15 青き星のスペランツァ
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/* ライジ!!!!!!!!!君が!!!!!!!!!!!狼なんかい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!君!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!君かい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
(-3) 2021/11/13(Sat) 00時頃
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[それは慟哭。 二人は、今日は遊びに行った筈なのに。朝見送った筈なのに。 片方の信号は途絶えていて、キランディの様子は普通では無い。
キランディの場所は分かる。だから、片方が消えた場所も、分かる。 彼女が動く様子は無いし、そこで"何か"あったのだろう。
"何か"の正体を知りたくないが、行かないという選択肢は何処にも無い。
飛行の為に再度羽を稼働させる。]
『ライジ君、私は先に行く』 『マップの地点で走ってついてこれるか』
[キランディの現在地座標は見えている。 彼の探索機はまだ動く、なら、自分は先に行く。 ライジが行く事が不可能であろうが、自分だけでも行く。]
(0) 2021/11/13(Sat) 00時頃
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『キランディ!!』
[かけられる言葉は何も無い、大丈夫なんて言葉は決して言えない、落ち着けとも言えなかった。 唯々彼女の名を呼ぶ。 ハロとの通信は途絶えている、そう言う事だ、通信途絶とはそう言う事なのだ。認めたくない"何か"がそこにある。]
『キランディ君、今行く、今行くから…!』
[通信の向こうでゴリゴリと岩が擦れるような音、譫言に変わる呟き。>>3:166 会話不能と判断し、急ぐ事だけを考えた。*]
(1) 2021/11/13(Sat) 00時半頃
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― 三日目:海 ―
[ライジと同じタイミングか、それとも自分だけか。 ワイヤーを巻き上げ収納した後の大型マルチコプターが少し離れた地点に着陸するだろう。
だが、それだけだ。
動けない。自分はここから出ることは出来ないし、何より岩に縋り動かそうとしている彼女の姿が見える。 立ち尽くすか、膝を折って座り込むか。二本足で立っていたならばそんな事をしていたかもしれない。
岩の下にハロが居る想像は容易い物で、這い出ることも出来ないまま入れ物の中で大きな気泡を何度も鳴らして、]
『キランディ、やめろ、』 『やめなさい』
[今すぐそこから離れてくれ、君も危険なのだから。 きっとハロが助からなかったから、君はそんなになっているのだろう。 泣きそうな声で名前を呼ぶ。
少し離れた場所、崩れた岩場をどうしようもできないまま眺めている。*]
(2) 2021/11/13(Sat) 00時半頃
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/* うおあああああああああ
(-5) 2021/11/13(Sat) 00時半頃
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/* 狼ライジくんだったんかい!!!!!!!!!!!!!君!!!!!!君ねぇ!!!!!!!!! んわーーーーーーーーtっ私はねケトゥートゥ君かなとおもっていたんd 何故かそうなの
(-6) 2021/11/13(Sat) 00時半頃
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/* 更新間際に何とかまとめねばと書きながらロルを放出した。 ワチャワチャしてすまない
(-7) 2021/11/13(Sat) 00時半頃
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/* ギャア――ーーーッ!!!!!!無慈悲な報告!!!下にハロが居るって!!!!!!!!報告!!!!!!!! じごくここじごく
(-8) 2021/11/13(Sat) 00時半頃
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/* 文字通り手も足も出ないアリババ
ここわらうところです わらえないが
(-9) 2021/11/13(Sat) 00時半頃
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─ 三日目:海 ─
[キランディの言うハロの声は、自分には聞こえない。>>3 もしかしたらポッド越し、自分に聞こえて居ないだけで、ハロはまだそこに居て、怪我をして、それだけなのかもしれない。 なら何故キランディは"この下"と言っているのだろう。
助からなかったんだよ、助からなかったんだ。 そんな残酷な現実と言葉を、今のキランディに言える訳が無い。]
『――まだ落石があるかもしれない、』 『そこに居ては危険だ、キランディ』
[再度の落石が無いとは言い切れない。危険だ、君まで失う訳には行かない。これ以上、被害は出したくない。]
(7) 2021/11/13(Sat) 01時頃
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『ハロは私が助ける』
[嘘だ、助からない。]
