頃
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─ 届いていたメッセージ ─
[暫く開いていなかったスマホには多くの情報が溢れていた。 もう目覚めてしまった者の情報もあれば これから目覚めるであろう者からのメッセージもあった。>>3:223
大学食堂での食事風景が、もう何年も前の昔話のようだ。 他愛もない、何でもない日常は 本当に不意に壊れてしまうものなんだと改めて思う。
あの時、西門教授に慈悲をかけた優しい後輩は こうして死ぬか生きるかもわからない自分にまで 丁寧にメッセージを送ってくる。 まめな所を垣間見て、その命がまだ続いていくことに喜びを覚えた。]
(15) 2023/08/02(Wed) 03時半頃
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『ありがとう。 目覚めてからも、休める時は休め。 悲しんでくれたら死んだ奴も報われるだろうな。
もし自分が目覚めなかったら みんなによろしく。 それから、出来れば早く忘れてくれ。』
(16) 2023/08/02(Wed) 03時半頃
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[自分が死んでも、悲しまなくていい。 本心でいえばそうだが、打ち込まなかった。 だからせめてもしもこの夢が自分のものだったら、 通り過ぎていく風のように 空に送る影のように 消えてなくなって忘れてくれればいい。
この命ひとつで済むのなら、それでいい。
それがいい。
悲しいのは、嫌いだから。]
(17) 2023/08/02(Wed) 03時半頃
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[そんなメールを送り終えた頃、また天使が生を告げる。 高祈成海、仁科桃華。]
ああ、帰れたか。
[少しばかり気掛かりでいた、同じ色。 全く話せていない、後輩。 そういえばまだ呼ばれていない田端はどうしているだろうか。 先に起きて行った奴らに何の挨拶もできていないな。 とりとめもなく思考の渦に飛び込むと やはり少し静止してしまう癖はあって。]
行くか。 田端や仁科も心配だし。 自分は高祈とやり残したことがある。
[各々にごく短い個別メッセージを送る。]
(18) 2023/08/02(Wed) 03時半頃
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『どこだ?』
(-10) 2023/08/02(Wed) 03時半頃
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『現状、無事か?』
(-11) 2023/08/02(Wed) 03時半頃
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『大丈夫か?』
(-12) 2023/08/02(Wed) 03時半頃
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[仁科が見たエントランスの林檎は7つから5つに。 そしてそれはやがて5つから3つになるのだろう。 足元に砕けて腐った林檎をたったひとつだけ残し。
──本当に、誰の林檎が砕けたというのか。
手を伸ばし、回谷の髪をぐしゃぐしゃと掻き回すと 行くぞ、と一言だけ告げて美術館の中へと歩き出した。
歩いていれば誰かには会えるだろう。 回谷が別行動をとるなら止めることなく一度別れることになる。**]
(19) 2023/08/02(Wed) 03時半頃
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─ ロータリーからビデオルームへ ─
[出し惜しみ損だという声。>>25 拗ねたような口振り。>>26 ポツポツと落ちる不満そうな言葉を受けながら、ただゆっくりと背中を撫でる。
穏やかで切ない『日常』にフェルマータを打ったのは カメラを切ったシャッター音か、黒い天使の宣告か。
減っていく夢の住人の名を聞き、 少しずつ、少しずつ、確定が迫ってくる。 残りは田端里実、回谷こころ、大藤久影。 やはり焦る気持ちもなく、ただ名前の羅列を心に反芻した。]
(46) 2023/08/02(Wed) 16時頃
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ビデオルームに居るらしい。
[高祈からの返事は自分を模したように簡素なもの。 敬語でもなければ口語でもない、箇条書きのようなレスポンス。 送った内の一つは既読が付くこともないまま。 もうひとつからは返事があったろうか。 居場所がわかるうちから攻めていくかと、二人歩き出す。
気が付けばカメラはどこかに消えていた。 持っていたはずのおにぎりでさえ。]
───……。
[少しずつ迫っている。 起きるか、それとも目覚めないかの宣告が。*]
(47) 2023/08/02(Wed) 16時頃
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[小さく落とされた願いには、少しの間が空いて。]
…──ああ。
[鈍い動作で手を差し伸べて、指先を軽く掴んだ。 この手をもう取ることも出来なくなるのかもしれない。 そこに回谷からの想いがあろうと、なかろうと 願いを叶えない理由が、自分にはなかった。
悪戯に自らと他人の命を天秤に掛けられ その重さを突きつけようとしてくる、この夢は 細い指先を震わせるには十分だろう。]
(-34) 2023/08/02(Wed) 16時頃
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[か細い指先を落ち着かせるように きゅっと、握った。**]
(-35) 2023/08/02(Wed) 16時頃
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─ ビデオルーム ─
[そこに辿り着いてから、回谷と高祈がいくらか会話を重ねている。 話の邪魔をすることなく、繋いでいた手をそっと放した。 心配をしているということを投げかける回谷に、静かにそれを聞く高祈。
