33 桜森高校同窓会
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[安堵した途端か、欲望なんだか飢餓なんだかわからんもんが溢れ出す。]
唐揚げもニジノも似たようなものだよな。 俺がめちゃくちゃ好きという点で。
(=0) 2024/02/17(Sat) 09時半頃
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『 要るの? 石になんて興味ないと思ったのに 』
[母親からクラシックな小型のジュエリーケースを 受け取ったのは半年ほど前。 石になんて興味ないよ、同意の言葉を口にする。]
『 そう。でもそれはいいチョイスよ。
いい所紹介してあげようか 』
[まだ何も言ってないのに見透かされているらしい。 少し鼻白むような表情になった。]
(!0) 2024/02/17(Sat) 18時半頃
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『 …………奏人がねえ 』
[細められた眸。 感慨深い色を帯びている。 柊も目を瞑って、深く息を吐く。
―――― ありがとう。感謝してる。 "彼女"には何ら躊躇することなく言える言葉は 母親を前にすると素っ気ない物言いになる。
多分、それはこれからも変わらないんだろう。**]
(!1) 2024/02/17(Sat) 18時半頃
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―― 家族風呂 ――
……奏人くん、1,2分後ろ向いていてね? ………………………… ……………………
[替えの下着やタオルをきちんと籠に入れて ちゃんと後ろを向いてくれたのを確認しつつ するすると着衣を外してゆく。
もう何度となく一緒には入っているけれど どうしてか脱ぎ着をする瞬間が未だに恥ずかしくて。 彼に脱いで貰ってから、続いてわたしも…という 手順を踏もうとする癖があった。 有無を言わさず脱がされてしまうような時は除いて。]
(!2) 2024/02/17(Sat) 20時頃
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……はい、じゃ、 そのまま前に進んで、ドアも開けて? 振り返っちゃ めっ です。
お背中流しますね。
[あたたかいお湯でかけ湯をして身体を温めて。 アメニティのスポンジによく水を含ませて ボディソープを泡立てるところから始めた。
今度こそ交互にか、それとも一緒に洗いっこか―― 身体も、髪も、顔も、指先までぴかぴかに。
綺麗になったらふたり湯船に浸かり、 丁度良い温度と肌に心地好い泉質に 安息の溜息を吐くのかもしれない。*]
(!3) 2024/02/17(Sat) 20時頃
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…………ゆびわ。貰いたい。
(=1) 2024/02/19(Mon) 22時頃
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[かじかんだ指を握りしめながら、小さく小さく、消え入りそうな声で漏らすと、頬も耳も真っ赤になっている。――これはきっと寒さのせい。
ロマンチストな大和のために、と釈明したいところだが、意外と自分にも乙女な憧れはあったのだ。
幼い頃、フラワーガールとして手伝っていた国際大会で、異国のカップルが演技後に繰り広げた一幕。
――氷上のプロポーズを、いつか自分も。]
(=2) 2024/02/19(Mon) 22時半頃
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[少年は少年で、指輪を彼女が貰える時期を待っていた訳だが、彼女は彼女でキチンと考えてくれていたのだ。
プロポーズに等しい指の誓約を受け取る事を。
雪よりも白い彼女の肌がほんのりと朱に染まっている。 羞じらいながら、少年の答えを待っていた。]
……もちのロンだ。
(=3) 2024/02/19(Mon) 22時半頃
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