1 冷たい校舎村(別)
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巫女 ゆりは、メモを貼った。
2020/11/18(Wed) 00時頃
陀羅尼 サラは、メモを貼った。
2020/11/18(Wed) 06時頃
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〜〜♪ 〜〜♪
[ スマホが、鳴っている
無機質なピピピ…なんて音じゃなくって、 ああ、この歌は、メールの着信音だ。 ]
(+0) 2020/11/18(Wed) 13時頃
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ガタン
……… 痛ッ
(+1) 2020/11/18(Wed) 13時頃
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[ なにか強い衝撃をうけた気がして目を開ける あたりは暗闇で、一瞬何が起きたか判らなくて ぼんやりとした頭で腰をさすりながら見渡した
──────────あたし、 ]
(+2) 2020/11/18(Wed) 13時頃
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……!!
[ 記憶は続いているはずなのに。 ここは校長室じゃなくって、あたしの家だ。 じゃあ、みんなは、世界は、
あたしはスマホを手に取る。 幾つものメールが未開封のままで、 ただひとつ、開封済みだったのは ──── ]
(+3) 2020/11/18(Wed) 13時頃
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[ ヒナコが ]
(+4) 2020/11/18(Wed) 13時頃
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── 病院 ──
おわ、わわわ、
[ 待ち受けていたのはめありの洗礼。 ちなみに例に違わずタクシーで行ったけど、 きっちり釣りは貰ったかんね セレブではないのだ、セレブでは。 ]
痛い、痛っ あ〜〜〜でも、
[ めありと、メアリ越しのみんなの顔を見て ]
ただいま
[ 泣きそうになったのは、堪えたからね ]
(+5) 2020/11/18(Wed) 13時頃
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[ それからヒナコの様子は聞けたかな まだ戻ってきてないコたちのことも
そっかあ、ヒナコが、って 口にするあたしの頭の中には、 廊下に咲いてたお花のこととか、 文化祭を楽しんでた様子だとかが思い浮かんだ
だけど世界のルール、肝心なことを追加で聞けば さすがに「はああ!?」って言ったかな
だから、中に居るみんなの気持ちも知らないで あたしは、世界の内側に向けて願うんだ
どうかみんなが 元気で帰ってきますように。 ]**
(+6) 2020/11/18(Wed) 13時頃
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巫女 ゆりは、メモを貼った。
2020/11/18(Wed) 21時半頃
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[ ひとり、またひとりって、 あの校舎から帰還したみんなが病院へとやって来る ]
ノッカ、おかえり。
[ メアの体当たりはもはやお約束の通過儀礼。>>+5 痛がりながら、こっちに目を向けたノッカに、 私は出迎えの挨拶をした。
あの校舎から、既に半分以上帰ってきたことになる。 もう、あの校舎に残ってる人数はたかが知れていて、 校長室のソファだって悠々なんでしょうね。
ヒナは自分があの世界の主だって 自覚してなかったみたいだけど、 これだけ人数が絞られれば、 そろそろ自覚したんじゃない? ]
(+7) 2020/11/18(Wed) 22時頃
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[ ノッカとももちろん情報交換した。>>+6 こちらの状況の説明をして、 ノッカからはサラが帰ってから後のことが 聞けたんじゃないかな ] ……ヒナ、自分があの世界の主って自覚して、 どうするのかな? 帰りたくなったり、してないかな。
[ まだ私はヒナの心配ばかりしてた。 ヒナ以外の誰かが、あの世界に残りたがる可能性なんて、 まるで頭になかったの* ]
(+8) 2020/11/18(Wed) 22時頃
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[ メアの体当たりのあとで 最初に迎えてくれたのはユリだった >>+7 ]
ただいま、 …… ユリ、生きて、るよね? さわ、触って、だいじょうぶ、だよね?
