18 星間回遊オテル・デカダン
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/* ッ ア アーーーーーーーーーーーーッッッ(これは朝イチで更新して犠牲者なしの表示に声を上げているPLの音)
(-2) 2022/05/10(Tue) 08時頃
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― 自室 ―
[休めるときに休むべき。 わかってはいたが、どうしても。
眠れなかった。 沙羅と、ジェルマンのそばにいたかった。 できることならPJのそばにも。 少しでも信用できる人々と身を寄せ合って過ごせたら、 いくらかは安心できるのではないか。
けれどこうして願う自分がもし、 知らぬうち星喰いアメーバに乗っ取られていたら?
落ち着きなく寝返りをうつ。 自分は潔白だと、自分自身が信じられない。 そのことがいっそうミームを心細くさせる。]
(21) 2022/05/10(Tue) 14時頃
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[昨晩と同じようにベッドに横たわり、 会議の映像が収められた端末の画面を眺めた。
――ふと。 そこに映る人々の顔や、それに相当する部分が。 音もなくあらぬ形に割れて。
亀裂から、鮮やかな肉色のアメーバが這い出てくる。 それらは意思を持った動きで触腕を伸ばし、 周りのアメーバたちと融合する。
もちろんその中には、 沙羅も、ジェルマンも、PJもいて。
見下ろした自分の手からも、また。]
―――――〜〜ッッ!!!
[高い悲鳴と共に、端末を放り投げる。]
(22) 2022/05/10(Tue) 14時頃
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[全身汗だくで飛び起きる。 いつのまにか微睡んでいたらしかった。
――夢だ。
ただの悪夢。
そして夢の中で放り投げたはずの端末が まだ手に収まっていて、 メッセージが数件来ていることに気がつく。
そこに友人の名前はない。 居ても立っても居られず、 身繕いもそこそこに部屋を飛び出した。*]
(23) 2022/05/10(Tue) 14時頃
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― 客室間廊下 ―
[そうして、見つけた。 >>26 今一番会いたい人たち、その一人。]
サラっ……!
[駆け寄り、抱きしめ。頬を寄せて。 整えられた髪や着物を乱してしまうのも気にせず。 両手で頬を包み、その顔を見る。]
……死んじゃいそうな顔して。 ちゃんと眠った?仕方ない子。
[自分のほうが余程青ざめた顔をしていながら、 そう言った。]
(31) 2022/05/10(Tue) 15時半頃
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ひとまず、どこか…… 移動しましょうか。
[既に得ているだろうアルクビエレに関しての結果を、 すぐには尋ねない。>>26 その背を軽く撫でながら、精一杯落ち着いた声をかける。
ロビーでは少々人が多いかもしれない。 どこか少人数で話せるようなところは、と、 通りすがりのアンドロイドに声を掛ける。 応接室はどうか、との答えを得て。]
(32) 2022/05/10(Tue) 16時頃
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/*じぇ、じぇ、じぇじぇじぇじぇじぇじぇじぇるまんさん!?!?!??!?!ちょっとまってくれ なに? 後出し守護者COって……コト!?!??!?!?!?!?
(-55) 2022/05/10(Tue) 16時頃
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― 応接室 ―
[勿論手を貸して移動した。 思えばいつでも誰かに付き添われる方で、 誰かの付き添いなんてしたことがなかったから、 その手付きは少し滑稽なくらいにぎこちなかった。 けれどもう友人が転ぶことなどないように、懸命だった。]
一緒にいられなくて、ごめんね。 でも、本当に……本当に、よかった。 今日は、誰も襲われなかったって。
ミツボシは約束を守ってくれたのね。
[上質な絹のベルベットのソファーに、二人腰掛ける。 一息つくと、アンドロイドに何か飲み物を頼んで。]
(34) 2022/05/10(Tue) 18時頃
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[それから、 自分の端末に新たなメッセージ>>29を見つける。 彼もまた、生きている。
全身から張り詰めていた力が抜けそうになるのを、 なんとか堪えて。
安堵とともに短く、 『応接室』とだけ、メッセージを返した。]
(35) 2022/05/10(Tue) 18時頃
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/* ミームは安堵でそれどころじゃないけど、PLはミツボシさんが沙羅ちゃんを守ってくれたのかジェルマンさんがPJさんを守ってくれたのかわからなくて悲鳴を上げています。なに!?怖い!どういうこと!?
