15 青き星のスペランツァ
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― 安置室 ―
[謹慎の通達があった。 遅かれ早かれこういう日は来るだろうと、そう思っていた。いや、思った以上に来るのが遅かったというのが本音だ。 おそらく『ヨーランダ』が死亡し、そこから調査が入ったのだろう。『ヨーランダを名乗る男』が調査船の船員として働いていると……]
[幸いなことにこの船では斎を重視している。船員との交流の禁止はあれど、墓守として安置室で働き続けることは許された。それでいいと思った。居場所であり自分の本質を失わずにすんだから]
(+0) 2021/11/13(Sat) 09時半頃
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[通達からさほど時間が経っていない頃だった、空のカプセルが運ばれてきたのは。ヨーランダに謹慎処分が下ったことは、本人への通達と同時に全クルーに知らされている。
カプセルを運び入れたやたら独り言の大きい船員は 「落石事故だってよ。一緒にいたキランディはだいぶ憔悴してるんだってな」 と、弔いの準備をしているヨーランダの背後で、やたらと大きな独り言を言い続けている。
キランディはハロと調査に行くと言っていた。きっと自分に責任があるという念に苦しんでいるのだろう。 ヨーランダもその気持ちはよくわかる、自分が頼まなければギロチンの運命は変わっていただろうから。 ……いや、比較するのも失礼だなとヨーランダは思い直した。だが、同じ気持ちを持っているとしたら話しくらいは聞けるだろうか?]
[ヨーランダは“うっかり”メモとお供えのお菓子を包んだ紙包を落としてしまった。 やたらと独り言の大きい船員は これは誰の忘れ物かな と包み紙を拾い、ニヤリと笑いながら安置室を出て行った]
(+1) 2021/11/13(Sat) 09時半頃
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[一人になったヨーランダはカプセルを覗き込んだ。 空だ。 こういうことは稀ではない。何故なら死に形はないからだ。 ある人は現場に残されていた服の一部だけ収められた、ある人は唯一持ち帰ることができた触角だけ収められた、ある人は形成不可能として袋に入れられたまま収められた]
はろ
[ヨーランダの手は自然と出発前に触れられた頬に伸びた。小さい体で飛び回り、みんなとお喋りしていたハロはここにはいない。 もし、一部でも回収できるのなら回収してほしい。マーレ10に置き去りにするのではなく、一部でも一緒に帰還したい。 先にこの部屋に来たアシモフとギロチンと一緒に、寝かせてあげたい]
おやすみ。
[棺の主の不在を隠すように、ヨーランダは空のカプセルに布をかけた**]
(+2) 2021/11/13(Sat) 10時頃
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/* ほんほん、墓場は表では見えないし、墓場同士としか秘話できないのね。 ほはギロチンの心に直接語り掛けてみるか。
(-33) 2021/11/13(Sat) 14時頃
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[人づてに看板を持ち帰る申請が通ったと聞いた。 あの看板を作ったとき、ギロチンはどういう気持ちだったのだろうか、嬉しかったのだろうか?楽しかったのだろうか? 何度も想像するが、すぐに
自分が頼まなければ違う運命に向かっていたはず
という思いが浮かぶ]
ぎろちん かんばん もらう できた。 ぼく だいじ する。 ふね おりる する しても だいじ する。
[帰還をしたら間違いなくヨーランダは船を降ろされるだろう。もしかしたら罪に問われるかもしれない。 そうなったら、遺された看板を持って旅に出ようか。看板を抱えて、ギロチンではないギロチンに出会ったら、一緒に働いたギロチンの話をしよう]
ぎろちん いっしょ ぼく なか。 いっしょ たび。
[そんなことを、カプセルを撫でながら報告した]
(-35) 2021/11/13(Sat) 14時半頃
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/* 特にすることもないので、お供えものとして用意してあったおまんじゅうを食べるもちヨーランダ
(-62) 2021/11/14(Sun) 00時半頃
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/* え、ハロのカプセル中身あるの? 朝にでもその辺あれそれするか。墓下こういうとこアレだな…、いや、本来は死人だからどんなことしても、表に影響及ぼさないんだけどさ。 ワイが挙動想定外の使い方しとるだけやんな、これ。
(-65) 2021/11/14(Sun) 00時半頃
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/* 毛布にくるまって寝るもちヨーランダ
(-67) 2021/11/14(Sun) 00時半頃
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[ヨーランダはのそりと身を起こした。室内を見渡すとハロの献花台に花が置いてあった。 どうやら寝ていたようだ、それも人が来たことに気が付かないほどに深く。きっと今までの疲れが出たのだろう、自分の正体を隠して生活することに対する。今は今後あるかもしれない処罰に対する恐れよりも、解放されたことに対する喜びの方が大きかった]
?
