28 僕等(ぼくら)の
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義務教育を終えて、高校生になった僕等(ぼくら)は。
就職する事も、アルバイトをする事も、進学する事もできるし。
個々で選択する事も増えて、他者との違いも、自分の輪郭も見えてきて。
自分が何のために生まれて、そして死ぬのか。生きる意味は?
――……そんな事も、考えてみたりして。
これからも色々な選択をしながら、
喜んだり、怒ったり、泣いたり、笑ったり、落ち込んだりして。
模索しながら、未来へ進んで行く。
そんな毎日が、これからもずっと続く様な気がしていたけれど。
そんな日々も、突然、終わりが来ることを知って、
残り少ない選択を迫られる事になったのは、あれ、に出会ったからだ。
(#0) 2023/08/10(Thu) 23時頃
『猛暑日連続×日。昨年を上回り、最多日数更新!』
そんなニュースが流れる、夏の暑い日。
僕等(ぼくら)は、
通っている学校のある都市部から離れ、星がとても綺麗な田舎の村へ、
天文部の合宿で訪れていた。
村の役場へ行くと、
【七星 永(ななせ はるか)】という村の少年を紹介され、
星の観測場所の展望台は勿論、村の様々な場所を案内してもらう。
そして、雲一つなく晴れた、最終日の午後。
僕等は、天体観測のために、小高い丘の上にある展望台へ向かった。
望遠鏡などの観測のための機材や、みんなで遊ぶための花火を持って。
(#1) 2023/08/10(Thu) 23時頃
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