『必ず助けるから、』 『今その岩を私がどかすから』
『だから君だけでもそこから離れてくれ、キランディ』
[酷く出血している。 巻き込まれたのだろう、近距離で見て、でもその手は間に合わなくて、届かなかったのだろう。]
『君がもっと怪我をしたら、ハロが悲しむ』
[これはきっと、真実。]
『私がハロを助けるから、』 『下がってくれ…』
[ぐちゃん、ぐちゃんと、透明なポッドの中で、壁に向かって何度も無意味に手を伸ばす。*]
(8) 2021/11/13(Sat) 01時頃
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/* >>3:173 ロルにちいかわが混ざってるのは、なんか、慌てて手癖で打ったら、いつものわたしのツイッターみたいになってしまいました。 意図せぬちいかわ
>>3:174 これは意図せぬ仕事猫
>>4 灰の反応が全然出来ずですまないが、in入れ物のアリババの描写がちょちょい入るの、笑ってしまって
(-12) 2021/11/13(Sat) 01時頃
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[それはキランディから緊急信号が入る前、ライジを沼から引き上げお説教じみた何かが済んだ後。 船に置いて来てしまったケトゥートゥ宛てに通信が入る。]
『置いて行ってしまいすまない』 『ライジ君は、怪我も無く元気だったよ』
[そのあとは――…、 *]
(9) 2021/11/13(Sat) 01時頃
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/* メモ見落としがドイヒーなアリババ、わちゃわちゃしている
(-13) 2021/11/13(Sat) 01時頃
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『違う、』 『君のせいじゃない、キランディ』
[決して、君のせいじゃないんだよ。>>10 気休めのような言葉しか吐けない自分が、届かない手が、どうしようもなくもどかしい。 それでも彼女が岩から離れてくれた事に感謝する。 呟き続けている言葉は聞きとれない。目の前で起きた事、間に合わなかった事、無理もない。精神的ケアが必要だ。 連れて帰って、手当して、休ませて、 …休ませて、大丈夫だとまた自分は嘘をつくのだろう。
到着したライジの機体を見、そのまま指示を投げる。 動かないよりは、動いた方がずっといいから。]
『ライジ、アレをどけよう』 『私が持ち上げる』
(14) 2021/11/13(Sat) 01時半頃
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[自身が上空に待機。あとは岩にワイヤーを括りつけて貰えれば、持ち上げられる。 行けるサイズだ、大丈夫。]
『どかした後、キランディを、頼む』
[錯乱するのは分かり切っている。 その場合、頼む、止めてあげてくれ。
最悪押さえつけるような事態になっても構わない。危険な岩場に飛び込む位なら、無理な手段を取って良いだろう。
ワイヤーの設置が終われば、岩を動かし安全な位置に下ろす。 ハロが"何方に"散っているのか、下か、自分が持ち上げた方なのか。 それは分からないが、回収する、必要が、ある。
だが己はその作業を手伝う事は出来ない。それに何処かホッとしている自分が居た。*]
(15) 2021/11/13(Sat) 01時半頃
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/* どちらにへばり付いてぺちゃんこになっているかは君達に任せるよ…へへ…
(-15) 2021/11/13(Sat) 01時半頃
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/* ライジメモ>>もしかしてハロの残骸を拾うのはおれですか?って顔
そうわよ
(-17) 2021/11/13(Sat) 02時頃
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[ライジの手でワイヤーが括りつけられる。>>16>>17 その間は二人とも無言で、けれどその方が良かった。 真下にある様々な物を見ながら、時々船が不安定に揺れ、その度になんとか持ち直す。 それはまるで、今の自分の心のような。]
『分かった、少し離れていてくれ』
[問題無いだろうが、念の為声をかける。 作業が終わった事を確認すれば、岩を持ち上げ離れた場所にゆっくりと降ろし、その傍に自身の機体をやや雑に着地させた。 ワイヤーは未だ岩に繋がっているものの、そこに散る色から目を背ける。
後の自分に出来る仕事は、何かを運ぶ。 それだけだ。*]
(19) 2021/11/13(Sat) 02時頃
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/* >>18 ワァ〜〜〜地獄っ
(-19) 2021/11/13(Sat) 02時頃
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/* ふふ、地獄好き
(-20) 2021/11/13(Sat) 02時頃
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― 二日目/"海"付近 ―
[>>3:158スパーンと断られるであろう希望にしょぼくれるアリババが居たかもしれないが、そんな理由で悲しんでいる暇は無いという事を今は知るよしもない。
