人狼議事


19 メタルボディの共存試験【R18ペア】

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【人】 隊商卸 アルサラーン

[ 連携はこの上なくうまく行った。
空になった消火器を鈍器代わりに保安ロボットのメインシステムを破壊する間にも黍炉が残りのロボットを処理する。
まさに風か影のごとく、音のない突撃だった。

二人はそのまま合流することなく、新たな敵に対峙することとなった。

先を急ぐ黍炉への射線を遮るように立ち、彼らのボスの声で言う。]


 そこまでだ。武器をおろせ。


[ さすがに躊躇わず引き金を絞る者はいないようだ。*]

(20) 2022/10/15(Sat) 23時頃

【人】 宝飾交易 黍炉

[背後にカバーに入った彼の声が、警備員たちを押しとどめる。
混乱に次ぐ混乱。
彼らの警備対象が今は室内にいると頭では分かっていても、万が一を考えれば容易には撃てないだろう。
彼の声がもたらした時間で、突き当たりの扉へとたどり着く。]


  ――ふっ、


[短い息と気を吐いて、手にした剣を振り抜いた。
扉の隙間に切っ先を走らせ、錠を断ち切る。
金属の甲高い音と共に、扉が内側へと薄く開いた。]

(21) 2022/10/15(Sat) 23時半頃

【人】 宝飾交易 黍炉

[身体で押し開けるようにして、室内へ飛び込む。
書斎のような室内の、見える範囲にはターゲットはいなかった。

視線を横へ滑らせたところへ、左手側から発砲音と弾丸が炸裂する。
左手奥の扉の向こう、寝室とおぼしき部屋でアルサラーンが短機関銃を構えているのがちらりと見えた。]


『構わん!撃て!』


[叫び声が部屋の外まで届く。
咄嗟に木のデスクの影に隠れて銃弾の雨をしのいだが、これをすり抜けて肉薄するのは、さすがに難しい。*]

(22) 2022/10/15(Sat) 23時半頃

【人】 超心理学会 ヒイラギ

[一般常識から一部だけ隔離されていたのもあってか、デートの定番って何と言う疑問が途中浮かぶ事もなく。
彼の言うお家デートが開催されるのであった*]

(23) 2022/10/16(Sun) 00時頃

【人】 隊商卸 アルサラーン

[ 背後に空気の流れを感じる。
指先に備えられた副カメラで黍炉が奥の部屋へ入るのを確認した。

直後に、標的の声が発砲を命じ、自ら率先して機銃を撃ち出したようだ。

銃声は、その場の緊張感を急上昇させた。
つられるように銃口を上げる者、前進しようとする者。]


 『RRRATATATATA』


[ 機銃の音をコピーし、重複させて流す。
警備員たちは誰が何処から撃ってくるのかと混乱し、身を守ろうとした。

その隙に素早く後退し、奥の部屋へ駆け込む。]

(24) 2022/10/16(Sun) 00時頃

【人】 隊商卸 アルサラーン

 
 望みのままにするといい、マスター黍炉。


[ 自身への着弾には頓着せずに割って入った。
入り口近くに置いてあったコートハンガーを手に取り、バトンのように軽々と回転させてみせる。

それで弾丸のすべてが防げるというものではなかったが、圧倒的な力を示すデモンストレーションだ。*]

(25) 2022/10/16(Sun) 00時頃

【人】 宝飾交易 黍炉

[廊下から重複する射撃音が聞こえる。
だが狼狽えることは無かった。
あちらには彼がいる。ならばなにを心配することもない。

果たして、ほどなく彼は部屋へと滑り込んできた。
銃弾の雨に動じることなく、私の前に立ってコートハンガーを振り回す。
その姿の雄々しさに、目を細めた。]


  ―― 愛している。


[承知する言葉の代わりに囁いて、ターゲットを視認する。
奥の部屋から、発砲音に混ざって引きつったような声が聞こえてきた。
アルサラーンには、瑛羅が何者か分かったのだろう。
彼の性能も、もちろんのこと。]