[ って、ほっぺたに手を伸ばそうとしたから 怪訝がられてしまったかも知れないけれど。 でもほら、触ったら崩れちゃうんじゃないかとか そういうこと、ちょっと考えちゃったよね。 ]
(+9) 2020/11/18(Wed) 22時半頃
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[ あたしの目の前にみんなの「死体」が現れて こう見えて、あたしそんなタフじゃないの。 しかも昨日の今日のこと。 あんな大量の血、生理の日だって見ないよ。
だからそれなりにショックは引きずってるし、 思い出そうとすればすぐにも思い出せるわけ。
動かせなくてずっと目の前にあったユリと、 保健室まで運んだシホのことは、特に。 ]
(+10) 2020/11/18(Wed) 22時半頃
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[ サラが帰ったあとのことも、話したよ>>+8 そっか、そこまでは知ってるんだ、って サラがいたらそっちを見たりして、さ だからきっとユリは自分がどうなったのかも きっとよーく知ってるんだ、って。
とはいえサラが帰ったあとはさ、 あたし、ふたりのこと、見てないんだよね。 サラも、ライカも、 リコたちが全部、運んじゃったから。
あたしはずっと、食堂で項垂れてたし その後は、すぐに、寝てしまったから、さぁ。 だから詳しい状況までは、言えなかったはず。 ]
(+11) 2020/11/18(Wed) 22時半頃
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…… ヒナコ、かぁ
[ 思い出すのは、やっぱり昨日のことばかり。 ]
…… ヒナコね、楽しそうだったよ。 ううん、楽しもうとしてたみたい。 あの世界で。
今となったら、わかるな。 [ それって、まるでこの世界に、 >>3:680 そう言いかけた、言葉の続き。 ]
(+12) 2020/11/18(Wed) 22時半頃
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あの世界に、 ずっといるつもりだったんじゃないかなって
[ 自覚、してなかったのかな。 あの世界に慣れ親しもうとしてたタイミングが 結構早い段階からだったように思えるから。 ]
…… どこかで知ってたのかもね それか、どこかで気づいてたのかな
ここが、自分にとって居心地の良い場所だ、って
[ なんて、言ってみるけどさ、 それって、帰ってこない、っていうことは つまり、「そういうこと」だから、 ]
(+13) 2020/11/18(Wed) 22時半頃
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……帰ってきて欲しいよ。 ヒナコにも、もちろん、ふたりにも。
[ ユリはヒナコの心配ばかりだったけど、 あたしは、二人の心配もしてた。
……… 特に、リコのこと。 幾度か、帰ってほしい、ってお願いしたけど、 一度も、首を縦には振ってくれなかったんだ。 ]*
(+14) 2020/11/18(Wed) 22時半頃
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[ 今まであれほど躊躇していた名前呼びは、 ひとり、ふたりとクリアーしていけば さほど抵抗なく呼べるようになった。 最初に呼んだゆりちゃんとか、 莉子ちゃんあたりは 内心ガチガチに緊張してたけどね。 めありちゃんからの二度目の熱い抱擁で こけた僕は、差し出された手>>+25に 少し照れながら手を伸ばす。 ]
(+15) 2020/11/18(Wed) 23時半頃
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[ あれほど精神世界に残る事を願ったのに 現実世界にいる今は、少し安堵してるの。
もちろん心配は尽きないし また精神世界に戻れるのなら、きっと戻る。 答えは出なくても。 それでも この世界で安堵してしまうのは " 死の恐怖 "を知ってしまったから。 この死の向こうに現実世界がある ─── そうは思っていても 確定じゃない。 来世を信じている人が " もし、来世なんてなかったら? "って 一抹の不安を感じてしまうようなものかな。 そしてそれは一抹に留まらず 感情の殆どを埋め尽くしていく。 ]
(+16) 2020/11/18(Wed) 23時半頃
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[ けれど ─── そんな不安すらも凍りつかせてしまう程 頬で感じる校舎は ただ、冷たかった ]
(+17) 2020/11/18(Wed) 23時半頃
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[ だから思い知ったよ どんな死にたくなるような事があっても
死を恐怖と感じた僕の本質は " 生きたい "なんだ、って ]
(+18) 2020/11/18(Wed) 23時半頃
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[ 世界を閉じるのは 琴子ちゃんと関わりの深い故人でもいい ? 全員帰ってくる可能性がゼロでは無い事で 僕の顔に生気が戻る。 こんな重要な情報が今更になってしまったのは 仕方ないと思うから、 僕はめありちゃんに突っかからない。 精神世界の構造について聞かされた時は 半信半疑だったし ─── 彼女にはあまりにも時間が無さ過ぎたから。 ]
(+19) 2020/11/18(Wed) 23時半頃
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[ 莉子ちゃんもワザとじゃないから、 肩を揉ませるにしても>>4:+25 お手柔らかにしてあげてね。1時間とか。