(-64) 2022/05/10(Tue) 18時頃
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[言葉ひとつひとつに>>40、うん、うんと何度も頷く。 同じように考えている。同じように、想っている。 思えばほんの僅かな時間しか共有していないのに、 今この娘の胸を占めているのは、あなたのことばかり。]
……そう、だれも…… …… ……
[同意しようとして、沙羅の表情が曇るのを見る。 彼女の言う通り、誰も死んではいないはずなのだ。 けれど表情が曇る、ということは。]
……サラ。 アルクビエレは、どう、だったの。
[訊いた。意を決して。]
(43) 2022/05/10(Tue) 20時半頃
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……入っていいわよ。
[タイミングのいい到着の声。>>42 自分で呼びつけておいて、んん、と眉を寄せる。 そして、沙羅にちょっと待ってね、と制止を掛けてから 大きめの声で応えた。]
(44) 2022/05/10(Tue) 20時半頃
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い〜え?お呼び立てしてごめんあそばせ、ミスター。
[肩を竦める。>>45]
お使いって。 ……急に、何言い出すの。 [昨晩から。彼の行動はすべて己の死を見越している。 そしてそれを止めるすべは、ミームにはない。 故郷に、>>46という言葉だけで、唇から血の気が失せた。]
(52) 2022/05/10(Tue) 22時頃
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[が。 滔々と語られる”おつかい”>>49に沙羅と顔を見合わせる。 見慣れないカードケースと、ジェルマンと、 忙しく視線を走らせて。]
ちょ、ちょっと待ちなさいよ。 どうにかって、何よ。 待って、息子ってなに!? ていうかそれ、だって、え……私が!?
[その言葉を、何処から受け取ればいいかわからない。 混乱のままに口にしながら、自分を指さす。] ……サラを誘拐、しろってこと……?
(53) 2022/05/10(Tue) 22時頃
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/* 何言ってくれちゃってるんだこの人ーーーー!!?
(-86) 2022/05/10(Tue) 22時半頃
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ミームは、サラが困っちゃったでしょ!と怒っている。
2022/05/10(Tue) 22時半頃
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― 応接室 ―
[自分にとっても、沙羅にとっても。 はっきり的を得た答えは返って来なかった。>>54 が、それを全て聞き出そうとするには時間は限られていた。 ただ、この胡散臭さの塊のような男がおそらくは 自分たちふたりを想って出した結論だろうということは、 確かであるように感じられた。]
ヒトの売り買いって。 サラみたいな子を、売っていたってこと?
[それを責めたいわけではない。 だが、その確認だけはしておきたかった。 彼の”故郷”が、沙羅を傷つけないとは限らないから。]
(64) 2022/05/11(Wed) 00時頃
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[――減った、と、いうことは。>>59 ”そう”だったということだ。 手を伸ばして、ハンカチも、手ぬぐいもなく、 指先で沙羅の涙を拭う。]
サラばっかりが、責任感じることじゃないのよ。 みんなで決めたの。……そうでしょ?