(26) 2022/10/16(Sun) 03時頃

【人】 宝飾交易 黍炉


 行くよ。


[瑛羅に声を掛け、デスクの影から飛び出す。
身を守ることは一切しなかった。
守りは全て彼に任せ、真っ直ぐにアルサラーンへ肉薄する。
刃が相手へ届く間際、アルサラーンの手がなにかを握ったのが見えた。]

(27) 2022/10/16(Sun) 03時頃

【人】 宝飾交易 黍炉

[咄嗟に銃を切っ先で弾き飛ばし、相手を突き倒して刃を喉元に押し当てる。]


 なにをした? 言え。


[低い声で問いただせば、相手の口元が笑みに歪む。]


『ポンコツに自壊命令を出しただけだ。』


[不穏な返答に、はっとして瑛羅を見る。
臆病で周到なアルサラーンは、自身の影武者であるAIさえ信じていなかったのだろう。
いつでも機能停止できる仕掛けを仕込んでいたということだ。プログラムか、物理的なものかは分からないが、その仕掛けを今、起動したのだろう。
事態を理解して、血の気が引く。*]

(28) 2022/10/16(Sun) 03時頃

【人】 隊商卸 アルサラーン

[ これまでの相手と違い黍炉を明確に容赦無く攻撃してくるアルサラーンは、間違いなくこの機体と同じ顔、同じ声をしていた。

けれど、黍炉が両者を間違えることはないと演算結果は弾き出す。
それはとても── 行動選択肢を広げる要因だろう。 ]


 ありがとう。


[ 最上級の信頼の言葉を与えられ、こたえる。]

(29) 2022/10/16(Sun) 08時半頃

【人】 隊商卸 アルサラーン

[ 部屋の防災設備を稼働させ、シャッターをおろして部屋を隔離した。
これで廊下からの増援はしばらく阻止しておけるはずだ。

遮蔽から飛び出す黍炉に並走して走り、アルサラーンの注意を引きつけて銃口を黍炉からそらす。

次の瞬間には、黍炉は標的に到達していた。

 ミッションクリア。

後は黍炉が目的を果たすだけ── となったところで、外部からコードが届く。

 自壊命令。

機密が詰まったアンドロイドを敵の手に渡さないために、そういった対策が仕掛けられているのは当然といえた。
本来ならば、損傷率が進んで修復不能になった時点で発動されるものだが、アルサラーンにとっては、もはや早急に廃棄すべき対象になったのだ。]

(30) 2022/10/16(Sun) 08時半頃

【人】 隊商卸 アルサラーン

 
 ── アルマゲドン・モード起動。
 警告。当機体は30秒後に自爆します。


[ 宣言を発しながら、黍炉がアルサラーンの手から弾き飛ばした銃を拾い上げる。
まだいくらか残弾があった。 ]

(31) 2022/10/16(Sun) 08時半頃

【人】 隊商卸 アルサラーン

[ 天井の張り紙、対の香炉、目玉模様── 室内にある魔物避けの仕掛けの可能性のあるものを次々と破壊してゆく。

その間もカウントダウンは進んでいくけれど、照準が狂うことはなかった。]


 マスター黍炉、離脱を勧奨する。


[ 弾倉が空になった銃を下ろし、黍炉を見つめて告げた。*]

(32) 2022/10/16(Sun) 08時半頃

【人】 宝飾交易 黍炉

[シャッターが下りて密室になった空間に、カウントダウンを開始する声が響く。
愕然とした隙を突いて、アルサラーンがナイフを抜いて切りつけてきた。
反射的に防いだ腕が深く裂かれるが、今は痛みも感じない。

あっさりとアルサラーンの首と胴を切り離したのは、彼に解除方法を吐かせる時間はないと判断したからだった。
当初の目的を片付けて、瑛羅に向き直る。]

(33) 2022/10/16(Sun) 17時頃

【人】 宝飾交易 黍炉

[部屋には銃弾が吹き荒れ、様々なものが引き裂かれていた。
一見無秩序に見えて、狙い澄ました銃撃の中心に瑛羅が立っている。
絡んだ視線と言葉を、顎を引いて受け止めた。]


 私はおまえを諦めないよ。


[挑みかかるように宣言し、彼の体に腕を回す。]

(34) 2022/10/16(Sun) 17時頃

【人】 宝飾交易 黍炉

[押し包むような重圧がいつのまにか消えていて、魔物の力を封じる術が解けていることに気付く。
左腕に負った傷も、すぐに塞がり始めていた。
瑛羅の銃撃が、封印の要を撃ち壊したのだろう。

私を撤退させるためだと分かっていたが、彼を残していくことも、彼が失われるのを看過することも認めない。]


 自爆の機構を教えておくれ。
 爆発物が存在する?
 それとも、動力部を爆発させるのかい?