病院の中で そんな話をしてたら、 ずっと窓を覗いていためありちゃんが 好夏ちゃんが来たって騒ぎだして それから僕らは出迎えに行ったんだ。 ]
(+20) 2020/11/18(Wed) 23時半頃
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おかえり、好夏ちゃん [ 僕にとっては、つい先程まで 一緒にパンケーキを食べていた感覚。 僕が帰った事を知っている彼女は 次の8:50 ─── 朝に精神世界を出た うん、ここら辺は聞けたと思う。 僕が知ってる範囲は話したよ、って こっちに視線が向けば 頷いて。 >>+11 ]
(+21) 2020/11/18(Wed) 23時半頃
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琴子ちゃん、うん …… [ 2人の会話に挟むまいと、僕は相槌だけ。>>+12 あの世界にずっと残る理由 ── >>+13 そんなものがあるのだろうか あの世界にいたいから自殺を図った? いえ、それでは後付けになってしまうから 自殺を図った結果、 理想の世界が生まれたって事になるのだろうか いったい、あの世界の何が居心地よいのだろう ずっと文化祭、友人は人形に変わる 学校から出られない、日付が過ぎない ───
日付 ? ]
(+22) 2020/11/18(Wed) 23時半頃
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[ 僕は慣れない手つきで スマホのスケジュール帳を開いて、ぽつり ]
琴子ちゃん …… 今日、誕生日 ?**
(+23) 2020/11/18(Wed) 23時半頃
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陀羅尼 サラは、メモを貼った。
2020/11/18(Wed) 23時半頃
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[ 私はきっと既にサラから、私のマネキンがどんなだったか 教えてもらっていたと思う。>>+11 教室の私の席に座ってたって。 触ると崩れるくらい脆くなってたから、 保健室に運べなかったって。
だから、ノッカが恐る恐るって感じで、 私の頬に手を伸ばした時、>>+9 ああ、ってすぐに合点がいった ]
生きてるし、崩れないってば。
[ 生きて帰ってきたけど、 崩れる後遺症が残ってました、とかすごく困る。 私は笑って、無事をアピールして、 頬を触ろうとする手も止めなかった ]
(+24) 2020/11/18(Wed) 23時半頃
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[ きっと私のマネキンが崩れるほど脆くなっていたのは、 あの時、私のプライドが粉々にされたからだと思う。 プライドとか、 私が私たりえたものとか、 そういうものがあの時、全部否定されて、 めちゃくちゃに粉砕されたのを覚えてる。 あの感覚は忘れられないけど、正直思い出したくもない。 二度とごめんだわ ]
(+25) 2020/11/18(Wed) 23時半頃
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[ 私は、メアのマネキンしか見てない。 そのことを、あまり深く考えたことはなかったけど、 恵まれていたのかもしれない、とふと思った。 あの校舎に長くとどまるということは、 先に帰った面々のマネキンを見るということだから。 クラスメイト達が次々に無残なマネキンになっていくのを なすすべもなく見ていることしかできないというのは、 気持ちのいいものじゃない。 しかも、実際に帰ってくるまで、 無事を確かめることもできない。 きっと帰ったんだと思ってたけど、 あくまでもそれは、推測でしかなかった。 私だって、黒板にも書けなかった。 だって確かめようがないもの ]
(+26) 2020/11/18(Wed) 23時半頃
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[ あの世界の主は、ヒナ。 ノッカはそのヒナが、楽しそうだったと言った。>>+12 帰りたくなったりは、してないみたい ]
そっか。
[ あの世界を、楽しもうとしてた。 あの世界に、ずっといるつもりだった。 ヒナのその気持ちは、私にはわからない。 どうしてそんな気持ちになったのか、 私にはわからない。 聞きたいけど、理解したくない。 やっぱりそんな矛盾したことを思う ]
(+27) 2020/11/18(Wed) 23時半頃
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ヒナには、あの世界が、居心地のいい場所だったの?
[ それも、やっぱり私にはわからない。 だって私、早く帰ってきた自分のこと、 恵まれてると思った。 マネキンになるみんなのこと、 あまり見なくて済んだから。 でもヒナにとっては、みんなが無残なマネキンになって、 少しずつ人数を減らしていくあの世界が、 居心地のいい場所だったの?
私が首を傾げていると、サラがスマホを見ながら、 今日がヒナの誕生日だって言った。>>+23 私はそれにも首を傾げる ]
(+28) 2020/11/18(Wed) 23時半頃
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ヒナ、18歳になりたくなかったの?
[ もうなっちゃってるけど。 わからないことばっかり。 私、かしこのはずなんだけどな* ]
(+29) 2020/11/18(Wed) 23時半頃
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