[ハロのカプセルに違和感があった。寝ぼけてそう感じたのかと思い近くによると、かけていた布がずれているのだ。まさか誰かがいたずらをしたのかと慌ててカプセルの中身を確認した。
いた。 ここに収まるべき人物が。
きっと誰かが回収してここに収めてくれたのだろう、一緒に帰れるようにと]
はろ。
[震える声で棺に声をかける]
おかえり。
[ヨーランダは心からよかったと思い、その思いは無意識のうちに言葉として発されていた]
(+3) 2021/11/14(Sun) 13時頃
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/* ギロチンをもふもふするもちヨーランダ #いろんなもちヨーランダ
(-90) 2021/11/14(Sun) 17時頃
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[僕が彼に会ったのは、霧の街の、どこにも行けない人たちの吹き溜まりのような場所だった。 彼は若くしてすべてを手に入れ、すべてを失ったと言っていた。そして僕にこう言った。
「俺になってくれ」
と。すべてが嫌になった彼は戸籍を貰ってくれと、僕にそう言った。違う人間として生きたいと、でも死ぬことは許されないから、だから僕に自分となって生きてほしい。そんなことを言ったのだ]
[地球は発展のために多くのものを切り捨てた。真っ先に切り捨てたのは生産性のない、物語たちだ。そこで多くの伝承たちは姿を消した。さらに人間たちは生産性を追い求め、次々と切り捨てていった。伝統、風習、文化、さらには宗教まで。 こうして地球からは幻想が消えた。幻は無駄であると、人々は幻を想うことやめた。幻を想わなければ幻想は消えてしまうのだ。 かろうじてデータライブラリに残された、人々に歪められた記述だけが細々と伝承をつなぎ留めていた]
[チャーチグリムと呼ばれている幻想である僕も、その一つだ]
(-124) 2021/11/14(Sun) 23時頃
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[本来、チャーチグリムは 墓場を守る黒い犬 だ。それが人々の都合のいいように話が歪められ、今では 墓場を守る痩躯の男 を示すようになってしまった。 だから僕はこの姿なのだ。チャーチグリムである僕は痩躯の男であると、そう歪められたから]
[宗教を切り捨て埋葬という概念が失われた地球に僕の居場所はなかった。だから僕は彼から戸籍と端末を貰った。 こうして僕は『ヨーランダ』になった]
[僕は新たな居場所を探そうと思った。そのためには地球から出る必要があった、地球を棄ててどこか、埋葬という概念のある星に行きたかった。そのために貰った端末で星間移民のやり方を調べた。そして見つけたのが調査船スペランツァ乗組員の募集知らせだった]
[調査船なら星間移動もできる、だからこっそりどこかの星で降りて、その星で生き行こうと思った。 でも、ここにはチャーチグリムの本来の仕事があった。埋葬という概念が。僕はそれに甘えてしまった。……いや、居心地の良さを感じてしまった。チャーチグリムとしての本質を満たす以上に、『ヨーランダ』として生きることに]
(-134) 2021/11/14(Sun) 23時半頃
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[でもそれは終わりを告げた。無理を無理で繕っていたんだ、当然だと僕は思った。 ……帰還したらきっと何らかの処罰が下るだろう、だからその前に船を去ろう。積み荷を降ろすどさくさにまぎれれば大丈夫だ。きっと僕の……チャーチグリムのことはキランディが伝え残してくれるだろう。 だから僕はギロチンの遺した看板を持って姿を消そうと、決めた]
(-135) 2021/11/15(Mon) 00時頃
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