[瑛羅の修復を頼んだ者に、瑛羅に自爆装置などはあるかと聞いたことがある。
彼は探してみると言った後、自分なら動力部に過負荷を掛けて爆発させると答えたのだった。
一応、どちらの可能性も探ってくれたが、まず起動させることを優先したので、探しきれてはいないと伝えられていた。*]

(35) 2022/10/16(Sun) 17時頃

【人】 隊商卸 アルサラーン

[ アルサラーンが頽れたのを見て何か言いかけたが、呼びかけられて、すぐに視線を黍炉に戻す。

残された時間は多くないが、あの空間転移の術を使えば、最後の0.001秒でも黍炉は安全な場所へ飛べるだろう。
ゆえに重ねて離脱を促すのではなく、問いかけの答えを体内に探した。]


 動力部を暴走させるようだ。


[ 胸郭── 人間ならば心臓があるあたりに手を置いて答える。]


 ここが熱い。
 

(36) 2022/10/16(Sun) 18時頃

【人】 隊商卸 アルサラーン

[ それから、黍炉の左腕から滴る血を指先で拭って、唇に塗る。]


 大丈夫、あなたの一部は俺と共にある。


     ── 愛している。

 
[ できることなら覚えていてほしいと、莞爾と微笑んでみせた。*]

(37) 2022/10/16(Sun) 18時頃

【人】 宝飾交易 黍炉

[問いへの答えに頷く。
胸に置かれた手へ、自分の手を重ねた。
熱が、伝わる。]


 私はおまえと共にある。


[彼の言葉を対のようになぞり、己の血の味がする接吻けを交わした。]

(38) 2022/10/16(Sun) 19時頃

【人】 宝飾交易 黍炉


 暴走するおまえの動力源を吸い尽くして、強制停止させる。
 機能も停止するかもしれないけれど、爆発するよりはいいだろう。


[簡易な説明だけをして、彼を抱き寄せた。
たちまちふたりを濃い闇が包み込む。

もともと己は、生き物の命を喰らう魔物である。
弱いものならば触れるだけで、人間でも闇を介して生命力を奪うことで塵に変えることさえできた。
生命力すなわち、生きるためのエネルギーだ。
同じエネルギーならば、機械のエネルギーも奪えるだろうという推測だった。

その試みは、まずはうまくいった。
瑛羅がただの機械ではなく、魔物の血が混ざっていたことも功を奏しただろう。
彼の内部で高まりつつある熱を、確実に奪っていく。]

(39) 2022/10/16(Sun) 19時頃

【人】 宝飾交易 黍炉

[問題は、彼のエネルギーが無尽蔵とも思われたことだった。
重量のある機体を俊敏に、長期にわたって動かせる動力部が生み出すエネルギーは、生物が持つそれを遙かに超えていた。

奪い取り、溜め込む総量にも限度がある。
限界を越える直前、おもむろに生み出した短剣で自らの胸を突き、血潮を床に零しながら瑛羅を抱きしめ続けた。
身を削り、癒やす力に変換することで溢れるエネルギーを制御しようというのだ。
衝動のまま彼の首筋に噛みつき、彼の熱を吸い上げ続ける。*]

(40) 2022/10/16(Sun) 19時頃

【人】 隊商卸 アルサラーン

 
 やってくれ。


[ すべてを任せて闇に抱かれる。

何が行われているのか分析を試みるけれど、処理速度が格段に落ちていき、体幹を保っていることもできなくなって、黍炉に凭れかかっていた。 ]