[場の空気につられて、流されて、という者もいるだろう。 果たしてどれほどの者が沙羅ほど傷ついて、 あの選択をしただろう?自分だって。 沙羅の傷つきを、ほんの少しでもわかっているだろうか? わからない。ただ、沙羅ばかりが”わがまま”と。 自分を責めることはない。そうであるはずだ。]
(66) 2022/05/11(Wed) 00時頃
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それって。
[しんじらんない、とため息をこぼした。>>67 頭を抱える、理解しようと必死に頭を巡らせる。]
……超・前時代的。摘発とかされないの? 星間倫理とか。
[惑星『ク』では、奴隷制は廃止されたばかりだ。 ……此処数年の目覚ましい発展によって、 そういうことになっている。 閉じた星の文化を開き、他星との交流を持つ新時代。 これまでの悪しき習慣を捨てよ。 すべての”人間”は”倫理的”であるべき。 それが、彼女の生まれ育った時代の価値観だ。
果たして、その小さな星で定められた”倫理”は、 広い宇宙ではいささか通用しないようだったが。]
(70) 2022/05/11(Wed) 00時半頃
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いえ、今はそんなことを言ってる場合じゃなくて…… その”対等な取引”っての。 私にやれって言ってるんでしょう? めちゃくちゃよ。
[顔を覆って、しばし。 出来ない、とも、やらない、とも、云わないけれど。 それがジェルマンが死んでから先の未来の話だということを、受け容れたくはない。
はたと顔を上げる。]
あ……でも、待って。 昨日、沙羅のことはミツボシが守ってくれたの。 あなたが他を守るんなら、 ミツボシにあなたを守ってもらえばいいのよ!
(71) 2022/05/11(Wed) 00時半頃
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― 応接室 ―
[正直なところ、ジェルマンの云うようなことを>>73 自分が出来るようには、とても思えなかった。 そもそもそれが本当に沙羅のためになるのか。 沙羅の身柄だけでなく、人生を、未来を縛り付ける仕掛けを施した”旦那様”とやらがそれを許すわけもないだろう。]
どっちにしろ、私にサラのために出来ることがあるんなら、やるわよ。やるしかないじゃないの…… ……サラが、……ほんとうに、良いって言うなら、だけど。
[それでもミームは、選択を迫られるなら。 彼女と少しでも長く、いられるだろう方を選びたかった。 彼女自身にも自由な選択肢を、ときちんと考えられるほど、 余裕はなかったけれど。]
(85) 2022/05/11(Wed) 02時頃
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……っ。 じゃあ。……じゃあ、…… もう、3人か、4人で、今日は…… 同じ部屋で、過ごすとか……
[その可能性を、ミーム自身も考えていなかったわけではない。だから反論せずに黙った。もっともなことに思えたから。>>73 けれどそうなれば、いよいよ今夜ジェルマンを守る手立てはない。子供みたいなことを言っていると、わかっていながら親指の爪を齧る。]
(86) 2022/05/11(Wed) 02時頃
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― 応接室 ―
[涙が落ち着けば、>>88沙羅の手を握る。]
……サラ。昨日も、言ったわね。 私あなたに『生きて』いてほしい。 出会って数日で、なんにも知らないのに、 なんだって思うかもしれないけど……
だって、……友達に、なったんだもの。 少しでも長く、一緒に過ごしたいわ。
迷惑だって、なんだって。 あなたの価値が、どうだって。 今の私にはそれしか、理由はないから。
……だから、そうする。
(92) 2022/05/11(Wed) 12時半頃
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[他を切り捨てても。それを残酷だと云われても。 子供みたいなわがままだとしても。 それでも彼女が『生きて』くれるなら。 それに、手を貸すことができるなら。] ……ま。 上手くやる自信は、全然ないけどね……
[零れそうな涙の代わりに、情けない笑顔を見せた]
(93) 2022/05/11(Wed) 12時半頃
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……自分ばっかり良い格好しようとして。 ばっかみたい。もうちょっとやる気見せなさいよ。 護身の魔法とか無いわけ?
