30 婚約破棄から始まる共存試験【R18ペア】
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− 森 −
[ 遠くで鳥が鳴き止んだ。]
── 進軍停止。
[ ダイレックスは配下に注意を促す。
それぞれが武器を構える音。 ダイレックスも鞍に下げていたクロスボウを構えた。]
(5) 2023/11/14(Tue) 23時半頃
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[ と、馬蹄の振動が地面に伝わり、窪地から駆け上ってきた馬が姿を見せる。 魔物が近くに迫っているのだろう、追われる側の必死さがあった。
だが、疾駆する馬の背に跨っているものこそ、皆の予想を超え、衝撃を与えたのだった。
── 薄暗い森の中に翻るオレンジ色の炎。
そう例えるのが相応しいような乙女の姿に、部下たちから響めきともつかない声が漏れる。]
(6) 2023/11/15(Wed) 00時頃
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…美しい。 だが、集中しろ。
[ ダイレックスは部下に半円の陣を指示し、自らはオレンジの乙女にクロスボウを向ける。 彼女の後ろから来る魔物に備えて。*]
(7) 2023/11/15(Wed) 00時頃
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[ 開口一番、彼女の口から飛び出したのは悲鳴でも懇願でもなく、強気な救援承認だった。 その言葉遣いもまた貴族の娘らしく高飛車だ。 とはいえ、よく通る声は耳に心地よい。
そんな相手にも、彼女を追う魔物の猛襲にも、表情を変えることなく、ダイレックスは構えたクロスボウのトリガーを引き絞る。 ほとんど彼女の顔に向けて撃つ形だ。]
(11) 2023/11/16(Thu) 09時半頃
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[ 幸い、なびく髪に邪魔されることなく矢は彼女の頭部をかすめて、背後に迫る魔狼を射抜いた。 もんどりうって地面に落ちる魔獣に兵らが槍を突き立てる。 一方、ダイレックスは文字通り胸に飛び込んできた娘を受け止めていた。
ふわりと香水がかおる。あるいは彼女自身がまとう気配の醸し出す何かが。]
ご令嬢、お怪我は。
[ 声かけは形式的なもの。一見して彼女の服がひどい有様になっているのはわかったから、鞍の前に座らせてマントで包み込み、馬首を返す。 部隊長に後は任せると頷いた。*]
(12) 2023/11/16(Thu) 09時半頃
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[ 彼女は背後を振り返ることなく怯えた様子もない。 婚約破棄からの追放、そして魔物の襲来というルートを辿ってきたにしては絶望した様子もなかった。
ここまで気高く超然としていると、かえって清々しい。]
(15) 2023/11/16(Thu) 20時半頃
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[ 移動し始めれば、すっかり寛いだ態度で名を問われる。 ダイレックスは彼女の方は見ずに、凛烈とした姿勢のまま馬を操っていた。]
ダイレックス・ミルド・ハイペリオンと。 スザンナ・ミューアを監督するよう、手配書が届いていることも申し伝えておく。
[ 彼女を放って置きたくなくて、柄にもなく話の穂を継いだ。*]
(16) 2023/11/16(Thu) 20時半頃
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[ 名乗り返しながら彼女は笑った。 甘やかなその声は状況を楽しんでいるとしか思えない。 強気な口調の中に含まれた関心に心そそられた。]
ところで見事な馬術でしたが。
[ 令嬢がどこでそんな技能を体得したのだと疑問に思う。 今、腕の中にいるスザンナは、以前に見かけた彼女とは印象も違っていた。 別人ではないかと勘ぐりたくなるくらいに。*]
(19) 2023/11/17(Fri) 07時半頃
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[ たじろぐ気配もなかったが、問いかけの矛先は逸らされた。 暗示された隠し事は確かにあるのだろう。
たとえば、彼女は令嬢スザンナではないのではないか。 度胸も技量もある替え玉。
むしろその方がありがたいと思う。 以前、垣間見た"王子の婚約者"は好ましい性格には思えなかったから。]
(22) 2023/11/17(Fri) 21時半頃
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[ ついと指先が胸元に擬される。 訝しいのはその美しさだ。 彼女の指先の整い方は、決して即席の替え玉などに模倣できるものではない。 水仕事などしたこともない、まごう方なき令嬢の指だ。]
何を期待しているか知らないけれど、 あなたはごく当たり前の心臓を見出すはず。
[ こうしてときめいている鼓動が伝わるか。*]
(23) 2023/11/17(Fri) 21時半頃
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