 …機械の世話をする など、 魔物と いうやつは──     


[ 黍炉と過ごした短い時間の記録が散発的に呼び出されてくるのも、エネルギー枯渇のせいだろうか。]

(41) 2022/10/16(Sun) 20時頃

【人】 隊商卸 アルサラーン

[ 黍炉が懸命に手を尽くしてもなお、激しい熱量と痙攣が込み上げてきて中枢を揺さぶった。 ]


 …っ 


[ 機体の軋みが喘ぎのように漏れるけれど、ギリギリのところで引いてゆく。
幾度、その波をやり過ごしたろう。]


 マスタ…黍炉、 濡れて る


[ その状態と、辛うじて自爆に至らずにいられることに、因果関係はありそうだった。

首筋に噛み付く黍炉の頬を、ゆっくりと撫でる。*]

(42) 2022/10/16(Sun) 20時頃

【人】 宝飾交易 黍炉

[ずいぶん長く生きてきたけれども、これほど大量のエネルギーを吸い続けたことはない。
連続する力の行使で、頭が朦朧とし始める。
それを覚醒の側に引き留めるのは、腕の中の存在感だった。

もたれかかる身体を支え、痙攣すればなだめるように抱きしめる。
頬を撫でられて、自分が彼に噛みついていることを意識した。
ゆっくりと牙を外し、舌先で舐める。
癒やす必要は無いのだけれど。]

(43) 2022/10/16(Sun) 22時頃

【人】 宝飾交易 黍炉

[濡れていると指摘されて、ゆっくりと瞬く。
愛しさが液体となって溢れているようだ。]


 ……ああ、
 これはおまえから奪ったもの。

 おまえに返そう。飲んでごらん。


[彼の頭を押し下げて、傷口に導く。]

(44) 2022/10/16(Sun) 22時頃

【人】 宝飾交易 黍炉



 おまえは私の血を受けたのだから、それを糧にできるはずだよ。
 おまえの中を私で満たそう、瑛羅。

 機械の心臓の中に、私の血が流れるように。


[そうなれば、自爆そのものも止められるだろうか。
祈りのように囁いて、彼の髪を梳く。]

(45) 2022/10/16(Sun) 22時頃

【人】 隊商卸 アルサラーン

[ 黍炉が限界に近いところまで自身を追い込んでまで、瑛羅を助けようとしているらしいことがわかる。
その選択が、望まれる結果に辿り着くといい。

抱き締められれば、いまだ動いていると伝えるべく抱擁を返し、黍炉の胸に顔を伏せて、飲むようにと指示されたものを啜る。

おそらくは血であろうが、瑛羅から奪ったとは辻褄のあわない話。
ましてや糧とは。

けれど、機体のどこかに共鳴するものがあるのを感知して、ゆっくりと目を見開いた。]

(46) 2022/10/16(Sun) 22時半頃

【人】 隊商卸 アルサラーン

[ 呼ばれている。繋がっている。巡り渡る。]

 
 ああ、そうだ── 、

 おれのすべてはあなたのもの。
 破壊など、させはしない。


[ 黍炉の尽力によって破滅的な出力が抑えられた今が、奇跡の瞬間だった。
それを検知し、打ち込まれた自壊のアルゴリズムを停止させるべく、自身によるハッキングめいて、もうひとつのシステムを構築してゆく。

それは不思議な状況だった。

分裂── 否、自我の生成── 魂の萌芽というべきか。]

(47) 2022/10/16(Sun) 22時半頃

【人】 隊商卸 アルサラーン

 
 黍炉、共にここから出よう。


[ 回す腕に力をこめて、唇の触れる距離で囁いた。*]

(48) 2022/10/16(Sun) 22時半頃

【人】 宝飾交易 黍炉

[瑛羅の唇が、舌が、傷口に触れる。
啜られる痛みが、甘美な電流となって身体を巡った。
思考の靄が幾分か晴れていく。]


 ……瑛羅。


[慈しむようにその名を舌で転がし、髪を撫でる。
首筋へと滑らせた指で、彼の震えが止まったのを知った。]

(49) 2022/10/16(Sun) 23時頃

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