[憎まれ口。やる気なら、充分見せてもらっている。 ただ彼が死ぬ可能性を受け入れていることが、悔しいだけ。 テーブルに載せられたものを手に取り、>>94 行儀悪く足を組み替えて膝にか頬杖をつく。]
あの過保護のお父様が許すかしら。 自分が買い取りたいなんて言うかも。 そのときは……ほんとにカケオチね。
[頼るべきひとの顔。父親よりも先に浮かぶものがある。 けれどそれも、なにもかも”うまくいけば”でしかない。 そもそも、この話のすべて、彼の死ありきの展望。 唇を噛んで、精一杯冗談めかす。]
(95) 2022/05/11(Wed) 13時半頃
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― 応接室 ―
[握り返された手の力に、>>96 とうとう、ひとしずくだけ溢れた涙をすぐに拭って。 あとはいつもの、気の強そうな吊り目の少女に戻る。]
ええ、そうしましょう。 サラも、冷やしてからメイクしておいてあげましょうか? 気休めだけどね。
[肩掛けのポーチから、 ブラシの形をしたテクスチャメイクのプリンタを出して振る。それで自分の目元を撫でれば、隈も充血も覆い隠してしまう。 ロビーでまた昨晩のように選択について話すなら。 涙に濡れているよりも毅然としていたほうがきっと良い。 そう思ったから。]
(109) 2022/05/11(Wed) 18時頃
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ほ〜んとに白々しいわねえ。 あなたの息子さんの顔を見るの、 楽しみになっちゃったわ。
じゃ、パパの愛を期待して、 せいいっぱい反抗期してみるわ。
[父親の立場からの物言いに、>>105 呆れたように宙を見て。べー、と舌を出す。 それからソファーから立ち上がり…… 何事か、考えるように少し目をつむる。]
……ごめんなさい。 サラを連れて、先に行っていてくれる?
そんなに大した用じゃないの。すぐに追うから。
(111) 2022/05/11(Wed) 18時半頃
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[ジェルマンとサラを先に行かせて。 一人になると再びソファーに腰を下ろす。 個人用の端末でメッセージを打ち始める。 それは、星喰アメーバであることがわかっている、 エフへ向けたものだ。]
『はじめまして。 突然メッセージを送ってごめんなさい。 私は惑星クから乗船した、 ミーム・ミル・スキームといいます。』
[メッセージを打つ手は微かに震えている。 何度も内容を打っては、消し。消しては、文章を戻し。 また打っては消して。言葉を探しながら。]
『あなたと直接話をする機会はなかったし、 あなたが星喰アメーバだとわかった以上、 直接会って個人的にお話をする勇気のないことを、 まずはじめに謝っておきます。』
(-173) 2022/05/11(Wed) 19時頃
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『あなたにメッセージを送ったのは、他でもありません。 あなたがた、星喰アメーバにお願いがあってのことです。
どうか、私の友人のサラと、ジェルマンを。 そして叶うならあなたのご友人であるPJさんを、 今夜襲わずにいてはくれないか、というお願いです。
勝手なことを、と思われるのは当然です。 こうしてお願いをしたところで、そもそも、 あなたがたがそれを聞き入れることができるのか、 それすら私にはわかりません。』
[やや間を置いて。]
『見返りを、ということであれば、私からは、 今晩私が、あなたに冷凍追放の票をいれないこと、 上記で挙げた名前以外の人物が襲われても、 それを責めず、可能であるならば見過ごすこと、程度。』
(-175) 2022/05/11(Wed) 19時頃
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[打ちながら、こんなことは正気ではない、と思う。
自分が票を入れなかったところで、 彼の冷凍追放はほぼ確定している。
それに、自分が頼んでいることはとどのつまり、 身内だけは助けてくれ、というあまりに傲慢な命乞いだ。 自分たちはアメーバの命乞いを聞き入れはしないというのに。]
『他に何か、 私個人に出来ることがあるならばご提案ください。 友人を救うためならば、私は何でも差し出す覚悟です。』
[上記で挙げた名前、と。書いた。 そこに自分の名前は、入れなかった。]
(-176) 2022/05/11(Wed) 19時頃
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『お返事は、なくても結構です。 今晩ロビーでの話し合いがあるとき、 直接お返事を訊くこともしません。 ただ、どうかあなたの心に、 このメッセージが届きますように。』
[あまりにずるい書き方だと思った。 こんなメッセージを送ったら、逆に怒りを買って、 挙げた名前の者を全員殺されることさえあるかもしれない。]
『お願いします。どうか。』
[それでも。 大切に育てられてきたこどもであるところのこの娘には。 こんなやり方しか、思いつかなかった。]
(-177) 2022/05/11(Wed) 19時頃
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