ビデオルームだけ空間が変わったように、硝子窓に雨が叩きつけ 飛び交う蝶と第三者の気配がする。 は、と短く吐いた息は溜息に近い。 回谷がその場を後にしたのを見送ると 無遠慮に高祈の傍に近づいた。]
(81) 2023/08/02(Wed) 20時半頃
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痛いだろ。
[まるで痛そうには見えない。 赤く筋の引いた頬に手を伸ばすと、甲でぐいと拭った。 黒い蝶は不思議と自分を攻撃してくることはない。 ならばやはりこれは、高祈の創造したものなのだろう。
群がる黒い蝶に向かって軽く手を払う。]
(82) 2023/08/02(Wed) 20時半頃
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[暗いビデオルームに動いた影は手で蝶を霧散させ 傷を脱ぐう事で甲に薄く伸びた赤は、見るまに酸化し黒に近づいていく。 丸で痛みを伴って居ない顔をして、平然と喋るから]
何だって傷は痛いだろ。 肉体にしろ精神にしろ、夢にしろな。
[ほんの少し眉を寄せたが、その機微が伝わったかはしれない。
高祈がいつものように話す。 自分も常と変わらぬ態度で、向き合うでもなく隣に 椅子があればそこに腰を下ろした。]
もしかしたら自分の夢かもしれないからな。
(105) 2023/08/02(Wed) 23時半頃
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[ポケットの中に、黒く汚れた手を差し込む。 ヒヤリと冷たい感触は薄く丸い金属のもの。]
やり残してただろ、コイントス。
[双子かもしれないとまことしやかに噂されたあの時。 ならばどちらが兄か弟かと、決めようと言ったのも遠い日のよう。 こちらからも、そして向こうからも出されることのなかった硬貨を 今手のひらに出し。]
心残りは少ない方がいい。
[霧散した中から一匹だけ、標本になった蝶を見つけ。 あれが高祈の心残りだろうかなと、少し思考を泳がせながら。*]
(106) 2023/08/02(Wed) 23時半頃
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[スマホにひとつふたつとメッセージが返り震えていることに気づき 軽く触れると後輩からの返事が読めた。 生きているようだ、という返事には少しの間時が止まった。
それは羨望や悔いなどではなく。 起きた彼女が平和に生きることを想像してのもの。 狭いバスの車内で隠れるように眠るより 暖かな日差しの中の柔らかなベッドの上で。 何故かそんなことを思った。
素早く返答を送ると、端末をポケットにしまう。 もうひとつ、同期から返らぬメッセージは気掛かりだが。**]
(107) 2023/08/03(Thu) 00時頃
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『自分は大丈夫だ。 もう少し、話が出来ればよかったな。』
(-57) 2023/08/03(Thu) 00時頃
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[もう会うこともないのかもしれないから。 この夢が自分のものである可能性が三分の一になったから。
後輩たちと話せなかった心残りを 楔を打つように、短文に残す。**]
(-59) 2023/08/03(Thu) 00時半頃
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[自分は、自分の事を伽藍堂だと思っている。 何か大切なものを生きてきたどこかで、或いは生まれたその時に ぽっかりと無くしてしまったように感じている。 それでも感情の起伏が無いわけではない。
傷が痛い事を感じない程、平然を装う姿は 心配を、怒りを滲ませる。
気まぐれに現れては、核に触れぬ話題を持ち出し 手を取ることも距離を詰めるでもなく ひらりひらりと舞い遊ぶ蝶の方がまだマシだ。 隣に座り硬貨を手にしながら、一度高祈に視線をやる。]
(110) 2023/08/03(Thu) 00時半頃
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大体覚えてる。
[持ちかけられた他愛もない話の端々。 例えばどんな話をしただろうか、律儀に覚えていることは多いはずだ。
あの完璧そうな飄々とした男から間抜けな声が漏れ 笑みまでこぼすから、今はまあ良しとするかと 親指と人差し指の間に硬貨を乗せる。]
表なら高祈、裏なら自分。 いくぞ。
[ピンッとコインを弾きあげ、甲に落として捕まえる。]
………お前はどっちがいいんだ?
[手のひらを開ける前に、運命を問う。*]
(111) 2023/08/03(Thu) 01時頃
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面白かったけどな。
[話に聞いた大学の七不思議を確かめたこともないし 自販機の不味いジュースを買うことこそしなかったが それらは本当に他愛もない事で、くだらない話で。 今となってはそれが日常というものだったんだなと気付く。
例え真面目な話をされていたとしても、 常日頃、笑みに隠した心を吐露されていたとしても、 変わらず同じように受け止めていただろうが それもまた『たられば』の話。]
(118) 2023/08/03(Thu) 02時半頃
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そうか。
[高祈の希望の、その中の単語をどうしても耳が拾ってしまう。 『兄を二度喪う』ということは既に一人、本当の兄を喪っているということだ。 高祈とはお互い家族構成のような家の話をした覚えがない。 高祈ホールディングスについて詳しければその事実も知れたかもしれないが 生憎家柄には興味など全く無かった。
自分にとって彼は『高祈成海』であり、 たまに絡んでくる同期で、妙に笑顔を張り付かせていて、 自分と話す時は少し息を抜いていて、黒い物ばかりを身につけた 高祈成海以外の何者でもない。
だから兄がいた事も、 その兄が亡くなっていたことも知りはしなかったが──]
(119) 2023/08/03(Thu) 02時半頃
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