幾つもの探査船に乗って、美しい星を見つけて、皆で喜んで、けれど自分だけは外に出られない。 探索が始まって早々に叩き付けられる体組織不適合の文字と、あらゆる手を尽くしても覆しようのない結果。 そして別の探査船へ、 別の、また別の船へ。
そんな事を何度も繰り返す中、別の探査船で久しぶりに出会った同族を見つけた。 彼も自分と同じく何処にも合わなかったらしい、似たような旅の話を幾つか聞く。
最も、彼は既に諦めていたようで、老いた身体は少し後に寿命で死んでしまった。 彼のポジションは自分が引継ぎ、彼の残した『彼の感情』が一切混ざらない純粋な記録としての『記憶』も、記録として引き継いだ。
彼も何度も引き継いできたようだ。 旅の記録を数度、自身の中で静かになぞる。]
(21) 2021/11/13(Sat) 02時半頃
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[自分達は体内に異物を入れる事が出来ない。
それは母星に居た時から変わらない体質で、 治しようも無い物で、
唯一口にできる、異物でない物と言えば――…
老いた彼の身体を、幾度もの謝罪と共に口にする。 そうして引き継ぎを行い処理する。 これで自分の寿命が延び、そして我々の『知識』が途絶える事は無い。
死体は嫌いだ、 遺体の前に居る自分の姿が、どうしようもなく嫌いだった。 同族以外の遺体を食べる事は決して無いものの、どうしようもない程に罪悪感が募る。]
(-22) 2021/11/13(Sat) 02時半頃
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[まだ、まだこの宇宙に未探索の地は数多有る。 『マーレ10』の探索も始まったばかりだ、落胆するのはまだ早い。
なに、うっかり船内で拾い食いでもしない限りは自分は死なないさ。 もしくは知識欲で暴走したまま無計画に外に飛び出す行為をしなければ。>>3:159]
ああ、楽しみだ 私の顔は…、一体どんな物なのだろう
[今は分からないけれど、 君に見せるその時を楽しみにしている。 約束したいつかの未来を、今は暗色の水面で微笑みながら。
なんかデートみたいだなとふんわり考え、若干気恥ずかしい思いを抱きながら、イースターがこの船に乗った理由を聞くのを忘れて居た事を思い出したが聞きそびれたまま、
その後はゴチャゴチャ荷の選別作業をして居ただろう。**]
(22) 2021/11/13(Sat) 02時半頃
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/* 此処に青春みたいななにかを出しておきますね
(-23) 2021/11/13(Sat) 02時半頃
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/* よふかしっ!!!また3時だねぇ〜〜〜〜っ
(-24) 2021/11/13(Sat) 03時頃
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/* 糸を引くなにか>>29
キランディとアリババとライジで、ハロの残した地獄をきれいに広げていく共同作業、いいですね
(-32) 2021/11/13(Sat) 13時半頃
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― 三日目:海 ―
[気絶したキランディ、>>24 ハロを、先ほどまで確かにハロであったもの、 "海"に似た丸い青い色、>>25>>26 回収するライジの姿。>>31>>32>>33 集められた品は全て容器に収められ、抱えられて、此方の機体に積み込まれた。>>35
ハロ、こんな狭い入れ物の中で、苦しいだろう、寂しいだろう。 痛かっただろう。
キランディの言うハロの泣き声が自分にも聞こえた気がしたが、そんな物は気のせいだと、考えないようにした。>>3
キランディはライジの機体の中に居る。 彼女の事はライジに任せよう。
自分は、ハロを連れ帰らねば。それがクルーとしての役目だから。
暫しの沈黙の後、ブゥンと羽を回転させる。 帰ろうハロ。私達の船へ、一緒に。]
(46) 2021/11/13(Sat) 18時頃
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― 三日目:スペランツァ前 ―
[小さな入れ物を抱えた機体はとても軽く、あっという間に船に帰って来る。 それでも進路は危ういもので、高度も操縦も安定せず、たまにガクンと揺れ再度持ち直す。
船の前まで来れば、事態を察した者達が出迎えに来るだろう。 静かに着陸し、途切れ途切れの伝言を幾つか。]
『ハロを、連れて帰ってきた』 『安置室に、運んで』
[報告ですら無い言葉。 何とかそれを絞り出し伝えようとする。 キランディの負傷状態はライジが確認し通信を入れる筈だ、任せよう。]
(47) 2021/11/13(Sat) 18時頃
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『…――布か、何かを』
[ハロの上に、被せてやってくれないか。 少し苦しいかも知れないが、どうか許して欲しい。
乗ってきた機体の収容等は他者に任せる。 動けない自分については、現在収まって居るポッドごと自室に運んで貰う事を希望し、整備室に放ってあるであろう普段の『袋』の回収も頼み、>>3:135 適当に蓋を開けた上でそのまま部屋に放置してくれ。 そうしてくれ。暫く放っておいて欲しい。
そう、頼んだ。**]
(48) 2021/11/13(Sat) 18時頃
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